カイピリッシマ|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ラム・ライム )

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目次
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レシピ

材 料

Recipe no.538

  • ホワイトラム・・・・・・・・・60ml
  • ライム・・・・・・・・・・・・1/2個
  • グラニュー糖・・・・・・・・・4tsp
  • クラッシュ・ド・アイス
  • このカクテルで使う材料と道具はコチラ ⇒ 材 料道 具

技法 = ビルド

※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ クラッシュ・ ド・アイス = アイスクラッシャーで細かく砕いた氷のこと

作り方

グラスは オールドファッションドグラス( ロックグラス )を使います。

  • Step 1 = ライムを縦に切り、その半分を使います。 先端を落とし、大体6切~8切に皮付きのまま切ります。
  • Step 2 = 切ったライムを砂糖と一緒にグラスに入れ、ペストルなどで潰します。
  • Step 3 ホワイトラムを入れて ビルド します。
  • Step 4 = クラッシュ・ド・アイスを入れストローを挿して完成です。
  • アルコール度数 = 26% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 不明 」
  • カクテル誕生日 = 「 不明 」

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特徴・感想

細かく切ったライムと砂糖を潰して、ブラジルの国民酒とも言えるカシャッサをベースに使った「 カイピリーニャ 」というカクテルがあります。

このカクテルは日本ではあまり飲まれてはいませんが、世界クラシックカクテル・セールスランキングに毎年選出されるほど世界では定番のカクテルです。 今回紹介した「 カイピリッシマ 」はカシャッサをラムに変えたカイピリーニャから派生したバリエーション・カクテルです。

ただカシャッサはラムと同じようにサトウキビから造り出したお酒のため、あまり違いは感じられません。 今回紹介したレシピではホワイトラムと記載しましたが、これをゴールドラムに変えてみると、まろやかさやコクなどが生まれるので、そちらも試してみることをおすすめします。

ラムのクリアな飲みごたえにライムの酸味と砂糖の甘味を加えたレシピで、その甘味を感じる酸味が爽やかさを生み出し、クラッシュ・ド・アイスの冷たさが相まって、暑い日などにはおすすめできるカクテルです。

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カイピリーニャの由来・バリエーション

カイピリーニャの由来

ブラジルの言語であるポルトガル語で田舎者・または田舎に住んでいる人のことを「 カイピーラ Caipira 」と言います。 農村部で開かれるお祭りでライム入りのカクテルを女性が造り出していたことから、女性名詞をくっ付けて「 カイピリーニャ 」となったのが由来だそうです。そのまま訳すると「 田舎のお嬢さん 」ということになります。

古くからブラジルでは風邪などの病気になるとライム、蜂蜜、にんにくなどを合わせた飲み物を飲んでいたそうで、カイピリーニャはその飲み物から生まれたカクテルだという説があります。誕生した時期は、1918年から起こったパンデミック「 スペイン風邪 」がキッカケだと言われています。

Photo = カイピリーニャ・イメージ

カイピリーニャのバリエーション

このカクテルに使う材料

ベースのお酒・ラム

世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。

カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。

ほのかな甘味のある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザート、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などのに使われることも多く、生産量はジンウォッカと同等ありながら、使われているジャンルは他を圧倒します。

ラムの誕生

ラムの主原料はサトウキビ、生まれはカリブ海です。(一説によるとキューバが有力です。) 初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在したようです。

しかしサトウキビはカリブ海では自生しません。 ではなぜラムが生まれたのか・・・

それは1500年頃にヨーロッパの国々が、植民地であったカリブ海の島々へサトウキビが持ち込まれたからです。 サトウキビを栽培する気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。

更にアメリカで作られたラムは、アフリカで黒人奴隷の代金として渡され、そこで交換された黒人が西インド諸島でサトウキビ栽培の労働となります。 このサイクル貿易がラムを世界中に広めた原動力のひとつになりました。

ラムの定着

そして17世紀カリブ海と言えばパイレーツ・オブ・カリビアンで有名な海賊です。 海賊と言えば宝と酒!

カリブ海の海賊が飲んでいるのは、ほとんどがラムです。 海賊のみならずこの時代のカリブ海のお酒はラムが一番飲まれていました。

1700年代中盤にイギリス海軍は、海の上の娯楽や、士気を高めるためにラムを兵士に配りました。 カリブ海の海賊とこの海兵の飲みものとしてラムは海のイメージが強くなっていったのです。

第二次世界大戦の頃のアメリカは「 ジン 」が人気でしたが、イギリスとの関係が悪く、ジンを輸入できずにいました。

そのジンの代わりに広まったのが同じスピリッツであり、アメリカでも生産しているラムです。 こうしてラムはジンやウォッカに勝るとも劣らない存在になっていきました。

日本では20世紀になってから生産されています。 基本的には西日本が主な生産地で、サトウキビで有名な沖縄県や、鹿児島県、高知県などです。

ラムの製造

主な原料はサトウキビですが、ラムには2種類の製法があります。 「 インドストリアル製法 」と「 アグリコール製法 」です。

〚 インドストリアル製法 〛

インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出る副産物( 廃糖蜜 )を使用します。

この廃糖蜜を「 モラセス 」と言い、このモラセスを発酵させ蒸留し、オーク樽で貯蔵・熟成させます。

ラムの製法は2種類ありますが、世界中のラム総生産量の97%はこのインドストリアル製法です。 理由としてはモラレスは貯蔵しておくことで生産者のタイミングにラムを作ることができるためです。

そのため一年中ラムの生産を行うことができます。そして貯蔵をすることができるので、サトウキビを栽培し、収穫できる土地より離れた場所に蒸留所があっても製造できるというメリットがあります。

〚 アグリコール製法 〛

インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。

この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。

その理由はインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であること、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。 これらが希少価値の高い理由です。

  • ラムの歴史・原料・製法は ⇒ コチラ

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ラムの種類

ラムの種類には重さで分けられる場合(ライトラム・ミディアムラム・ヘビーラム)と色で分けられる場合(ホワイトラム・ゴールドラム・ダークラム)があり、今回は色でご紹介をいたします。

[ ホワイトラム ]

モラセスを発酵させ、連続式蒸留機で蒸留後に熟成させます。 内面を軽めに焦がした樽で熟成期間を短めにします。

熟成後のままの状態だと「 ゴールドラム 」、熟成ではなく貯蔵して濾過したものを「 ホワイトラム 」と呼びます。

ホワイトラムは軽めで口当たりがよく、他の材料と合いやすいため、カクテルに使われることが多いです。

Photo = ロリンコ Ronrico( 写真提供 SUNTORY )

  • おすすめのホワイト・ラムは ⇒ コチラ

[ ゴールドラム ]

熟成後のままの状態だと「 ゴールドラム 」、熟成後濾過したものを「 ホワイトラム 」と呼びます。

短期間ではありますが樽熟成を行っているので、ストレートやロックスタイルにも向いています。

ダーク・ラム程濃厚さはなく、ホワイト・ラムほどクリアさもないため非常に飲みやすいです。

ラム初心者の方は、ゴールド・ラムから飲むことをおすすめします。

Photo = キャプテンモルガン Captain morgan

  • おすすめのゴールド・ラム ⇒ コチラ

[ ダークラム ]

ダークラムの特徴は、内面を焦がした樽で熟成することで樽からの独特な香味成分が出て、濃い茶色になるのが特徴です。

他にも様々なフレーバーを使ったり、カラメル着色などをしてコクと香りが強く甘味があり、ウィスキーに近いスピリッツです。

ウィスキーのようなスピリッツであるため、ストレートやロックスタイルで飲まれることが多いです。 カクテルはもちろんのこと、その香りや甘味から料理や洋菓子に使われる幅広さもダークラムの特徴です。

Photo = ロンサカパ Ron zacapa

  • おすすめのダーク・ラムは ⇒ コチラ

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ビルドとは?

材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。

お家で簡単にする人向け

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルを飲むタイミング用語 TPO

オールデイカクテル All day

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナー・カクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果もあるそうです。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。 現在では西洋料理に飲まれることが文化として定着しています。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦みがり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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このカクテルのおすすめ グラス

オールドファッションドグラス Old fashioned glass

カクテルやウィスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。

タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。

正式名はオールド・ファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールド・ファッションド 」から由来していると言われています。

古来からあるものなので、「 オールド・ファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。

現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。

容量は180ml~450mlまで幅広くあります。

このカクテルに使う道具

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