ホワイトラムのおすすめ銘柄・ブランド 4選|カクテルのお酒・スピリッツ編

バカルディラムをモデルにしたホワイトラムの記事タイトル
目次
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ホワイトラムとは

ラムカクテルモヒート

ホワイトラムは、サトウキビを原料としたスピリッツの一種であり、通常は透明またはわずかに淡い色をしています。一般的に樽熟成されていないか、ほとんどが非常に短い期間だけ樽で熟成されます。そのため、色は透明または非常に薄い色をしています。

樽由来の香りや味わいが少ないため、クリーンで軽快な風味が特徴です。通常はライトで爽やかな味わいがあります。そのクリーンな風味と柔らかい口当たりは、さまざまなカクテルに適しています。

ホワイトラムの比較表

項目 / 銘柄バカルディロンリコハバナクラブコルコル
原産国プエルトリコプエルトリコキューバ日 本
アルコール40 %40 %40 %40 %
製 法連続蒸留連続蒸留連続蒸留連続蒸留
味わい軽やか、甘い軽やか、ドライ軽やか、柔らかい濃厚かつ深い甘味
香 りバニラ、柑橘類バナナ、パイナップルバニラ、カラメル青草、ピュア
価格帯1,000円台1,000円台2,000円台4,000円台
おすすめモヒート、ダイキリカクテル、ソーダ割りモヒート、ダイキリカクテル、ソーダ割り

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バカルディ Bacardi

バカルディホワイトラム

原産地 = キューバ

バカルディの歴史

1862年、ドン・ファクンド・バカルディが、キューバの美しい港町サンティアゴで、小さな蒸留所を購入したところからバカルディの歴史は始まりました。

1898年には、銅鉱山で働く人々がリフレッシュできるようにと「 バカルディダイキリ 」が、1900年にはスペインからの独立を助けたアメリカ兵たちの祝杯として「 キューバリブレ 」が誕生。これらカクテルの人気とともに、販売数量が飛躍的に増加したことを受け、1910年、バルセロナ工場でのボトリングを開始し、キューバ初の多国籍企業となりました。

バカルディの歴史は数々の苦難をチャンスに変えてきた歴史とも言えます。1928年、米国議会で禁酒法が可決された際には、お酒が飲めないアメリカ人をキューバへと誘うという広告キャンペーンを大々的に展開し、バカルディの名を世界中に知らしめることに成功。1960年のキューバ革命時には、あらかじめ複数の国々で事業を継続できるよう布石を打っていたことで、さらに大きく成長することができました。

バカルディは、世界で最も売れているプレミアムラムのブランドから、蒸留酒全般を扱う、世界最大級の非上場の蒸留酒会社へと変貌を遂げていきます。1993年のマルティーニをはじめ、スコッチウイスキーのデュワーズ、ジンのボンベイ・サファイア、ウォッカのグレイグース、テキーラのカサドレスやパトロンといったブランドを獲得。ラインアップの拡充のみならず、流通面も強化してきました。

コウモリのロゴマーク

バカルディラムのロゴが入った樽

キューバの絶滅した先住民「 タイノス族 」がコウモリを全ての文化財産の所有者とみなしていました。 現地の言い伝えから、当時の人々もコウモリが健康・富・家族の団結などをもたらすものと、一般的に信じられています。

ドン・ファクンド・バカルディは何よりも品質にこだわり、様々な成分や熟成、ブレンドを繰り返し、試行錯誤しながらようやくできたバカルディ ラムを完成させます。

そんな彼を傍で見てきた妻のアマリアのアイデアで、キューバでは健康・富・家族の団結を意味する「 コウモリ 」をロゴマークに使いました。

バカルディ・ホワイトラムの特徴

味わい・・・柔らかく爽やかな口当たりを持ち、穏やかな甘味が特徴です。フルーティーでフレッシュな風味が広がり、アーモンドやバニラのようなニュアンスが感じられることがあります。その清涼感と軽快な風味は、カクテル作りに最適なラムです。

香り・・・爽やかでフルーティーな香りが広がります。特にバニラやシトラスの香りが際立ち、飲み手を魅了します。その清涼感と豊かな香りは、カクテルやミックスドリンクにおいて魅力的な要素となっています。

特徴・・・バカルディの特徴は、完成したラムを「 チャコールフィルタリング 」という炭を使って濾過することで、強い香味成分や雑味を取り除き、独自のクリアなラム酒になる所です。

その透明な外観、柔らかな味わい、フレッシュな香りによって、世界中のバーテンダーやラム愛好家に愛されています。その高品質な製品は、さまざまなカクテルやミックスドリンクのベースとして広く使用されており、ラム酒の世界において重要な位置を占めています。

ロンリコ・ホワイト Ronrico

ロンリコホワイトラム

Photo|画像提供 SUNTORY

原産国 = プエルトリコ

ロンリコの歴史

ロンリコは、1860年アメリカの自治領であるプエルトリコのカムイ町に誕生しました。 その後プエルトリコは激動の時代を迎えます。

1898年スペイン領だったプエルトリコは、アメリカの統治下になり、1902年に独立をします。 その後隣のキューバが社会主義国として歩むのに対し、プエルトリコはアメリカの自治領として歩みだします。

プエルトリコは、アメリカへの砂糖供給生産地となり、それに伴いラムの製造も盛んになります。

そのロンリコ ラム生産の影響力は、禁酒法時代に唯一アルコール製造を許された業者として、特別扱いを受けるほどでした。

現在では世界中で販売されており、もちろん日本にもあり、サントリーで販売されています。

名前の由来

ロンリコ( RONRICO )という名前はスペイン統治時代に設立したので、スペイン語が使われています。「 ロン ( Ron )」を日本語にすると 「 ラム酒 」、「 リコ ( Rico )」は「 リッチ 」です。

直訳すると「 リッチなラム酒 」になりますが、意味として「 味わい豊かな、芳醇なラム酒 」になるそうです。まさにその名に恥じない完成度で、現在でもスタンダードなラムとして世界中で飲まれています。

ロンリコ ホワイトの特徴

味わい・・・柔らかで滑らかな口当たりが特徴です。甘さと苦味のバランスが良く、穏やかな甘みが感じられます。フレッシュで軽やかなフルーティーな風味が広がり、特にバニラやバナナのニュアンスが感じられることがあります。

香り・・・爽やかでフルーティーな香りが広がります。特にバニラやシトラスの香りが際立ち、飲み手を魅了します。その清涼感と豊かな香りは、カクテルやミックスドリンクにおいて魅力的な要素となっています。

特徴・・・透明で明るい色合いを持ち、キューバのラム酒の伝統的な製法に基づいて製造されています。そのため、その外観は非常にクリアで透明感があります。

ほのかな甘い香りに、やわらかくクセがないのが特徴です。扱いやすさが抜群に良く、カクテルベースにし、フルーツジュースや炭酸類に使うにはベストのラムです。

ロンリコ 151

ゴールドラム・ロンリコ151

Photo|ロンリコ151| 画像提供 SUNTORY

ロンリコの中で、「 ロンリコ151 」という銘柄が存在します。 ホワイトラムではなく、ゴールドラムに位置付けされていて、口当たりは滑らかさがありますが、アルコール度数75%というラムの中で最強の度数があるため、あまりおすすめはしません。

興味がある方は、ぜひお試しください。ただスピリタス ウォッカ同様火気厳禁でお願いします。

ハバナクラブ 3年 Havana Club

ハバナクラブ3年と南国ビーチ

Photo|画像提供 Pernod Ricard Japan

ハバナクラブの歴史

ハバナクラブは、キューバのマヤベケ州サンタ・クルス・デル・ノルテで製造されているラム酒のブランド名です。

1878年にホセ・アレチャバラが設立したこのブランドは、キューバ革命により国有化され、製造会社はスペインへ亡命しました。その後、アメリカへ移住したアレチャバラ家はハバナクラブの商標を登録しました。しかし、商標の更新を行わなかったため、1973年に商標権は失効しています。その後、キューバ政府公団Cuban Exportsが商標を登録し、1994年にフランスのペルノ・リカール社とキューバ政府が出資比50:50の合弁事業としてハバナクラブ・インターナショナルを設立しました。

ハバナクラブのブランド名は、ハバナクラブ・インターナショナルが所有しており、現在世界180か国以上で登録されています。

ハバナクラブ3年の特徴

味わい・・・なめらかで豊かな口当たりを持ち、穏やかな甘みが感じられます。バニラやオークのニュアンスが広がり、複雑でエレガントな味わいを楽しむことができます。さらに、豊かなフルーティーな風味が加わり、バランスの取れた味わいを生み出しています。

香り・・・甘い香りとスパイシーなニュアンスが広がります。バニラやオークの香りが際立ち、心地よい芳香が鼻をくすぐります。その香りは、飲み手を魅了し、ラム酒の世界へと誘います。

特徴・・・キューバ産の最高品質のサトウキビと伝統的な製法によって造られる、軽快な味わいと爽快な香りが特徴のラムです。ホワイトオーク樽で3年間熟成させることで、まろやかさと深みのある味わいに、キューバ産のモラセス由来の独特な香りと、柑橘類やバニラの香りが混ざり合った爽快な香りが特徴的な一品です。

コルコル・アグリコール Cor・Cor

ラム酒コルコルアグリコールと沖縄県の背景

原産国 = 日本
Photo|画像提供 グレイス・ラム

コルコルの誕生

「 そうだ! ラム酒をつくろう ! 」

とあるBarでたまたまラムを飲んだOLが、ラムの主原料がサトウキビであることを知り、ラム製造に対しての思いが強くなり、沖縄県産のラム開発を始めました。

お酒好きと、経営術を学んでいる夫の影響もあったのか、企業をスタートさせることができました。 ただ、元々酒造をおこなっているわけではなく、酒造免許取得やラム酒を作ってくれる杜氏探しから始めたそうです。

沖縄県の中でも低農薬サトウキビ栽培が特徴の南大東島を栽培地に選び、さらに製造方法は世界でも3%程の会社しか採用していない「 アグリコール製法 」を使用します。

アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。 この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。その理由は世界の97%が採用している、インドストリアル製法よりもずっと新しい製法であることと、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。といったことから希少価値の高いラムです。

そして沖縄電力のベンチャー企画に応募し見事採用。 2004年、ここから「 株式会社グレイス ラム 」がスタートしました。

名前の由来

海とサンゴ

株式会社グレイスラムが製造しているラム酒の銘柄「 コル・コル( COR・COR )の由来は、「 珊瑚の王冠 」をスペイン語にした「 Coral corona 」の頭文字を使っています。 まさに沖縄県らしい名前で、可愛らしさも持ち合わせたネーミングです。

コルコル アグリコールの特徴

味わい・・・爽やかで複雑な味わいが特徴です。フルーティーな風味や芳香が広がり、特に柑橘類やトロピカルフルーツのニュアンスが感じられることがあります。また、ハーブやスパイスのニュアンスも加わり、独特の風味を楽しむことができます。

香り・・・フレッシュで爽やかな香りが特徴です。サトウキビの甘い香りや柑橘類の爽やかな香りが感じられ、飲み手を魅了します。また、微かに感じられる草や地元の植物の香りも特徴的です。

特徴・・・最大の特徴は「 100% 国産 」、「 アグリコール製法 」のふたつで、そのアグリコール製法のため、1年に1度の収穫時期にしか製造されない希少なラム酒です。さらに砂糖や香料、色素を添加せず、無添加無着色のホワイト ラムです。

強い台風を耐え、沖縄県南大東島の恵をたくさん吸収した嗜みのあるラム酒で、トロピカル感は少し薄れますが、その分サトウキビの味が際立っています。

一口目の癖の無さ、二口目のサトウキビの味に浸り、三口目でその余韻が続きまた飲みたくなります。

ホワイト ラムをそのままオン・ザ・ロックで飲む場合は、「 コル・コル 」を一番にオススメします。

コルコル公式 = https://rum.co.jp/

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ラムの原料・製法・歴史

ハバナクラブをモデルとしたラムの歴史と製造記事のタイトル

世界4大スピリッツの一つのラム。4大スピリッツの中でも生産量は1位です。

カリブ海生まれが影響してか、カクテルにはトロピカルカクテルのレシピがたくさんあります。

ほのかな甘味のある飲みやすいスピリッツなので、カクテルのみならずケーキやタルトなどのデザートや、紅茶の香りづけ、フレンチ料理などに使われることも多く、生産量はジンウォッカと同等ありながら、使われているジャンルは他を圧倒します。

ラムの誕生

カリブ海の島々

ラムの主原料はサトウキビ、生まれはカリブ海です。( 一説によるとキューバが有力です ) 初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在したようです。

しかしサトウキビはカリブ海では自生しません。 ではなぜラムが生まれたのか・・・

それは1500年頃にヨーロッパの国々が、植民地であったカリブ海の島々へサトウキビが持ち込まれたからです。 サトウキビを栽培する気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。

更にアメリカで作られたラムは、アフリカで黒人奴隷の代金として渡され、そこで交換された黒人が西インド諸島でサトウキビ栽培の労働となります。 このサイクル貿易がラムを世界中に広めた原動力のひとつになりました。

ラムの定着

そして17世紀カリブ海と言えばパイレーツ・オブ・カリビアンで有名な海賊です。 海賊と言えば宝と酒!

カリブ海の海賊が飲んでいるのは、ほとんどがラムです。 海賊のみならずこの時代のカリブ海のお酒はラムが一番飲まれていました。

1700年代中盤にイギリス海軍は、海の上の娯楽や、士気を高めるためにラムを兵士に配りました。 カリブ海の海賊とこの海兵の飲みものとしてラムは海のイメージが強くなっていったのです。

第二次世界大戦の頃のアメリカは「 ジン 」が人気でしたが、イギリスとの関係が悪く、ジンを輸入できずにいました。

そのジンの代わりに広まったのが同じスピリッツであり、アメリカでも生産しているラムです。 こうしてラムはジンやウォッカに勝るとも劣らない存在になっていきました。

日本では20世紀になってから生産されています。 基本的には西日本が主な生産地で、サトウキビで有名な沖縄県や、鹿児島県、高知県などです。

ラムの製法

サトウキビ畑で収穫

主な原料はサトウキビですが、ラムには2種類の製法があります。 「 インドストリアル製法 」と「 アグリコール製法 」です。

 インドストリアル製法 

インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出る「 廃糖蜜 」を使用します。

この廃糖蜜を「 モラセス 」と呼び、そのモラセスを発酵させ蒸留し、オーク樽で貯蔵・熟成させます。

ラムの製法は2種類ありますが、世界中のラム総生産量の97%はこのインドストリアル製法です。 理由としてはモラレスは貯蔵しておくことで生産者のタイミングにラムを作ることができるためです。

そのため一年中ラムの生産を行うことができます。そして貯蔵をすることができるので、サトウキビを栽培し、収穫できる土地より離れた場所に蒸留所があっても製造できるというメリットがあります。


 アグリコール製法 

インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。

この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。

その理由はインドストリアル製法よりもずっと新しい製法であること、サトウキビは刈り取るとその瞬間から発酵が始まってしまうため、しぼり汁を使うこの製法は、サトウキビ栽培地の近くでないと生産できず、収穫時期以外生産できません。 これらがラム生産のおよそ3%程の希少価値の高い理由です。

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まとめ

ラム・ハバナクラブ3年のモヒート

他にもお勧めするホワイトラムはたくさんありますが、自身がラム好きなので、あえて少な目の4選と致しました。

上記の製造方法別に買って、飲み比べてみるのも一つの楽しみ方ですね。

初めになにを買うか迷っている方は、上記の4つであれば、どなたでも満足いただけるのではないかと思います。

おすすめのカクテル本

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著:リチャード・フォス, 翻訳:内田 智穂子
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