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シンプルながら奥深い「 マティーニ 」は、ジンとドライベルモットの織りなす辛口の王道カクテル。キリッと冷えた透明感ある味わいに、オリーブの香りやレモンの爽やかさを添えれば、あなたの一杯が特別な時間を演出してくれます。
レシピと作り方
材 料

Recipe no.027
- ドライジン・・・・・・・・・・・45ml
- ドライベルモット・・・・・・・・15ml
- オリーブ
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作り方

ミキシンググラスに氷を7割~8割ほど入れて、ステアで冷やし、余分に出た水分を捨てます。
オリーブを水の入った小さなグラスヘ入れ、コロコロと回し軽く洗い取り出します。
( カクテルのテイストを薄めないために、水気をよく取りましょう )
ドライジン、ドライベルモットをミキシンググラスに入れます。
しっかりとステアを行い、ストレーナーを付けてグラスヘ注ぎます。
オリーブにピンを刺して、グラスの中へ入れると完成です。
マティーニの詳細とレシピ動画
由来・誕生

マティーニは、カクテルの世界で「 王様 」と呼ばれるほど象徴的な存在です。誕生の背景には諸説ありますが、その曖昧さが逆に歴史の奥深さを感じさせてくれます。最も有力なのは、19世紀後半にアメリカで生まれた「 マルティネス 」というカクテルからの派生です。マルティネスはジンとスイートベルモットをベースにした甘口の一杯で、そこからベルモットがドライへと変化し、より辛口で洗練されたマティーニが登場したと考えられています。
また、ニューヨークのニッカーボッカーホテルにいたイタリア系バーテンダー「 マルティーニ氏 」の名前に由来する説や、イタリアの酒造メーカー「 マルティーニ・エ・ロッシ社 」のベルモットを使ったことが起源とする説もあります。どちらも信憑性はあるものの、年代や記録に食い違いが多く、どこが正真正銘の始まりかを断定することはできません。
こうした複数の説が存在するのは、マティーニが時代や地域を越えて多くの人に愛され、さまざまな形で広まった証とも言えるでしょう。はっきりとした答えが出ないからこそ、飲む人それぞれが「 自分なりのマティーニのルーツ 」を想像しながら楽しめるのも魅力です。カクテルグラスを傾けた瞬間、歴史の断片に触れているような気持ちになれる――それがマティーニの持つ特別な魅力なんです。
歴史・定着

Photo|アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ
マティーニは「 カクテルの王様 」と呼ばれていますが、その呼び名がいつ、どのように広まったのかについては明確な答えがなく、長い間謎のままです。ただし、この称号を裏付けるように、マティーニは様々なメディアや著名人によって世に広められてきました。
たとえば、イギリス首相を務めたウィンストン・チャーチルは熱心な愛飲者で、ジンの辛口を好み、ベルモットをほとんど加えず香りだけを楽しんでいたとも言われています。
映画の世界では、マリリン・モンロー主演の「 七年目の浮気 」にマティーニが登場し、辛すぎる一杯に砂糖を求める印象的なシーンが残っています。
さらに「 007 」シリーズでジェームス・ボンドが「 ウォッカマティーニをシェークで 」と注文するセリフは、世界中にこのカクテルを広めるきっかけとなりました。
文学界ではアーネスト・ヘミングウェイが作品内で主人公にドライマティーニを注文させ、自身も戦場にジンとベルモットを持参し口の中で混ぜて飲んだという逸話が語られています。
こうした逸話や演出によって、マティーニは文化的象徴としての地位を築いていきました。20世紀前後は多様な酒類が少ない時代であり、その完成度の高さやベルモットの存在感が支持を集め、世界的に普及していったのです。そして現在に至るまで、漫画「名探偵コナン」にまで登場するなど、大衆文化にも根づいています。偉人や芸術作品に愛され続けた歴史こそが、マティーニを「王様」と呼ぶにふさわしい理由と言えるでしょう。
特徴・味わい

マティーニは「 冷たさ・香り・苦み 」のバランスで美しさが決まる辛口の代表格。ジンの骨格にドライベルモットのハーブが重なり、シャープなのに奥行きがある一杯になります。鍵は温度と希釈、そして比率。グラスとミキシンググラスを徹底的に冷やし、氷で素早くステアすると雑味が出ず、透明感のある口当たりに仕上がります。
配合はジン45ml:ベルモット15mlのいわゆる3:1だとキレが立ち、1:1に近づければ丸みが増す。オリーブを落とせばほのかな塩味とアロマが余韻を引き、レモンピールなら柑橘の油が立って清涼感が伸びます。度数は高めで、舌先はドライ、中央はボタニカル、喉元でアルコールの熱が静かに広がる流れ。飲み進めるほど香りが開き、最後の一滴まで温度管理の巧拙が伝わるのが、このカクテルの魅力です。
さらに、ベルモットのニガヨモギ由来のほのかな苦みが輪郭を作り、ジンのボタニカル(ジュニパーや柑橘ピール、ハーブ)の個性によって印象が変化します。ステアの回数や氷の角が溶かす“薄い水の層”が舌触りを整え、キレと香りの橋渡しをしてくれる。食前酒として冴える一方、塩気のあるオリーブや軽い前菜と合わせても相性が良好です。シンプルだからこそ誤魔化しが利かず、温度、希釈、香りの三要素が合致した瞬間にだけ、凛とした美味しさが立ち上がります。
Point|バーテンダーからのおすすめ
- まずは3:1から。やさしく始めたい人はベルモットをほんの少しだけ増やす。
- ミキシンググラスは氷でリンスし、出た水は必ず捨てる。グラスも徹底的に冷やす。
- ステアは静かに速く。氷を割らずに対流を作り、澄んだ口当たりを狙う。
- ガーニッシュで表情が一変:オリーブ=塩味とコク、レモンピール=爽やかな立ち上がり。
- 一口目は小さく香りを鼻に抜く。温度が上がる前の“研ぎ澄まれた瞬間”を掴もう。
レシピ動画
- レシピ動画|「 ビデリシャス – おいしい動画 – 」YouTube Home
材料リスト
世界中で飲まれている定番のジン。キレに定評があり、カクテルに最も合うジンの中のひとつで、ブランド特有のふくよかな香りと味の主張が魅力的な一品です。
他ブランドに比べてハーブ香が強く、甘味と酸味は中レベルに製造されていて、全体的にバランスが良くカクテルに使うには最適なドライベルモットです。

手摘みで収穫された果肉たっぷりのスペイン産オリーブ。セビリア仕込みの自然な味わいで、料理やおつまみに幅広く活躍します。
主なマティーニのバリエーション

- ジン & イット・・・・・・・・マティーニの原型となったとされるカクテル
- ヴェスパーマティーニ・・・・リレ・ブランというワインを使うレシピ
- ウォッカマティーニ・・・・・ドライジンをウォッカに変更したマティーニ
- エスプレッソマティーニ・・・ウォッカベースにエスプレッソを使うレシピ
- ポルノスターマティーニ・・・ウォッカベースにパッションフルーツのマティーニ
- テキーニ・・・・・・・・・・ジンをテキーラへ変え、レモンの香りを加えたレシピ
- サケティーニ・・・・・・・・ベルモットを日本酒に、オリーブを梅干しに変更したレシピ
- 焼酎マティーニ・・・・・・・ジンを焼酎に変更したマティーニ、別名 酎ティーニ
- ギブソン・・・・・・・・・・オリーブをパール・オニオンに変更したカクテル
世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
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ー マティーニのランキング歴 ー
- 2025年・07th / 11回目選出・前年同位
- 2024年・07th / 10回目選出・1 down ⇓
- 2023年・06th / 9回目選出・2 down ⇓
- 2022年・04th / 8回目選出・前年同位
- 2021年・04th / 7回目選出・前年同位
- 2020年・04th / 6回目選出・2 up ⇑
- 2019年・06th / 5回目選出・2 down ⇓
- 2018年・04th / 4回目選出・2 up ⇑
- 2017年・06th / 3回目選出・1 down ⇓
- 2016年・05th / 2回目選出・前年同位
- 2015年・05th / 初選出
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