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世界最古のカクテルとも称される、サゼラック。1850年代のニューオーリンズで生まれ、ライウイスキーとアブサンが織りなす格調高い味わいは、世界のバーで愛され続けています。アルコール度数37度の力強さと、レモンの香りが織りなす深い余韻。氷を入れない本格派のスタイルで、ウイスキーの真髄をゆっくりと堪能できる一杯です。歴史が紡いだ洗練の味を、ぜひ体験してみてください。
レシピと作り方
材 料

Recipe no.400
- ライウイスキー・・・・・・・・60ml
- アブサン・・・・・・・・・・・10ml
- シュガーシロップ・・・・・・・1tsp
- アンゴスチュラビター・・・・・2dash
- レモンピール
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ 1dash = ビターボトル一振り、目安は1滴の量
※ ピール = 果実皮をカクテルに絞って香り付けをする
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作り方

オールドファッションドグラスに氷を入れてよくステアしてグラスを冷やし、氷と水分を捨てます。
オールドファッションドグラスにアブサンを入れ、グラスを回しの内側を濡らします( リンスする )。
ミキシンググラスを準備し、氷を7割~8割ほど入れてステアで冷やし余分な水分は捨てます。
( 氷は残します )
ミキシンググラスに、ライウイスキー、シュガーシロップ、アンゴスチュラビターを入れ、しっかりとステアします。
ステアした材料をオールドファッションドグラスに入れ、レモンピールをすれば完成です。
( ※ オールドファッションドグラスに氷は入れません )
Point = 本来はオールドファッションドグラス2つ使ってつくります。 ミキシンググラスを使う事で、ステアをやりやすく、ストレーナーがあるのでグラスヘ移しやすいことから記載をミキシンググラスにしました。
- 技法 = ステア
- グラス = オールドファッションド
- アルコール度数 = 37% 前後
- 最適なTPO = 日中 / 食後
- カクテル言葉 = 「 似せたもの 」
- カクテル誕生日 = 「 不明 」
サゼラックの誕生・動画
由来・誕生

サゼラックは、世界最古のカクテルとも称される歴史深い一杯です。1850年代、ジャズの発祥地として知られるアメリカ・ニューオーリンズで誕生しました。バーテンダーのセウェル・テイラーが、フランス産コニャック「サゼラック・ドゥ・フォルジュ」を使ったカクテルを考案し、その銘柄名から「サゼラック」と名付けたのが始まりです。
彼のバーはアーロン・バードに売却され、レシピを受け継いだバードは店名を「サゼラック・コーヒー・ハウス」と改名。このカクテルを看板メニューとして提供しました。当時はコニャックベースでしたが、1870年代にヨーロッパのブドウ畑が病害虫フィロキセラによって壊滅的な被害を受け、コニャックの入手が困難に。そこでライウイスキーが代用され、現在のレシピへと進化を遂げます。
日本には1920年代には伝わっていたものの、国内での認知度は高くありません。世界では古くから愛され続け、2015年の世界クラシックカクテルランキングで第3位に輝いた名作です。歴史の波を越えて受け継がれてきた、本格派の一杯をぜひ体験してみてください。
特徴・味わい

サゼラックは、ライウイスキーの力強さとアブサンの神秘的な香りが織りなす、格調高いショートカクテルです。
ライウイスキーは、ライ麦を主原料とした蒸留酒で、スパイシーでオイリーな風味と独特のほろ苦さが特徴。そこにアブサンの薬草的なアニス香、アンゴスチュラビターのスパイシーな苦味、シュガーシロップのほのかな甘み、そしてレモンピールの爽やかな柑橘の香りが加わります。
グラスの内側にアブサンをリンスする独特の技法により、グラス全体に薬草の香りが漂う。琥珀色の液体からは、ウイスキーの芳醇な香りとレモンの爽やかさが立ち上り、一口含めば、スパイシーなライウイスキーの風味が舌を包み込みます。アブサンの複雑な香りが鼻腔をくすぐり、ビターの苦味とシロップの甘みが絶妙に調和。氷を入れないスタイルのため、ウイスキー本来の力強さをダイレクトに感じられ、ゆっくりと味わうことで深い余韻が広がります。アルコール度数は37度と高めですが、洗練された大人の味わいが魅力です。ウイスキー好きにこそ味わってほしい、本格派の一杯をぜひ体験してみてください。
Point|バーテンダーからのおすすめ
- 相性の良い食べ物・おつまみ・・・濃厚な味わいのチーズやローストビーフ、スモークサーモンなどがおすすめ。サゼラックの力強い風味が、脂の乗った食材の旨みを引き立てます。食後酒として、ダークチョコレートやナッツ類と合わせるのも絶品です。
- 作り方のポイント・・・アブサンでグラスをリンスする工程が最大のポイント。グラスの内側全体にアブサンを行き渡らせ、余分な液体は捨てること。この香り付けがサゼラックの個性を決定づけます。ミキシンググラスでのステアは、氷が溶けすぎないよう手早くしっかりと行いましょう。
- レモンピールの使い方・・・レモンピールは、皮の表面をグラスの縁でひねるようにして油分を飛ばし、香りを最大限に引き出します。グラスに入れずに香りだけを移すのが正統派ですが、グラスに落として視覚的な演出を楽しむスタイルもあります。
- 飲み方の注意・・・氷が入っていないため、アルコール度数37度の強さをダイレクトに感じます。一気に飲まず、少しずつ舌の上で転がすように味わうのが理想的。食後や寝酒として、ゆっくりと時間をかけて楽しむカクテルです。ウイスキー初心者には刺激が強いかもしれないので、まずは一口から試してみてください。
レシピ動画
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材料リスト
力強いライ麦のスパイシーさに、バニラやキャラメルの甘い余韻が溶け合う。クラシックカクテルに深みを与える、初心者から上級者まで満足できる一本です。
ニガヨモギのエキスを主に使用したハーブ系リキュールです。 過去に販売禁止となったアブサンを安全なものに変え復刻し、アニス、フェンネルの風味が特徴的な一品です。
創業1885年の日本の老舗で、明治時代には洋食文化が次々と輸入される中、食品界の時代の最先端を走ってきたブランドです。糖度が高いので伸びがよく、ほのかに漂うバニラの香りが特徴です。
1820年代にベネズエラの軍医が、胃の治療薬として開発したことに始まります。ラム酒をベースにりんどうから採る苦味材を主とする数種の植物性香料を配合させた苦味酒です。
世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
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ー サゼラックのランキング歴 ー
- 2025年・37th / 11回目選出・6 up ⇑
- 2024年・43th / 10回目選出・17 down ⇓
- 2023年・26th / 9回目選出・3 up ⇑
- 2022年・29th / 8回目選出・9 down ⇓
- 2021年・20th / 7回目選出・1 up ⇑
- 2020年・21th / 6回目選出・10 down ⇓
- 2019年・11th / 5回目選出・2 up ⇑
- 2018年・13th / 4回目選出・3 down ⇓
- 2017年・10th / 3回目選出・2 down ⇓
- 2016年・08th / 2回目選出・5 down ⇓
- 2015年・03th / 初選出
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