ラムの主なブランド一覧|カクテルのお酒・スピリッツ編

世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。

ほのかな甘みのある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザート、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などのに使われることも多く、お酒の消費ではジンウォッカに劣りますが、使われているジャンルは他を圧倒します。

それでは様々なラムのブランドを一覧で紹介!!

ラムの主なブランド

バカルディ Bacardi

原産国 = キューバ

1862年に「 ドン・ファクンド・バカルディ 」がキューバのサンティアゴで、小さな蒸留所を購入し、ラムを作り始めました。その後、瞬く間にキューバ国内で人気となり、1890年代には「 バカルディ・ダイキリ 」、1900年代には「 キューバ・リブレ 」が誕生すると、更に消費本数が増加。
キューバの絶滅した先住民「 タイノス族 」がコウモリを全ての文化財産の所有者とみなしていました。 現地の言い伝えから当時の人々もコウモリが健康・富・家族の団結などをもたらすものと一般的に信じられています。

バカルディの特徴は何といっても完成したラムを「 チャコールフィルタリング 」という炭を使って濾過することで、強い香味成分や雑味を取り除き、独自のクリアなラム酒になる所です。
濾過してもラムの甘み、酸味は残り、全てのバランスが良く、カクテルの材料として最も最適なホワイトラムと言えます。

ロリンコ・ホワイト Ronrico

原産国 = プエルトリコ

ロリンコは1860年アメリカの自治領であるプエルトリコのカムイ町に誕生しました。 その後プエルトリコは激動の時代を迎えます。
1898年スペイン領だったプエルトリコは、アメリカの統治下になり、1902年に独立をします。 その後隣のキューバが社会主義国として歩むのに対し、プエルトリコはアメリカの自治領として歩みだし、プエルトリコは、アメリカへの砂糖供給生産地となり、それに伴いラムの製造も盛んになります。そのロリンコ・ラム生産の影響力は、禁酒法時代に唯一アルコール製造を許された業者として特別扱いを受けるほどでした。現在では世界中で販売されており、もちろん日本にもあり、サントリーで販売されています。

ロリンコ・ホワイトの特徴は、樽熟成をしていない点です。 そのため滑らかで、ほのかな甘い香りに、やわらかくクセがないのが特徴です。扱いやすさが抜群に良く、カクテルベースにし、フルーツジュースや炭酸類に使うにはベストのラムです。
ちなみにロリンコの中で、「 ロリンコ151 」という銘柄が存在します。 ラムの中で最強のアルコール度数を誇り、なんと75%もあります。 興味がある方は、ぜひお試しください。ただスピリタス・ウォッカ同様火気厳禁でお願いします。( 写真提供 SUNTORY )

コルコル・アグリコール Cor・Cor

原産国 = 日本

とあるBarでたまたまラムを飲んだOLが、ラムの主原料がサトウキビであることを知り、ラム製造に対しての思いが強くなり、日本・沖縄県産のラム開発は始まりました。
お酒好きと、経営術を学んでいる夫の影響もあったのか、企業を開始します。 ただ元々酒造をしているわけもなく、酒造免許取得やラム酒を作ってくれる杜氏探しから始まります。
沖縄県の中でも低農薬サトウキビ栽培が特徴の南大東島を栽培地に選び、さらに製造方法は世界でも3%程の会社しか採用していない「 アグリコール製法 」を使用します。

やはり最大の特徴は「 100% 国産 」、「 アグリコール製法 」で、そのアグリコール製法のため、1年に1度の収穫時期にしか製造されない希少なラム酒で、さらに砂糖や香料、色素を添加せず、無添加無着色のホワイト・ラムです。一口目の癖の無さ、二口目のサトウキビの味に浸り、三口目でその余韻が続きまた飲みたくなります。

ハバナ・クラブ Havana・Club

1878年に「 ホセ・アレチャバラ 」が設立したブランドですが、1959年のキューバ革命の際にスペインへ亡命したため、その後はキューバに国有化されました。しかしホセ・アレチャバラはスペイン亡命後にアメリカへ移住し、ハバナ・クラブの商標を登録、アメリカ国内で販売していました。
しかしその後商標の更新を行わず、1973年に商標権は失効されてしまいます。その後商標はキューバ政府公団が失効した次の年の1974年にアメリカで登録申請し、1976年に承認されました。

ハバナ・クラブは、ホワイトラム、ゴールドラムの中でも甘さ控えめでサッパリとした味わいが特徴です。その特徴からカクテルのベースとして使われることが多いです。

キャプテン・モルガン Captain morgan

原産国 = ジャマイカ

1944年にカナダの酒造メーカーである「 シーグラム 」CEOの「 サミュエル・ブロンフマン 」が当時はイギリス領であったジャマイカ政府保有のロングポンド蒸留所を購入しました。 そしてそこからラム酒の製造、販売を開始します。
ジャマイカに住む薬局を営むレヴィ兄弟が、ロングポンド蒸留所からラムの原酒を購入し、それに薬草やスパイスを加えて熟成し、販売をしていました。 そのフレーバーラムをサミュエル・ブロンフマンはとても気に入り、権利を買い、シーグラムの子会社として「 キャプテン・モルガン・ラム 」が立ち上げられました。

17世紀のカリブ海で実在した海賊「 ヘンリー・モーガン 」に因んで作られたラムで、ラベルにはそのヘンリーモーガンの絵と、モーガンの言葉である「 人生とは愛と略奪 」という文字が書かれています。
歴史にもあるように、このラムの特徴はやはりそのフレーバーです。 バニラなどの香草やアプリコット・香辛料などが使われ、風味豊かな味わいです。 口当たりがとても良く、飲みやすいのも特徴です。

ネグリタ Negrita

1850年代、当時のラムは品質にバラつきが多くあり、カリブの海賊等の影響からか荒々しいイメージがありました。 それを良く思わなかったフランス人の「 ポール・バーディネー 」は様々な醸造元から様々なタイプのラム酒をより寄せ、ベテランのブレンダーにブレンドを依頼します。そしてそれらを熟成させることで、いつ飲んでも同じ品質のアロマなラム酒を作ることを完成させました。
ネグリタの初期ラベルには、片隅の方に混血娘の「 ネグリタ 」という少女が描かれています。
次第にこの少女の絵が名前よりも有名になり、「 少女の顔が入ったラム 」という感じで注文が入るようになり、赤色楕円形の縁取りをし、その中に描かれた少女の横顔に変更。 そしてそのままフレンチ・ラムの代名詞として世界中で飲まれるようになりました。

特徴は気品のある豊潤な香りと、高貴な味わいが特徴で、別名「 ラムの貴婦人 」と呼ばれています。 フランス国内ではトップシェアを争う程のブランドで、世界中でもカクテルのみならずお菓子作りで使用するラムとして定着しています。 中でもボルドーの銘菓として有名な「 カヌレ 」には不可欠なラムで、カヌレ協会会長も、「 ネグリタ・ラムを使ってこそ本物のカヌレである 」と推奨しているほどです。

ロン・サカパ Ron zacapa

原産国 = グアテマラ

グアテマラ東部に位置する町「 サカパ 」で生まれました。キッカケはサカパ市の創立100周年を記念して、グアテマラのラム製造会社がこれまでの知識、技術を総動員して特別なラムを作り出しました。
サトウキビを凝縮させ、その一番搾り汁のみを使用し、アグリコール製法によって作られます。この一番搾り汁がロン・サカパのオリジナルテイストの土台になります。その後パイナップルから抽出した独自の酵母で発酵させ、蒸留し更にオーク樽で熟成をします。熟成場所も特徴的で、海抜2,300mで熟成されます。高地により気圧が低いことによって樽の味わいをしっかりと得ることができるためです。

こうして出来上がったロンサカパは、「 ラムのコニャック 」や、「ラム酒の王道 」という名で呼ばれています。

味わいはコクが強く、他のラム酒には無い芳醇な香りと風味があり、レーズン、アプリコット、コーヒーの風味や、やさしいバニラと蜂蜜の甘み、ジンジャーとシナモンのバランスの取れたスパイシーさが魅力です。おすすめはもちろんロックスタイルですが、バニラアイスにかけて「 アフォガード 」にしても美味しいです。

マイヤーズ Myers’s

原産国 = ジャマイカ

1879年ジャマイカの砂糖農園を営んでいた「 フレッド・ルイス・マイヤーズ 」とその息子たち家族によって創業しました。1924年にオリジナル・ダーク・ラムの前身にあたるプランターズ・パンチがヒットし、これによってマイヤーズ社は大成長を遂げます。そこからマイヤーズ・ダーク・ラムが生まれ、現在では世界40を超える国に輸出、販売を行っております。
マイヤーズ・ラム製造は、まず二つの原酒を造ります。出来上がった2種類の原酒を冷蔵コンテナでイギリスのロンドンにある Diageo Pic社のグラズゴー工場に輸出します。 そこで4年の歳月をかけたオーク樽熟成と、オリジナルブレンドを行い販売しています。

何といっても濃厚で香りが豊かなのが特徴であり、200種類以上から20種に厳選された原酒を使い、通常2年熟成が一般であるが、マイヤーズラムは4年の歳月をかけオーク樽で熟成させます。 ストレート、オン・ザ・ロック、カクテルとどれでも使えるラムです。
「 お酒 」というジャンルにとらわれず、料理・デザートなどでも使われ、お酒を飲まない人でも使ったことがある方が多いかもしれません。

ディプロマティコ レセルバエスクルーシバ Reserva exclusiva

原産国 = ベネズエラ

ディプロマティコ蒸留所は、ピュアな水が流れるベネズエラ・アンデス山脈のふもとに位置し、 製造に使われるサトウキビも同じ地域で栽培されたものを厳選して使用します。
そして蒸留はスペイン系ラムを製造する「 コラムスチル 」と、カナディアンウィスキーで使用される「 バッチケトル 」、スコッチウィスキーで用いられる「 ポットスチル 」を使用しています。 各蒸留器から生まれる原酒をオーク樽で「 ライト 」、「 セミヘビー 」、「 ヘビー 」の3タイプの熟成したラムを製造し、それをブレンダーが調和させることで、味わいの変化に富んだラムを作り、世界中で高い評価を得ています。

瓶のラベルに描かれたおじいさんの名前は「 ドン・ファンチョ 」と言い、ディプロマティコを造る際にインスピレーションとなった重要人物です。この土地の貴族であったドン・ファンチョは、ラムやその他の伝統的な飲料の品質向上のため、原材料や技術の研究に情熱を注ぎました。
オレンジピール、メープルシロップ、リコリス、トフィーファッジの風味が広がり、芳醇で複雑な味わいのダーク・ラムです。 重すぎない洗練された味わいは、世界60ヵ国以上の国で現在も飲まれ続けています。

ラムの歴史・製法

世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。

カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。

ほのかな甘みのある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザート、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などのに使われることも多く、お酒の消費ではジンウォッカに劣りますが、使われているジャンルは他を圧倒します。

ラムの誕生

ラムの主原料はサトウキビ、生まれはカリブ海です。(一説によるとキューバが有力です。) 初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在したようです。

しかしサトウキビはカリブ海では自生しません。 ではなぜラムが生まれたのか・・・、それは1500年頃にヨーロッパからサトウキビが持ち込まれたところ、気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。要するにラムはヨーロッパ諸国の植民地が発祥ということです。

更にアメリカで作られたラムは、アフリカで黒人奴隷の代金として渡され、そこで交換された黒人が西インド諸島でサトウキビ栽培の労働となります。 この連動した貿易がラムを世界中に広めた原動力のひとつになりました。

ラムの定着

そして17世紀カリブ海と言えばパイレーツ・オブ・カリビアンで有名な海賊です。 海賊と言えば宝と酒!

カリブ海の海賊が飲んでいるのは、ほとんどがラムです。 海賊のみならずこの時代のカリブ海のお酒はラムが一番飲まれていました。

1700年代中盤にイギリス海軍は、海の上の娯楽や、士気を高めるためにラムを兵士に配りました。 カリブ海の海賊とこの海兵の飲みものとしてラムは海のイメージが強くなっていったのです。

第二次世界大戦の頃のアメリカは「 ジン 」が人気でしたが、イギリスとの関係が悪く、ジンを輸入できずにいました。 そのジンの代わりに広まったのが同じスピリッツであり、アメリカでも生産しているラムです。 こうしてラムはジンやウォッカに勝るとも劣らない存在になっていきました。

日本では20世紀になってから生産されています。 基本的には西日本が主な生産地で、サトウキビで有名な沖縄県や、鹿児島県、高知県などです。

ラムの製造

主な原料はサトウキビですが、ラムには2種類の製法があります。 「 インドストリアル製法 」と「 アグリコール製法 」です。

〚 インドストリアル製法 〛

インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出る副産物( 廃糖蜜 )を使用します。

この廃糖蜜を「 モラセス 」と言い、このモラセスを発酵させ蒸留し、オーク樽で貯蔵・熟成させます。

ラムの製法は2種類ありますが、世界中のラム総生産量の97%はこのインドストリアル製法です。 理由としてはモラレスは貯蔵しておくことで生産者のタイミングにラムを作ることができるためです。そのため1年中ラムの生産を行うことができます。そして貯蔵しておけるので製造地もサトウキビを栽培し、収穫できる土地に置かなくても良いというメリットがあります。

〚 アグリコール製法 〛

インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。 この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。

その理由はインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であること、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。なので希少価値の高いラムです。

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