グレナデンシロップ|カクテルの材料・由来・原料・製法などを解説

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カクテルにはスピリッツリキュールウィスキー、ブランデー、ワイン、日本酒などといったいわゆる「 お酒 」以外にも様々な材料があります。 ソーダやトニックウォーターなどの炭酸が入っているもの、オレンジジュースやグレープフルーツジュースなどの果汁のもの、シュガーシロップやグレナデンシロップのように甘味や香りを加えるもの、カクテルを彩るために飾られるマラスキーノチェリーなどたくさんあります。

それらはどのような原料・製法なのか、どのように使われているのかをご紹介します。今回はカクテルでよく使うシロップ、グレナデンシロップです。

目次
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グレナデンシロップの原料・使用目的

グレナデンシロップとは、ザクロの果汁に砂糖を加えてつくったノンアルコールのシロップ。 現在ではざくろのみではなく、木イチゴカシスエルダーフラワーなど様々なベリー類を使って作られています。

カクテルでの使用目的は、色を付けるために使われたり、風味を加えるため、甘味を加えるために使用されています。カクテルでの使用だけではなく、お菓子作りの色付け、香りづけなどにも使われています。

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グレナデンシロップの由来・意味

グレナデンシロップのグレナデンとは、フランス語で「 グルナディンヌ grenadine 」が少し変わってグレナデンとなりました。

意味は直訳すると「 ザクロから生まれたもの 」になり、グレナデンのみではシロップの意味はありません。日本やフランスなどではグレナデンシロップとザクロのシロップは同じものという考えがありますが、アメリカやイギリスなどの英語圏では数種類のベリーをまぜたシロップという認識が一般的です。

ちなみにオルスデローエ・グレナデンというリキュールが存在していますが、これはウォッカとザクロの果汁でつくられたリキュールであって、製法もグレナデンシロップとは違いますし、アルコールが入っていますので別物という認識が必要です。

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グレナデンシロップの主なブランド

モナン Monin ー

1912年創業のフランス老舗ブランドです。 代々ボルドーでワインを営んでいたモナン家に生まれた「 ジョルジュ 」が、ノンアルコールのシロップとリキュールに目を向け、モナン社を設立しました。

BARやカフェ、レストランと高級食材の小売商に販売してきたのが始まりです。

現在ではモナンのノンアルコールシロップの種類はかなりの数があり、世界100ヵ国以上で販売されています。

ラベルを見れば一度はどこかで見たことがある人が多いのではないでしょうか。そしてカクテルにも欠かせない存在となり、数々の国際的な受賞カクテルに使用されるようになりました。


ダルボ Darbo ー

1879年創業のオーストリア老舗フルーツ加工ブランド。

主にジャムやシロップなどを加工しています。 最高のフルーツを厳選して使用し、レシピも果肉の風味を生かした昔ながらのホームメイド作法で造っています。

保存方法も保存料を一切使わずに、ナチュラルさにこだわり、その高品質さは世界各国の一流ホテルで使われています。


明治屋 Meiji-ya ー

こちらも上記に劣らない創業1885年の日本の老舗です。創業者である「 磯野 計いその はかる 」氏が英国留学で得た経験を基に神奈川県・横浜市で明治屋を創業しました。

明治時代には洋食文化が次々と輸入される中、その最先端にいたのが明治屋です。 大正時代になると、外食文化が、第二次世界大戦後の当時には珍しくパッケージやラベルのデザインもこだわりを見せ、常に食品界の時代の最先端を走ってきたブランドです。


マリー・ブリザール Marie Brizard ー

マリー・ブリザールとは女性の名前で、1755年にアニゼットを初めて造り世に出した最初の人物です。

マリー・ブリザールは貧しい家に生まれ、長女だったため兄弟の面倒を見るために、早くから自立し、兄弟が結婚などをした後も、マリー自身は結婚せず慈善事業に力を入れていました。

あるときにインド諸島から来た船乗りを看病し、看病された男性は、お礼に男性の出身の島に代々伝わる薬草の製法を教えました。

マリーはその薬草を使い薬酒を造り、それが評判となります。 この時につくったのがアニゼットです。 1755年に会社を設立し現在では様々なリキュールと共に、シロップの製造にも力を入れているブランドです。


サントリー Suntory ー

日本国内では知らない人がいないほどの大ブランド。 飲料系の全ての種類を販売していると言っても過言ではないかもしれません。

中でもウィスキーは特に有名で、日本のウィスキーが「 世界5大ウィスキー 」の一つとして認知されたのは、ジャパニーズウィスキーの先駆者である「 鳥井 信治郎 」氏。彼なくしては現在のウィスキーは無いと言えます。

他にもカクテルで使用する材料を多く揃え、コストパフォーマンスが良く、バランスの取れている飲料を出し続けています。

グレナデンシロップを使った主なカクテル

ロングカクテル

グレナデンフィズ・・・ドライ・ジンをベースにグレナデンシロップとレモンジュースを加え、ソーダで割ったフィズスタイル・カクテル。

テキーラサンライズ・・・テキーラベースの代表的カクテル。 夕焼けを表現するためにグレナデンシロップが使用されている。

アップルクーラー・・・アップルリキュールとグレナデンシロップの色が綺麗なカクテル。 アップルのフルーティーさに酸味と甘みを加え、ソーダで割るクーラースタイル・カクテル。

ボヘミアン・ドリーム・・・・杏のリキュールをベースにグレナデンシロップ、レモンジュース、オレンジジュースをソーダで割ったフルーティーで飲みやすさが抜群のカクテル。

シャーリー・テンプル・・・ノンアルコールカクテルの代表的存在。 ジンジャーエールにグレナデンシロップを沈め、2層にしたカクテル。 飲みやすいのが特徴。

ピンク・レモネード・・・・・レモンジュースをよく冷えたミネラルウォーターで割るエードスタイルにグレナデンシロップを加え、ピンク色したカクテル。

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ショートカクテル

クローバー・リーフ・・・ドライ・ジンをベースに、グレナデンシロップとレモンジュースと卵白を加えたコク、酸味、甘みが特徴のカクテル。

ピンク・ダイキリ・・・・・ラムベースのカクテル。 ラムベースの代表的存在ダイキリの砂糖をグレナデンシロップに変えたカクテル。

コンチータ・・・テキーラをベースにグレナデンシロップの甘みとレモンジュースの酸味を加えたシンプルなカクテル。

クエーカーズ・カクテル・・ブランデーをベースに、ガツンとくる飲みごたえのあるラム、酸味のレモンジュースに甘みのグレナデンシロップを加えた、香り、酸味、甘みのバランスの良いカクテル。

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