ホワイト・ラム のおすすめ 3選|カクテルのお酒・スピリッツ編

モラセスを発酵させ、連続式蒸留器で蒸留後に熟成させます。熟成用の樽も内面を焦がして香りづけをするウィスキーなどの樽とは異なり、内面を軽めに焦がした樽で熟成期間を短めにします。

熟成後のままの状態だと「 ゴールド・ラム 」、熟成後濾過したものを「 ホワイト・ラム 」と呼びます。

ホワイトラムは軽めで口当たりがよく、他の材料と合いやすいため、カクテルに使われることが多いです。

数あるホワイト・ラムのなかでも今回はおすすめの 3銘柄をご紹介いたします。

バカルディ Bacardi

原産地 = キューバ

歴 史

1862年に「 ドン・ファクンド・バカルディ 」がキューバのサンティアゴで、小さな蒸留所を購入し、ラムを作り始めました。

その後、瞬く間にキューバ国内で人気となり、1890年代には「 バカルディ・ダイキリ 」、1900年代には「 キューバ・リブレ 」が誕生すると、更に消費本数が増加。

更に20世紀に入ってくると、製氷技術などの進歩によりカクテルが世界で飲まれるようになります。 するとラム酒が一気に世界中で消費されるようになり、バカルディはこの時確固たる地位を気づいたのです。

そして1910年頃にスペイン・バルセロナで工場を建て、製造を開始。 キューバ初となる国外の企業になりました。

バカルディは製造のみではなく、ビジネス才能も持ち、数々の苦難をチャンスに変えてきました。 1928年にアメリカで禁酒法が始まると、お酒が飲めないアメリカ人をキューバへ誘う広告とキャンペーンを打ち出し、1960年のキューバ革命時には、あらかじめ複数の国々で事業を継続できるように布石を打つことでさらに大きく成長をすることができたのです。

現在では、いわずと知れたラム生産世界ナンバーワンのメーカーとなり、世界のラムの中で一番の人気を誇ります。

コウモリのロゴマーク

キューバの絶滅した先住民「 タイノス族 」がコウモリを全ての文化財産の所有者とみなしていました。 現地の言い伝えから当時の人々もコウモリが健康・富・家族の団結などをもたらすものと、一般的に信じられています。

ドン・ファクンド・バカルディは何よりも品質にこだわり、様々な成分や熟成、ブレンド繰り返し、試行錯誤しながらようやくできたバカルディ・ラムを完成させます。

そんな彼を傍で見てきた妻のアマリアのアイデアで、キューバでは健康・富・家族の団結を意味する「 コウモリ 」をロゴマークに使いました。

製造・特徴

バカルディの特徴は何といっても完成したラムを「 チャコールフィルタリング 」という炭を使って濾過することで、強い香味成分や雑味を取り除き、独自のクリアなラム酒になる所です。

濾過してもラムの甘み、酸味は残り、全てのバランスが良く、カクテルの材料として最も最適なホワイトラムと言えます。

「 バカルディ 」というカクテルが存在していますが、このカクテルを作る際には、必ずバカルディラムを使用しなければならないという裁判が行われ、そして勝訴したことで有名です。これをきっかけに一躍有名になりました。ちなみにバカルディとピンクダイキリというカクテルは入れる材料や分量は同じですが、唯一の違いはベースのラムがバカルディかそれ以外のラムかということです。

ロリンコ・ホワイト Ronrico

写真提供 SUNTORY

原産国 = プエルトリコ

歴 史

ロリンコは1860年アメリカの自治領であるプエルトリコのカムイ町に誕生しました。 その後プエルトリコは激動の時代を迎えます。

1898年スペイン領だったプエルトリコは、アメリカの統治下になり、1902年に独立をします。 その後隣のキューバが社会主義国として歩むのに対し、プエルトリコはアメリカの自治領として歩みだします。

プエルトリコは、アメリカへの砂糖供給生産地となり、それに伴いラムの製造も盛んになります。

そのロリンコ・ラム生産の影響力は、禁酒法時代に唯一アルコール製造を許された業者として特別扱いを受けるほどでした。

現在では世界中で販売されており、もちろん日本にもあり、サントリーで販売されています。

名前の由来

ロリンコ( RONRICO )という名前はスペイン統治時代に設立したので、スペイン語が使われています。

「 ロン ( Ron )」を日本語にすると 「 ラム酒 」、「 リコ ( Rico )」は「 リッチ 」です。

直訳すると「 リッチなラム酒 」になりますが、意味として「 味わい豊かな、芳醇なラム酒 」になるそうです。まさにその名に恥じない完成度で、現在でもスタンダードなラムとして世界中で飲まれています。

特 徴

ロリンコ・ホワイトの特徴は、樽熟成をしていない点です。 そのため滑らかで、ほのかな甘い香りに、やわらかくクセがないのが特徴です。扱いやすさが抜群に良く、カクテルベースにし、フルーツジュースや炭酸類に使うにはベストのラムです。

ちなみにロリンコの中で、「 ロリンコ151 」という銘柄が存在します。 ラムの中で最強のアルコール度数を誇り、なんと75%もあります。 興味がある方は、ぜひお試しください。ただスミノフ・ウォッカ同様火気厳禁でお願いします。

コルコル・アグリコール Cor・Cor

原産国 = 日本

誕 生

「 そうだ! ラム酒をつくろう ! 」

とあるBarでたまたまラムを飲んだOLが、ラムの主原料がサトウキビであることを知り、ラム製造に対しての思いが強くなり、日本・沖縄県産のラム開発は始まりました。

お酒好きと、経営術を学んでいる夫の影響もあったのか、企業を開始します。 ただ元々酒造をしているわけもなく、酒造免許取得やラム酒を作ってくれる杜氏探しから始まります。

沖縄県の中でも低農薬サトウキビ栽培が特徴の南大東島を栽培地に選び、さらに製造方法は世界でも3%程の会社しか採用していない「 アグリコール製法 」を使用します。

アグリコール製法とは、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。 この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。 その理由は世界の97%が採用しているインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であることと、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。なので希少価値の高いラムです。

そして沖縄電力のベンチャー企画に応募し見事採用。 2004年、ここから「 株式会社グレイス・ラム 」がスタートしました。

名前の由来

株式会社グレイスラムが製造しているラム酒の銘柄「 コル・コル( COR・COR )の由来は、「 珊瑚の王冠 」をスペイン語にした「 Coral corona 」の頭文字を使っています。 まさに沖縄県らしい名前で、女性特有の可愛らしさも持ち合わせたネーミングです。

特 徴

やはり最大の特徴は「 100% 国産 」、「 アグリコール製法 」で、そのアグリコール製法のため、1年に1度の収穫時期にしか製造されない希少なラム酒で、さらに砂糖や香料、色素を添加せず、無添加無着色のホワイト・ラムです。

強い台風を耐え、沖縄県南大東島の恵をたくさん吸収した嗜みのあるラム酒で、トロピカル感は少し薄れますが、その分サトウキビの味が際立っています。

一口目の癖の無さ、二口目のサトウキビの味に浸り、三口目でその余韻が続きまた飲みたくなります。

ホワイト・ラムをそのままオン・ザ・ロックで飲むのであれば、「 コル・コル 」を一番にオススメします。

ラムの原料・製法・歴史

世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。

カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。

ほのかな甘みのある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザート、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などのに使われることも多く、お酒の消費ではジンウォッカに劣りますが、使われているジャンルは他を圧倒します。

ラムの誕生

ラムの主原料はサトウキビ、生まれはカリブ海です。(一説によるとキューバが有力です。) 初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在したようです。

しかしサトウキビはカリブ海では自生しません。 ではなぜラムが生まれたのか・・・、それは1500年頃にヨーロッパからサトウキビが持ち込まれたところ、気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。要するにラムはヨーロッパ諸国の植民地が発祥ということです。

更にアメリカで作られたラムは、アフリカで黒人奴隷の代金として渡され、そこで交換された黒人が西インド諸島でサトウキビ栽培の労働となります。 この連動した貿易がラムを世界中に広めた原動力のひとつになりました。

ラムの定着

そして17世紀カリブ海と言えばパイレーツ・オブ・カリビアンで有名な海賊です。 海賊と言えば宝と酒!

カリブ海の海賊が飲んでいるのは、ほとんどがラムです。 海賊のみならずこの時代のカリブ海のお酒はラムが一番飲まれていました。

1700年代中盤にイギリス海軍は、海の上の娯楽や、士気を高めるためにラムを兵士に配りました。 カリブ海の海賊とこの海兵の飲みものとしてラムは海のイメージが強くなっていったのです。

第二次世界大戦の頃のアメリカは「 ジン 」が人気でしたが、イギリスとの関係が悪く、ジンを輸入できずにいました。 そのジンの代わりに広まったのが同じスピリッツであり、アメリカでも生産しているラムです。 こうしてラムはジンやウォッカに勝るとも劣らない存在になっていきました。

日本では20世紀になってから生産されています。 基本的には西日本が主な生産地で、サトウキビで有名な沖縄県や、鹿児島県、高知県などです。

ラムの製法

主な原料はサトウキビですが、ラムには2種類の製法があります。 「 インドストリアル製法 」と「 アグリコール製法 」です。

〚 インドストリアル製法 〛

インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出る副産物( 廃糖蜜 )を使用します。

この廃糖蜜を「 モラセス 」と言い、このモラセスを発酵させ蒸留し、オーク樽で貯蔵・熟成させます。

ラムの製法は2種類ありますが、世界中のラム総生産量の97%はこのインドストリアル製法です。 理由としてはモラレスは貯蔵しておくことで生産者のタイミングにラムを作ることができるためです。そのため1年中ラムの生産を行うことができます。そして貯蔵しておけるので製造地もサトウキビを栽培し、収穫できる土地に置かなくても良いというメリットがあります。

〚 アグリコール製法 〛

インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。 この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。

その理由はインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であること、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。なので希少価値の高いラムです。

まとめ

他にもお勧めするホワイト・ラムはたくさんありますが、自身がラム好きなので、あえて少な目の3選と致しました。

上記の製造方法別に買って、飲み比べてみるのも一つの楽しみ方ですね。

初めになにを買うか迷っている方は、上記の3っつであれば、どなたでも満足いただけるのではないかと思います。