ジンの主なブランド一覧|カクテルのお酒・スピリッツ編

世界4大スピリッツの中でも特に人気のある「 ジン 」。

カクテルのレシピを見ても、特に数が多いのが「 ジンベース 」。 カクテルの王様と言われている「マティーニ 」もジンベースです。他にもショートカクテルで代表的なカクテルに「 ギムレット 」があります。 ロングカクテルでは「 ジントニック 」・「 シンガポール・スリング 」などが有名です。

ジンの原型となる「 ジュネヴァ 」は現在のオランダ・ベルギーで誕生しました。 最初薬用酒としてこの世に生まれたジェネヴァは、ジェニパーベリーの良い香りが人気の原因となり、オランダ国民に深く浸透します。 その後イギリスに持ち込まれたジンは、イギリス国内でも人気を博し、18世紀には歴史上最高のジン消費量を記録します。

19世紀に入ると、連続式蒸留器の開発により、それまでの雑味を砂糖や大量のボタニカルで隠す必要がなくなり、クリーンで上質なジンが製造可能となります。現在のドライ・ジンの製法はこの時に確立します。

そしてジンは海を渡り、アメリカへと伝わると、やはりそこでも人気を得て、それまでとは違いカクテルベースとして使用されるようになり、世界中で飲まれるようになりました。

これらが「 ジンはオランダで生まれ、イギリスが育み、アメリカが輝かせた 」という言葉が生まれた原型です。

それでは様々なジンのブランドを一覧で紹介!!

  • ドライ・ジンの歴史・誕生は ⇒ コチラ
  • ジュネヴァの歴史・誕生は ⇒ コチラ
  • シュタインヘーガーの歴史・製法は ⇒ コチラ
  • ジンベースのカクテル一覧 ⇒ コチラ

ジンの主なブランド

ビーフィーター Beefeater

原産国 = イギリス・ロンドン

世界で一番有名なドライ・ジンといっても過言ではないジン。 世界で初めてボタニカルにオレンジピールを使用し、現在でも使われています。 風味などのバランスも良く、まず買う一本としてはおすすめです

特徴的にはビーフィーターはシトラスにレモンを使用しているので、ジントニックなどを作る際には、ライムカットではなく、レモンカットをおすすめします。

Dry 中・Herbal 中

Photo = 写真提供 SUNTORY

タンカレー Tanqueray

原産国 = イギリス

数あるドライ・ジンの中でも、定番中の定番銘柄。 キリッとした味わいとクリア感が特徴的です。酒飲にはこちらの方が合うのかもしれません。 カクテルもキリッとした特徴から、シンプルなものが合います。

緑色の丸みのあるボトルデザインはシェーカーをモチーフにしたもだそうです。

Dry 強・Herbal 弱

ゴードン Gordon

原産国 = イギリス

黄色のラベルが印象的なボトルのジンで、こちらもドライ・ジンのの中では定番の品。 エリザベス女王が愛飲しているらしい。

コスパの良いジンなので、よくお店にも並んでいる。多少クセがる香りはあるものの、 風味や辛口度合いなどのバランスがよいのが特徴的。 様々なカクテルに使いえる一品。

Dry 中・Herbal 弱

ボンベイ・サファイア Bombay sapphire

原産国 = イギリス・ハンプシャー

ジンの中での数ある定番の中の一つ。 キレイな水色のボトルはどこかで見たことがある人が多いと思います。 味わいが軽やかで、口当たりが良く、シトラスの香りを感じられるドライ・ジンで、根強いファンが多いです。

Sweet 中・Floral 弱

シップスミス Sipsmith

原産国 = イギリス・ロンドン

ロンドン市内に2009年という最近に創立された蒸留所です。 ロンドン市内に蒸留所が誕生するのは200年ぶり。 銅の蒸留器で雑味を排除し、世界中から厳選された10種類のボタニカルで、早くも世間からの評価は高い。

キレが良く、ジュニパーベリーの香りが強いのが特徴。

Dry 中・Floral 中

バスタブ・ジン Basthtnb gin

原産国 = イギリス・トンブリッジ

バスタブ・ジンの由来は、アメリカの禁酒法時代に密造酒として浴槽( バスタブ )でつくられていた品質の悪いジンのこと。 現在ではその名前だけを受け継ぎ、ハーバルでスッキリとした香りに甘みが強いのを特徴に数々の賞を受賞しています。甘みがあるジンなので、そのまま水割りでも飲めるジンです。

Sweet 中・Herbal 弱

ヘンドリックス Hendrick's

原産国 = スコットランド・ローランド

1999年に誕生したジンで、バラの花びらのエッセンスを使用して香水の様な香りを出し、きゅうりを使い青臭さを少しだけ残し、みずみずしさを兼ね備えた飲みごたえのある珍しいタイプのジンです。

ラベルの裏面には「 It is not for everyone( 全ての人に向けたものではない )」つまり万人受けは希望していないというこだわりと自信が表記されているのも珍しい一品です。その自信は2017年にコンペティションでゴールドメダルを獲得するという事で証明されています。

Sweet 弱・Herbal 弱

モンキー47 Monkey 47

原産国 = ドイツ・シュヴァルツヴァルト

モンキー47のモンキーは、第二次世界大戦時イギリス軍・コリンズ中佐が退役後もドイツに残り、可愛がっていた赤毛猿と共に住み、森で採れたボタニカルをもとにジンを作っていたそうです。

香りが強いことと、キレがあるのがこのジンの特徴で、モンキー47の47は、47種類ものボタニカルを使用していることに由来しています。

Sweet 中・Floral 強

 ザ・ボタニスト The botanist

原産国 = スコットランド・アイラ島

スコットランド・アイラ島といえばウィスキー蒸留が盛んな島。 その島内にジンの蒸留所を設立。 アイラ島に自生するボタニカルを島内に在住している植物学者に依頼し、収集。 その島内に生息している珍しいボタニカルをふんだんに使い、クセが無くジュニパーベリーが優しく香るジンが誕生しました。

Dry 中・Herbal 中

オピア Opihr

原産国 = イギリス・ウォーリントン

ラベルに表現されているオリエンタルなデザインは、このジンにマレーシア、インドなどから厳選し、取り寄せているキュベブ、カルダモン、ペッパーといったオリエンタルなスパイスが使われている一風変わったジンだからです。

オリエンタルな香りもしかりと感じられ、一風変わったジントニックを試してみてください。

Dry 弱・Herbal 弱

シタデル Citadelle

原産国 = フランス・コニャック

ブランデーの生産で有名なコニャック地方の現在もコニャックを生産している会社がつくったジンです。 19種類ものボタニカルを使い、バーテンダーが選ぶジンのコンペティションで金賞の受賞歴があります。

甘めの口当たりに、香り、味共に洗練されていることから、他の材料との相性も抜群です。

Sweet 強・Herbal 弱

アイル・オブ・ハリス Isle of harris

原産国 = イギリス・ハリス島

ボトルのデザインは島ならではの穏やかな波をモチーフにしているのでしょうか? このジンの特徴は、最初の口当たりに甘みを感じること、海藻を使っているためなのか、海藻感とコクも感じられる点です。

Sweet 弱・Floral 中

マーレ Mare

原産国 = スペイン・コスタドラダ

スペインにある小さな漁村でつくられているジン。 地中海という土地を生かした素材、オリーブ、バジル、タイム、ローズマリーなどをボタニカルに使用。 オリーブのハーバルや塩気も少し感じられる。

コーヴァル Koval

原産国 = アメリカ・シカゴ

元々はウィスキーを生産していた会社が、ジンを作り始めました。 現在はジンのみではなく、様々なリキュールも精査しています。

特徴は華やかな香りと、複雑な植物の絡みを感じられるところです。

Sweet 弱・Herbal 中

季の美 Kinobi

原産国 = 日本・京都

日本で初めてジンに特化した蒸留所で、京都に存在します。

柚子、檜、山椒といった日本の素材をボタニカルに使用。さらにベースのスピリッツは米を使用していることから、和へのこだわりを感じます。

飲み口がスッキリしていて、ほのかな柚子の香りを感じられるのが特徴。

Sweet 弱・Floral 中

六 Roku

原産国 = 日本・大阪

飲料系企業大手サントリーが発売しているクラフト・ジン。 名前の「 六 」は、桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子の六つの日本を代表する素材を使用していることから付いた名前です。

全体的に甘めなジンで、日本人には優しく懐かしい香り、まろやかさが特徴です。

Sweet 弱・Floral 強

桜尾 Sakurao

原産国 = 日本・広島

広島県の中国醸造が設立した蒸留所で生産。

ボタニカルの14種類の内9種類を広島県産のものを使用。 レモンや柚子などの柑橘系と共に、何といっても広島県らしく牡蠣の殻を使っているのが特徴的。舌ざわりは甘めで、ドライ・ジンの正統派に近い味わいです。

Dry 中・Floral 弱

サイゴン・バイガー Saigon baigur

原産国 = ベトナム・ホーチミン

サイゴンとはベトナム・ホーチミン市の旧名称で、そのサイゴンに11世紀頃に存在していた町の名前がバイガー。

特徴ドラゴンフルーツ、バーズアイチリなどのベトナムが産地である素材をボタニカルに使用している点。 香り、口当たりとも他のジンにはないものがあります。

Dry 弱・Herbal 中

ジンクス・オールド・トム・ジン Jinx

原産国 = イギリス・ロンドン

黒猫のラベルが目印のデザイン。 オールド・トム・ジンならではの甘みと、ジンクスはオレンジピール、ビターを使用していることが大きな特徴です。

飲んでみると、オールド・トム・ジンの甘みとオレンジの強い香りが感じられるのがわかります。 シトラスを印象強くしているジンで、ドライ・ジンに甘みを付けたという印象のこれまでのオールド・トム・ジンとは違った仕上がりになっています。

Sweet 中・Floral 中

ヘイマンズ・オールド・トム・ジン Haymans

原産国 = イギリス・ロンドン

オールド・トム・ジンはイギリス国内で完全に生産が終了してしまった時期がありました。しかし多くのバーテンダーの依頼により、1800年代のレシピを引っ張り出し、その当時のままのオールド・トム・ジンを生産しました。その復刻を果たしたのがこのヘイマンズです。

ドライ・ジンよりもまろやかな口当たりと、あっさりとした甘みが特徴的で、通常のドライ・ジンに少し甘みが欲しい場合は、こちらのジンをおすすめします。

Sweet 強・Herbal 弱

ノールド・オールド・ジュネヴァ Noord's old

原産国 = オランダ・アムステルダム

ノールドは1908年に創業した老舗の蒸留所。職人の仕上がりを第一にし、量産は行っていません。 これまでも、これからも「 手作り 」をこだわり続けていくかと思います。

色は薄い琥珀色をしており、ほのかに樽と麦の香り、口当たりはまろやかかつジュニパーベリーの香りが爽やかさを演出しています。 例えるならジンの中のウィスキー。

Sweet 中・Herbal・強

ノールド・ヤング・ジュネヴァ Noord's jonge

原産国 = オランダ・アムステルダム

上記のノールドと同じ老舗蒸留所。

オールドと違い色は無色透明でスッキリとしているのと、麦の香りが強めなのが特徴的。 甘みも感じられ、トニックウォーターやソーダなどの炭酸類と合いそう。例えるならオールドがウィスキーであるならば、ヤングは焼酎のような感じです。

Sweet 中・Herbal・中

ボルス・ジュネヴァ Bols

原産国 = オランダ・アムステルダム

1820年にルーカス・ボルスが考案したレシピをもとに、ボトルは伝統来な陶器ではなくガラス製、スタイリッシュなデザインに変更し2008年に世界に発売された一品。

オーク樽で18カ月以上の時間をかけて熟成し、ほのかな麦と樽の香りに、ジュニパーベリーの爽やかな香りを感じられるジュネヴァです。 飲みやすくバランスが良いため、どのカクテルにも合いそうです。

Sweet 強・Herbal・強

スイタム・オールド・ジュネヴァ Zuidam zeer old

原産国 = オランダ・バーレルレ=ナッサウ

ベルギーの国境に近い小さな蒸留所で、1975年に品質の高い蒸留酒をつくるために創設しました。アメリカンオーク樽を使用し、最低でも12か月以上は熟成させ、とても明るい琥珀色になっているジュネヴァです。

麦の香りはほぼしませんし、口当たりも良く飲みやすい一品。 甘みも強く感じられ、ジュネヴァ最初の一本に適していると言えます。

Sweet 強・Herbal・弱

シュリヒテ・シュタインヘーガー Schlichte

原産国:ドイツ・シュタインハーゲン

シュリヒテは1766年に蒸留所を設立し、現在にも製法レシピは全く変わっておらず、その伝統を伝え続けています。 シュタインハーゲン内に残る蒸留所は2か所あり、このシュリヒテはその一つです。

蒸留酒ではあるものの、飲むとジュニパーベリーを強く感じ、醸造酒を思わせる味わいは、地域の人たちに愛されて今まで残ったことがわかると思います。

シュタインハーゲンの中では一番有名な銘柄で、日本でも手に入れやすいかと思います。 ドライ・ジンやジュネヴァを飲まれている方はぜひお試しください。

シンケンヘーガー Schinkenhager

原産国:ドイツ・ハーゼリュンネ

上記写真のラベルを見るとわかるかと思いますが、ハム( 生ハム )ととっても相性が良いことで有名なシュタイヘーガーです。 シンケンヘーガーは辛口で、他のシュタイヘーガーと比べると香りを押さえていることから、塩辛の生ハムなどと合わせるとお酒も進みます。

ブランドはシュリヒテと並んで世界でも高い地位を確立している2大ブランドです。

ジン歴史・製法

ジンとは世界4大スピリッツの一つで、その中でもカクテルレシピは一番多いと思われます。 誕生はオランダですが、オランダをはじめイギリス、ドイツと各国が独自に成長、発展をしていったスピリッツで、現在ではロンドン・ドライ・ジンが世界で主流となっています。

ジンの歴史

ジンの原型となる「 ジュネヴァ 」は現在のオランダ・ベルギーで誕生しました。 最初薬用酒としてこの世に生まれたジュネヴァは、ジェニパーベリーの良い香りが人気の原因となり、オランダ国民に深く浸透します。 その後イギリスに持ち込まれたジジュネヴァは、イギリス国内でも人気を博し、ジンと名前を変え、18世紀には歴史上最高のジン消費量を記録します。 ジンのおかげで税収も増えますが、それと同時にアルコール中毒や犯罪をも増加させ、一時死亡率が出生率を超えてしまうほどの社会問題に発展してしまいます。後にこの時代を「 狂気のジン時代 」と呼ぶようになります。

19世紀に入ると連続式蒸留器の発明により、それまでの雑味を砂糖や大量のボタニカルで隠す必要がなくなり、クリーンで上質なジンが製造可能となります。

そしてジンは海を渡り、アメリカへと伝わると、やはりそこでも人気を得て、それまでとは違いカクテルベースとして使用されるようになり、世界中で飲まれるようになりました。

これらが「 ジンはオランダで生まれ、イギリスが育み、アメリカが輝かせた 」という言葉が生まれた原型です。

ジンの製法・原料

まず麦などの穀物を酵素と水と一緒に糖化させます。その後糖化した材料をアルコール発酵させ、連続式蒸留器でアルコール度95%以上のニュートラル・スピリッツをつくります。

出来上がったニュートラル・スピリッツにジュニパーベリーをメインとした様々なボタニカルを漬け込み、約1日間おきます。 こと時に使うボタニカルは、シトラス、コリアンダー、カルダモン、キャラウェイ、など様々です。 これらに決まりはなく、各蒸留所が決めた素材を使い、その蒸留所の個性としてつくられます。 日本は日本ならではの玉露、柚子、山椒などが使われています。

漬け込みを終えると、再度蒸留器で蒸留し、加水してアルコール度数40%前後( 定義は37.5%以上 )に調整しボトリングして完成です。