オールドファッションド|カクテルレシピ・作り方・特徴・由来を解説( ウィスキー・ロックスタイル )

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目次
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レシピ

材 料

Recipe no.326

  • バーボン・ウィスキー・・・・・45ml
  • アンゴスチュラビター・・・・・2dash
  • ミネラルウォーター・・・・・・1tsp
  • 角砂糖・・・・・・・・・・・・1個
  • オレンジスライス
  • このカクテルで使う材料と道具はコチラ ⇒ 材 料道 具

技法 = ビルド

※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ 1dash = ビターボトル一振り、ビターボトル以外は1滴の目安

  • ウィスキーの歴史・製法などは ⇒ 歴史 / 製法 & 原料
  • アメリカン・ウィスキーの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ
作り方

グラスは オールドファッションドグラス( ロックグラス )を使います。

  • Step 1 = グラスに角砂糖を置き、アンゴスチュラビターズを角砂糖に染み込ませます。
  • Step 2 = ミネラルウォーターを入れ、しっかりと ビルド をして砂糖を溶かします。
  • Step 3 = 氷、バーボン・ウィスキー を入れて ビルド をします。
  • Step 4 = オレンジスライスを中に入れて完成です。
  • アルコール度数 = 34% ~ 35% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 我が道を行く 」
  • カクテル誕生日 = 「 9月30日 」

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特徴・感想

カクテル「 オールドファッションド old fashioned 」は訳すると「 古風 」だそうで、その名前の通り幾つかあるクラシック・カクテルのひとつで、その数あるクラシック・カクテルの中でも最も古い部類とされています。

名前の由来は、アメリカ・ケンタッキー州にあるBARに集っていた競馬ファンのためにBARのマスターが考案したカクテルとされています。

そしてお気づきの方も多いと思いますが、グラスのオールドファッションドグラス( ロックグラス )もここから来ているのかもしれません。 使うのはもちろんこのグラスです。

毎年行われている世界クラシックカクテル・セールスランキングに選出され、7年連続1位という世界では定番中の定番カクテルです。

カクテルの特徴は、アメリカン・ウィスキーをベースに、アンゴスチュラビターとシュガーの甘味を加えるというとってもシンプルなレシピで、芳醇でコクのあるウィスキーに、甘味と香りを付け、大人な雰囲気に仕上げたカクテルです。

当初はこのレシピにソーダ、ミントの葉が加わっていたそうで、どこでどうなったかはわかりませんが、現在のレシピに落ち着きました。

作るのも簡単なカクテルなので、皆さんの宅吞みリストに加えてはいかがでしょうか? もちろんウィスキーを普段から飲まれている方にもおすすめできるカクテルです。

このカクテルに使う材料

世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50

オールドファッションド < Old fashioned >

  • 2023年02th / 9回連続・前年同位
  • 2022年02th / 8回連続選出・01 ⇓
  • 2021年01th / 7回連続・7連覇
  • 2020年01th / 6回連続・6連覇
  • 2019年01th / 5回連続・5連覇
  • 2018年01th / 4回連続・4連覇
  • 2017年01th / 3回連続・3連覇
  • 2016年01th / 2回連続・2連覇
  • 2015年01th / 初選出

イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。

  • 画像をクリックでランキング総合ページへジャンプします。
  • 西暦をクリックで年代別ページへジャンプします。

関連 カクテルレシピ リスト

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〚 他のカクテル レシピリスト 〛

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ベースのお酒・ウィスキー

ウィスキーの歴史は古く、1400年後半と言われています( 1100年後半とも言われている )。製法は時代により変化していきましたが、古くからの伝統も残っており、進化と伝統が一緒になり現在も続いております。

ピートと樽熟成の芳醇な香り、飲みごたえに口当たりが人気・定着の理由です。 海外だけではなく日本でも、明治時代の頃から多くの人に飲まれ続けています。 現在ではロックやストレートのみではなく、ハイボールなどのカクテルとしても飲まれ、世界各国に浸透しています。

ウィスキーの歴史・誕生

ウィスキーの誕生・・・蒸留酒自体の誕生は、紀元前3~4世紀頃のメソポタミアで、錬金術を通して発達されたと言われています。

ウィスキーの誕生は現在も明確にはわかっていません。 有力な説が2つあり、アイルランド説とスコットランド説です。 どちらもウィスキーで有名な国で、強い説はあるものの、決定打に欠けているのが現状です。

熟成の始まり・・・17世紀~19世紀にかけてスコッチ・ウィスキーの製造にはものすごく重い税が課せられていました。

生産者は重い税から逃れるため、スコットランド北部の山奥深くに隠れてウィスキーを造るようになります。蒸留したウィスキーを隠すために木製の樽に入れて保存すると、無色透明の液体が琥珀色になり、香り高くまろやかな口当たりに変わっていました。これが樽熟成の始まりです。

連続式蒸留機の登場・・・ 1831年に「 イーニアス・コフィー 」が連続で蒸留を行える連続式蒸留機を実用化に成功しました。

これによりトウモロコシなどの穀物を使ったグレーンウィスキーが造れるようになり、万人が好む洗練されたウィスキーを、比較的安価なで大量に生産できるようになりました。

Photo = コフィー式 連続式蒸留機

フィロキセラの猛威・・・連続式蒸留機のおかげでスコッチは、大量生産するようになりましたが、当時ロンドンではワイン、ブランデーが主流であり、ウィスキーはそれらに並ぶことはできませんでした。

しかし1860年頃からフィロキセラ( ブドウネアブラムシ )という害虫の大量発生によるブドウ畑の壊滅事件が起きます。

この害虫は根に寄生するため薬剤散布などが行えず、対策方法が確立するまでになんと約30年もの時間を費やします。

壊滅状態の間、ロンドンの紳士たちはブランデーの代わりにウィスキーを飲むようになり、ウィスキーはその後ヨーロッパ中で飲まれるようになりました。

Photo = フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )

アメリカとウィスキー・・・18世紀初頭にスコットランドからアイルランドに渡り、その後アメリカに渡った移民の人たちがアメリカのペンシルヴァニア周辺に移住しました。

その移住した人々は農業の傍らにライ麦などを原料に使い蒸留酒を造っていました。

その後ウィスキー税反乱、南北戦争、アメリカ禁酒法などをきっかけにバーボンなどのアメリカンウィスキーや、カナディアン・ウィスキーが定着していきます。

Photo = ウィスキー税反乱を鎮圧するために閲兵しているジョージ・ワシントンの絵

日本のウィスキー・・・日本に初めてウィスキーが上陸したのは、黒船来航の時だと言われています。 そこから輸入するようになりますが、現サントリーの創始者である鳥井 信治郎氏が日本のウィスキーを造りはじめ、現在ではジャパニーズ・ウィスキーは世界5大ウィスキーの一つとして確立しています。

Photo = ヴィルヘルム・ハイネによる 黒船来航

  • ウィスキーの誕生・歴史は ⇒ コチラ
ウィスキーの原料・製法

ウィスキーの原料は、水、酵母、穀物の三つでできています。 水はミネラル分をバランスよく含んでいる天然水が最も適しています。酵母は麦汁の糖を食べ、アルコール発酵ガス、エステルなどの香気成分を作り出す微生物です。

ウィスキーの種類によって細かく規定を設けているのが穀物で、グレーンウィスキーやバーボンウィスキーには大麦麦芽の他に、小麦、ライ麦、トウモロコシが使われます。 トウモロコシが多いとまろやかになり、ライ麦が多いとドライフレーバーが強くなるのが特徴です。

原料の他にピートと呼ばれる、植物が長い年月をかけて炭化した泥炭を燃料とし、網に広げたモルトの下から焚いて穀物を乾燥させます。この時に穀物に薫香が染みつき、これがウィスキー特有の香りの元になっているのです。

ウィスキーの製法は大きく分けると、収穫 ⇒ 製麦( モルティング ) ⇒ 乾燥( ピート ) ⇒ 糖化( マッシング ) ⇒ 発酵 ⇒ 蒸留 ⇒ 熟成 ⇒ ブレンド ⇒ 完成

様々な工程を終え、樽熟成後にはウィスキー職人ともいえる「 ブレンダー 」によって各蒸留所の品質管理や個性を造り出し、世に出るのです。

  • ウィスキーの製法・原料は ⇒ コチラ

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ビルドとは?

材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。

お家で簡単人向け

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルを飲むタイミング用語 TPO

オールデイカクテル All day

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナー・カクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果もあるそうです。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。 現在では西洋料理に飲まれることが文化として定着しています。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦みがり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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このカクテルのおすすめ グラス

オールドファッションドグラス Old fashioned glass

カクテルやウィスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。

タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。

正式名はオールド・ファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールド・ファッションド 」から由来していると言われています。

古来からあるものなので、「 オールド・ファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。

現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。

容量は180ml~450mlまで幅広くあります。

このカクテルに使う道具

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