バースプーンの使い方 ビルド & ステアの違い編

ミキシンググラスとストレーナー
カクテルを作る手法は、大きく分けて 4つあります。
ビルド・ステア・シェーク・ブレンド です。 今回はビルドとステアをご紹介いたします。
カクテルを作るときに本やネットなどでレシピを調べると、「 ステア 」・「 ビルド 」という書き方をしていることにお気づきでしょうか?
どちらも材料を混ぜることには変わりはありません・・・。「 じゃあ1個の呼び名でいいじゃん 」と思うかもしれませんが、これにはと言いますか、これにも理由や歴史が存在するのです。
違いを言いますと・・・
ビルド

ステア
直接グラスに入れて混ぜることのできないカクテルグラスを使ったショートカクテル( マティーニ・マンハッタン etc… )を作るときに用いられます。 ミキシンググラス( 一番初めの写真 )と言われる大きく厚みのあるグラスに、氷と材料を入れてかき混ぜます。 ステアにはもう一つ材料を「 冷やす 」という役目ががあります。 バーなどに行ってみるとお分かりかと思いますが、基本お酒は常温で棚に並んでいます。 なので材料を冷やすためにステア手法を用いるのです。
簡単にまとめますと、グラスに直接材料を入れて混ぜるのがビルド、ミキシンググラスに材料を入れて冷やすと混ぜるの両方するのがステアです。

バースプーンの使い方 ビルド&ステア 手法編
お家で簡単人向け
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
ステアとビルド
ビルドは上記の通りで完了ですが、ステアの場合は等記事の一番上にある写真の道具( ミキシンググラス )を使います。 材料をミキシンググラスに氷と入れ、混ぜ方はビルド、ステア両方同じです。
その後に写真ステアの様に氷が落ちないように蓋をしてグラスに注ぎます。
バースプーンの使い方の技術は、ビルド、ステア、シェーク、ロックと様々な作り方で使う基本技術です。 止まらずに回せるようになると、気持ちいいので、ぜひお試しください。
バースプーンの使い方 材料を沈める編

カクテルの中に 2色になったものが多数あります。(中には何層にもなったカクテルもあり、有名なもので上記写真のプース・カフェがあります)
これらの層になっているカクテルは、材料比重の重い物から入れて作っています。 そのままグラスに材料を入れてしまうとできませんが、混ざらないようにゆっくり入れるとできます。 その際に使うのがバースプーンです。

- Step 1 = まず沈める材料をメジャーカップや、小さなグラスなどに必要な分量を入れておきます。( 瓶からそのまま入れる場合もありますが、瓶が重く、多く出てしまう可能性があるので初心者の方は特におすすめできません )
- Step 2 =バースプーンの先を下に向けます。(スプーンの背中が上になるようにする)
- Step 3 = 次に下に向けたバースプーンの先端をグラスの上の方の壁に当てます。
- Step 4 = 用意した沈める材料をバースプーンの背中にゆっくりと流します。
これで比重の重い材料は底へ、軽いものは上へ浮かび、層があるカクテルができます。
代表的なカクテルで、テキーラ・サンライズ、アメリカンレモネードなどがあります。
- シェーカーの使い方・種類など詳しくは ⇒ コチラ