サケティーニ|カクテルレシピ・作り方・特徴・由来|日本酒 + ドライジン

日本酒ベースショートカクテルのサケティーニ
目次
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レシピと作り方

サケティーニの材料

Recipe no.438

  • 日本酒・・・・・・・・・・・・・20ml
  • ドライジン・・・・・・・・・・・40ml
  • 梅干し・・・・・・・・・・・・・1個
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

サケティーニの作り方

グラスは カクテルグラスシャンパングラス クープ型 を使います。

STEP
準備する

ミキシンググラスに氷を入れ、氷のみを混ぜるようにクルクル回し、余分な水分を捨てます。

STEP
材料を合わせてステアする

日本酒・ドライジンを、氷が入ったミキシンググラスに入れてステアします。

STEP
仕上げ

ステアした材料をグラスに注ぎ、ピンを刺した梅干しを1個グラスに入れ完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 32% ~ 33% 前後
  • 最適なTPO = 日中
  • カクテル言葉 = 「 初恋 」「 大和撫子 」
  • カクテル誕生日 = 「 不明 」

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サケティーニの特徴・感想

日本産ドライジンと日本酒のボトル

マティーニのレシピは現在250種類以上あると言われています。 一つのカクテルに別ヴァージョンがこれ程多く存在するカクテルは、マティーニ以外ありません。 それほどまでにマティーニの存在は他のカクテルと比べても大きい存在なのです。

今回紹介したサケティーニはそのマティーニのバリエーションカクテルのひとつで、マティーニに日本酒を加えたレシピになっています。サケティーニの発祥は明確ではありませんが、1990年代に国際的なバーテンダーやミックスオロジストの間で、日本酒を使ったカクテルが注目され始めました。この中でサケティーニも人気を集めるようになりました。

ドライジンの切れ味が、日本酒の旨味を引き立て、洗練された味わいに仕上げており、落ち着いた雰囲気のこのカクテルは、大人の嗜みとして楽しまれています。

ドライジンが多く入っていることもあり、マティーニと同様辛口のカクテルです。 日本酒を端麗辛口にすれば、マティーニ同様ドライのサケティーニに、甘口の日本酒を使うとまろやかさが少し出て、飲みやすさが出ます。 お好みで分量を変えてみるのも面白いかと思います。今回のレシピには梅干しと記載しましたが、決まりはないので、オリーブでも構いません。

サケティーニは、日本酒とドライジンが織りなす洗練されたハーモニー、マティーニの和の解釈、和の美意識を体現する洗練されたカクテル、そして近年注目を集める日本酒のカクテルであるという魅力が特徴です。ぜひ、自宅でサケティーニを作って、日本酒の新たな魅力を発見してみてください。

サケティーニの材料

  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具

マティーニの由来・定着・バリエーション

ジンベースのカクテルで別名カクテルの王様と呼ばれるドライマティーニ

マティーニの由来

古いドライベルモットのボトル

マティーニの歴史は古く、名前の由来はわかっておりません。 しかし幾つかの説の中で、2つの説が有名です。

  • 1910年代にアメリカ・ニューヨークにあるザ・ニッカ・ボッカーホテルのバーテンダーが考案しました。 その考案者の名前が「 マルティーニ 」という名前で、そこから「 マティーニ 」となった説。
  • 最初にマティーニを作った際に、材料であるベルモットをイタリア製の「 マルティーニ・エ・ロッシ 」社製を使用し、その社名から「 マティーニ 」となった説。

マティーニの定着

アーネスト・ヘミングウェイの肖像画

Photo|アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ

マティーニは別名 「 カクテルの王様 」と呼ばれていますが、いつどのようにして別名が付いたことに関しても定説はなく不明のままです。 ただこれまでマティーニは様々な形でメディアに姿を現してきました。世界的に有名な著名人がマティーニを飲むことで、世界に知れ渡ったと考えられます。 その主な例として・・・

  • ヒトラーから世界を救った男で、有名なイギリス首相も務めた「 ウィンストン・チャーチル 」はマティーニをこよなく愛していました。ジンの辛口を好んでいたため、ベルモットを入れるのではなく、ベルモットの香りを楽しみながらジンのストレートを飲んでいた説もあります。
  • アメリカの大女優であり、セクシー度No.1の「 マリリン・モンロー 」の作品の中にもマティーニは使われました。 作品名は「 七年目の浮気 」でマリリンがバーでマティーニを注文します、飲んでみると辛すぎたため、バーテンダーに砂糖を入れるよう要求するシーンが有名です。 この時のマリリンのセリフが「 私の故郷では砂糖を入れるのよ 」と言ってごまかしていました。
  • 同じく映画作品で「 007シリーズ 」のジェームス・ボンドが「 ウォッカマティーニをステアせずシェークで 」と注文するシーンが有名で、これをキッカケに多くのマティーニレシピが世に出るようになりました。
  • さらに文学界では20世紀の文学代表者でもあり、文学のみに留まらず社会にも多大な影響を及ぼした「 アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ 」の作品に「 河を渡って木立つの中へ 」の中で、主人公がバーテンダーにかなりのドライマティーニを注文しています。ヘミングウェイは作品の中のみではなく、自身もカクテルが大好きで、モヒートやフローズンダイキリなどをよく飲んでいました。その中でもマティーニは、戦争に出兵した際に、ジンとベルモットを持参し、口の中に両方を入れ、口の中でシェークして飲んでいたという逸話もあるほどです。

このように著名人達が愛したカクテルだからこそ「 カクテルの王様 」たる所以なのかもしれません。

これは推測の域を出ないのですが、マティーニは20世紀前後、急速に世界各地で広まったとされています、その時代は現在のような多種多様のお酒とカクテルレシピが無かったため、完成度の高いマティーニが多く飲まれたことや、当時カクテルにベルモットが良く使われていたことなど、様々な要因がひとつの時代に合わさったことからいつしかそう呼ばれるようになったのかもしれません。

マティーニの名前は昔の偉人や映画作品に限ったことではなく、日本の漫画にも登場します。

「 名探偵コナン 」のあるシーンで登場しており、マンガのみでアニメでは放送されていないようですが、黒の組織の「 ベルモット 」が、「 ジン 」に「 久しぶりにマティーニでも作らない? 」と誘っているシーンがあり、このセリフで二人の関係性についての憶測が色々と出ているようです。

主なマティーニのバリエーション

オリーブが3つ入ったジンベースカクテルのマティーニ
  • マティーニ・・・・・・・・別名カクテルの王様と呼ばれるマティーニの本家本元
  • ジン & イット・・・・・・・マティーニの原型となったとされるカクテル。
  • ヴェスパーマティーニ・・・リレ・ブランというワインを使うレシピ
  • ウォッカマティーニ・・・・ドライジンをウォッカに変更したマティーニ
  • エスプレッソマティーニ・・ウォッカベースにエスプレッソを使うレシピ
  • ポルノスターマティーニ・・ウォッカベースにパッションフルーツのマティーニ
  • テキーニ・・・・・・・・・ジンをテキーラへ変え、レモンの香りを加えたレシピ
  • サケティーニ・・・・・・・ベルモットを日本酒に、オリーブを梅干しに変更したレシピ
  • 焼酎マティーニ・・・・・・ジンを焼酎に変更したマティーニ、別名 酎ティーニ
  • ギブソン・・・・・・・・・オリーブをパール・オニオンに変更したカクテル
  • もっと多くのマティーニ・バリエーションをご覧になりたい方は ⇒ コチラ

関連のカクテルレシピ リスト

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今回紹介したカクテルの材料

ジン Gin ー

ボンベイジンをモデルにしたジンのタイトル

誕生・由来・・・ジンの原型となる「 ジュネヴァ 」は現在のオランダ・ベルギーで誕生しました。 最初薬用酒としてこの世に生まれたジュネヴァは、ジェニパーベリーの良い香りが人気の原因となり、オランダ国民に深く浸透します。 その後イギリスに持ち込まれたジュネヴァは、イギリス国内でも人気を博し、ジンと名前を変え、18世紀には歴史上最高のジン消費量を記録します。その後ジンは海を渡り、アメリカへと伝わると、やはりそこでも人気を得て、それまでとは違いカクテルベースとして使用されるようになり、世界中で飲まれるようになりました。


製造・原料・・・製造は、出来上がったニュートラル・スピリッツにジュニパーベリーをメインとした様々なボタニカルを漬け込み、約1日間おきます。 使うボタニカルは、シトラスコリアンダーカルダモンキャラウェイ、など様々です。 これらに決まりはなく、各蒸留所が決めた素材を使い、その蒸留所の個性としてつくられます。 日本は日本ならではの玉露柚子山椒などが使われています。

漬け込みを終えると、再度蒸留器で蒸留し、加水してアルコール度数40%前後( 定義は37.5%以上 )に調整しボトリングして完成です。


味わい・香り・・・ドライジン、ジュネヴァ、シュタインヘーガーとそれぞれで特徴は変わります。ジンの主軸であるドライジンの場合は、辛口とキレが最大の特徴で、ジュニパーベリーの香りと相まって様々な材料と相性が良いです。

複雑な風味とボタニカルのニュアンスが特徴であり、シトラスの爽やかさとスパイスの深みが調和しています。これらの特性は、カクテルやミックスドリンクにおいて、ユニークな味わいを生み出すのに役立ちます。

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

ショートカクテルを作る際、ロングカクテルのようにグラスの中に直接材料を入れる技法「 ビルド 」ができないため、ミキシンググラスで材料を混ぜ合わせて( ステア )、小さめのグラス( カクテルグラス )に注ぐ技法を用います。

ステアとは?

カクテル道具のミキシンググラスとストレーナー

簡潔に言うとステアとは、「 バースプーンで混ぜる 」ことです。

ショートカクテルの場合、ミキシンググラス( 写真 )と呼ばれる大きくて厚みのあるグラスに、氷と材料を入れ、かき混ぜるスタイルです。

ステアにはもう一つ役割があり、「 冷やす 」という役目もあります。基本的には常温保存されている材料が多く、それらを冷やすために行います。

簡単にまとめますと、「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

バースプーンの使い方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを動画にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day ー

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

サケティーニにおすすめのグラス

カクテルグラス Cocktail glass

カクテルグラス・ショートグラス

逆三角形の形をした脚付きグラスです。 カクテルといえば多くの人がこのグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。

脚が付いている理由は、ドリンクが入っている逆三角形の部分を手で温めてしまわないように付いています。飲むときは脚を持つようにしましょう。

カクテルには色彩を楽しむものも多くあり、カクテルの美しい色合いを邪魔しないためカクテルグラスは主に無色透明で、引き立て役として存在します。

一説にはマティーニを飲むために生まれたとも言われており、古くから「 マティーニグラス 」とも呼ばれています。

容量は少量しか入らず、グラスの中で直接混ぜることができないため、シェーカーか、ミキシンググラスで混ぜた後このグラスに注ぎます。

使っているカクテルは「 マティーニ 」や「 マンハッタン 」、「マルガリータ 」など有名なカクテルが多くあります。 標準は、60mlが程よく入る90ml、大型のもので 120ml ~ 150ml のものがあります。

シャンパングラス Champagne glass

シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。 

クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。

当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。

シャンパングラスのフルート型とクープ型

フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に一緒に作られました。

始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。

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