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カクテルの王様「マティーニ」の原型とされる「ジン アンド イット」。150年以上の歴史を持つクラシックカクテルで、ジンの爽やかな香りとスイートベルモットの甘くハーバルな風味が調和します。シンプルながら奥深く、食前酒として最適。歴史とエレガンスを兼ね備えた一杯を、ぜひ体験してください。
レシピと作り方
材 料

Recipe no.585
- ドライジン・・・・・・・・・・30ml
- スイートベルモット・・・・・・30ml
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ドライジンのおすすめ銘柄リスト
ベルモットのおすすめ銘柄リスト
作り方

ミキシンググラスに氷を7割~8割ほど入れて、ステアで冷やし、余分に出た水分を捨てます。
ドライジン、スイートベルモット をミキシンググラスに入れます。
しっかりとステアを行い、ストレーナーを付けてグラスヘ注げば完成です。
- 技法 = ステア
- グラス = カクテルグラス
- アルコール度数 = 25% ~ 26% 前後
- 最適なTPO = 日中 / 食前
- カクテル言葉 = 「 陽気にいこうぜ 」
- カクテル誕生日 = 「 2月14日 」
ジン アンド イットの詳細・動画
由来・歴史

ジン アンド イットは、最も古い歴史を持つクラシックカクテルの一つで、その誕生は製氷機が発明される前の19世紀半ば、今から約150年前まで遡ります。「イット」とは英語の代名詞ではなく「イタリアン」の略で、スイートベルモットがイタリアン・ベルモットと呼ばれていたことに由来します。別名「ジン・イタリアン」とも呼ばれ、イタリアの酒造会社マルティーニ・エ・ロッシが自社のベルモット拡販のために広めたと考えられています。
19世紀後半から20世紀初頭の英国やアメリカで広まり、特に禁酒法時代には密造酒の荒々しさを和らげるために好まれました。このカクテルは、後にカクテルの王様と呼ばれる「マティーニ」の原型となり、そこからマンハッタンやロブ・ロイなど数々の名作カクテルが派生していきました。
当時使われていたジンは、砂糖で甘く味付けされたオールド・トム・ジンが主流。現在のようなキリッとしたロンドン・ドライジンが広く流通したのは1870年代以降のこと。スイートベルモットと合わせた常温の甘口カクテルが、この時代の「ジン アンド イット」でした。
特徴・味わい

ジン アンド イットの最大の魅力は、そのシンプルさと奥深さが同居する点にあります。ジンとスイートベルモットのみという材料構成ながら、両者のバランスが重要で、選ぶジンやベルモットによって味わいが大きく変化します。マティーニの原型とされるこのカクテルは、ジンの香りを存分に楽しめる一杯として、ジン好きやクラシックカクテル愛好家に愛されています。
ドライジンは、ジュニパーベリーの爽やかな香りとキリッとした辛口が特徴。ロンドン・ドライジンを使えばシャープな仕上がりに、ボタニカルの個性が強いクラフトジンなら独自の風味が楽しめます。スイートベルモットは、数十種類のハーブやスパイスを白ワインに漬け込んだフレーバードワインで、甘くハーバルな香りとほのかな苦味が魅力。深い赤褐色が落ち着いた雰囲気を演出します。
口に含むと、まずジンのハーブやスパイスの複雑な風味が広がり、次にスイートベルモットの優しい甘さが舌を包み込みます。甘味の中にほのかな苦味が感じられ、ジンのドライさをうまく引き立てます。喉を通る瞬間には、奥行きのある余韻が残り、食前酒として最適。シンプルな美しさと洗練されたスタイルを持つ、大人の嗜みにふさわしい一杯です。
Point|バーテンダーからのおすすめ
- 相性の良い食べ物・おつまみ・・・オリーブやドライトマト、チーズの盛り合わせと好相性。スモークサーモンや生ハムなど、塩気のある前菜とも相性抜群で、食前酒として楽しむのが最適です。ナッツの盛り合わせと合わせると、ベルモットの甘さが引き立ちます。
- 作り方のポイント・・・ミキシンググラスでしっかりステアして冷やすのが基本。高品質なジンとベルモットを使うことで、シンプルながら贅沢な味わいが楽しめます。レモンのツイストやマラスキーノチェリーを加えると、見た目も華やかに。ジンとベルモットの比率を調整して、好みの味わいを見つけるのも楽しみの一つです。
- 飲み方の注意・・・アルコール度数が25%前後とやや高めなので、ゆっくり味わいながら楽しみましょう。シンプルな材料だからこそ、各素材の個性がしっかり感じられます。食前に飲むことで、食欲を引き立てる効果も期待できます。
- アレンジ提案・・・ジンの種類を変えることで、全く異なる味わいが楽しめます。ボタニカルが豊かなクラフトジンを使うと、より複雑な香りに。スイートベルモットのブランドを変えても、微妙な味わいの違いを発見できます。レモンピールを絞ると、柑橘の香りがプラスされて爽やかさが増します。
レシピ動画
- レシピ動画|Muse Amuse Channel Home
材料リスト
世界中で飲まれている定番のジン。キレに定評があり、カクテルに最も合うジンの中のひとつで、ブランド特有のふくよかな香りと味の主張が魅力的な一品です。
他銘柄に比べ、苦味を弱く甘味を強めに製造されています。スイートを使うカクテルはハッキリとした甘味を出すものが多いのでマルティーニをおすすめできます。
マティーニのバリエーション
- マティーニ・・・・・・・・別名カクテルの王様と呼ばれるマティーニの本家本元
- ヴェスパーマティーニ・・・リレ・ブランというワインを使うレシピ
- ウォッカマティーニ・・・・ドライジンをウォッカに変更したマティーニ
- エスプレッソマティーニ・・ウォッカベースにエスプレッソを使うレシピ
- ポルノスターマティーニ・・ウォッカベースにパッションフルーツのマティーニ
- テキーニ・・・・・・・・・ジンをテキーラへ変え、レモンの香りを加えたレシピ
- サケティーニ・・・・・・・ベルモットを日本酒に、オリーブを梅干しに変更したレシピ
- 焼酎マティーニ・・・・・・ジンを焼酎に変更したマティーニ、別名 酎ティーニ
- ギブソン・・・・・・・・・オリーブをパールオニオンに変更したカクテル
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