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1900年代初頭ロンドンのサヴォイ・ホテルで誕生した「ハンキー パンキー」は、女性バーテンダーの先駆者エイダ・コールマンが創作したクラシックカクテルです。ジンとスイートベルモット、フェルネットブランカが織りなす複雑な薬草の苦味と甘さ。「魔法のよう」と称された洗練された味わいをご紹介します。
レシピと作り方
材 料

Recipe no.435
- ドライジン・・・・・・・・・・30ml
- スイートベルモット・・・・・・30ml
- フェルネットブランカ・・・・・5ml
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ドライジンのおすすめ銘柄リスト
ベルモットのおすすめ銘柄リスト
作り方

ミキシンググラスに氷を7割~8割ほど入れて、ステアで冷やし、余分に出た水分を捨てます。
ドライジン、スイートベルモット、フェルネット・ブランカをミキシンググラスに入れます。
しっかりとステアを行い、ストレーナーを付けてグラスヘ注げば完成です。
ハンキーパンキーの詳細・動画
由来・誕生

Photo|左 = エイダ・コールマン 1920年頃
右 = チャールズ・ホートリー
画像引用 Wikipedia
ハンキーパンキーは、1900年代初頭にロンドンのサヴォイ・ホテルの「アメリカン・バー」で働いていたエイダ・コールマンによって考案されました。この時代は現在で言うホステスとバーテンダーの境目があいまいで、本格的にお酒を専門とする女性バーテンダーは少なかったようです。そんな中で歴史的に名前を残している女性バーテンダーは珍しく、ヘッド・バーテンダーという責任ある立場にまで就いています。
エイダは当時の人気バーテンダーで、特に俳優や劇作家など、文化人たちに愛されていました。このカクテルは、彼女の友人であり、当時の有名な俳優であったサー・チャールズ・ホートリーのために作られたものです。
チャールズがサヴォイを訪れるたびに、エイダは彼のために新しいカクテルを試作しました。彼が「 とびきりパンチの効いた一杯 」を求めたとき、エイダはジンとスイートヴェルモットにフェルネット・ブランカを加えたカクテルを提供し、これを飲んだチャールズが「 これぞハンキーパンキーだ! 」(”By Jove! This is the real hanky-panky!”)と言ったことが、名前の由来とされています。
現在では「 ハンキーパンキー 」とは「 詐欺、誤魔化し、ペテン 」などの意味があり、「 ホーカス・ポーカス Hocus-Pocus 」= 「 まやかし 」から変更された言葉ではないかと言われています。しかし当時のイギリスでは「 魔術・魔法 」などの意味だったそうなので、当初は「 魔法のようなカクテル 」という意味で付けられたのではないかと考えられます。
特徴・味わい

Photo|フェルネットブランカ
〚ハンキー パンキーの最大の特徴は、フェルネットブランカが生み出す薬草系の深い苦味と複雑な風味です。ベースとなるドライジンは、ジュニパーベリーやハーブの清涼感ある香りが特徴。そこに加わるスイートベルモットは、カラメルのような甘さとハーブの香りを持ち、全体をまろやかに包み込んでくれます。さらにフェルネットブランカは、40種類以上のハーブやスパイスから作られるイタリアの苦味リキュールで、独特の深みとスパイシーな味わいをプラス。
グラスに注がれたカクテルは、深みのある琥珀色が美しく、エレガントな佇まい。一口飲むと、最初にスイートベルモットの甘さとジンのハーバルな香りが広がり、すぐにフェルネットブランカの複雑で苦味のある薬草系の風味が続きます。甘さと苦さのバランスが絶妙に取れた洗練された味わいで、後味にはほろ苦い余韻が長く残る様子は、まるで魔法のよう。一口飲むごとに異なる層の風味が感じられる、ゆっくりと時間をかけて楽しみたいクラシックカクテルをぜひ体験してみてください。
Point|バーテンダーからのおすすめ
- 作り方のポイント・・・ミキシンググラスに氷を7〜8割入れてしっかり冷やし、余分な水分を捨ててから材料を加えます。丁寧にステアすることで、全体がバランスよく混ざり合い、洗練された味わいに仕上がります。
- 相性の良いおつまみ・・・ダークチョコレートやナッツ類、ブルーチーズなど、濃厚で個性的な味わいのおつまみとの相性が抜群。苦味と甘さが互いを引き立て合います。
- 飲み方の注意・・・フェルネットブランカの独特な苦味が特徴的なため、好みが分かれるカクテルです。ゆっくりと味わいながら、複雑な風味の変化を楽しみましょう。
- おすすめのシーン・・・静かなバーカウンターで、1900年代初頭のロンドンの洗練された雰囲気を感じながら楽しみたい一杯。クラシックカクテルの歴史と深い味わいを堪能できる、特別な夜にふさわしいカクテルです。
レシピ動画
- レシピ動画|「 テンダリー宮崎 優子 」Channel Home
材料リスト
世界中で飲まれている定番のジン。キレに定評があり、カクテルに最も合うジンの中のひとつで、ブランド特有のふくよかな香りと味の主張が魅力的な一品です。
他銘柄に比べ、苦味を弱く甘味を強めに製造されています。スイートを使うカクテルはハッキリとした甘味を出すものが多いのでマルティーニをおすすめできます。
イタリア生まれのハーブ系ビターリキュールで、約27種のハーブやスパイスを使用。強い苦味と清涼感が特徴で、少量でもカクテルに奥行きを与えます。食後酒やアクセント使いに最適です。
世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
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ー ハンキーパンキーのランキング歴 ー
- 2025年・49th / 9回目選出・1 down ⇓
- 2023年・48th / 8回目選出・8 down ⇓
- 2022年・40th / 7回目選出・3 up ⇑
- 2021年・43th / 6回目選出・8 down ⇓
- 2019年・35th / 5回目選出・11 up ⇑
- 2018年・46th / 4回目選出・2 up ⇑
- 2017年・47th / 3回目選出・7 down ⇓
- 2016年・40th / 2回目選出・4 down ⇓
- 2015年・36th / 初選出
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