カサブランカ|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( ラム・パインジュース・トロピカル )

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目次

レシピ

材 料

Recipe no.077

  • ホワイトラム・・・・・・・・・・40ml
  • パインジュース・・・・・・・・・60ml
  • グレナデンシロップ・・・・・・・2dash
  • アンゴスチュラ・ビター・・・・・1dash
  • クラッシュ・ド・アイス
  • このカクテルで使う材料と道具はコチラ ⇒ 材 料道 具

技法 = ブレンド

※ 1dash = ビターボトル一振り、ビターボトル以外は1滴の目安
※ クラッシュ・ ド・アイス = アイスクラッシャーで細かく砕いた氷のこと

作り方

グラスは、サワーグラス、がおすすめです。他は ワイングラスオールドファッションドグラス 等であればO.Kです。

  • Step 1 = ブレンダーにホワイトラム、パインジュース、グレナデンシロップ、アンゴスチュラ・ビター、氷( 氷はブレンダーの3/2を目安に )を入れブレンドします。
  • Step 2 = フローズンになった材料をバースプーンなどを使ってグラスヘ入れます。
  • Step 3 = ストローを入れて完成です。

※ クラッシュ・ド・アイスは溶けやすいので、なるべく素早く作りましょう。

  • アルコール度数 = 13% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食後
  • カクテル言葉 = 「 甘く切ない思い出 」
  • カクテル誕生日 = 「 8月30日 」

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歴史・定着・特徴・感想

モロッコ・カサブランカの歴史

Photo = カサブランカの街

カサブランカ( Casablanca )とはモロッコの最大の都市の名前です。 カサブランカは紀元前10世紀頃にベルベル人という北アフリカを中心に古くから住んでいた人たちがアンファという地域に定住したのがカサブランカの始まりだそうです。

7世紀にはアンファを中心とした独立国家が作られましたが、1188年にイスラムのムワッヒド朝に支配を受け、14世紀にはマリーン朝によって大規模なイスラム改宗がなされ、その際に港が大きく発展します。

15世紀になってアンファは再度独立しますが、アンファを拠点としていた海賊たちがポルトガルやスペインの船に手を出してしまい、それに怒ったポルトガル人達によって1468年に焼き払われてしまいました。

1515年にポルトガル人によって再建されると、名前を「 カサブランカ( 白い家 )」と名付けられ、ここで初めてこの土地はカサブランカという名前になります。 さらに1755年に起きたリスボン大地震で多大な被害を受け、カサブランカに居たポルトガル人はこの土地を去ります。

その後カサブランカはモロッコに統合されると、1770年ムハマンド3世によって町の再建が行われ、町は要塞化するまでに発展します。 18世紀から19世紀辺りはヨーロッパの国々との交易が始まり町は大きくなりました。

1900年頃からヨーロッパに対する住民の不満が大きくなり、暴動が起きます。 最終的にはフランスとスペインが攻め込みフランス領となります。そしてモロッコは1912年にフランスと保護領条約を交わし、フランスの保護領になると、皮肉にもカサブランカはさらなる発展のキッカケとなりました。

第二次世界大戦後の1956年、モロッコはフランスから独立を果たします。カサブランカは、モロッコ最大の都市と同時に世界でも最大級の観光地にもなり、現在世界中の人たちが集まる土地となったのです。

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カクテル カサブランカの定着

カクテル・カサブランカの由来は不明です。 カサブランカが有名になったのは、1942年に公開された恋愛映画「 カサブランカ 」です。 「 君の瞳に乾杯 」というセリフを皆さんが聞いたことがあると思いますが、元ネタはこの映画です。

舞台は1941年12月、親ドイツ政権下に置かれた当時フランスの領土であるモロッコの最大都市カサブランカ。

主人公であるアメリカ人男性は、突然理由もわからずに去ってしまった恋人と偶然の再開を果たします。

第二次世界大戦の中で世界情勢に翻弄される恋人が描かれたストーリーとなっております。

気になる方は是非どうぞ。

特徴・感想

カクテル カサブランカは、パインジュースの少し酸味のあるフルーティーな甘味と、グレナデンシロップの甘味、アンゴスチュラ・ビターの隠し味的なビターが特徴です。

フローズンスタイルで飲むという特徴があり、地中海がとても近い大西洋にピッタリのカクテルです。

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このカクテルに使う材料

ベースのお酒・ラム

世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。

カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。

ほのかな甘味のある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザートや、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などのに使われることも多く、生産量はジンウォッカと同等ありながら、使われているジャンルは他を圧倒します。

ラムの誕生

ラムの主原料はサトウキビ、生まれはカリブ海です。(一説によるとキューバが有力です。) 初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在したようです。

しかしサトウキビはカリブ海では自生しません。 ではなぜラムが生まれたのか・・・

それは1500年頃にヨーロッパの国々が、植民地であったカリブ海の島々へサトウキビが持ち込まれたからです。 サトウキビを栽培する気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。

更にアメリカで作られたラムは、アフリカで黒人奴隷の代金として渡され、そこで交換された黒人が西インド諸島でサトウキビ栽培の労働となります。 このサイクル貿易がラムを世界中に広めた原動力のひとつになりました。

ラムの定着

そして17世紀カリブ海と言えばパイレーツ・オブ・カリビアンで有名な海賊です。 海賊と言えば宝と酒!

カリブ海の海賊が飲んでいるのは、ほとんどがラムです。 海賊のみならずこの時代のカリブ海のお酒はラムが一番飲まれていました。

1700年代中盤にイギリス海軍は、海の上の娯楽や、士気を高めるためにラムを兵士に配りました。 カリブ海の海賊とこの海兵の飲みものとしてラムは海のイメージが強くなっていったのです。

第二次世界大戦の頃のアメリカは「 ジン 」が人気でしたが、イギリスとの関係が悪く、ジンを輸入できずにいました。

そのジンの代わりに広まったのが同じスピリッツであり、アメリカでも生産しているラムです。 こうしてラムはジンやウォッカに勝るとも劣らない存在になっていきました。

日本では20世紀になってから生産されています。 基本的には西日本が主な生産地で、サトウキビで有名な沖縄県や、鹿児島県、高知県などです。

ラムの製造

主な原料はサトウキビですが、ラムには2種類の製法があります。 「 インドストリアル製法 」と「 アグリコール製法 」です。

〚 インドストリアル製法 〛

インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出る「 廃糖蜜 」を使用します。

この廃糖蜜を「 モラセス 」と呼び、そのモラセスを発酵させ蒸留し、オーク樽で貯蔵・熟成させます。

ラムの製法は2種類ありますが、世界中のラム総生産量の97%はこのインドストリアル製法です。 理由としてはモラレスは貯蔵しておくことで生産者のタイミングにラムを作ることができるためです。

そのため一年中ラムの生産を行うことができます。そして貯蔵をすることができるので、サトウキビを栽培し、収穫できる土地より離れた場所に蒸留所があっても製造できるというメリットがあります。

〚 アグリコール製法 〛

インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。

この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。

その理由はインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であること、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。 これらがラム生産のおよそ3%程の希少価値の高い理由です。

  • ラムの歴史・原料・製法は ⇒ コチラ

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ラムの種類

ラムの種類には重さで分けられる場合(ライトラム・ミディアムラム・ヘビーラム)と色で分けられる場合(ホワイトラム・ゴールドラム・ダークラム)があり、今回は色でご紹介をいたします。

〚 ホワイト ラム 〛

モラセスを発酵させ、連続式蒸留機で蒸留後に内面を軽めに焦がした樽で短めの熟成をします。

熟成後、そのままの状態のラムを「 ゴールドラム 」、熟成ではなく貯蔵して濾過したものを「 ホワイトラム 」と呼びます。

ホワイトラムは軽めで口当たりがよく、他の材料と合いやすいため、カクテルに使われることが多いです。

Photo = ロリンコ Ronrico( 写真提供 SUNTORY )

  • おすすめのホワイト・ラムは ⇒ コチラ

〚 ゴールド ラム 〛

熟成後のままの状態だと「 ゴールドラム 」、熟成後濾過したものを「 ホワイトラム 」と呼びます。

短期間ではありますが樽熟成を行っているので、ストレートやロックスタイルにも向いています。

ダークラム程濃厚さはなく、ホワイトラムほどクリアさもないため非常に飲みやすいです。

ラムをロックなどで飲む場合は、まずはゴールドラムから飲むことをおすすめします。

Photo = キャプテンモルガン Captain morgan

  • おすすめのゴールド・ラム ⇒ コチラ

〚 ダーク ラム 〛

ダークラムの特徴は、内面を焦がした樽で熟成することで樽からの独特な香味成分が出て、琥珀色になるのが特徴です。

他にも様々なフレーバーを使ったり、カラメル着色などをしてコクと香りが強く甘味があり、ウィスキーに近いスピリッツです。

ウィスキーのようなスピリッツであるため、ストレートやロックスタイルで飲まれることが多いです。 カクテルはもちろんのこと、その香りや甘味から料理や洋菓子に使われる幅広さもダークラムの特徴です。

Photo = ロンサカパ Ron zacapa

  • おすすめのダーク・ラムは ⇒ コチラ

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今回紹介したカクテルの材料

グレナデンシロップ

グレナデンシロップとは、ザクロの果汁に砂糖を加えてつくったノンアルコールのシロップ。 現在ではザクロのみではなく、木イチゴカシスエルダーフラワーなど様々なベリーなどを使って製造されています。

カクテルでの使用は、色を付けるために使われたり、風味を加えるためや、甘味を足すために使用されています。カクテルでの使用だけではなく、お菓子作りの色付け、香りづけなどにも使われています。

グレナデンシロップのグレナデンとは、フランス語で「 グルナディンヌ grenadine 」が少し変わってグレナデンとなりました。 意味は直訳すると「 ザクロから生まれたもの 」になり、グレナデンのみではシロップの意味はありません。

日本やフランスなどではグレナデンシロップとザクロのシロップは同じものという考えがありますが、アメリカやイギリスなどの英語圏では数種類のベリーをまぜたシロップという認識が一般的です。
ちなみにオルスデローエ・グレナデンというリキュールが存在していますが、これはザクロのリキュールであって、製法もグレナデンシロップとは違いますし、アルコールが入っていますので別物という認識が必要です。

  • グレナデンシロップの歴史・原料・種類は ⇒ コチラ

カクテルスタイル

フローズン Frozen

「 フローズン 」とは、クラッシュ・ド・アイスとスピリッツなどの酒類やそれ以外の材料などをブレンダー( ミキサー )に入れて混ぜ、シャーベット状にしたカクテルスタイルのことです。

氷の冷たさとカクテルの材料を同時に味わえ、他にはない食感や冷たさを楽しめるカクテルスタイルです。

フローズン Frozen とは日本語にすると「 氷結したさま 」という意味で、カクテル以外にも金融関係で物価や賃金などが止まった状態などで使われることがあります。

Cafeなどでもフルーツを使ったメニューをよく見かけ、夏によく飲まれることがあり、ブレンダーを使うため、家庭でも簡単に作ることができます。

  • カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ

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カクテルを飲むタイミング用語 TPO

オールデイカクテル All day

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。

ディジェスティフ Digestif

「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。

特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。

アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。

香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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このカクテルのおすすめ グラス

サワーグラス Sour glass

サワースタイルのカクテルを飲む際に使われるグラス。
脚付きのものが基本的なものですが、現代の日本では、レモンサワーなどを飲むことに使われていて、形は平底のものが多くなっています。

種類は豊富で、ゴブレットシャンパングラスのフルート型によく似ていて、多種多様に使える利便性があります。

形は記載した通りゴブレットを長細くしたような形状で、シャンパングラスのフルートよりは太めです。 ゴブレットとシャンパングラスのフルート型の中間ともいえるグラスです。

しかし液体が入る部分であるボウルは小さめで、容量も120ml程が通常のサイズです。 氷を入れずシェーカーなどで冷やしたカクテルを入れるには最適なグラスです。

ワイングラス Wine glass

グラスの中でもロックグラスタンブラーグラスと並んで認知度が最も高いと言えるグラスで、他のグラスと比べて種類が多い点が特徴的です。

歴史も古く、古代ローマ時代にはすでに存在していたとされています。 しかし現在のガラス製で写真のような完成形ともいえる形になったのは20世紀になってからだそうです。

ガラス製のものはその前からあったそうですが、ガラスの大きさで税金がかけられていたため、今のものよりもワインが入る部分が小さいサイズでした。

現在ではガラス製のみではなく、銀製などの金属製のものや、クリスタル製、木製、樹脂系と様々なタイプがあり、形も飲むワインによって違うものが存在しています。

基本的に赤ワインは常温で飲むことが多く、白ワインは冷やして飲みむことが多いため、赤と白で形や容量が異なります。容量が150mlくらいのものが白ワイン、200mlくらいのものが赤ワインというのが一般的です。またワインは赤白だけではなく、産地によって味や風味が変わるため、それに合ったグラスを使用することがあるようです。

オールドファッションドグラス Old fashioned glass

カクテルやウィスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。

タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。

正式名はオールド・ファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールド・ファッションド 」から由来していると言われています。

古来からあるものなので、「 オールド・ファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。

現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。

容量は180ml~450mlまで幅広くあります。

このカクテルに使う道具

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この記事を書いた人

はじめまして、サイト管理者のhakaruです。
過去にバーで働いていた知識を生かし、お家で誰でも簡単に作れて、しかも飲みやすいお酒を紹介しています。

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