ラムバック( スージーテイラー )|カクテルレシピ・作り方・特徴・由来|ラム + レモンジュース + ジンジャーエール

ラムベースロングカクテルのラムバック
目次
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レシピと作り方

ラムバックの材料

Recipe no.610

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと

ラムバックの作り方

グラスは炭酸が抜けにくい コリンズグラス をおすすめします。 他は ゴブレットタンブラーグラス を使いましょう。

STEP
材料を合わせる

グラスに氷、ラム、レモンジュースを入れます。

STEP
炭酸をステアする

泡立たないように静かにジンジャーエールを満たし、ゆっくりと軽くステアをします。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。

STEP
仕上げ

あらかじめ準備しておいたレモンスライスを、バースプーンで押し込むようにグラスの中に入れて完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 9% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 永遠にあなたのもの 」「 高ぶる心を静めて 」
  • カクテル誕生日 = 「 12月24日 」「 1月26日 」

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スージー・テイラーのこと

今回紹介した「 スージーテイラー 」とは、1861年~1865年に起こったアメリカ南北戦争の最中、アフリカ系アメリカ人初めての看護婦として知られる人物「 スージー・キング・テイラー 」が由来のカクテルです。

奴隷時代

アメリカ人看護師のスージーテイラー

Photo|1902年のテイラー|画像引用 Wikipedia

1848年にスージー・テイラー( 本名スーザン・アン・ベイカー )は9人兄弟の長女としてアメリカ・ジョージア州のグレスト農園で奴隷の身分で生まれます。

この時代のアメリカ南部は、農業中心のプランテーション経済が主流で、そのプランテーション経済は奴隷の労働により支えられ、 農園の所有者が実質的に南部を支配していた時代でした。

グレスト農園のグレスト夫妻には子供がいなかったため、テイラー家の子供たちに優しかったそうです。

他の奴隷の扱われ方と違うこの関係は、後のスージーの種族間の価値観に大きな影響を与えました。

グレスト夫妻は、スージーが7歳の時に解放奴隷であったジョージア州・サバンナに住む祖母と暮らすことを許可し、祖母の元で暮らし始めます。

当時黒人の子供が学校教育を受けることは違法でしたが、スージーの祖母は近所に秘密裏に自宅で学校教育を行っている場所へ行かせることにし、スージーは勉強をできる機会を得ました。スージーはその後も黒人の修道女や、白人の遊び仲間、祖母の地主の息子などから指導を受けます。そしてスージーは母親と一緒に住むために戻りました。

南北戦争時代

アメリカ南北戦争・サムターの戦い

Photo|南北戦争の始まりとなったサムターの戦い|画像引用 Wikipedia

南北戦争が始まった翌年の1862年にテイラー一家は、他の人々達と共に北軍の保護の元セント・サイモンズ島に移送されます。 移動の際にテイラーが読み書きができることを知った軍は、セント・サイモンズ島で島の子供たちのための学校を設立するようにスージーに依頼し、勉強に必要な本を用意するという条件で引き受けます。 わずか13,4歳にしてアフリカ系アメリカ人初の黒人教師となりました。

1862年8月後半に、セント・サイモンズ島の男性達が勇敢に戦ったことを耳にしていた奴隷制度廃止論者であるハンター将軍は、島の義勇軍を集います。 そのなかに洗濯者としてスージーも登録されていました。そしてこの軍隊の中の下士官であるエドワード・キングと出会い結婚をしました。

洗濯者として登録はされていましたが、多くの有色人兵士たちに読み書きを教えたり、看護の仕事を行うようになります。 そこで後のアメリカ赤十字の設立者でもあるクララ・バートンに出会います。

スージーはその後も無給で4年間以上北軍で勤務をしました。

戦争後

スージーテイラーの学校

Photo|スージーの学校|画像引用 Wikipedia

1866年スージー夫妻はサバンナに移り住みます。 そこでスージーはアフリカ系アメリカ人のための学校を開きます。エドワードは大工として熟練した腕をもっていたため、大工を仕事にしようとしましたが、黒人差別で就職することができませんでした。

スージーが妊娠をした後子供の顔を見る前にエドワードは事故で他界してしまいます。 スージーも子供を産んだ後学校を経営することができず閉校をし、裕福な家庭の家政婦として働くことを余儀なくされました。

1870年代初頭にスージーはボストンへ移り家政婦として働きます。 1879年スージーはラッセル・テイラーと出会い2度目の結婚をします。その後1886年に慈善団体であり、支援団体でもある女子救援隊に勤務し、1893年にはその隊の会長を任されるまでになりました。

1902年スージーは南北戦争を体験した本を出版します。 アフリカ系アメリカ人の中で、南北戦争や戦争後の人種差別などについて出版した最初で唯一の人物となり、現在も語り継がれています。

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カクテルの詳細

由来・特徴

3種類のラム

由来と歴史 〛・・・このカクテルの名前にもなっている「 スージーテイラー 」がなぜこのカクテルの名前になったのかは不明です。ウイスキーベースに「 マミーテイラー 」というカクテルがあり、おそらくはこのカクテルから派生したのではと言われています。

ラムバックという名前は、炭酸水やジンジャーエールを用いたカクテルのスタイル「 バック 」から来ています。アメリカの南部で親しまれた軽快で爽やかなカクテルとして知られています。このカクテルのルーツは、19世紀のアメリカに遡り、シンプルな材料で手軽に楽しめることから、世界中で親しまれるようになりました。


特 徴 〛・・・サトウキビを原料としたスピリッツのラムをベースに、柑橘系酸味のレモンジュースを加え、ジンジャーエールで割ったシンプルなレシピで、ラムの飲みごたえ、ジンジャーエールの辛味と炭酸の爽快感を味わいながら、アクセントのレモンジュースが爽やかさをアップさせ、飲みやすく何杯も飲めてしまうテイストになっている一品です。

ラムのスムースな風味に、レモンの酸味とジンジャーエールの程よい甘さとスパイシーな刺激が加わり、すっきりとした後味を楽しめます。ジンジャーエールを使用することで、炭酸のシュワシュワ感が軽やかさを演出し、暑い日や食前酒としてもぴったりです。

味わい・魅力

グラスに注がれているジンジャエール

味わい 〛・・・一口飲むと、まずジンジャーエールの甘さとスパイシーな香りが広がり、その後にライムの爽やかな酸味が続きます。ラムの滑らかなコクが全体を包み込み、バランスの取れた味わいを楽しめます。軽やかで飲みやすいため、カジュアルなシーンにもぴったりです。


魅 力 〛・・・ラムバックは、その簡単なレシピと親しみやすい味わいが魅力です。初心者でも手軽に作れるうえ、材料を少し変えることでオリジナルのアレンジが楽しめます。たとえば、ラムをダークラムに変えるとより深みのある味わいに、ジンジャービアを使用すればスパイシーさが際立ちます。カジュアルな集まりやリラックスしたい夜に最適な一杯です。


アルコール度数も高くなく、シェークなども行わない手軽さがあるので、お家で飲むカクテルに向いているカクテルです。 今回ベースのお酒はホワイトラムで紹介しましたが、お好みでゴールドラムやダークラムで飲んでもO.Kなので、ぜひお試しください。

ラムバックは、ラムとジンジャーエールの軽快な組み合わせが楽しめる、爽やかなカクテルです。シンプルながらも奥深い味わいが、気分をリフレッシュさせ、楽しい時間を演出してくれることでしょう。

ラムバックの材料

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ベースのお酒・ラム

ハバナクラブをモデルとしたラムの歴史と製造記事のタイトル

世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。

カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。

ほのかな甘味のある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザートや、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などに使われることも多く、生産量はジンウォッカと同等ありながら、使われているジャンルは他を圧倒します。

ラムの誕生

カリブ海の島々

ラムの主原料はサトウキビ、生まれはカリブ海です。( 一説によるとキューバが有力です ) 初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在したようです。

しかしサトウキビはカリブ海では自生しません。 ではなぜラムが生まれたのか・・・

それは1500年頃にヨーロッパの国々が、植民地であったカリブ海の島々へサトウキビが持ち込まれたからです。 サトウキビを栽培する気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。

更にアメリカで作られたラムは、アフリカで黒人奴隷の代金として渡され、そこで交換された黒人が西インド諸島でサトウキビ栽培の労働となります。 このサイクル貿易がラムを世界中に広めた原動力のひとつになりました。

ラムの定着

そして17世紀カリブ海と言えばパイレーツ・オブ・カリビアンで有名な海賊です。 海賊と言えば宝と酒!

カリブ海の海賊が飲んでいるのは、ほとんどがラムです。 海賊のみならずこの時代のカリブ海のお酒はラムが一番飲まれていました。

1700年代中盤にイギリス海軍は、海の上の娯楽や、士気を高めるためにラムを兵士に配りました。 カリブ海の海賊とこの海兵の飲みものとしてラムは海のイメージが強くなっていったのです。

第二次世界大戦の頃のアメリカは「 ジン 」が人気でしたが、イギリスとの関係が悪く、ジンを輸入できずにいました。

そのジンの代わりに広まったのが同じスピリッツであり、アメリカでも生産しているラムです。 こうしてラムはジンやウォッカに勝るとも劣らない存在になっていきました。

日本では20世紀になってから生産されています。 基本的には西日本が主な生産地で、サトウキビで有名な沖縄県や、鹿児島県、高知県などです。

ラムの製法

サトウキビ畑で収穫

主な原料はサトウキビですが、ラムには2種類の製法があります。 「 インドストリアル製法 」と「 アグリコール製法 」です。

ー インドストリアル製法 ー

インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出る「 廃糖蜜 」を使用します。

この廃糖蜜を「 モラセス 」と呼び、そのモラセスを発酵させ蒸留し、オーク樽で貯蔵・熟成させます。

ラムの製法は2種類ありますが、世界中のラム総生産量の97%はこのインドストリアル製法です。 理由としてはモラレスは貯蔵しておくことで生産者のタイミングにラムを作ることができるためです。

そのため一年中ラムの生産を行うことができます。そして貯蔵をすることができるので、サトウキビを栽培し、収穫できる土地より離れた場所に蒸留所があっても製造できるというメリットがあります。


ー アグリコール製法 ー

インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。

この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。

その理由はインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であること、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。 これらがラム生産のおよそ3%程の希少価値の高い理由です。

  • ラムの歴史・原料・製法は ⇒ コチラ

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ラムの種類

ラムの種類には重さで分けられる場合(ライトラム・ミディアムラム・ヘビーラム)と色で分けられる場合(ホワイトラム・ゴールドラム・ダークラム)があり、今回は色でご紹介をいたします。

ー ホワイト ラム ー

ロンリコホワイトラム

モラセスを発酵させ、連続式蒸留機で蒸留後に熟成させます。

熟成後のままの状態だとゴールドラム、熟成ではなく貯蔵して濾過したものをホワイトラムと呼びます。

ホワイトは軽めで口当たりがよく、他の材料と合いやすいためカクテルに使われています。

Photo|ロンリコ Ronrico| 画像提供 SUNTORY

  • おすすめのホワイト・ラムは ⇒ コチラ

ー ゴールド ラム ー

熟成後のままの状態だとゴールドラム、貯蔵後に濾過したものをホワイトラムと呼びます。

短期間ではありますが樽熟成を行っているので、ストレートやロックにも向いています。

ダークラムほど濃厚さはなく、ホワイトラムほどクリアさもありませんが、爽やかさを持ちつつも、芳醇さがあり、なめらかな口当たりが相まって非常に飲みやすいです。

Photo|キャプテン・モルガン Captain Morgan

ゴールドラム・キャプテンモルガン
  • おすすめのゴールド・ラム ⇒ コチラ

ー ダーク ラム ー

ダークラム・ロンサカパ

ダークラムの特徴は、内面を焦がした樽で熟成することで、樽からの独特な香味成分が出て、濃い茶色になるのが特徴です。

他にも様々なフレーバーを使ったり、カラメル着色などをして、甘味とコク、そして香りを強くさせます。そのためウイスキーに近いスピリッツになります。

ウイスキーのようなスピリッツであるため、ストレートやロックスタイルで飲まれることが多いです。 カクテルはもちろんのこと、その香りや甘味から料理や洋菓子に使われる幅広さもダークラムの特徴です。

Photo|ロンサカパ Ron zacapa

  • おすすめのダーク・ラム ⇒ コチラ

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今回紹介したカクテルの材料

ジンジャーエール Ginger ale ー

棚に陳列されたジンジャーエール缶

誕生・由来・・・ジンジャーエールには「 ゴールデン 」と 「ドライ( ペール )」の2種類があり、先に誕生したのは1851年頃に、アメリカ人外科医で薬屋を営んでいるトーマス・カントレルによってゴールデンが誕生し、1907年にカナダ人のジョン・J・マクローリンによってドライが誕生しました。

その後ドライは、アメリカ禁酒法時代に人気を得て、世界的な炭酸飲料としての地位を築いています。


製造・原料・・・まずは生姜を刻み、砂糖などを加えジンジャーシロップをつくります。

その後炭酸水、ブランドによって異なるレモンなどのフレーバーを加えて作られるのが一般的です。


味わい・香り・・・ドライジンジャーエールは、甘さ控えめで生姜の香りと味わいが強く、辛味をしっかりと感じられるので、ピリピリとしたテイストを楽しめます。

ゴールデンはドライと対照的で、甘さとスパイスのバランスが良く調和しています。ドライよりは甘味が強く、まろやかで滑らかな口当たりがあります。

カクテルには一般的にドライが使われますが、甘さを強調したいカクテルや、ドライのスパイシーさが苦手な方向けでつくる際はゴールデンが使われます。

  • ジンジャーエールの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルスタイル

バック Back ー

カクテルスタイル・バック

数あるロングドリンクの一つで、スピリッツにレモンジュースなどの柑橘系酸味を加え、ジンジャーエールで割ったドリンクが正式なスタイルです。

代表的なカクテルに「 ジンバック 」や「 ラムバック ( スージー・テイラー ) 」があり、人気が高く世界中で多くの人に飲まれています。

「 バック 」とは「 雄鹿 」のことで、後ろ足で後方にキックをする習性があることから、「 キックのある飲み物 ( 飲みやすさのわりにアルコール度数が強い飲み物のこと )」となってこの名前が付いたと言われています。

  • カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ

カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day cocktail

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。

胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

食前酒が並んでいる

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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ラムバックにおすすめのグラス

コリンズグラス Collins glass

コリンズグラス・ゾンビグラス

背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。

他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。

他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。

ゴブレット Goblet

ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。

特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。

使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。

カクテルグラスゴブレット

ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。

聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。

タンブラーグラス Tumbler glass

タンブラーグラス

「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。

別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。

素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。

ラムバックで使う道具

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