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レシピ
材 料
Recipe no.319
技法 = ビルド
※ Full = 他の材料をグラスに入れ、Fullと記載している材料をグラスの8割~9割まで満たす適量のこと
作り方
グラスはコールドであれば、ゴブレット、タンブラーグラス などを使いましょう。
ホットであれば、アイリッシュグラス、ホットグラス や コーヒーカップでもかまいません。
- Step 1 = グラスにダークラム、ティア・マリア、氷を入れます。
- Step 2 = コーヒーを入れてしっかりと ビルド をします。
- Step 3 = クリームはご自分のお好みの量を入れましょう。( ブラック好きの方はそのままでもOK )
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特徴・感想
ダークラムとコーヒー・リキュールのカラメルの甘味、コーヒーの苦味を合わせたレシピで、ラムとコーヒーの相性の良さを存分に生かしたカクテルです。ホイップクリーム、もしくは生クリームの量はお好みで入れましょう。
甘味が強いことと、コーヒーの選び方で大きく変わるこのカクテルは、コーヒー好きの方に特におすすめできます。
酸味の強いコーヒーを選ぶと甘味を感じにくくなり、コクの強いコーヒーを使うと甘味を強く感じながらも飲みごたえのある一品になります。
冬にはホットスタイルに変えて飲むこともでき、一年中飲める飽きのこないカクテルです。 コーヒーリキュールの中でもスッキリとした風味が特徴の「 ティア・マリア 」を使っていることもこのカクテルの特徴でもあります。
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関連 カクテルレシピ リスト・一覧
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
このカクテルに使う材料
ベースのお酒・ラム
世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。
カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。
ほのかな甘味のある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザートや、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などのに使われることも多く、生産量はジンやウォッカと同等ありながら、使われているジャンルは他を圧倒します。
ラムの歴史
ラムの主原料はサトウキビ、生まれはカリブ海です。(一説によるとキューバが有力です。) 初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在したようです。
しかしサトウキビはカリブ海では自生しません。 ではなぜラムが生まれたのか・・・
それは1500年頃にヨーロッパの国々が、植民地であったカリブ海の島々へサトウキビが持ち込まれたからです。 サトウキビを栽培する気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。
更にアメリカで作られたラムは、アフリカで黒人奴隷の代金として渡され、そこで交換された黒人が西インド諸島でサトウキビ栽培の労働となります。 このサイクル貿易がラムを世界中に広めた原動力のひとつになりました。
ラムの定着
そして17世紀カリブ海と言えばパイレーツ・オブ・カリビアンで有名な海賊です。 海賊と言えば宝と酒!
カリブ海の海賊が飲んでいるのは、ほとんどがラムです。 海賊のみならずこの時代のカリブ海のお酒はラムが一番飲まれていました。
1700年代中盤にイギリス海軍は、海の上の娯楽や、士気を高めるためにラムを兵士に配りました。 カリブ海の海賊とこの海兵の飲みものとしてラムは海のイメージが強くなっていったのです。
第二次世界大戦の頃のアメリカは「 ジン 」が人気でしたが、イギリスとの関係が悪く、ジンを輸入できずにいました。
そのジンの代わりに広まったのが同じスピリッツであり、アメリカでも生産しているラムです。 こうしてラムはジンやウォッカに勝るとも劣らない存在になっていきました。
日本では20世紀になってから生産されています。 基本的には西日本が主な生産地で、サトウキビで有名な沖縄県や、鹿児島県、高知県などです。
ラムの製法
主な原料はサトウキビですが、ラムには2種類の製法があります。 「 インドストリアル製法 」と「 アグリコール製法 」です。
〚 インドストリアル製法 〛
インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出る「 廃糖蜜 」を使用します。
この廃糖蜜を「 モラセス 」と呼び、そのモラセスを発酵させ蒸留し、オーク樽で貯蔵・熟成させます。
ラムの製法は2種類ありますが、世界中のラム総生産量の97%はこのインドストリアル製法です。 理由としてはモラレスは貯蔵しておくことで生産者のタイミングにラムを作ることができるためです。
そのため一年中ラムの生産を行うことができます。そして貯蔵をすることができるので、サトウキビを栽培し、収穫できる土地より離れた場所に蒸留所があっても製造できるというメリットがあります。
〚 アグリコール製法 〛
インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。
この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。
その理由はインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であること、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。 これらがラム生産のおよそ3%程の希少価値の高い理由です。
- ラムの歴史・原料・製法は ⇒ コチラ
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ラムの種類
ラムの種類には重さで分けられる場合(ライトラム・ミディアムラム・ヘビーラム)と色で分けられる場合(ホワイトラム・ゴールドラム・ダークラム)があり、今回は色でご紹介をいたします。
〚 ホワイト ラム 〛
モラセスを発酵させ、連続式蒸留機で蒸留後に内面を軽めに焦がした樽で短めの熟成をします。
熟成後、そのままの状態のラムを「 ゴールドラム 」、熟成ではなく貯蔵して濾過したものを「 ホワイトラム 」と呼びます。
ホワイトラムは軽めで口当たりがよく、他の材料と合いやすいため、カクテルに使われることが多いです。
Photo = ロリンコ( 写真提供 SUNTORY )
- おすすめのホワイト・ラムは ⇒ コチラ
〚 ゴールド ラム 〛
熟成後のままの状態だと「 ゴールドラム 」、熟成後濾過したものを「 ホワイトラム 」と呼びます。
短期間ではありますが樽熟成を行っているので、ストレートやロックスタイルにも向いています。
ダークラム程濃厚さはなく、ホワイトラムほどクリアさもないため非常に飲みやすいです。
ラムをロックなどで飲む場合は、まずはゴールドラムから飲むことをおすすめします。
Photo = キャプテンモルガン Captain morgan
- おすすめのゴールド・ラム ⇒ コチラ
〚 ダーク ラム 〛
- おすすめのダーク・ラムは ⇒ コチラ
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今回紹介したカクテルの材料
コーヒーリキュール
スピリッツにコーヒー豆を浸して香りや苦みなどのコーヒーの成分を移し、糖分を加えた混成酒です。
ただ一言コーヒーリキュールと言ってもブランドによって様々な個性を持っており、カラメルやバニラなど甘みや香りを加えたり、抽出方法にこだわりを持ったり、コーヒーの豆の厳選であったり、コーヒーではなくエスプレッソを使い、甘味を抑えたものまで存在しています。
コーヒーリキュールの誕生は不明な点が多く、どの時代に生まれたのかはわかっておりません。 しかし、1930年代にカルーアは存在していたらしく、1933年のアメリカ禁酒法解禁以降アメリカに輸入されているそうです。 当時サンフランシスコの業者によって輸入されたボトルがカリフォルニア州・パサデナで発見されました。おそらくこのボトルが最古のボトルであると言われています。
1950年代に入るとアメリカでカクテルベースとして使われることが多くなり、カルーア以外にもティア・マリアなどの銘柄も登場するようになりました。
ボストンで「 カルーア・ミルク 」が誕生すると、全米で大人気のカクテルとなり、カルーアは一気に普及するようになります。 その後日本でもカルーア・ミルクは定着するようになり、現在でも飲まれ続けている定番カクテルです。
- コーヒーリキュールの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ
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ビルドとは?
材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。
お家で簡単人向け
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
本格的にやってみたい人向け
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルを飲むタイミング用語 TPO
オールデイカクテル All day
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。
ディジェスティフ Digestif
「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。
特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。
アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。
香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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このカクテルのおすすめ グラス
ゴブレット Goblet
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
カクテルのみならず様々なドリンクに使われる最も一般的なグラスです。
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
アイリッシュコーヒーグラス Irish coffee glass
アイリッシュ・コーヒーを飲むための脚付き耐熱性グラスです。 写真のような取っ手付きのものをおすすめします。
値段が少し高めで見た目が豪華な大人のグラスです。 その名前の通り「 アイリッシュ・コーヒー 」が代表的に使用するカクテルです。 他にもホット系のカクテル全般に使う事ができます。
昭和時代の喫茶店ではよく見かけましたが、最近ではあまり見かけることもなくなってきました。
サイズは 250mlが程よく入るサイズが一般的です。
ホット・グラス Hot glass
ホットドリンクを飲むためのグラスで、耐熱性があり、持ちやすいように持ち手がカバーの様になっていて取り外しができる様になっています。
そのため熱いドリンクと冷たいドリンク両方使え、一年中使える利便性の高いグラスです。
現在ではガラスの技術が上がり、グラス自体にガラス製の取っ手が付いているものも多く販売され、この取っ手カバーがなくなりつつあります。
容量は180ml~300mlが一般的です。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
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