レシピと作り方
ダーク & ストーミーの材料
Recipe no.467
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※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
ダーク & ストーミーの作り方
グラスは炭酸が抜けにくい コリンズグラス をおすすめします。他には ゴブレット、タンブラーグラスが使われることが多いようです。
ゆっくりと軽くステアします。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。
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ダーク & ストーミーの誕生・特徴・感想
ダーク & ストーミーの誕生と商標登録
19世紀後半バミューダ諸島では、英国海軍の士官たちが生姜の効いたラム酒と、自家製ジンジャービアを混ぜたカクテルを楽しんでいました。ある嵐の夜、そのカクテルを愛した士官2名、「 ブラック・ハミルトン 」と「 ダークラム 」の名がついた2人の英雄にちなんで、「ダーク & ストーミー」と名付けられたのです。
1991年ダーク & ストーミーは、アメリカで商標登録されました。
このカクテルに使う材料は、バミューダ諸島にある酒類製造会社、ゴリング・ブラザーズ社が製造するダークラム「 ゴズリック・ブラックシール・ラム 」を使用してつくらないとアメリカでは販売を禁止しているというとです。またそれらに関連した紛らわしいものも禁止となっており、これまでにこの禁止事項を破った際に、裁判が起きているほど厳しく制限しています。
Photo|ゴリング・ブラザーズ社の建物
ゴスリングとはバミューダに移住したイギリス人一家で、1806年にバミューダに上陸しました。ゴスリングス ブラックシール ラムは、バミューダで製造される独特のダークラムで、そのリッチな風味が「ダーク & ストーミー」の基盤となっています。
ダーク & ストーミーの特徴・感想
「ダーク & ストーミー」の最大の特徴は、その名前が示す通りの見た目です。ラムがジンジャービールの上に浮かぶことで、まるで嵐がやってくる前の暗い空のような外観になります。
本場のダーク & ストーミーは、バミューダ産のダークラム「ゴスリングス ブラックラム」と、こちらもバミューダ産の「生姜がきいたジンジャービア」を使用するのが伝統です。ダークラムの力強い味わいと、生姜のピリッとした辛味、そしてジンジャービアの爽快な炭酸が織りなす、奥深い味わいがテイストの特徴です。
ラムの豊かな甘味とジンジャービールのスパイシーな刺激が一口ごとに感じられ、飲む人を爽やかな気分にさせます。また、ライムの爽やかな香りがアクセントとなり、全体の味を引き締めています。
シンプルなカクテルで、ウォッカベースのモスコミュール、ラムベースのボストンクーラーに似ていて、ジンジャービアが日常で飲まれている欧米で人気が高いカクテルです。
このカクテルは非常に簡単に作れるため、ホームパーティーやリラックスしたい時にぴったりです。その見た目も非常にインスタグラム映えするため、友人や家族との楽しいひとときに華を添えることでしょう。
ダーク & ストーミーの材料
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世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
- 画像をクリックでランキング総合ページへジャンプします。
ー ダーク & ストーミーのランキング歴 ー
- 2024年・39th / 10回連続選出・08 down ⇓
- 2023年・31th / 09回連続選出・09 down ⇓
- 2022年・22th / 08回連続選出・07 down ⇓
- 2021年・15th / 07回連続選出・04 up ⇑
- 2020年・19th / 06回連続選出・02 down ⇓
- 2019年・17th / 05回連続選出・03 up ⇑
- 2018年・20th / 04回連続選出・06 down ⇓
- 2017年・14th / 03回連続選出・02 down ⇓
- 2016年・12th / 02回連続選出・01 down ⇓
- 2015年・11th / 初選出
- 西暦をクリックで年代別ページへジャンプします。
関連のカクテルレシピ リスト
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
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ベースのお酒・ラム
世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。
カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。
ほのかな甘味のある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザートや、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などに使われることも多く、生産量はジンやウォッカと同等ありながら、使われているジャンルは他を圧倒します。
ラムの誕生
ラムの主原料はサトウキビ、生まれはカリブ海です。( 一説によるとキューバが有力です ) 初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在したようです。
しかしサトウキビはカリブ海では自生しません。 ではなぜラムが生まれたのか・・・
それは1500年頃にヨーロッパの国々が、植民地であったカリブ海の島々へサトウキビが持ち込まれたからです。 サトウキビを栽培する気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。
更にアメリカで作られたラムは、アフリカで黒人奴隷の代金として渡され、そこで交換された黒人が西インド諸島でサトウキビ栽培の労働となります。 このサイクル貿易がラムを世界中に広めた原動力のひとつになりました。
ラムの定着
そして17世紀カリブ海と言えばパイレーツ・オブ・カリビアンで有名な海賊です。 海賊と言えば宝と酒!
カリブ海の海賊が飲んでいるのは、ほとんどがラムです。 海賊のみならずこの時代のカリブ海のお酒はラムが一番飲まれていました。
1700年代中盤にイギリス海軍は、海の上の娯楽や、士気を高めるためにラムを兵士に配りました。 カリブ海の海賊とこの海兵の飲みものとしてラムは海のイメージが強くなっていったのです。
第二次世界大戦の頃のアメリカは「 ジン 」が人気でしたが、イギリスとの関係が悪く、ジンを輸入できずにいました。
そのジンの代わりに広まったのが同じスピリッツであり、アメリカでも生産しているラムです。 こうしてラムはジンやウォッカに勝るとも劣らない存在になっていきました。
日本では20世紀になってから生産されています。 基本的には西日本が主な生産地で、サトウキビで有名な沖縄県や、鹿児島県、高知県などです。
ラムの製法
主な原料はサトウキビですが、ラムには2種類の製法があります。 「 インドストリアル製法 」と「 アグリコール製法 」です。
ー インドストリアル製法 ー
インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出る「 廃糖蜜 」を使用します。
この廃糖蜜を「 モラセス 」と呼び、そのモラセスを発酵させ蒸留し、オーク樽で貯蔵・熟成させます。
ラムの製法は2種類ありますが、世界中のラム総生産量の97%はこのインドストリアル製法です。 理由としてはモラレスは貯蔵しておくことで生産者のタイミングにラムを作ることができるためです。
そのため一年中ラムの生産を行うことができます。そして貯蔵をすることができるので、サトウキビを栽培し、収穫できる土地より離れた場所に蒸留所があっても製造できるというメリットがあります。
ー アグリコール製法 ー
インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。
この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。
その理由はインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であること、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。 これらがラム生産のおよそ3%程の希少価値の高い理由です。
- ラムの歴史・原料・製法は ⇒ コチラ
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ラムの種類
ラムの種類には重さで分けられる場合(ライトラム・ミディアムラム・ヘビーラム)と色で分けられる場合(ホワイトラム・ゴールドラム・ダークラム)があり、今回は色でご紹介をいたします。
ー ホワイト ラム ー
モラセスを発酵させ、連続式蒸留機で蒸留後に熟成させます。
熟成後のままの状態だとゴールドラム、熟成ではなく貯蔵して濾過したものをホワイトラムと呼びます。
ホワイトは軽めで口当たりがよく、他の材料と合いやすいためカクテルに使われています。
Photo|ロンリコ Ronrico|画像提供 SUNTORY
- おすすめのホワイト・ラムは ⇒ コチラ
ー ゴールド ラム ー
熟成後のままの状態だとゴールドラム、貯蔵後に濾過したものをホワイトラムと呼びます。
短期間ではありますが樽熟成を行っているので、ストレートやロックにも向いています。
ダークラムほど濃厚さはなく、ホワイトラムほどクリアさもありませんが、爽やかさを持ちつつも、芳醇さがあり、なめらかな口当たりが相まって非常に飲みやすいです。
Photo|キャプテン・モルガン Captain Morgan
- おすすめのゴールド・ラム ⇒ コチラ
ー ダーク ラム ー
- おすすめのダーク・ラム ⇒ コチラ
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今回紹介したカクテルの材料
ー ジンジャーエール Ginger ale ー
誕生・由来・・・ジンジャーエールには「 ゴールデン 」と 「ドライ( ペール )」の2種類があり、先に誕生したのは1851年頃に、アメリカ人外科医で薬屋を営んでいるトーマス・カントレルによってゴールデンが誕生し、1907年にカナダ人のジョン・J・マクローリンによってドライが誕生しました。
その後ドライは、アメリカ禁酒法時代に人気を得て、世界的な炭酸飲料としての地位を築いています。
製造・原料・・・まずは生姜を刻み、砂糖などを加えジンジャーシロップをつくります。
その後炭酸水、ブランドによって異なるレモンなどのフレーバーを加えて作られるのが一般的です。
味わい・香り・・・ドライジンジャーエールは、甘さ控えめで生姜の香りと味わいが強く、辛味をしっかりと感じられるので、ピリピリとしたテイストを楽しめます。
ゴールデンはドライと対照的で、甘さとスパイスのバランスが良く調和しています。ドライよりは甘味が強く、まろやかで滑らかな口当たりがあります。
カクテルには一般的にドライが使われますが、甘さを強調したいカクテルや、ドライのスパイシーさが苦手な方向けでつくる際はゴールデンが使われます。
- ジンジャーエールの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを動画にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
材料の沈め方 & 浮かし方
カクテルの中に 2色になったものが多数あります。( 中には何層にもなったカクテルもあり、有名なもので写真のプースカフェがあります )
これらの層になっているカクテルは、材料比重の重い物から入れて作っています。 そのままグラスに材料を入れてしまうとできませんが、混ざらないようにゆっくり入れるとできます。 その際に使うのがバースプーンです。
- Step 1 = まず沈める材料をメジャーカップや、小さなグラスなどに必要な分量を入れておきます。( 瓶からそのまま入れる場合もありますが、瓶が重く、多く出てしまう可能性があるので初心者の方は特におすすめできません )
- Step 2 =バースプーンの先を下に向けます。(スプーンの背中が上になるようにする)
- Step 3 = 次に下に向けたバースプーンの先端をグラスの内側の上の方のに当てます。
- Step 4 = 用意した沈める材料をバースプーンの背中にゆっくりと流します。
これで比重の重い材料は底へ、軽いものは上へ浮かび、層があるカクテルができます。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
プレディナー Pre dinner cocktail
プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。
胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。
プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。
プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。
お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールやカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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ダーク & ストーミーにおすすめのグラス
コリンズグラス Collins glass
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
ゴブレット Goblet
ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。
特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。
使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
ダーク & ストーミーで使う道具
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