レシピ
材 料
Recipe no.206
- テキーラ・・・・・・・・・・・25ml
- クレーム・ド・カシス・・・・・10ml
- ソーダ・・・・・・・・・・・・25ml
技法 = ショット
作り方
グラスは、ショットグラス を使います。
- Step 1 = ショットグラスにテキーラ、クレーム・ド・カシス、ソーダを入れます。
- Step 2 = コースターなどで蓋をします。
- Step 3 = 蓋をしたまま持ち上げます。
- Step 4 = テーブルにグラスの底を叩きつけ、素早く一気に飲み干します。
- アルコール度数 = 20% 前後
- 最適なTPO = 日中 / クラブ


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Shotgun


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特徴・感想

カシス・ショットとは、テキーラベースの「 ショットガン 」から派生したバリエーションカクテルです。 ショットガンはテキーラにトニックウォーターをショットグラスという小さなグラスに入れて、蓋をしテーブルにグラスの底を叩き付け、炭酸を泡立たせて一気に飲むカクテルで、カシスショットは、クレーム・ド・カシスを入れて、フルーティーなベリーの甘みを加え、トニックウォーターをソーダに変えることで苦みを取り除き、飲みやすくしたカクテルです。
呑みやすくなったとは言え、一気に24%程のアルコールを飲むので、アルコールにあまり強くない方や、飲みすぎには注意しましょう。
このカクテルで使う材料
ショットガンの由来・特徴・バリエーション

ショットガンの由来

ネーミングは、「 散弾銃 Shotgun」から来ています。 ショットガン( 散弾銃 )とは、約50m以内で最大の威力を発揮する大型携行銃です。 弾薬によって特性が様々ではありますが、基本的にはあらかじめ弾丸の中に無数の弾が入っていて、撃つと一定範囲に散らばるように着弾します。 なので名前が散らばる弾と書いて散弾銃なのです。散らばる特性なので、貫通力、狙撃力はありませんが、近距離の威力は絶大です。現在はオリンピック競技でもある「 クレー射撃 」で使われている銃です。
カクテルの「 ショットガン 」とは蒸留酒と炭酸系をショットグラスと呼ばれる小さなグラスに入れて、コースターで蓋をし、持ち上げてテーブルなどにグラスの底を叩きつけます、テーブルに叩いた衝撃により二酸化炭素が発生しますが、コースターで蓋をしているので炭酸ガスは逃げ場がありません。 コースターをのけるとテキーラが一気に噴き出すので、それをこぼれる前に飲み干すという呑み方のカクテルです。

ショットガンのバリエーション

ベースのお酒 テキーラ

世界4大スピリッツの一つのテキーラは他のジン・ウォッカ・ラム程の生産量はありません。理由としてはシャンパーニュ地方で生産されているシャンパンと同じく原産地呼称が認められているお酒です。つまり認められた地域での生産でなければ「 テキーラ 」と呼ぶことはできません( メキシコ国内の定められた5州のみ )。これが他のスピリッツとの違いで、生産量が他の3種よりも少ない理由です。
しかし世界的に飲まれているお酒であることには変わらず、カクテルレシピも多くあり、その中でも「 テキーラ・サンライズ 」・「 マルガリータ 」が有名です。
テキーラの誕生

テキーラの原型は、メキシコ古代アステカから存在するアガヴェ( 竜舌蘭 )を発酵させた醸造酒 「 プルケ 」がベースになっています。
15世紀~17世紀にかけてスペインがアメリカ大陸を植民地にしていた時代( コンキスタドール )にテキーラは誕生しました。
きっかけは、メキシコ中西部にあるハリスコ州サンティアゴ・デ・テキーラという町の近くにある、シエラマドレ山脈で大規模な山火事がありました。 焼け野原になった山を歩くと、焦げた竜舌蘭がゴロゴロと転がっており、辺り一面甘い香りと焦げた竜舌蘭をかじっているハツカネズミがいました、山火事の熱が竜舌蘭から砂糖を作り出すことをテキーラの町人が発見しました。
そしてそれを知ったスペイン人は蒸留技術を持ち込み、 「 プルケ 」を蒸留し、スピリッツを作りました。 この竜舌蘭を使ったお酒を「 メスカル 」と呼びます。
テキーラとメスカルには大きな違いは無く、テキーラとは200種類以上あると言われるメスカルというお酒の中の一種で、サンティアゴ・デ・テキーラで栽培されているアガベ・アスール・テキラーナという竜舌蘭を使用したものをテキーラと呼びます。 よって現在でも竜舌蘭から作ったお酒は「 メスカル 」と呼ばれています。
テキーラの定着
テキーラが大きな注目を集めたのは1949年の全米カクテルコンペティションで「 マルガリータ 」が入選し、テキーラが大きく注目されるだけでなく、テキーラベースのカクテルもこれをキッカケに増えていきます。 そして1968年開催のメキシコオリンピックで世界中の人たちがメキシコに訪れると、メキシコの文化と共にテキーラは世界に広く知られるようになりました。

その後世界各地にテキーラが広まりましたが、模造品が目立つようになりました。
模造品は質が悪いものが多く、テキーラのイメージや品格が悪くなる事を恐れたテキーラ製造会社達は、1974年メキシコ政府に規制を作るよう働きかけます。
こうして1994年にテキーラ商工会議所主導の下、生産過程全般の規制管理が完成し、違反者には法的措置を取れるようになりました。そしてテキーラは 原産地呼称が与えられ、メスカルから独立したような形になったのです。
テキーラの製法

海抜600m~1,800mの標高と平均気温20℃、晴天日数が250日以上は必要という限られた土地でしか栽培できません。さらに苗を植えてから収穫まで6年以上、長いもので12年の月日がかかるため維持管理も大変です。
蒸留所に運び込まれたアガヴェはデンプンを糖分に変えるために加熱を行います。蒸気圧力釜を使ったり、石造りのオーブンで加熱します。
加熱工程を終えたアガヴェは、その後ローラーで砕き・加水・圧縮を行い糖分を十分に絞り出し、その搾り出した液体を発酵させ、2回以上蒸留します( メスカルの蒸留回数は1回ですが、テキーラは必ず2回以上行います )
- テキーラの歴史・原料・製法は ⇒ コチラ
テキーラの種類
テキーラの種類は、まず原料のであるアガヴェの使用パーセントによって大きく2つに分けられます。
- アガヴェを51%以上使用したテキーラ。 日本はこちらのタイプが大半を占めています。 爽やかさと、独特な甘みが特徴です。
- アガヴェを100%使用したテキーラ。 別名「 プレミアムテキーラ 」と呼ばれたりもします。 見分けるのは瓶にのラベルに「 100% DE AGAVE 」等の記載があります。香りとアガヴェの特有の風味が51%以上のものと大きく違います。
他にもテキーラは熟成期間によってカテゴリー分けもされています。
〚 ブランコ Blanco 〛

熟成別で銘柄をご紹介します。色は無色透明、熟成期間は全く行わないものから、2か月ほどです。 ラベルには「 シルバー 」や「 プラタ 」という表記を用います。
熟成を行わない( もしくは短い期間の熟成 )ので、爽やかさとシトラスのような香り、アガヴェ本来の香りが楽しめます。
カクテルに使用しているテキーラはほとんどがブランコです。
Photo = エラドゥーラ・プラタ Herradura
おすすめのテキーラ・ブランコ ⇒ コチラ
〚 レポサド Reposado 〛
Reposado = 「 安らかな、平静な 」という意味で、短い期間休ませるという意味があります。
名前の通り 2か月~1年未満熟成させたテキーラです。 色は無色透明にほんの少しゴールドが入った色合いです。
樽の香りとコクがブランコに少し加わり、ほのかな甘みが味わい深くなっていて、甘みと辛みのバランスがとれた味わいです。
Photo = オルメカ Olmeca

おすすめのテキーラ・レポサド ⇒ コチラ
〚 アネホ Anejo 〛

- おすすめのテキーラ・アネホ ⇒ コチラ
カクテルの材料
カシス・リキュール

現在世界中で最も生産量が高いと言っても過言ではないリキュールです。 日本でも馴染み深く、居酒屋でもカシス・オレンジや、カシス・グレープフルーツは定番のカクテルとして、女性を中心に飲まれています。 世界で見るとフランスが特に多く、飲まれているだけではなく、生産も果実系リキュールの生産量40%を占めています。
クレーム・ド・カシスは1841年フランス・ブルゴーニュ地方のディジョン市にあるラグート社が発売したのが最初です。 このラグート社は1836年に設立し、ブルゴーニュ地方に繁茂しているクロスグリ( カシス )の実に着目します。 そして5年間で開発し発売しました。1858年には娘婿のルイ・ルジェと協力し、社名をルジェ・ラグート社に変え、販売に力を入れます。 そしてその後もフランボワーズなど様々なリキュールを発売し、有名ブランドとして現在も販売しています。
カシスリキュールの製造は、基本的にワインと同じように醸造します。 カシスの実は収穫後すぐに傷み始めてしまうため、収穫してから24時間以内に製造に持ち込まれます。 収穫後すぐにマイナス30度で保存され、中性スピリッツの中で5cmくらいの小ささまで砕かれ、今度はマイナス5度ほどで1っカ月以上保存します。 後は砂糖を加えて甘味、酸味、香りなどのバランスをとり、濾過して完了です。
その甘味と酸味のバランスの良さから、様々な割り材との相性が良く、オレンジジュースやグレープフルーツジュースなどの果実系ジュース、ソーダやトニックウォーターなどの炭酸類だけではなく、ミルクとも相性が良いです。簡単に作れてバリエーションも豊富なカシスリキュール。 お家でカクテルを楽しむのであれば、ぜひ置いておきたい一本です。
- カシスリキュールの歴史・製造・主なブランドは ⇒ コチラ
このカクテルのおすすめ グラス
ショットグラス Shot glass

別名「 ウィスキーグラス 」、または「 ストレートグラス 」とも言います。 「 ショット 」とは「 一杯 」という意味で、元々ストレートのウィスキーを一杯売りするときに使っていたことから「 ショットグラス 」という名前が付いたそうです。
スピリッツやウィスキーをストレートで飲むための平底型グラスで、主にウィスキー、テキーラに使われることが多いです。
オールドファッションドグラス( ロックグラス )よりも背が低く底に厚みがあります。 サイズは小さめでシングル用の30mlと、ダブル用の60mlが一般的に使われています。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ