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ジンジャーエールはその名のとおり、醸造飲料ジンジャービアの流れをくむ飲み物です。現在は発酵させずに造られる透き通った炭酸飲料として、モスコミュールからシャンディガフまで多くのカクテルを支えています。ガツンと辛いウィルキンソン、3種の生姜を重ねたフィーバーツリー、酒蔵が造る能勢から、やさしい甘さのカナダドライ、サントリー、神戸居留地まで、銘柄ごとに辛さや甘さ、炭酸の表情はがらりと変わります。
好みの一本を見つければ、今夜のハイボールがきっとお気に入りの一杯になります。
〚 ジンジャーエールおすすめ銘柄 6選 〛
ジンジャーエールの先祖・ジンジャービア

ジンジャーエールの祖先はジンジャービールで、18世紀半ばにイングランドのヨークシャー地方で誕生した、生姜、砂糖、酵母を原料とした醸造酒です。発酵によって自然な炭酸が生まれ、初期のものはアルコール度数が11%にも達することがありました。
1855年、イギリスの酒税法によりアルコール度数は2%に制限され、家族向けの飲み物へと変化しました。ヴィクトリア朝時代(1837年~1901年)には、現代のジンジャーエールよりも濃厚でスパイシーな味わいが特徴となり、イギリス全土で人気を博しました。現在でもイギリスでは家庭で醸造されています。
ジンジャーエールとは ?
製造法・特徴

ジンジャーエールは、その名のとおり生姜(ジンジャー)の香りと辛味を主役にした炭酸飲料です。現在の製品の多くは発酵させずに造られ、炭酸水に砂糖と生姜のエキスや香料、柑橘の酸味などを合わせて仕上げます。
醸造による濁りがないため、まさに透き通った黄金色が持ち味です。この点が、発酵で造られ、濁りやすく生姜の風味が強いジンジャービアとの大きな違いです。
味わいは大きく2つに分かれ、色が濃く甘みと生姜の風味が強い「ゴールデン・スタイル」と、淡い色ですっきりとした「ドライ(ペール)・スタイル」があります。日本ではウィルキンソンのような辛口と、カナダドライのような甘口の飲み分けが楽しまれています。
歴史・誕生
ジンジャーエールの原点は、18世紀半ばにイングランドで生まれ、ヴィクトリア朝時代に英国中で親しまれた発酵飲料「ジンジャービア」です。
1850年代、北アイルランド・ベルファストで、アイルランド人の薬剤師で外科医のトーマス・ジョセフ・カントレルが、最初のジンジャーエールを造りました。色が濃く甘い「ゴールデン・スタイル」で、地元のグラッタン社はボトルに「ジンジャーエールの元祖」と刻んで販売しました。
その後、カナダの薬剤師ジョン・J・マクローリンが1904年に淡色の「ペール・ドライ・ジンジャーエール」を生み出し、1907年に「カナダドライ」として特許を取得します。禁酒法時代のアメリカでは割り材として人気を集め、ドライ・スタイルは世界の定番になりました。
飲まれ方・使われ方

ジンジャーエールは、カクテルの割り材としてまさに万能の名脇役です。日本ではモスコミュールやビールと合わせるシャンディガフ、ラムやウイスキーのハイボールなど、幅広いカクテルで活躍しています。
ブランデーにらせん状のレモンピールを添える「ホーセズ・ネック」のような古典にも欠かせません。辛口はスピリッツの個性を引き締め、甘口はやさしく飲みやすい一杯に仕上げてくれるので、気分やお酒に合わせて選ぶのがおすすめです。よく冷やしてそのまま、ノンアルコールで楽しむのも格別です。
モスコミュールのページは ⇒ コチラ
シャンディガフのページは ⇒ コチラ
ウイスキーハイボールのページは ⇒ コチラ
ジンジャーエール おすすめ銘柄 6選
本格辛口 | 生姜とキレを楽しむドライ・ジンジャーエール 3選
本格辛口 ブランド比較表

| 項 目 | ウィルキンソン | フィーバーツリー | 能 勢 |
|---|---|---|---|
| 香 り | 鋭くスパイシーな生姜 | フレッシュで爽やかな生姜 | ふわっと広がるやさしい生姜 |
| 味わい | ピリッと刺激的な辛口 | バランスのよい控えめな甘さ | スパイシーさとやさしい甘み |
| 特 徴 | 日本のバーで定番の本格辛口 | 天然の生姜を使用、人工甘味料不使用 | 1712年創業の大阪の酒蔵が製造 |
| 炭酸の強さ | 強 め | 中程度 | 中程度 |
| 詳 細 | ウィルキンソン | フィーバーツリー | 能 勢 |
ウィルキンソン Wilkinson

Photo|画像提供 Asahi
ブランド発祥国 |Japan
味わい・香り・特徴
ウィルキンソン・ジンジャーエールは、ガツンとくる生姜の風味、ピリッとした辛味、そして力強い炭酸が魅力の本格辛口です。喉元をヒリッと駆け抜ける刺激がありながら、後味は驚くほどすっきりしています。
夏によく冷やして飲めば、突き抜けるような爽快感を楽しめます。私のバーでも、カクテルにしっかりとした芯が欲しいときには、迷わずこの一本を選びます。
誕生・歴史

ウィルキンソンはその名のとおりイギリス人が創業したブランドですが、生まれたのは日本です。1889年頃、英国人ジョン・クリフォード・ウィルキンソンが、兵庫県宝塚の山中で狩猟中に天然の炭酸鉱泉を発見しました。
1904年には「ウヰルキンソン タンサン」が誕生し、当時は「タンサン」という言葉自体がウィルキンソンの商標でした。その後ジンジャーエールやトニックへと味わいを広げ、現在はアサヒ飲料が手がける、100年以上の歴史を持つ国産ブランドです。
製法・他銘柄との違い
甘口が多いジンジャーエールの中で、ウィルキンソンは鋭い生姜の辛味と強めの炭酸で際立つ辛口タイプです。この力強さのおかげで、ウイスキーやラム、ジンと合わせても味がぼやけません。
長年にわたって日本のバーやホテルのラウンジで愛されてきたブランドなので、自宅でもバー品質のハイボールやカクテルを手軽に楽しめます。
ガツンと辛口、バーの本格派 !
フィーバーツリー・プレミアム Fever-Tree
3種の生姜が香る本格ジンジャーエール

ブランド発祥国 | イギリス・ロンドン
味わい・香り・特徴
フィーバーツリー・プレミアム・ジンジャーエールは、世界中から厳選した3種類のジンジャーフレーバーのエッセンシャルオイルを、独自にブレンドした一本です。爽快な辛さとほどよいコク、フレッシュな後味が広がります。
ダークスピリッツを引き立てるよう造られていますが、そのまま飲んでもおいしい味わいです。私のバーでも、バーボンやラムのハイボールには迷わずこの一本を選びます。お酒の個性を隠さず、引き立ててくれるからです。
誕生・歴史

フィーバーツリーは2005年、チャールズ・ロールスとティム・ワリローによって英国ロンドンで誕生しました。「ロングドリンクの4分の3は割り材なのだから、割り材こそ最高の素材で造るべき」という考えが、ブランドの出発点です。
社名はその名のとおり、キナの木の愛称”フィーバーツリー”に由来します。トニックウォーターから始まり、このジンジャーエールを含む幅広いプレミアムミキサーへとラインナップを広げてきました。
製法・他銘柄との違い
フィーバーツリーは3種類のジンジャーを重ねることで、単一の生姜では出せない、丸みと奥行きのある味わいを生み出しています。植物由来の厳選素材を使っているため、自然で洗練された風味に仕上がります。
甘口の定番ジンジャーエールに比べ、すっきりとしたスパイス感と確かなコクがあり、ウイスキーやバーボン、ダークラムと合わせるのにぴったりです。
能 勢 Nose

ブランド発祥国 | 日本 大阪
味わい・香り・特徴
能勢ジンジャーエールは、透き通った見た目に、グラスを近づけた瞬間からふわりと立つ生姜の香りが魅力です。やさしい甘さとピリッとした辛味が重なり、後味はすっきり軽やかに抜けていきます。
さっぱりしたカクテルにも食事にも合う、大人のためのジンジャーエールです。私はウイスキーのハイボールに合わせるのが好きです。スパイスが明るく残り、お酒の味を邪魔しないからです。
誕生・歴史

能勢ジンジャーエールを手がけるのは、大阪府の最北端・能勢町にある能勢酒造です。その名のとおり酒蔵として歩んできた会社で、正徳2年(1712年)に酒造りを始めました。
300年以上にわたって培った醸造の技を生かし、近年は炭酸水やトニック、サイダーなども製造しています。水と味わいへのこだわりが、このジンジャーエールの一本一本にも込められています。
製法・他銘柄との違い
能勢ジンジャーエールは、自社の炭酸水をベースに、生姜のスパイス感とやさしい甘さを丁寧に両立させています。バーでの使用を想定して造られているため、カクテルにもすっきりとなじみます。
透明感のあるやわらかな味わいで、強烈な辛口タイプに比べると上品で穏やかです。軽やかなカクテルや和食と合わせるのにぴったりの一本です。
300年の酒蔵が造る大人のジンジャーエール
ジンジャーエール おすすめ銘柄 6選
甘口・飲みやすい | やさしい甘さの定番ジンジャーエール 3選
甘口・飲みやすいブランド 3選 比較表

| 項 目 | カナダドライ | サントリー | 神戸居留地 |
|---|---|---|---|
| 香 り | まろやかでやさしい生姜 | すっきりとした生姜とほのかな辛味 | 自然な生姜とレモンの爽やかさ |
| 味わい | なめらかでやさしい甘さ | 甘さと辛味のバランス型 | やさしい甘さとすっきりした後味 |
| 特 徴 | ドライ・スタイル発祥の定番 | そのままでも割り材でも楽しめる | 国産しょうがを使用 |
| 炭酸の強さ | 中程度 | 中程度 | 控えめ |
| 詳 細 | カナダドライ | サントリー | 神戸居留地 |
カナダドライ Canada dry

ブランド発祥国 |カナダ トロント
味わい・香り・特徴
カナダドライ・ジンジャーエールは、やさしい甘さとふんわりとした生姜の香りが魅力の、飲みやすい一本です。後味はベタつかず、すっきり軽やかに抜けていきます。
バランスのよい甘さで、年齢を問わず幅広い方に愛されています。私のバーでも、甘めでやわらかなカクテルを求めるお客様には、この一本を選びます。強めのお酒もまろやかに包み込んでくれるからです。
誕生・歴史

カナダドライは、カナダ・トロントの薬剤師ジョン・J・マクローリンが生み出したジンジャーエールです。1890年に炭酸水の瓶詰工場を開いた彼は、1904年に「ペール・ドライ・ジンジャーエール」を発表し、1907年に「カナダドライ」として特許を取得しました。
その名のとおり「ドライ」は、当時主流だった甘く色の濃いゴールデン・スタイルより、淡く甘さを抑えたスタイルを表しています。アメリカの禁酒法時代に割り材として人気を集め、世界的な定番となりました。
製法・他銘柄との違い
ドライ・スタイルの元祖であるカナダドライは、現在の多くのジンジャーエールの基準となった存在です。ウィルキンソンのような辛口タイプに比べると、生姜の風味はやさしく、甘みのあるまろやかな味わいです。
そのやわらかな味わいは、フルーティーなカクテルや軽めのハイボールにぴったりで、初めてジンジャーエールを選ぶ方にもおすすめです。
誰からも愛される定番ジンジャーエール
サントリー Suntory

Photo|画像提供 SUNTORY
ブランド発祥国 | 日本 大阪
味わい・香り・特徴
サントリー・ジンジャーエールは、甘さを抑えつつ適度な甘みを残し、しっかりとした生姜の辛味も感じられるバランス型の一本です。マイルドで飲みやすいのに、カクテルに負けない飲みごたえがあります。
どのジンジャーエールを買おうか迷ったら、まずはこの一本から試してみてください。私のバーでも万能選手として重宝しています。そのままでもハイボールでも、同じようにおいしく仕上がるからです。
誕生・歴史

サントリーは1899年、鳥井信治郎が大阪で創業しました。のちに日本初の本格モルトウイスキー蒸溜所を築いた、まさに日本の洋酒文化の先駆者です。
ウイスキーづくりで培った知見を持つメーカーだからこそ、割り材に求められる役割をよく知っています。ジンジャーエールはグループのサントリーフーズが手がけ、家庭でもバーでも使いやすい缶で、日本のハイボール文化を支えるブランドの一員として親しまれています。
製法・他銘柄との違い
ウィルキンソンのような強烈な辛口に比べるとやさしく甘めで、カナダドライと比べると生姜のピリッとした辛味が一歩前に出ます。このちょうど中間の味わいこそが、幅広いお酒に使える理由です。
ウイスキーと合わせるジンジャーハイボールはもちろん、ラムやウォッカ、ジンとも好相性です。
迷ったらまずコレ!万能バランス型
神戸居留地 Kobe kyoryuchi

ブランド発祥国 | 日本 兵庫
味わい・香り・特徴
神戸居留地のジンジャーエールは、国産しょうがとレモン果汁を使った一本です。やさしい甘さと自然な生姜の風味が広がり、後味はすっきり軽やかに仕上がっています。
人工甘味料や着色料を使わないため、素材そのものの素直な味わいを楽しめます。私も家でカクテルを作るときのために、数本ストックしています。1〜2杯分にちょうどよいサイズで、使い切れるのが便利だからです。
誕生・歴史

神戸居留地は、1923年に東南アジアへの青果物・海産物の輸出から始まった、富永貿易のグループが手がけるブランドです。その名のとおり港町・神戸に根ざし、関連会社の富永食品が1994年からこのブランドを展開しています。
全商品を国内の工場で製造し、”ちょっとした幸せをあなたに”をコンセプトに掲げています。貿易会社ならではの素材選びの目が、このジンジャーエールにも生きています。
製法・他銘柄との違い
神戸居留地のジンジャーエールは、国産しょうがを主役に、レモン果汁で爽やかさを添えているのが特徴です。そのため、自然でやわらかな味わいに仕上がっています。
小さめの缶は一度で飲み切れるサイズなので、最後のひと口まで炭酸が抜けにくく、家飲みのカクテルにも余りが出ず便利です。
国産しょうがのやさしい一本
ジンジャーエールのよくある質問 5選

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