レシピ
材 料
Recipe no.051
- ブランデー・・・・・・・・・・40ml
- スイート・ベルモット・・・・・30ml
技法 = ビルド
作り方
グラスは、オールドファッションドグラス を使用します。
- Step 1 = オールドファッションドグラスに氷のみを入れ、グラスが冷えるまで回します。
- Step 2 = 氷を回して出た水を捨て、ブランデー、スイート・ベルモットを入れます。
- Step 3 = ビルド し完成。
- アルコール度数 = 25% ~ 26% 前後
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特徴・感想
キャロルの名前

キャロルとは「 賛歌 」の意味があります。 英語で賛歌を訳すると「 Hymn 」と出ますし、フランス語、スペイン語、ドイツ語などでも「 Carol 」とは出ませんでした。 キャロルとは1150年~1350年代までのダンスソングとしてポピュラーな音楽で、後にお祭りなどで行列聖歌として使用されると瞬く間に拡大しました。
プロテスタント宗教改革の宗教的なお祭りが禁止された後で、17世紀遅くにキャロルを書くことがついに再開。 その時に非宗教的なキャロルに新しいキリスト教的な歌詞を与えられた。
その後キャロルは教会ではなく、酒場などで賛美歌に似た形として頻繁に歌われるようになりました。
ブランデーの芳醇な香りに、スイート・ベルモットのハーブの香りが特徴のカクテル。 ブランデーとスイート・ベルモットが調和し、香りあるコクを引き出しています。
古くからある、スタンダードカクテルとして有名なカクテルです。
- プロテスタント宗教 = カトリック教会や正教会のような単一組織ではなく、聖書解釈の多様さから多くの教派が存在し、ニカイア・コンスタンティノポリス信条から逸脱しない諸教派が一般的に呼ばれる呼称。
- ニカイア・コンスタンティノポリス信条 = 381年の公会議で定められたキリスト教の基本信条。
このカクテルで使う材料

カクテルの材料
ベルモット

「 ベルモット Vermut 」とは、白ワインをベースに、様々なハーブやスパイスなどを使い、その後スピリッツを加えたフレーバー・ド・ワイン( 強化ワイン )です。
製造方法や原料は全てを公表しておらず、大まかなことしかわかっていません。原料はハーブの名前がそのまま付いてある通り、キク科ヨモギ属の多年草「 ニガヨモギ Vermut 」を主体としています。
ベースのお酒は白ワインで、ニガヨモギをはじめとした、苦レモン、シナモン、コリアンダー、ナツメグ、アンジェリカ、カルダモン、フェンネル、ジュニパーベリー、クローブ、etc…といった20種類以上ものハーブやスパイスを白ワインに漬け込みます。
ベルモットには主にドライとスイートがあり、カクテル材料には欠かせない存在です。
- ドライ・ベルモット・・・辛口のベルモットです。 フランスで生まれたことから「 フレンチ・ベルモット 」と呼ばれています。 ブランドによって異なりますが、色は無色透明から少し黄色が入ったものまであり、スッキリとした味わいとサッパリ感、そしてハーブの香りが特徴で、その特徴からかカクテルの材料に多く使われています。
- スイート・ベルモット・・・甘口のベルモットです。イタリアで生まれたことから「 イタリアン・ベルモット 」と呼ばれています。色は濃い赤色をしていることや、ロッソと呼ばれたりもしますが、カラメル等の着色をしているのであって、赤ワインの色ではありません。 特徴はやはりハーブの香りとその甘みでしょう。 しっかりとした風味があるので、ドライ・ベルモットよりもロックなどで飲むのに向いているかもしれません。
少しの苦みとハーブなどの香りが特徴で、食前酒( プレディナー Predinner )としてロックなどそのまま飲まれることが多いですが、カクテルでも多くのレシピに登場します。
- ベルモットの歴史・原料・製法・主なブランドなどは ⇒ コチラ
ビルドとは?

材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。
お家で簡単人向け
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの使い方は ⇒ コチラ
このカクテルのおすすめ グラス
オールドファッションドグラス Old fashioned glass

- グラス紹介ページは ⇒ コチラ