レシピと作り方
ドライマティーニの材料
Recipe no.027
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技法 = ステア
ドライマティーニの作り方
グラスは カクテルグラス か シャンパングラスクープ型 を使います。
ミキシンググラスに氷を7割~8割ほど入れて、ステアで冷やし、余分に出た水分を捨てます。
オリーブを水の入った小さなグラスヘ入れ、コロコロと回し軽く洗い取り出します。
( カクテルのテイストを薄めないために、水気をよく取りましょう )
オリーブにピンを刺して、グラスの中へ入れると完成です。
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ドライマティーニの由来・歴史
マティーニの由来
マティーニの歴史は古く、名前の由来はわかっておりません。 しかし幾つかの説の中で、2つの説が有名です。
- 1910年代にアメリカ・ニューヨークにあるザ・ニッカ・ボッカーホテルのバーテンダーが考案しました。 その考案者の名前が「 マルティーニ 」という名前で、そこから「 マティーニ 」となった説。
- 最初にマティーニを作った際に、材料であるベルモットをイタリア製の「 マルティーニ・エ・ロッシ 」社製を使用し、その社名から「 マティーニ 」となった説。
マティーニの歴史・定着
Photo|アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ
マティーニは別名 「 カクテルの王様 」と呼ばれていますが、いつどのようにして別名が付いたことに関しても定説はなく不明のままです。 ただこれまでマティーニは様々な形でメディアに姿を現してきました。世界的に有名な著名人がマティーニを飲むことで、世界に知れ渡ったと考えられます。 その主な例として・・・
- ヒトラーから世界を救った男で、有名なイギリス首相も務めた「 ウィンストン・チャーチル 」はマティーニをこよなく愛していました。ジンの辛口を好んでいたため、ベルモットを入れるのではなく、ベルモットの香りを楽しみながらジンのストレートを飲んでいた説もあります。
- アメリカの大女優であり、セクシー度No.1の「 マリリン・モンロー 」の作品の中にもマティーニは使われました。 作品名は「 七年目の浮気 」でマリリンがバーでマティーニを注文します、飲んでみると辛すぎたため、バーテンダーに砂糖を入れるよう要求するシーンが有名です。 この時のマリリンのセリフが「 私の故郷では砂糖を入れるのよ 」と言ってごまかしていました。
- 同じく映画作品で「 007シリーズ 」のジェームス・ボンドが「 ウォッカマティーニをステアせずシェークで 」と注文するシーンが有名で、これをキッカケに多くのマティーニレシピが世に出るようになりました。
- さらに文学界では20世紀の文学代表者でもあり、文学のみに留まらず社会にも多大な影響を及ぼした「 アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ 」の作品に「 河を渡って木立つの中へ 」の中で、主人公がバーテンダーにかなりのドライマティーニを注文しています。ヘミングウェイは作品の中のみではなく、自身もカクテルが大好きで、モヒートやフローズンダイキリなどをよく飲んでいました。その中でもマティーニは、戦争に出兵した際に、ジンとベルモットを持参し、口の中に両方を入れ、口の中でシェークして飲んでいたという逸話もあるほどです。
このように著名人達が愛したカクテルだからこそ「 カクテルの王様 」たる所以なのかもしれません。
これは推測の域を出ないのですが、マティーニは20世紀前後、急速に世界各地で広まったとされています、その時代は現在のような多種多様のお酒とカクテルレシピが無かったため、完成度の高いマティーニが多く飲まれたことや、当時カクテルにベルモットが良く使われていたことなど、様々な要因がひとつの時代に合わさったことからいつしかそう呼ばれるようになったのかもしれません。
マティーニの名前は昔の偉人や映画作品に限ったことではなく、日本の漫画にも登場します。
「 名探偵コナン 」のあるシーンで登場しており、マンガのみでアニメでは放送されていないようですが、黒の組織の「 ベルモット 」が、「 ジン 」に「 久しぶりにマティーニでも作らない? 」と誘っているシーンがあり、このセリフで二人の関係性についての憶測が色々と出ているようです。
ドライマティーニの特徴・感想
マティーニのレシピは現在250種類以上あると言われています。 ひとつのカクテルにバリエーション・カクテルがこれ程多く存在するカクテルは、マティーニ以外ありません。 それほどまでにマティーニの存在は他のカクテルと比べても偉大な存在なのです。
辛口とキレのドライジンに、ニガヨモギを主とし、何十種類ものハーブを白ワインに漬け込んでつくられたドライベルモットを加えたシンプルなレシピです。
ー マティーニの香り・味わい ー
香り = ツンッとしたアルコールと、ほのかなジンとハーブの香りを感じられます。使用されるジンやベルモットの銘柄によって、柑橘系、ハーブ系、フローラル系など、様々な香りが楽しめます。
味わい = ドライジンとベルモットが織りなす洗練された味わいが口いっぱいに広がります。キリッとしたドライな味わいとガツンとくるアルコール感が特徴です。
余韻 = マティーニを飲み終えた後も、口の中に余韻が残り続けます。その余韻は、ジンやベルモットの風味だけでなく、グラスに付いたオリーブの香りなども加わって、複雑で奥深い味わいを楽しめます。
マティーニのバリエーションは数多くあり、辛口が苦手な方は、甘めのマティーニを探すのも面白いかと思います。
マティーニのみならず、ショートカクテルにはアルコール35%前後あるカクテルが多数あります。 ゆっくりと味わいながら楽しんでください。
僕自身お酒は強い方ではありませんが、マティーニ同様奥深く歴史のあるショートカクテルは数多くあり、それらを一杯ずつ飲んでいくのは自身楽しみな目標です。
これから多くのカクテルを試したいとお考えの方は、まず最初にマティーニをつくってみてください。 そして何十種類、何百種類とつくった後にもう一度マティーニを作ってみると、最初とは全く違うマティーニになっているはずです。 そういった自分の成長を確かめる楽しみ方もオススメです。
ドライマティーニの材料
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主なマティーニのバリエーション
- ジン & イット・・・・・・・・マティーニの原型となったとされるカクテル
- ヴェスパーマティーニ・・・・リレ・ブランというワインを使うレシピ
- ウォッカマティーニ・・・・・ドライジンをウォッカに変更したマティーニ
- エスプレッソマティーニ・・・ウォッカベースにエスプレッソを使うレシピ
- ポルノスターマティーニ・・・ウォッカベースにパッションフルーツのマティーニ
- テキーニ・・・・・・・・・・ジンをテキーラへ変え、レモンの香りを加えたレシピ
- サケティーニ・・・・・・・・ベルモットを日本酒に、オリーブを梅干しに変更したレシピ
- 焼酎マティーニ・・・・・・・ジンを焼酎に変更したマティーニ、別名 酎ティーニ
- ギブソン・・・・・・・・・・オリーブをパール・オニオンに変更したカクテル
- マティーニ・バリエーション一覧は ⇒ コチラ
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ー マティーニのランキング歴 ー
- 2024年・07th / 10回連続選出・01 down ⇓
- 2023年・06th / 09回連続選出・02 down ⇓
- 2022年・04th / 08回連続選出・前年同位
- 2021年・04th / 07回連続選出・前年同位
- 2020年・04th / 06回連続選出・02 up ⇑
- 2019年・06th / 05回連続選出・02 down ⇓
- 2018年・04th / 04回連続選出・02 up ⇑
- 2017年・06th / 03回連続選出・01 down ⇓
- 2016年・05th / 02回連続選出・前年同位
- 2015年・05th / 初選出
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ベースのお酒・ジン
ジンとは世界4大スピリッツの一つで、その中でもカクテルレシピは一番多いと思われます。
誕生はオランダですが、オランダをはじめイギリス、ドイツと各国が独自に成長、発展をしていったスピリッツで、現在ではロンドン・ドライジンが世界で主流となっています。
ジンの歴史
ジンの原型となる「 ジュネヴァ 」は現在のオランダ・ベルギーで誕生しました。
最初薬用酒としてこの世に生まれたジュネヴァは、ジェニパーベリーの良い香りが人気の原因となり、オランダ国民に深く浸透します。
その後イギリスに持ち込まれたジュネヴァは、イギリス国内でも人気を博し、ジンと名前を変え、18世紀には歴史上最高のジン消費量を記録します。
ジンのおかげで税収も増えますが、それと同時にアルコール中毒や犯罪をも増加させ、一時死亡率が出生率を超えてしまうほどの社会問題に発展してしまいます。
後にこの時代を「 狂気のジン時代 」と呼ぶようになります。
19世紀に入ると連続式蒸留機の発明により、それまでの雑味を砂糖や大量のボタニカルで隠す必要がなくなり、クリーンで上質なジンが製造可能となります。
そしてジンは海を渡りアメリカへと伝わると、やはりそこでも人気を得て、それまでとは違いカクテルベースとして使用されるようになり、世界中で飲まれるようになりました。
これらが「 ジンはオランダで生まれ、イギリスが育み、アメリカが輝かせた 」という言葉が生まれた原型です。
ジンの原料・製法
Photo|ジュニパーベリー
まず麦などの穀物を酵素と水と一緒に糖化させます。その後糖化した材料をアルコール発酵させ、連続式蒸留機でアルコール度95%以上のニュートラル・スピリッツをつくります。
出来上がったニュートラル・スピリッツにジュニパーベリーをメインとした様々なボタニカルを漬け込み、約1日間おきます。 使うボタニカルは、シトラス、コリアンダー、カルダモン、キャラウェイなど様々です。
これらに決まりはなく、各蒸留所が決めた素材を使い、その蒸留所の個性としてつくられます。 日本は日本ならではの玉露、柚子、山椒などが使われています。
漬け込みを終えると再度蒸留し、加水してアルコール度数40%前後( 定義は37.5%以上 )に調整しボトリングして完成です。
- ジンの製造・定義は ⇒ コチラ
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ジンの種類
ー ドライ ジン ー
Photo|ボンベイサファイア Bombay sapphire
- ドライジンの主なブランド ⇒ コチラ
ー ジュネヴァ ー
ジンの誕生はこのジュネヴァが最初でした。 ジュネヴァは順調に輸出量を増やしていき、世界で最も飲まれているジンになりましたが、アメリカの禁酒法をキッカケにドライジンが世界の主流となりました。
現在は大量生産にこだわらず、職人の手作りによって、丁寧な製法で世界に流通しています。
ドライジンよりも甘味が感じられ、樽熟成を行うものも多くあります、そのため琥珀色をしたジュネヴァは、飲むと口当たりが柔らかく飲みやすいのが特徴です。
Photo|ノールド・オールド・ジュネヴァ Noord’s
- ジュネヴァの主なブランドは ⇒ コチラ
ー シュタインヘーガー ー
ジュネヴァ、ドライジンとは別の道を辿り、独自に発展を遂げてきました。
国から守られ、地域限定の生産をしているシュタインヘーガーは、ジュネヴァ同様大量生産にこだわらず、丁寧な職人の手作り製法によって現在も飲まれ続けています。
カクテルに使われることはあまりなく、ストレートやオンザロックで飲まれることが多いです。
日本酒を普段飲まれている方には、このシュタインヘーガーをお勧めします。
Photo|シンケンヘーガー Schinken hager
- シュタインヘーガーの主なブランドは ⇒ コチラ
ー クラフト ジン ー
2015年辺りから急成長している新しいジャンルです。
クラフトジンには定義はなく、全体的にコンセプトがあることが特徴です。バラときゅうりという異色の素材を使ったり、オリエンタルなスパイスやハーブであったりと様々です。
2016年に京都で日本初のジンが蒸留されると、一気に他の蒸留所や大手飲料企業もクラフトジンを生産。
日本ならではの玉露、山椒、柚子などをつかったものが生産されています。各銘柄にそれぞれの個性が強く出ていて、色々な甘味や香りを楽しめます。
Photo|ザ・ボタニスト The botanist
- クラフト・ジンの主なブランド ⇒ コチラ
ー オールド・トム・ジン ー
18世紀のロンドンで、税金から逃れるため、密売を行う際に猫の看板を設置し、口にお金を入れ、猫の手足に繋がっている管からジンが出てくる仕掛けを作りました。
その猫の名前が「 オールド・トムキャット 」と呼ばれ、このジンの名前の由来となりました。
通常のドライジンに加糖したもののことを指し、シトラスなどのフレーバーを追加されているものもあり、口当たりはまろやかなものが多いのが特徴です。
Photo|ヘイマンズ Hayman’s
- オールド・トム・ジンの主なブランド ⇒ コチラ
今回紹介したカクテルの材料
ー ベルモット Vermouth ー
「 ベルモット Vermouth 」とは、白ワインをベースに、ニガヨモギ など様々なハーブやスパイスなどを使い、スピリッツを加えたフレーバー・ド・ワイン( 強化ワイン )です。
製造方法や原料は全てを公表しておらず、大まかなことしかわかっていません。 原料はハーブの名前がそのまま付いてある通り、キク科ヨモギ属の多年草「 ニガヨモギ 」を主体としています。
ベースのお酒は白ワインで、ニガヨモギをはじめとした、苦レモン、シナモン、コリアンダー、ナツメグ、アンジェリカ、カルダモン、フェンネル、ジュニパーベリー、クローブ、etc…といった20種類以上ものハーブやスパイスを白ワインに漬け込みます。
ベルモットには主にドライとスイートがあり、カクテル材料には欠かせない存在です。
ドライベルモット・・・辛口のベルモットです。 フランスで生まれたことから「 フレンチ・ベルモット 」と呼ばれています。 ブランドによって異なりますが、色は無色透明から少し黄色が入ったものまであり、スッキリとした味わいとサッパリ感、そしてハーブの香りが特徴で、その特徴からかカクテルの材料に多く使われています。
スイートベルモット・・・甘口のベルモットです。イタリアで生まれたことから「 イタリアン・ベルモット 」と呼ばれています。色は濃い赤色をしていることや、ロッソと呼ばれたりもしますが、カラメル等の着色をしているのであって、赤ワインの色ではありません。 特徴はやはりハーブの香りとその甘味でしょう。 しっかりとした風味があるので、ドライベルモットよりもロックなどで飲むのに向いているかもしれません。
少しの苦味とハーブなどの香りが特徴で、食前酒としてロックなどそのまま飲まれることが多いですが、カクテルでも多くのレシピに登場します。
- ベルモットの歴史・原料・製法・主なブランドなどは ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
ショートカクテルを作る際、ロングカクテルのようにグラスの中に直接材料を入れる技法「 ビルド 」ができないため、ミキシンググラスで材料を混ぜ合わせて( ステア )、小さめのグラス( カクテルグラス )に注ぐ技法を用います。
ステアとは?
簡潔に言うとステアとは、「 バースプーンで混ぜる 」ことです。
ショートカクテルの場合、ミキシンググラス( 写真 )と呼ばれる大きくて厚みのあるグラスに、氷と材料を入れ、かき混ぜるスタイルです。
ステアにはもう一つ役割があり、「 冷やす 」という役目もあります。基本的には常温保存されている材料が多く、それらを冷やすために行います。
簡単にまとめますと、「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを動画にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
プレディナー Pre dinner cocktail
プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。
胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。
プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。
プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。
お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールやカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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ドライマティーニにおすすめのグラス
カクテルグラス Cocktail glass
逆三角形の形をした脚付きグラスです。 カクテルといえば多くの人がこのグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。
脚が付いている理由は、ドリンクが入っている逆三角形の部分を手で温めてしまわないように付いています。飲むときは脚を持つようにしましょう。
カクテルには色彩を楽しむものも多くあり、カクテルの美しい色合いを邪魔しないためカクテルグラスは主に無色透明で、引き立て役として存在します。
一説にはマティーニを飲むために生まれたとも言われており、古くから「 マティーニグラス 」とも呼ばれています。
容量は少量しか入らず、グラスの中で直接混ぜることができないため、シェーカーか、ミキシンググラスで混ぜた後このグラスに注ぎます。
使っているカクテルは「 マティーニ 」や「 マンハッタン 」、「マルガリータ 」など有名なカクテルが多くあります。 標準は、60mlが程よく入る90ml、大型のもので 120ml ~ 150ml のものがあります。
シャンパングラス Champagne glass
シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。
クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。
当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。
フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に一緒に作られました。
始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
ドライマティーニで使う道具
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