キール・ブルトン|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( カシスリキュール・シードル )

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目次
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レシピ

材 料

Recipe no.395

  • このカクテルで使う材料と道具はコチラ ⇒ 材 料道 具

技法 = ビルド

※ Full = 他の材料をグラスに入れ、Fullと記載している材料をグラスの8割~9割まで満たす適量のこと

作り方

グラスは、シャンパングラスのフルート型 を使いましょう。 他には サワーグラス が合います。

  • Step 1 = グラスは冷やしておきましょう。
  • Step 2 = グラスにクレーム・ド・カシスを入れます。
  • Step 3 = 泡立たないように静かに シードル を入れます。
  • Step 4 = ゆっくりと ビルド をして完成です。
  • アルコール度数 = 4% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 不明 」
  • カクテル誕生日 = 「 不明 」

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特徴・感想

今回紹介した「 キール・ブルトン 」は、ワインベースの中でも代表的存在であるキールから派生したバリエーション・カクテルの一つです。 名前に入っている「 ブルトン 」とはフランス・ブルゴーニュのことを指しており、ブルターニュ地方の言語で「 ブルターニュ風 」という意味だそうです。

シードルとはリンゴや梨、ラズベリーなどを発酵させてつくる果実酒( スパークリングワイン )のことで、主にシードルとはリンゴ酒のことを言う事が多いです。

カクテル自体は、キールの代名詞でもある「 クレーム・ド・カシス 」をベースに、シードルで割ったレシピで、独特の甘酸っぱのクレーム・ド・カシスと、甘味と炭酸、フルーティーさが特徴のシードルが、重くない甘味をしっかりと感じられ、飲みやすさと爽やかさを演出している一品です。

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このカクテルに使う材料

キールの由来・バリエーション

キールの由来

Photo = フェリックス・キール( 1876年 ~ 1968年 )

「 キール 」というカクテルを考案したのは、フランス・ディジョン市の市長を務めた「 フェリックス・キール 」氏。

第二次世界大戦後、ディジョン市の特産品であるブルゴーニュ・ワインの売れ行きが上がりませんでした。 ディジョン市にとってブルゴーニュ・ワインの売れ行きはそのまま経済に大きく影響があり、これを何とかしようと生まれたのがカクテル・キールでした。 キール氏は、ことあるイベントにこのカクテルを出し、認知度を高め普及していったのがキール定着の始まりと言われています。

この戦略によって、ブルゴーニュ産のワインのみではなく、ブルゴーニュのもう一つの特産品であるクレーム・ド・カシスも普及していき、遠い日本でクレーム・ド・カシスが普及したのもこのカクテル・キールのおかげとも言えます。両方の特産品を世界的に広めることに成功したキール氏の名を付け、「 キール 」というカクテルが誕生したのです。

そしてそのキールが広く普及すると、フランスと近い距離にある国オーストリアで「 キール・ロワイヤル 」が誕生します。 創作者はオーストリア・ウィーンにある「 フーベルト・ドボルシャーク 」氏。

キール・ロワイヤルが広まった背景に、第二次世界大戦後一度栓を開けてしまうと炭酸が抜けて価値を失ってしまうシャンパンやスパークリング・ワインを、多少ではあるが長持ちできる密栓( シャンパンストッパー )が普及したことが原因として考えられている。

キールのバリエーション
  • キール・・・・・・・・・・キールカクテルの本家本元のカクテル。白ワインとカシスリキュールを使用する。
  • キール・ロワイヤル・・・・キールの白ワインをスパークリングワインに変えたレシピ。
  • キール・インペリアル・・・キール・ロワイヤルのカシスリキュールを、フランポワーズ( 木苺 )のリキュールに変えたカクテル。
  • キール・カーディナル・・・キールの白ワインを赤ワインに変更したカクテル。
  • キール・ペーシェ・・・・・カシスリキュールをペシェ( 桃 )のリキュールに変更したカクテル。
  • キールのバリエーションレシピ 一覧・リストは ⇒ コチラ

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今回紹介したカクテルの材料

カシスリキュール

Photo = 画像提供 SUNTORY

甘酸っぱさが最大の特徴であるカシス・リキュールは、現在世界中で最も生産量が高いと言っても過言ではないリキュールです。 日本でも馴染み深く、居酒屋でもカシス・オレンジや、カシス・グレープフルーツは定番のカクテルとして、女性を中心に飲まれています。

カシスとはスグリ科スグリ属で、小さな食用の果実をつける温帯地域に分布する落葉低木で、ビタミンCやアントシアニンが豊富だそうです。

クレーム・ド・カシスは1841年フランス・ブルゴーニュ地方のディジョン市にあるラグート社が発売したのが最初です。このラグート社は1836年に設立し、ブルゴーニュ地方に繁茂しているクロスグリ( カシス )の実に着目します。 そして5年間で開発し発売しました。

1858年には娘婿のルイ・ルジェと協力し、社名をルジェ・ラグート社に変え、販売に力を入れます。 そしてその後もフランボワーズなど様々なリキュールを発売し、有名ブランドとして現在も販売しています。

カシスリキュールの製造は、基本的にワインと同じように醸造します。 カシスの実は収穫後すぐに傷み始めてしまうため、収穫してから24時間以内に製造に持ち込まれます。

そんなカシスリキュールの特徴と言えば、やはりベリー特有の爽やかな甘酸っぱさとフルーティーな香りでしょう。 日本ではカルーアと共にリキュールの中で1位、2位を争う認知度の高さがあり、BARでなくとも居酒屋などでも置いてあるリキュールです。 その甘味と酸味のバランスの良さから、様々な割り材との相性が良く、オレンジジュースやグレープフルーツジュースなどの果実系ジュース、ソーダやトニックウォーターなどの炭酸類だけではなく、ミルクとも相性が良いです。

  • カシスリキュールの歴史・製造・主なブランドは ⇒ コチラ

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ビルドとは?

材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。

お家で簡単人向け

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルを飲むタイミング用語 TPO

オールデイカクテル All day

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナー・カクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果もあるそうです。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。 現在では西洋料理に飲まれることが文化として定着しています。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦みがり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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このカクテルのおすすめ グラス

シャンパングラス Champagne glass

シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。 先に誕生したのはクープ型です。

クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。

当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。

フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に、一緒に作られました。

始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。 容量は180ml ~ 300mlが一般的。

サワーグラス Sour glass

サワースタイルのカクテルを飲む際に使われるグラス。
脚付きのものが基本的なものですが、現代の日本では、レモンサワーなどを飲むことに使われていて、形は平底のものが多くなっています。

種類は豊富で、ゴブレットシャンパングラスのフルート型によく似ていて、多種多様に使える利便性があります。

形は記載した通りゴブレットを長細くしたような形状で、シャンパングラスのフルートよりは太めです。 ゴブレットとシャンパングラスのフルート型の中間ともいえるグラスです。

しかし液体が入る部分であるボウルは小さめで、容量も120ml程が通常のサイズです。 氷を入れずシェーカーなどで冷やしたカクテルを入れるには最適なグラスです。

このカクテルに使う道具

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