レシピと作り方
コアントローオレンジの材料
Recipe no.522
- コアントロー・・・・・・・・・45ml
- オレンジジュース・・・・・・・Full
- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
技法 = ステア
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
- ホワイトキュラソーの歴史・特徴・主なブランドは ⇒ コチラ
コアントローオレンジの作り方
グラスはフルーツ系が良く似合う ゴブレット をおすすめします。 他には タンブラーグラス、ハリケーングラス などもおすすめです。
しっかりとステアをすれば完成です。
( お好みでオレンジカットを飾りましょう )
- このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
- アルコール度数 = 9% 前後
- 最適なTPO = 日中
- カクテル言葉 = 「 恋はあせらず 」
- カクテル誕生日 = 「 不明 」
[ スポンサーリンク ]
コアントローオレンジの詳細
歴史・特徴

〚 由来と歴史 〛・・・コアントローは、フランスのロワール地方で生まれたオレンジリキュールで、1849年にエドゥアール・コアントローによって開発されました。コアントローは、ビターオレンジとスイートオレンジの皮をバランスよくブレンドしたリキュールで、甘さと苦味が調和した独特のフレーバーを持っています。
〚 特 徴 〛・・・今回紹介したコアントローオレンジのコアントローとは、スピリッツをベースにオレンジの果皮を漬け込んで風味づけをした果実系リキュールであるホワイトキュラソーのブランドであり、BARなどには必ずおいてあります。 いくつかあるホワイトキュラソーの中で一番多く使われているのがこのコアントローです。
華やかな香りとリキュールならではの甘味はあるものの、クレーム・ド・カシスやカンパリといったリキュールに比べると個性が弱いです。 カクテルにはよく使われている材料ではありますが、ベースとして使われることは少なく、殆どがお供のような存在です。
コアントローオレンジの最大の特徴は、そのシンプルなレシピにもかかわらず、非常に豊かな香りと風味を楽しめることです。コアントローは高品質なオレンジリキュールとして世界中で高く評価されており、そのオレンジの芳醇な香りとフレッシュなオレンジジュースの風味が一体となることで、奥深い味わいが生まれます。
また、コアントローはアルコール度数が高め( 約40度 )ですが、オレンジジュースと合わせることで非常に飲みやすくなり、アルコールの強さを感じさせない軽やかな飲み心地を提供します。
味わい・魅力

〚 味わい 〛・・・コアントローオレンジの味わいは、まずコアントローの濃厚で芳醇なオレンジの香りが際立ちます。オレンジジュースの自然な甘さと酸味がコアントローの複雑なオレンジ風味を引き立て、非常にフルーティーでバランスの取れた味わいに仕上がっています。
口に含むと、オレンジの甘酸っぱさが広がり、後味にはほのかな苦味が感じられ、全体として爽やかでリフレッシングな一杯です。このカクテルはオレンジジュースのフレッシュな風味が主役となっており、飲みやすくフレッシュな印象を残します。
〚 魅 力 〛・・・コアントローオレンジの魅力は、その手軽さとオレンジの豊かな風味にあります。材料はシンプルで、特別な技術を必要とせずに簡単に作れるため、家庭でも気軽に楽しむことができます。その一方で、コアントローの高品質なオレンジの香りとフレーバーがしっかりと感じられるため、非常に贅沢な飲み心地を味わうことができます。
また、オレンジの色合いが鮮やかで、見た目にも美しいカクテルです。パーティーやリラックスしたいひとときにぴったりで、特に暖かい季節には冷やして飲むと非常に爽快です。オレンジのフレッシュな香りと甘酸っぱさが、飲む人をリフレッシュさせてくれます。
アルコール度数が比較的控えめに感じられるため、強いお酒が苦手な方でも楽しめるカクテルです。また、コアントローのオレンジの香りが食欲を引き立てる効果もあり、食前酒としても最適です。
〚 まとめ 〛・・・コアントローオレンジは、フランス産のオレンジリキュールコアントローとオレンジジュースを組み合わせたシンプルなカクテルで、その芳醇な香りとフルーティーな味わいが魅力です。コアントローの持つビターオレンジとスイートオレンジの複雑な風味が、フレッシュなオレンジジュースと調和し、爽やかで飲みやすい一杯となっています。
作り方が簡単で、自宅でも手軽に楽しめるため、特別な技術や材料を必要とせずにオレンジの豊かな香りと味わいを楽しむことができます。爽快なリフレッシュ感を求めるときや、パーティーの一杯として、ぜひコアントローオレンジを楽しんでみてください。
コアントローオレンジの材料


- このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
関連のカクテルレシピ リスト






⇒ 画像 / タイトルをクリックでレシピリストページへ
〚 他のカクテル レシピリスト 〛
[ スポンサーリンク ]
ベースのお酒・ホワイトキュラソー

ホワイトキュラソーとは、ブランデーや他のスピリッツをベースに、オレンジの果皮を漬け込んで風味づけをした果実系リキュールの一つです。
名前にホワイトと入っていますが、基本的には少し白く濁った透明色をしており、オレンジの風味と華やかな香りがあり、リキュールなので甘味もあります。
キュラソーの歴史

Photo|ベネズエラ北 オランダ領 キュラソー島
キュラソーとは、南米のベネズエラの北海にあり、現在はオランダ領となっている島です。
この島は1499年にスペイン人によって発見されます。 元々は先住民であるアラワク諸族が住んでいましたが、1527年からスペイン人に労働奴隷として連れていかれるようになり、現在ではほぼ絶滅しているそうです。
その後の1634年に、オランダ艦隊がキュラソー島に居たスペイン人を追い出し、砦を建設しました。
17世紀後半に、キュラソー島内で採れるオレンジをオランダ人が本国へ持ち帰り、アルコールに浸してオレンジリキュールが作られました。 そして現在ではオレンジリキュールのみではなく、ホワイト・オレンジ、ブルー、グリーン、レッドと様々な着色を行ったキュラソーシリーズが定着をしています。
原料・製造

ホワイトキュラソーとは、ブランデーや他のスピリッツをベースに、オレンジの果皮を漬け込んで風味づけをした果実系リキュールの一つです。
名前にホワイトと入っていますが、基本的には少し白く濁った透明色をしており、オレンジの風味と華やかな香りがあり、リキュールなので甘味もあります。
ジンやウォッカなどのようにベースとして使われることは少ないですが、その爽やかさから多くのスピリッツや様々なリキュールなどと相性が良く、カクテルとして使われることがほとんどです。 カクテルレシピを並べてみれば、キュラソーを使っているカクテルはかなり多くあります。
他にもカクテルのみに留まらず、その爽やかな香り、ほどよい甘味を持つため、お菓子作りにも使われることも多いです。 またキュラソーの中にも数多くの種類があり、今回はキュラソーの中でもカクテルで一番使用されている「 ホワイトキュラソー 」をご紹介します。
ホワイトキュラソーの主なブランド
ー ブランド別比較表 ー
ブランド/項目 | コアントロー | ジファール | デカイパー | ボルス | ヘルメス |
原産国 | フランス | フランス | オランダ | オランダ | 日 本 |
アルコール度数 | 40 % | 40 % | 24 % | 38 % | 40 % |
特 徴 | 高いアルコール度数とバランスの良い味わい | 自然な成分と伝統的な製法 | 豊かな伝統と優れた品質 | 世界で最も古い蒸留所の一つで製造 | 日本の高品質リキュール |
味わい | 柑橘系の爽やかな香りと甘さ | フレッシュな柑橘の香りとバランスの取れた甘さ | 甘さと酸味が調和した味わい | 強いオレンジの風味と甘さ | 柑橘の香りが強く、さっぱりとした甘さ |
主要成分 | ビターオレンジとスイートオレンジの皮 | オレンジの皮、自然な着色料 | オレンジの皮、人工着色料 | オレンジの皮、人工着色料 | オレンジの皮、人工着色料 |
カクテルへの適用 | クラシックカクテルやモダンカクテルに広く使用 | フルーティーなカクテルやデザートカクテルに最適 | 甘さと酸味のバランスを活かしたカクテルに最適 | 鮮やかな風味を活かしたカクテルに最適 | 日本のクラフトカクテルやフルーツカクテルに最適 |
ー コアントロー Cointreau ー

1849年のフランス西部のアジェという土地に、コアントローという2人の兄弟が、蒸留所を建てました。
世代が変わり、エドゥアール・ジャン・コアントローの息子であるエドゥアール・コアントローは、蒸留所を継ぎ、2代目となりました。 エドゥアールは様々なリキュールの中で、オレンジリキュールに力を入れ始め、何年も研究を重ねました。
1875年にエドゥアール・コアントローは、濃縮されたオレンジエッセンスオイルの量を3倍に増やし、これまでのリキュールよりも砂糖の含有量を減らし、ドライなリキュールを完成させます。
コアントローはコアントロー社が製造するホワイトキュラソーで、オレンジの香り、まろやかな甘味が特徴です。 氷などで冷やすと淡い白色に濁ったようになります。 この濁りは良質なオレンジが使われている証拠です。
製造は、原酒のスピリッツに乾燥させたオレンジの果皮と、生のオレンジの果皮を浸漬して蒸留、その後甜菜糖と呼ばれる砂糖を加えます。甜菜糖とは体に優しいとされるオリゴ糖が入り、メロンに匹敵する15度以上という糖度を持っている砂糖です。 その砂糖を加えアルコール度数を調整し、約40度のアルコール度数まで上げます。
ー ジファール Giffard ー
フランス・アンジェに住んでいたいた薬剤師「 エミール・ジファール 」は植物が持つ消化作用に強い関心を持ち、中でも注目していたものが高い香りを持つミッチャムというイギリス産ミントの一種でした。
1885年の夏は記録的な猛暑でした。町の中心にあるエミールの薬局の前にはホテルがあり、そこの支配人に「 お客様が大変暑がっている、何かないか 」と相談を受け、エミールはミントを使ったリキュールを開発します。こうしてリキュールとシロップのパイオニアであるジファールが誕生したのです。

アロマを抽出するためにフルーツをアルコールに漬け込み、そのフルーツに合った時間を見定め、最低でも48時間、長くて3カ月漬けるものもあります。正確さ、予測、改善、革新、そして情熱を持って瓶詰めされるまでの工程を行っています。
ー デカイパー De kuyper ー

1920年代頃に、デ・カイパーはこれまで製造してきたスピリッツに加えリキュールの製造にも力を入れ始めます。 リキュール製造から10年後には約20種類も製造するようになり、輸出だけではなく、オランダ国内の流通にも精力的に活動をしました。
1985年のアメリカではピーチのリキュールを使う「 ファジーネーブル 」がBARを中心に大流行しており、ピーチ・ツリーをアメリカで販売すると大当たりし、ヨーロッパ以外でもその地位を確立します。
デ・カイパーは自社で蒸留設備を保有し、原材料である素材そのものの美味しさを最大限に生かしたリキュールづくりにこだわりながら蒸留を行っております。 最新鋭の設備、伝統の技術を駆使し、最大限の挑戦を続けることが信条です。
Photo|画像提供 KIRIN
ー ボルス Bols ー
1575年オランダ・アムステルダムに住むボルス一族は蒸留所を設立します。 そして創始者の孫にあたる「 ルーカス・ボルス 」という人物が、1664年には当時オランダの中で盛んに生産されている ジュネヴァ( オランダのジン ) の製造に力を入れ始めます。ジュネヴァがイギリスに渡り評判になりました。
その後、第二次世界大戦後辺りから禁酒法で生まれたカクテルはヨーロッパ各地に広がりを見せ、ボルスとリキュールは現在の地位を確立したのです。

はじめてリキュールを製造した当時から「 自然の風味を損なわずに、完璧な味わいを引き出す 」という心情を現在も守り続けています。
ボルスはリキュールメーカーとしては最古の歴史を持ち、これまで様々な種類のリキュールを世に送り出してきました。 中でもボルスのブルーキュラソーは世界で一番売れているブルーキュラソーです。 その厳選されたエキスと、美しい青が人気の理由です。
Photo|画像提供 Asahi
ー ヘルメス Hermes ー

1907年に発売された「 赤玉ポートワイン 」が驚異的な売り上げを記録した後の1919年に、大阪・天保山にサントリー大阪工場が建設されました。 そこではグレーンスピリッツをはじめとしたアルコール生産工場として重要な役割を担っています。
1936年に「 ヘルメス 」というオリジナルリキュールシリーズをつくります。「 ヘルメス・ドライジン 」「 ヘルメス・イタリアン・ベルモット 」などを発売し、1938年には「 ヘルメス・ブランデー 」を発売しています。
リキュールの大切な要素である香り、色、フレッシュさを損なうことなく、最終工程まで無駄のない製造を一貫して行える理想的な工房で、大阪工場が100年以上にわたり培ってきた様々な経験、知識、技術がこの工房に凝縮されています。
キュラソーなどの海外生まれのリキュールのみではなく、日本ならではの梅酒、抹茶、柚子、白桃、桜などのリキュールも製造しており、中でもメロンリキュールである「 ミドリ 」は世界的にも有名な一品です。
Photo|画像提供 SUNTORY
- ホワイトキュラソーのページは ⇒ コチラ
[ スポンサーリンク ]
ビルド & ステア

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
[ スポンサーリンク ]
カクテルのTPO用語
ー オールデイカクテル All day cocktail ー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
コアントローオレンジにおすすめのグラス
ゴブレット Goblet

ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
ハリケーングラス Hurricane grass

ハリケーングラスの「 ハリケーン 」とは台風のことを連想してしまいそうですが、「 ハリケーン・ランタン 」と呼ばれるランプまたはランタンの形に似ていることから付きました。
そもそもハリケーン・ランタンの由来は、ハリケーンのような強い風でも消えないことが名前の由来だそうです。
他のグラスに比べて大容量なため、主にトロピカルドリンクやミックスドリンクに使われることが多く、氷をたっぷりと入れるカクテルに向いています。480ml ~ 600ml の内容量が一般的です。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
コアントローオレンジで使う道具



- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料