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レシピ
材 料
Recipe no.522
- コアントロー・・・・・・・・・45ml
- オレンジジュース・・・・・・・Full
技法 = ビルド
※ Full = 他の材料をグラスに入れ、Fullと記載している材料をグラスの8割~9割まで満たす適量のこと
- ホワイト・キュラソーの歴史・特徴・主なブランドは ⇒ コチラ
作り方
グラスはフルーツ系が良く似合う ゴブレット をおすすめします。 他には タンブラーグラス、ハリケーングラス などもおすすめです。 特にこだわりのないカクテルなので、ワイングラス、コリンズグラス でもかまいません。
- アルコール度数 = 9% 前後
- 最適なTPO = 日中
- カクテル言葉 = 「 恋はあせらず 」
- カクテル誕生日 = 「 不明 」
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特徴・感想
今回紹介したコアントロー・オレンジのコアントローとは、スピリッツをベースにオレンジの果皮を漬け込んで風味づけをした果実系リキュールであるホワイト・キュラソーのブランドであり、BARなどには必ずおいてあります。 いくつかあるホワイト・キュラソーの中で一番多く使われているのがこのコアントローです。
華やかな香りとリキュールならではの甘味はあるものの、クレーム・ド・カシスやカンパリといったリキュールに比べると個性が弱いです。 カクテルにはよく使われている材料ではありますが、ベースとして使われることは少なく、殆どがお供のような存在です。
なのでインパクトはあまりありませんが、その代わり爽やかさとほんのりした甘味と、ジンやウォッカと同じアルコール度数からくる飲みごたえがクセになるカクテルです。
もともとオレンジの果皮を使ったリキュールなので、オレンジジュースとの相性はバッチリですが、他の材料との相性が良いリキュールなので、オレンジジュース以外も合わせてみるのも楽しいです。
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関連カクテルレシピ リスト・一覧
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〚 他のカクテル レシピリスト 〛
このカクテルに使う材料
ベースのお酒・ホワイトキュラソー
キュラソーの歴史
キュラソーとは、南米のベネズエラの北海にあり、現在はオランダ領となっている島です。
この島は1499年にスペイン人によって発見されます。その後の1634年にオランダ艦隊がキュラソー島に居たスペイン人を追い出し、砦を建設しました。
その後港と建設するとトウモロコシや落花生、塩などの生産で栄えるようになり、 貿易の拠点に相応しい位置に島が存在していたことから、様々な国が寄るようになりました。
17世紀後半に、キュラソー島内で採れるオレンジをオランダ人が本国へ持ち帰り、アルコールに浸してオレンジリキュールが作られました。 そして現在ではオレンジリキュールのみではなく、ホワイト・オレンジ、ブルー、グリーン、レッドと様々な着色を行ったキュラソーシリーズが定着をしています。
Photo = ベネズエラ北 オランダ領 キュラソー島
ホワイトキュラソーの製法・特徴
ホワイト・キュラソーとは、ブランデーや他のスピリッツをベースにオレンジの果皮を漬け込んで風味づけをした果実系リキュールの一つです。
ジンやウォッカなどのようにベースとして使われることは少ないですが、その爽やかさから多くのスピリッツや様々なリキュールなどと相性が良く、カクテルとして使われることがほとんどです。
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ホワイト・キュラソーの種類
[ コアントロー ]
1849年のフランス西部のアジェという土地に、コアントローという2人の兄弟が、蒸留所を建てました。その二人は蒸留所で地元の果実を使いリキュールを作り始めます。
世代が変わり、エドゥアールの息子が蒸留所を継ぎ、オレンジリキュールの製造に力を入れ始め、何年も研究を重ねました。
そして1875年にエドゥアール・コアントローは、濃縮されたオレンジエッセンスオイルの量を3倍に増やし、これまでのリキュールよりも砂糖の含有量を減らし、ドライなリキュールを完成させます。 これを「 トリプルセック 」と言い、この製造法は世界初の試みで、その後販売を開始します。
原酒のスピリッツに乾燥させたオレンジの果皮と、生のオレンジの果皮を浸漬して蒸留。その後甜菜糖と呼ばれる砂糖を加えます。 甜菜糖とは体に優しいとされるオリゴ糖が入り、メロンに匹敵する15度以上という糖度を持っている砂糖です。 その砂糖を加えアルコール度数を純粋で調整し、約40度のアルコール度数まで上げます。それゆえオレンジの香り、まろやかな甘みが特徴です。
[ ボルス ]
1575年オランダ・アムステルダムに住むボルス一族は蒸留所を設立します。1664年には当時オランダの中で盛んに生産されている ジュネヴァの製造に力を入れ始めます。
大航海時代には貿易が盛んになり、貿易国家であったオランダは、世界のスパイス、香草、薬草、果実などが輸入され始めます。
ボルスはその素材を酒に浸し、様々なリキュールを製造し始めました。 ボルスを発展させたルーカス・ボルスは、世界中から持ち込まれるハーブや薬草、果実を使い試行錯誤し、数多くのリキュールを生み出します。 はじめてリキュールを製造した当時から「 自然の風味を損なわずに、完璧な味わいを引き出す 」という心情を現在も守り続けています。
Photo = 画像提供 Asahi
[ デカイパー ]
1695年オランダで「 ペトロス・デ・カイパー 」とその妻の「 アンナ・カスターズ 」によって創業しました。
その後1800年に入ると、ロンドンに拠点を置いているマシュー & クラーク社と提携し、イギリス国内のみならず、イギリスの植民地への輸出に力を入れます。
デ・カイパーは自社で蒸留設備を保有し、原材料である素材そのものの美味しさを最大限に生かしたリキュールづくりにこだわり、ながら蒸留を行っております。 最新鋭の設備、伝統の技術を駆使し、最大限の挑戦を続けることが信条です。
Photo = 画像提供 KIRIN
[ ヘルメス ]
1907年に発売された「 赤玉ポートワイン 」が驚異的な売り上げを記録した後の1919年に大阪・天保山にサントリー大阪工場が建設され、グレーンスピリッツをはじめとしたアルコール生産工場として重要な役割を担っています。
現在サントリー大阪工場に隣接された場所に、クラフト蒸留所が建設されており、ここでスピリッツとリキュール製造を行っております。
この工房では異なる蒸留器を4基揃え、浸漬、タンク、濾過器、仕込みなどを行えるようにしています。リキュールの大切な要素である香り、色、フレッシュさを損なうことなく最終工程まで無駄のない製造を一貫して行える理想的な工房です。大阪工場が100年以上にわたり培ってきた様々な経験、知識、技術がこの工房に凝縮されています。
Photo = 画像提供 SUNTORY
[ ジファール ]
19世紀後半、 フランスの薬剤師「 エミール・ジファール 」は植物が持つ消化作用に強い関心を持っており、中でも注目していたものが高い香りを持つミッチャムというイギリス産ミントの一種でした。
1885年の夏は記録的な猛暑で、エミールの薬局の前のホテル支配人に「 お客様が大変暑がっている、何かないか 」と相談を受けます。
そこでエミールはミントを使ったリキュールを開発します。洗練されたクリアで爽快感のある風味は瞬く間に人気となり、そのホテルでも正式に採用されました。
その後その町のカフェなどでもエミールのミント・リキュールと氷や炭酸が並ぶようになり、エミールは薬局を閉め、蒸留所を設立しました。
最も洗練された原料、風味豊かな果物、芳香のある植物を見つけることに専念してきたという歴史があり、そして厳選された素材は地元地域を優先して仕入れ、それでも足りない素材は名産と呼ばれる地域から輸入しています。
- ホワイトキュラソーのページは ⇒ コチラ
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ビルドとは?
材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。
お家で簡単人向け
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
本格的にやってみたい人向け
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
カクテルを飲むタイミング用語 TPO
オールデイカクテル All day
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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このカクテルのおすすめ グラス
ゴブレット Goblet
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
カクテルのみならず様々なドリンクに使われる最も一般的なグラスです。
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
ハリケーングラス Hurricane grass
ハリケーングラスの「 ハリケーン 」とは台風のことを連想してしまいそうですが、「 ハリケーン・ランタン 」と呼ばれるランプまたはランタンの形に似ていることから付きました。
ハリケーン・ランタンはハリケーンのような強い風でも消えないことが名前の由来だそうです。
他のグラスに比べて大容量なため、主にトロピカルドリンクやミックスドリンクに使われることが多く、氷をたっぷりと入れるカクテルに向いています。
480ml ~ 600ml の内容量が入るものが一般的です。
ワイングラス Wine glass
グラスの中でもロックグラスやタンブラーグラスと並んで認知度が最も高いと言えるグラスで、他のグラスと比べて種類が多い点が特徴的です。
歴史も古く、古代ローマ時代にはすでに存在していたとされています。 しかし現在のガラス製で写真のような完成形ともいえる形になったのは20世紀になってからだそうです。
ガラス製のものはその前からあったそうですが、ガラスの大きさで税金がかけられていたため、今のものよりもワインが入る部分が小さいサイズでした。
現在ではガラス製のみではなく、銀製などの金属製のものや、クリスタル製、木製、樹脂系と様々なタイプがあり、形も飲むワインによって違うものが存在しています。
基本的に赤ワインは常温で飲むことが多く、白ワインは冷やして飲みむことが多いため、赤と白で形や容量が異なります。容量が150mlくらいのものが白ワイン、200mlくらいのものが赤ワインというのが一般的です。またワインは赤白だけではなく、産地によって味や風味が変わるため、それに合ったグラスを使用することがあるようです。
コリンズグラス Collins glass
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ