ゾンビのカクテルレシピ・作り方・特徴｜ラム + アプリコット + オレンジ + パイン + グレナデン

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ゾンビは、1934年にカリフォルニアで誕生した、3種類のラムを贅沢に使った伝説のトロピカルカクテルです。鮮やかなオレンジ色と南国を思わせる華やかな味わいは、一度飲めば忘れられない魅力があります。アルコール度数23%という高さを感じさせないほど飲みやすく、それゆえに「ゾンビ」の名がついた危険で魅惑的な一杯を、ぜひバーで体験してみてください。

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レシピと作り方

材料

Recipe no.493

ホワイトラム・・・・・・・・・30ml
ゴールドラム・・・・・・・・・30ml
ダークラム・・・・・・・・・・30ml
アプリコットブランデー・・・・15ml
レモンジュース・・・・・・・・10ml
オレンジジュース・・・・・・・20ml
パインジュース・・・・・・・・20ml
グレナデンシロップ・・・・・・10ml

このカクテルの〚材料リスト〛へ ⇓

作り方

Step

材料を合わせる

シェーカーにホワイトラム、ゴールドラム、ダークラム、アプリコットブランデー、レモンジュース、オレンジジュース、パインジュース、グレナデンシロップ、氷を入れます。

Step

シェークする

しっかりとシェークします。（材料の量が多いのでボストンシェーカーをオススメします）

シェーカーの使い方 ➡

Step

仕上げ

シェークした材料をグラスヘ入れ、氷を必要な分入れましょう。

技法 = シェーク
グラス = コリンズグラス / タンブラー
アルコール度数 = 23% ～ 24% 前後
最適なTPO = 日中 / 食後
カクテル言葉 = 「ラムとジュースをふんだんに使って」
カクテル誕生日 = 「不明」

ゾンビの詳細・動画

由来・歴史

Photo｜映画ティファニーで朝食をポスター

ゾンビは、1934年にアメリカ・カリフォルニアの「ドン・ザ・ビーチコマー」の創業者ドン・ビーチによって考案されました。誕生の背景には興味深いエピソードがあります。

ある日、二日酔いの客が「重要なビジネスミーティングに行かなければならない」と言い、ドン・ビーチが特製のラムカクテルを提供したところ、その後その客はまるで「ゾンビのようになってしまった」と言ったことから、この名前が付けられました。

このカクテルの最大の特徴は、ホワイト、ゴールド、ダークという3種類のラムを贅沢に使うこと。ホワイトラムは無色透明でサトウキビの自然な風味が楽しめ、ゴールドラムは樽で2ヶ月から3年ほど熟成させることでバニラのような甘い香りとまろやかな口当たりを持ち、ダークラムは3年以上の長期熟成により濃い褐色と深いコク、樽由来の複雑な甘みが特徴です。これら3つのラムが織りなす複雑な香りと味わいに、アプリコットブランデーの杏の芳香、レモンとオレンジとパイナップルの果実の甘酸っぱさが加わることで、トロピカルで華やかなカクテルが完成します。

あまりの飲みやすさから、店では客一人につき2杯までという制限が設けられたほどの伝説的な一杯です。

特徴・味わい

ゾンビは、グラスに注がれた瞬間から目を奪う、鮮やかなオレンジ色が印象的なトロピカルカクテルです。3種類のラム──無色透明でクリアな風味のホワイトラム、バニラのような甘い香りを持つゴールドラム、そして深いコクと樽の芳香を纏うダークラム──が重なり合うことで、驚くほど複雑な味わいの土台が生まれます。

そこへ杏の華やかな甘みを持つアプリコットブランデー、レモンの爽やかな酸味、オレンジとパイナップルの太陽のような果実感、グレナデンシロップのベリー系の甘酸っぱさが加わり、まるで南国のビーチに降り立ったかのような味わいに。

口に含むと、最初にフルーツの甘酸っぱさが舌を包み込み、次第にラムの芳醇な香りが鼻腔を満たしていきます。喉を通る瞬間は驚くほど滑らかで、アルコール度数23%という高さを感じさせないほど飲みやすく、それゆえに「ゾンビ」という名にふさわしい危険な魅力を持つのです。一口飲めば忘れられない、トロピカルな夏の記憶が蘇る一杯といえるでしょう。

Point｜バーテンダーからのおすすめ

相性の良い食べ物・おつまみ・・・スパイシーなジャークチキンやココナッツシュリンプなど、カリブ料理との相性が抜群です。トロピカルな味わい同士が調和し、お互いを引き立て合います。
作り方のポイント・・・材料が多いため、容量の大きなボストンシェーカーの使用がおすすめです。しっかりとシェークすることで、すべての材料が美しく混ざり合います。
飲み方の注意・・・非常に飲みやすいため、アルコール度数の高さを忘れがちです。ゆっくりと味わいながら楽しみ、飲みすぎには十分注意してください。2杯目は慎重に。