レシピと作り方
キューバンスクリューの材料
Recipe no.130
- ホワイトラム・・・・・・・・・45ml
- オレンジジュース・・・・・・・Full
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技法 = ステア
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
キューバンスクリューの作り方
グラスは ゴブレット をおすすめします。 他には タンブラーグラス、 ハリケーングラス、コリンズグラス、ワイングラス など。
しっかりとステアして完成です。お好みで、オレンジなどのフルーツを飾りましょう。
- このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
- アルコール度数 = 7% ~ 8% 前後
- 最適なTPO = 日中
- カクテル言葉 = 「 油断 」
- カクテル誕生日 = 「 12月23日 」
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キューバンスクリューの特徴・感想
ラムをオレンジジュースで割るのみというとてもシンプルで簡単なレシピ。 ラムのクリアに近い甘味とオレンジジュースのフルーティーな甘味と爽やかさが特徴です。
スクリュードライバーから派生したカクテルは幾つかあり、今回のキューバンスクリューは、その中のひとつです。 基本のホワイトラムで作るだけではなく、ゴールドラム、ダークラムなどで作ると、まろやかさやコクなどが加わり、全く違ったカクテルになりますのでそちらもお薦めです。
名前の由来は、いつどこで誰がこのカクテルを考案したのかは不明です。 そもそもキューバンとは「 キューバの 」「 キューバ人 」などという意味なので、ラムの有名な産地キューバの名前とスクリュードライバーの派生カクテルであるだろうということを合体させ「 キューバの人のスクリュードライバー = キューバンスクリュー 」というではないかと考察できます。
甘い風味とスピリッツ特有の飲みごたえのホワイトラムを、フルーティーな甘味が特徴的なオレンジジュースで割るレシピで、飲みやすさはもちろん、果実感あふれる爽やかな甘味と、ラムの風味を楽しめるカクテルです。
キューバンスクリューの材料
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スクリュードライバーの由来・バリエーション
スクリュードライバーの由来
1940年頃、イランの油田で働いていた( 現場作業員 )アメリカ人が、喉が渇いたとき即席のカクテルを作りました。
ウォッカにオレンジジュースを入れて混ぜようとしたところ、マドラー等の混ぜる道具は当然無く、スクリュードライバー( ねじ回し、日本ではプラスドライバー・マイナスドライバーのこと )でかき混ぜたのが最初です。
スクリュードライバーのバリエーション
- スクリュードライバー・・・・・・・本家本元のカクテル。ウォッカをベースにオレンジジュースで割ったレシピ。
- サンセットドライバー・・・・・・・・ベースをテキーラに変え、カシスを加えたレシピ。
- クリーミードライバー・・・・・・・スクリュードライバーに卵黄を加えたレシピ。
- イタリアンスクリュードライバー・・ベースのウォッカをアマレットに変えたレシピ。
- サザンカンフォートスクリュー・・・ベースのウォッカをサザンカンフォートに変えたレシピ。
- スロードライバー・・・・・・・・・ベースのウォッカをスロージンに変えたレシピ。
- 焼酎ドライバー・・・・・・・・・・・ベースのウォッカを焼酎に変えたレシピ。
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
ベースのお酒・ラム
世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。
カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。
ほのかな甘味のある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザートや、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などに使われることも多く、生産量はジンやウォッカと同等ありながら、使われているジャンルは他を圧倒します。
ラムの誕生
ラムの主原料はサトウキビ、生まれはカリブ海です。( 一説によるとキューバが有力です ) 初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在したようです。
しかしサトウキビはカリブ海では自生しません。 ではなぜラムが生まれたのか・・・
それは1500年頃にヨーロッパの国々が、植民地であったカリブ海の島々へサトウキビが持ち込まれたからです。 サトウキビを栽培する気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。
更にアメリカで作られたラムは、アフリカで黒人奴隷の代金として渡され、そこで交換された黒人が西インド諸島でサトウキビ栽培の労働となります。 このサイクル貿易がラムを世界中に広めた原動力のひとつになりました。
ラムの定着
そして17世紀カリブ海と言えばパイレーツ・オブ・カリビアンで有名な海賊です。 海賊と言えば宝と酒!
カリブ海の海賊が飲んでいるのは、ほとんどがラムです。 海賊のみならずこの時代のカリブ海のお酒はラムが一番飲まれていました。
1700年代中盤にイギリス海軍は、海の上の娯楽や、士気を高めるためにラムを兵士に配りました。 カリブ海の海賊とこの海兵の飲みものとしてラムは海のイメージが強くなっていったのです。
第二次世界大戦の頃のアメリカは「 ジン 」が人気でしたが、イギリスとの関係が悪く、ジンを輸入できずにいました。
そのジンの代わりに広まったのが同じスピリッツであり、アメリカでも生産しているラムです。 こうしてラムはジンやウォッカに勝るとも劣らない存在になっていきました。
日本では20世紀になってから生産されています。 基本的には西日本が主な生産地で、サトウキビで有名な沖縄県や、鹿児島県、高知県などです。
ラムの製法
主な原料はサトウキビですが、ラムには2種類の製法があります。 「 インドストリアル製法 」と「 アグリコール製法 」です。
ー インドストリアル製法 ー
インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出る「 廃糖蜜 」を使用します。
この廃糖蜜を「 モラセス 」と呼び、そのモラセスを発酵させ蒸留し、オーク樽で貯蔵・熟成させます。
ラムの製法は2種類ありますが、世界中のラム総生産量の97%はこのインドストリアル製法です。 理由としてはモラレスは貯蔵しておくことで生産者のタイミングにラムを作ることができるためです。
そのため一年中ラムの生産を行うことができます。そして貯蔵をすることができるので、サトウキビを栽培し、収穫できる土地より離れた場所に蒸留所があっても製造できるというメリットがあります。
ー アグリコール製法 ー
インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。
この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。
その理由はインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であること、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。 これらがラム生産のおよそ3%程の希少価値の高い理由です。
- ラムの歴史・原料・製法は ⇒ コチラ
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ラムの種類
ラムの種類には重さで分けられる場合(ライトラム・ミディアムラム・ヘビーラム)と色で分けられる場合(ホワイトラム・ゴールドラム・ダークラム)があり、今回は色でご紹介をいたします。
ー ホワイト ラム ー
モラセスを発酵させ、連続式蒸留機で蒸留後に熟成させます。
熟成後のままの状態だとゴールドラム、熟成ではなく貯蔵して濾過したものをホワイトラムと呼びます。
ホワイトは軽めで口当たりがよく、他の材料と合いやすいためカクテルに使われています。
Photo|ロンリコ Ronrico| 画像提供 SUNTORY
- おすすめのホワイト・ラムは ⇒ コチラ
ー ゴールド ラム ー
熟成後のままの状態だとゴールドラム、貯蔵後に濾過したものをホワイトラムと呼びます。
短期間ではありますが樽熟成を行っているので、ストレートやロックにも向いています。
ダークラムほど濃厚さはなく、ホワイトラムほどクリアさもありませんが、爽やかさを持ちつつも、芳醇さがあり、なめらかな口当たりが相まって非常に飲みやすいです。
Photo|キャプテン・モルガン Captain Morgan
- おすすめのゴールド・ラム ⇒ コチラ
ー ダーク ラム ー
- おすすめのダーク・ラム ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
ー オールデイカクテル All day ー
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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キューバンスクリューにおすすめのグラス
ゴブレット Goblet
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
ハリケーングラス Hurricane grass
ハリケーングラスの「 ハリケーン 」とは台風のことを連想してしまいそうですが、「 ハリケーン・ランタン 」と呼ばれるランプまたはランタンの形に似ていることから付きました。
そもそもハリケーン・ランタンの由来は、ハリケーンのような強い風でも消えないことが名前の由来だそうです。
他のグラスに比べて大容量なため、主にトロピカルドリンクやミックスドリンクに使われることが多く、氷をたっぷりと入れるカクテルに向いています。480ml ~ 600ml の内容量が一般的です。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
コリンズグラス Collins glass
背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トムコリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。
他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。
他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
ワイングラス Wine glass
現在ではガラス製のみではなく、銀製などの金属製のものや、クリスタル製、木製、樹脂系と様々なタイプがあり、形も飲むワインによって違うものが存在しています。
基本的に赤ワインは常温で飲むことが多く、白ワインは冷やして飲みむことが多いため、赤と白で形や容量が異なります。容量が150mlくらいのものが白ワイン、200mlくらいのものが赤ワインというのが一般的です。またワインは赤白だけではなく、産地によって味や風味が変わるため、それに合ったグラスを使用することがあるようです。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
キューバンスクリューで使う道具
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