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アースクエイクは、その名のとおり、ちょっとしたユーモアを持つカクテルです。『サヴォイ・カクテルブック』には、「飲んでいる最中に地面が揺れても、気づかないだろう」と書かれています。
ドライジン、ウイスキー、アブサンを同量ずつ力強くシェークすると、アブサンが氷に触れて、かすんだ金色の一杯に。大胆なアルコールの衝撃をウイスキーの温かな甘みが包み、アニスとニガヨモギの神秘的な香りが深く広がります。寝酒としてゆっくり味わいながら、今夜その揺れを体験してみてください。
レシピと作り方
材 料

Recipe no.148
- ドライジン・・・・・・・・・・20ml
- ウイスキー・・・・・・・・・・20ml
- アブサン・・・・・・・・・・・20ml
ドライジンのおすすめ銘柄リスト
ウイスキーのおすすめ銘柄リスト
作り方

グラスはあらかじめ冷やしておくか、氷を入れておき、注ぐ直前に氷と水を捨ててください。シェーカーも同様に、氷を入れてよくかき混ぜて冷やし、水を捨ててください。
シェーカーに、ドライジン、ウィスキー、アブサン、氷を入れます。
しっかりとシェークしてグラスヘ注ぎ完成です。
アースクエイクの詳細・動画
由 来

アースクエイクは、アブサンの文化がヨーロッパで花開いた、19世紀末から20世紀初頭の時代に連なるカクテルです。もっとも知られているレシピは、1930年にハリー・クラドックが著した『サヴォイ・カクテルブック』に載っているもので、ジン、ウイスキー、アブサンを同量ずつシェークして作ります。
クラドックは、この名前について有名なジョークを添えています。「飲んでいる最中に地震が起きても、まったく気にならないから」というのです。つまり、地面の揺れに気づかないほど強烈な一杯、という意味が名前に込められています。
この名前は、アブサン全盛期のパリも思い起こさせます。アブサンとコニャックを合わせた強烈な一杯「トランブルマン・ド・テール(地震)」は、画家ロートレックと結びつけて語られてきました。どちらも、アブサンの時代の大胆な精神を宿したお酒です。
特徴・味わい

ドライジンがキリッとした辛口とボタニカルの爽やかさを、ウイスキーが芳醇な香りとなめらかな奥行きを添えます。ニガヨモギやアニス、フェンネルで造られるハーブのスピリッツ、アブサンは、独特のハーブの香りを加えます。
シェークすると、ほんのり白く濁ることがあります。アブサンに含まれるアニスの油分が、氷から溶けた冷たい水に触れて白濁するためで、これがアースクエイクのかすんだ金色の輝きを生みます。
ひと口目には力強いアルコールの衝撃があり、続いてウイスキーの甘やかな香りとアブサンの神秘的なハーブ、深く妖しい余韻が広がります。私なら、寝酒としてゆっくり味わいます。この強さには、静かで急がない時間がよく似合うからです。
ポイント・アレンジ・相性の良い食べ物

作り方のポイント
- シェークが短すぎる(よくある失敗)・・・スピリッツだけのカクテルなので、軽く振って終わらせる方が多くいます。加水が足りないと、アルコールが強く荒々しい味になってしまいます。シェーカーに霜がつくまで約15秒しっかり振れば、溶けた氷が角を丸め、ハーブの香りも開きます。
- ウイスキーを選ぶ・・・ブレンデッド・スコッチならクラシックでバランスのとれた味わいに、バーボンならやわらかなバニラの甘みが加わります。私なら、初めての方にはバーボンを選びます。まろやかさが、アブサンの力強いハーブの刺激をやさしく和らげてくれるからです。
- アブサンの度数に注意・・・アブサンの度数は、約45%から70%を超えるものまでさまざまです。とても強いボトルを使う場合は、15mlに減らしましょう。チェイサーの水を添えて、急がずゆっくり味わうのがこの一杯の楽しみ方です。
アレンジ
- クローブを刺したレモン・・・数粒のクローブを刺したレモンのくし切りを飾ります。温かなスパイスと明るい柑橘の香りがひと口ごとに立ちのぼり、アブサンの角をやわらげて、華やかな香りを添えます。
- パスティス・アースクエイク・・・アブサンを、ペルノーやリカールなどのパスティスに替えます。度数が低く、まろやかで甘いアニスの風味になるので、神秘的な個性はそのままに、より飲みやすくなります。
相性の良い食べ物・おつまみ
- ロックフォールチーズとはちみつ・・・チーズの塩気と刺激的なコクがカクテルの強さに負けず、はちみつの甘さがウイスキーの温かさとアブサンのハーブをつないで、食後にぴったりの力強い組み合わせになります。
- スモークアーモンド・・・燻製の香ばしいカリッとした食感がウイスキーの奥行きと響き合い、塩気がアルコールの刺激をやわらげて、ひと口ごとをまろやかにしてくれます。
- ダークチョコレート・・・カカオのほろ苦さが、アブサンのアニスやフェンネルと出会う定番の組み合わせです。チョコレートのコクが飲むペースをゆるやかにし、落ち着いた寝酒の時間を長く楽しめます。
レシピ動画
- レシピ動画|Muse Amuse Channel Home
材料リスト
キリッとした味わいとクリアな飲み口が特徴。シンプルなカクテルで本来の個性が際立ちます。シェーカーをモチーフにした緑色の丸みあるボトルも印象的な一本です
キレと素朴な風味と微かな甘味も感じられます。スッキリとした後味と香りのバランスが良く、カクテルに使うオススメなコスパの良いブレンデッド・スコッチです。
ニガヨモギのエキスを主に使用したハーブ系リキュールです。 過去に販売禁止となったアブサンを安全なものに変え復刻し、アニス、フェンネルの風味が特徴的な一品です。
バーテンダー経験者が描く小説『 Bar 灯影 ~まだ名前のない約束たち~ 』

東京の雑居ビルの地下にある、隠れ家バー「Bar 灯影」。寡黙なマスターと、仕事帰りに通う23歳の彩香のもとに、毎晩いろいろな事情を抱えた客がやってきます。
マスターは多くを聞かず、その夜の一杯だけを差し出します。カクテルの所作や味わいは、バーで働いていた筆者が、現場の記憶をもとに描いています。
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