カクテルで使われるグラスの種類|お酒・カクテルの道具

[ スポンサーリンク ]

カクテルはスピリッツやワイン、ウィスキーやブランデーなど多くの種類のお酒を扱います。 そしてその多くのお酒にはそれぞれ専用のグラスが存在します。 ということは、多くのお酒を扱うカクテルも様々なグラスを使います。

ただ「 このお酒にはこのグラスでないとダメだ!! 」なんて言うつもりはありません。
この記事見ていただいて、自分ぴったりのグラスを見つけるお手伝いができれば幸いです。

僕はコリンズグラスとロックグラスが大好きで、冷たいお茶やアイスコーヒーにも使っています。

関連記事・カクテルレシピ リスト・一覧

⇒ 画像 / タイトルをクリックでページへ

〚 他のカクテル レシピリスト 〛

[ スポンサーリンク ]

アイリッシュグラス Irish glass

アイリッシュ・コーヒーを飲むための脚付き耐熱性グラスです。 写真のような取っ手付きのものだと他のホット系のカクテル全般に使う事ができおすすめです。

値段が少し高めで見た目が豪華な大人のグラスです。 その名前の通り「 アイリッシュ・コーヒー 」が代表的に使用するカクテルです。

昭和時代の喫茶店ではよく見かけましたが、最近ではあまり見かけることもなくなってきました。
容量は 250mlが程よく入るサイズが一般的です。

ショットグラス Shot glass

別名「 ウィスキーグラス 」、または「 ストレートグラス 」とも言います。

「 ショット 」とは「 一杯 」という意味で、元々ストレートのウィスキーを一杯売りするときに使っていたことから「 ショットグラス 」という名前が付いたそうです。

スピリッツやウィスキーをストレートで飲むための平底型グラスで、主にウィスキー、テキーラに使われることが多いです。

オールドファッションドグラス( ロックグラス )よりも背が低く底に厚みがあります。
サイズは小さめでシングル用の30mlと、ダブル用の60mlが一般的に使われています。

オールドファッションド グラス Old fashioned glass

カクテルやウィスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。

タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。

正式名はオールド・ファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールド・ファッションド 」から由来していると言われています。

古来からあるものなので、「 オールド・ファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。

カクテルグラス Cocktail glass

逆三角形の形をした脚付きグラスです。 カクテルといえば多くの人がこのグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。

脚が付いている理由は、ドリンクが入っている逆三角形の部分を手で温めてしまわないように付いています。飲むときは脚を持つようにしましょう。

カクテルには色彩を楽しむものも多くあり、カクテルの美しい色合いを邪魔しないためカクテルグラスは主に無色透明で、引き立て役として存在します。

一説にはマティーニを飲むために生まれたとも言われており、古くから「 マティーニグラス 」とも呼ばれています。

容量は少量しか入らず、グラスの中で直接混ぜることができないため、シェーカーか、ミキシンググラスで混ぜた後このグラスに注ぎます。

使っているカクテルはマティーニ 」や「 マンハッタン 」、「マルガリータ 」など有名なカクテルが多くあります。 標準は、60mlが程よく入る90ml、大型のもので 120ml ~ 150ml のものがあります。

ゴブレット Goblet

ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。

特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンク以外で使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。

使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。

ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。

聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。

コリンズグラス Collins glass

背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。

他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。

他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの人達や国々に使われているという事なのかもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。

シャンパングラス Champagne glass

シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。 

クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。

当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。

フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に、一緒に作られました。

始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。
容量は180ml ~ 300mlが一般的。

タンブラーグラス Tumbler glass

カクテルのみならず様々なドリンクに使われる最も一般的なグラスです。

「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。

別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。

素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。

ブランデーグラス Brandy glass

ブランデーをストレートで飲むときに使われるグラスです。 形はゴブレット同様短めの脚が付いており、グラスの底部分が膨らんで先端の口部分が狭くなっています、全体的にチューリップのような形をしていることから別名チューリップグラスと呼ばれることもあります。他にもスニフターグラスやナポレオングラスとも呼ばれることがあります。

グラスの胴部にブランデーを入れ先端を狭くすることで、ブランデー特有の香りを逃さずグラスの中に留まるように設計されているためこの形になっています。 そのためワイン製造の香りや風味をチェックする際に使われていることもあります。 容量は 180ml ~ 300mlが一般的サイズです。

ホットグラス Hot glass

ホットドリンクを飲むためのグラスです。

耐熱性があり、持ちやすいように持ち手がカバーになっていて取り外しができる様になっています。

そのため熱いドリンクと冷たいドリンク両方使え、一年中使える利便性の高いグラスです。

現在ではガラスの技術が上がり、グラス自体にガラス製の取っ手が付いているものも多く販売され、この取っ手カバーがなくなりつつあります。 容量は180ml~300mlが一般的です。

リキュールグラス Liqueur glass

リキュール類やウィスキースピリッツなどをストレートで飲む際に使うグラスで、長めの脚があり、ドリンクを入れる部分が円筒形をしているのが特徴です。

大きさはショットグラスに脚が付いたくらいの大きさで、グラスの中ではショットグラスと並び小さめの部類になります。

プース・カフェスタイルなどのようなカラフルなカクテルや、リキュールの色彩を楽しんだり、お酒の味見に使われるのが一般的です。リキュールやプース・カフェの色を楽しむために無色透明なものが使われます。 容量は30ml~45mlが一般的。

¥1,050 (2024/03/18 15:01時点 | Amazon調べ)

ワイングラス Wine glass

グラスの中でもロックグラスタンブラーグラスと並んで認知度が最も高いと言えるグラスで、他のグラスと比べて種類が多い点が特徴的です。

歴史も古く、古代ローマ時代にはすでに存在していたとされています。 しかし現在のガラス製で写真のような完成形ともいえる形になったのは20世紀になってからだそうです。

ガラス製のものはその前からあったそうですが、ガラスの大きさで税金がかけられていたため、今のものよりもワインが入る部分が小さいサイズでした。

現在ではガラス製のみではなく、銀製などの金属製のものや、クリスタル製、木製、樹脂系と様々なタイプがあり、形も飲むワインによって違うものが存在しています。

基本的に赤ワインは常温で飲むことが多く、白ワインは冷やして飲みむことが多いため、赤と白で形や容量が異なります。容量が150mlくらいのものが白ワイン、200mlくらいのものが赤ワインというのが一般的です。またワインは赤白だけではなく、産地によって味や風味が変わるため、それに合ったグラスを使用することがあるようです。

サワーグラス Sour glass

サワースタイルのカクテルを飲む際に使われるグラス。
脚付きのものが基本的なものですが、現代の日本では、レモンサワーなどを飲むことに使われていて、形は平底のものが多くなっています。

種類は豊富で、ゴブレットシャンパングラスのフルート型によく似ていて、多種多様に使える利便性があります。

形は記載した通りゴブレットを長細くしたような形状で、シャンパングラスのフルートよりは太めです。 ゴブレットとシャンパングラスのフルート型の中間ともいえるグラスです。

しかし液体が入る部分であるボウルは小さめで、容量も120ml程が通常のサイズです。 氷を入れずシェーカーなどで冷やしたカクテルを入れるには最適なグラスです。

ピルスナーグラス Pilsner glass

ピルスナーとは1842年にチェコのピルゼンで生まれたビアスタイルです。 世界で最も多く飲まれているビールで、日本国内の流通しているビールの9割がこのピルスナーに分類されるものです。

キレのある喉越しとホップの苦みが特徴です。世界でも7割がピルスナータイプと言えます。

ピルスナータイプの特徴は爽やかな味わいと喉越しの良い口当たりです。その特徴を最大限に生かすグラスとして生まれたのがこのピルスナーグラスです。

背の高いグラスにする事で、ビールを飲む際にピリッとした炭酸が真っすぐ口の中へ入ってくる構造で、口の狭さは炭酸が抜けるのを抑えるためです。

背が高く真っすぐなことで、グラスの底から浮き上がってくる気泡が美味しそうな見た目を演出していて、ビールを目でも楽しむこともできます。 310ml ~ 375ml の内容量が入るサイズが一般的。

ハリケーングラス Hurricane grass

ハリケーングラスの「 ハリケーン 」とは台風のことを連想してしまいそうですが、「 ハリケーン・ランタン 」と呼ばれるランプまたはランタンの形に似ていることから付きました。

そもそもハリケーン・ランタンの由来は、ハリケーンのような強い風でも消えないことが名前の由来だそうです。

他のグラスに比べて大容量なため、主にトロピカルドリンクやミックスドリンクに使われることが多く、氷をたっぷりと入れるカクテルに向いています。480ml ~ 600ml の内容量が一般的です。

ミュールカップ Mule cup

ウォッカベースの代表的なカクテルである「 モスコミュール 」を飲む際に多く使われているマグカップです。

素材は銅製で、抗菌作用、熱伝導に優れ、古くから調理器具や食器などに使われている素材です。冷たいドリンクを入れると、カップ自体が急冷されて、長時間その冷たさを保持します。

モスコミュールが世界中で飲まれると同時にこのマグカップも有名になりました。現在日本でモスコミュールを飲む場合は、ガラス製のグラスが使われることが多いですが、本来はこのマグカップを使います。 キンキンに冷えたモスコミュールは絶品なので、ぜひ一度はこのマグカップでお試しください。
容量は 250ml ~ 600mlと幅広くあります。

ジュレップカップ Julep cup

「 ジュレップ 」とは、カクテルのスタイル名で、スピリッツに潰したミントの葉と砂糖を混ぜ、砕いた氷を詰めたグラスへ注いだカクテル・スタイルです。

もともとは「 苦い薬を飲むための水 」という意味があり、バーボン・ウィスキーの強さを和らげるために使う水にミントの葉を加えたことが始まりと言われています。

ミュールカップ同様冷たいドリンクを飲むときにその特徴を最大に発揮するカップです。 素材は真鍮にシルバーメッキ仕上げなので、冷たいものを入れると結露が発生し、視覚、触覚、味覚で冷たさを感じることができ、涼しい雰囲気を演出できます。 主にウィスキーベースの「 ミント・ジュレップ 」に使われることが多いです。

[ スポンサーリンク ]

まとめ

グラスには味・香り・シチュエーションなどで使い分けます。 家で飲む際には、こういった知識よりも、自分が気に入ったものが一番良いと思います。

僕自身は、炭酸系をよく飲むので、コリンズグラスを愛用しております。 確かに炭酸が抜けにくいですし、細いので持ちやすいのが長所なのですが、洗いにくい、テーブルに置いていると背が高いので引っ掛ける怖さがあります。

皆さんはどのグラスが好みでしょうか?

おすすめのカクテル本