春暁( シュンギョウ )|カクテルレシピ・作り方・特徴・由来を解説( 日本酒・ウォッカ・グリーンティー )

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目次
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レシピ

材 料

Recipe no.196

  • 日本酒・・・・・・・・・・・・20ml
  • ウォッカ・・・・・・・・・・・40ml
  • グリーンティー・リキュール・・1tsp
  • 桜の塩漬け
  • このカクテルで使う材料と道具はコチラ ⇒ 材 料道 具

技法 = ステア

※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと

作り方

グラスは、カクテルグラスシャンパングラスのクープ型 を使います。

  • Step 1 = ミキシンググラスに氷を7割~8割ほど入れて、ステアで冷やします。
  • Step 2 = ミキシンググラス内の余分に出た水分を捨てます。
  • Step 3 = 日本酒、ウォッカ、グリーンティー・リキュールをミキシンググラスに入れます。
  • Step 4 = ステア をして、ストレーナーを取り付け、グラスヘ注ぎます。
  • Step 5 = 桜の塩漬けを1枚浮かべて完成です。
  • アルコール度数 = 31% ~ 32% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 不明 」
  • カクテル誕生日 = 「 不明 」

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由来・特徴・感想

由 来

「 春暁 」とは7世紀頃に最盛期を誇った中国の王朝「 唐 」の時代に活躍した詩人「 孟 浩然 」が詠んだ五言絶句です。孟浩然の代表作であり、日本でもよく知られた漢詩の一つ「 春眠、暁を覚えず 」という句は誰もが聞いたり読んだりしたことがあるのではないでしょうか? 意味は春を思い浮かばせる詩で、「 春は気持ちよいので日が昇ったのも知らずに眠っていた 」という意味だそう。

特徴・感想

資生堂パーラー・ロオジエという現在はリニューアルしているフレンチレストランで、1983年に在籍していた日本を代表するバーテンダー「 上田 和男 」氏がカクテル・フェアの際に考案したカクテルです。

日本の四季をテーマにしたカクテルで、日本酒のまろやかな口当たりに、ウォッカのクリアでガツンと来るアルコール感を合わせて飲みごたえを出し、グリーンティー・リキュールでアクセントを加えたレシピです。

サッパリとした飲みごたえが特徴で、ほのかに香るグリーンティー・リキュールと、桜の塩漬けが日本の雰囲気を上手に演出しています。

このカクテルに使う材料

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今回紹介したカクテルの材料

ウォッカ

ウォッカが誕生したのは12世紀頃だという記録がモスクワ公国( 1283年~1547年 )の記録に残っていたそうです。

そうなるとウィスキーやブランデーよりも前に生まれ、欧州で最初に誕生した蒸留酒はウォッカということになります。

蒸留の技術は錬金術師が偶然編み出したものとされており、その技術によって生まれたお酒は、ラテン語で「 アクア・ヴィテ 」( 命の水 )と呼ばれるようになります。

そのアクア・ヴィテをロシア語に変換すると、「ジィーズナヤ・ヴァダー 」ジィーズナヤ=命、ヴァダー=水です。 そのヴァダーがウォッカの語源と言われています。

ウォッカが世界に広まったきっかけは、1917年頃ロシア革命でフランスに亡命したスミノフの2代目である「 ウラジミール・スミルノフ 」が、パリで小規模な工場を建て、そこで製造を開始したのがきっかけです。

ウォッカの特徴は、連続式蒸留機と白樺やヤシを焼いた活性炭で濾過をすることで、無味無臭に近くクリアな味わいな所です。

穀物を蒸して麦芽を加え、糖化発酵、蒸留して、アルコール度数95%以上のグレーン・スピリッツを作ります。それを水でアルコール度数40%~60%まで薄め、白樺やヤシを焼いた活性炭で濾過します。7そうすることで、無味無臭に近くクリアな味わい生まれるのです。

そのクリアな味わいの無色透明なウォッカを「 ピュア・ウォッカ 」と呼び、さらにそのピュア・ウォッカをベースにして、ハーブや果実、香辛料などを浸したり、人工甘味料を添加して製造されたものを「 フレーバード・ウォッカ 」と呼びます。

無味無臭に近いウォッカから一気に香り豊かなスピリッツになり、ソーダ割りなどのシンプルなカクテルにも使えるようになります。 風味の種類も豊富にあります。

  • ウォッカの歴史・製造は ⇒ コチラ

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ステアとは?

直接グラスに入れて混ぜることのできないカクテルグラスを使ったショートカクテル( マティーニマンハッタン etc… )を作るときに用いられます。

ミキシンググラス( 左の写真 )と言われる大きく厚みのあるグラスに、氷と材料を入れてかき混ぜます。 ステアにはもう一つ材料を「 冷やす 」という役目ががあります。 バーなどに行ってみるとお分かりかと思いますが、基本お酒は常温で棚に並んでいます。 なので材料を冷やすためにステア手法を用いるのです。

簡単にまとめますと、グラスに直接材料を入れて混ぜるのがビルド、ミキシンググラスに材料を入れて冷やすと混ぜるの両方するのがステアです。

お家で簡単人向け

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿ってそこまで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうので注意しましょう。

本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルを飲むタイミング用語 TPO

オールデイカクテル All day

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナー・カクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果もあるそうです。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。 現在では西洋料理に飲まれることが文化として定着しています。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦みがり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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このカクテルのおすすめ グラス

カクテルグラス Cocktail glass

逆三角形の形をした脚付きグラスです。 カクテルといえば多くの人がこのグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。

脚が付いている理由は、ドリンクが入っている逆三角形の部分を手で温めてしまわないように付いています。なので飲むときは脚を持つようにしましょう。

カクテルには色彩を楽しむものも多くあり、カクテルの美しい色合いを邪魔しないためカクテルグラスは主に無色透明で、引き立て役として存在します。

一説にはマティーニを飲むために生まれたとも言われており、古くから「 マティーニグラス 」とも呼ばれています。

容量は少量しか入らず、グラスの中で直接混ぜることができないため、シェーカーか、ミキシンググラスで混ぜた後このグラスに注ぎます。

使っているカクテルは「 マティーニ 」や「 マンハッタン 」、「マルガリータ 」など有名なカクテルが多くあります。 標準は、60mlが程よく入る90ml、大型のもので 120ml ~ 150ml のものがあります。

シャンパングラス Champagne glass

シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。 先に誕生したのはクープ型です。

クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。

当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。

フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に、一緒に作られました。

始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。 容量は180ml ~ 300mlが一般的。

このカクテルに使う道具

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