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ジンとライムが織りなす、鋭く洗練された味わいの「ギムレット」。19世紀のイギリス海軍で健康のために生まれたこのカクテルは、小説『長いお別れ』に登場したことで世界的に愛される一杯となりました。錐のように突き刺さる鮮烈な酸味と、霧のように美しい佇まい。大人の夜にふさわしい、クラシックな名作カクテルです。
レシピと作り方
材 料

Recipe no.200
- ドライジン・・・・・・・・・・45ml
- ライムジュース・・・・・・・・15ml
- シュガーシロップ・・・・・・・1tsp
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
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作り方

シェーカーにドライジン、ライムジュース、氷を入れます。
しっかりとシェークし、シェークした材料をグラスヘ注ぎ完成です。
- 技法 = シェーク
- グラス = カクテルグラス
- アルコール度数 = 22% ~ 23% 前後
- 最適なTPO = 日中 / 食前
- カクテル言葉 = 「 遠い人を想う 」「 長いお別れ 」
- カクテル誕生日 = 「 11月14日 」
ギムレットの詳細・動画
誕生と定着


Photo|左・19世紀終盤世界戦闘艦|右・レイモンド・チャンドラー
1890年頃、大海原を航海するイギリス海軍の軍医ギムレット卿の手によって、このカクテルは誕生しました。当時、将校たちに配給されていたジンをストレートで飲み続けると、仕事に支障をきたすだけでなく、長い航海で深刻化するビタミンC不足による壊血病も懸念されていました。
そこでギムレット卿は、健康維持のためにライムジュースを混ぜて飲むことを提唱。ライムは、イギリスの植民地カリブ海地域で豊富に採れたことから、レモンよりも入手しやすく、爽やかな酸味と鮮やかな香りが特徴でした。透明なジンに青みがかった透き通るライムジュースを加えると、グラスの中で霧のような白い濁りが生まれます。
ジンそのものは、16世紀のオランダで薬用酒として生まれた蒸留酒。ヒノキ科の針葉樹「ジュニパーベリー」の深い青紫色の実を使い、ウッディで爽快な香りをまとわせます。この鋭く突き刺さるような味わいから、工具の「錐(きり)」を意味する「Gimlet」という名がついたという説もあるのです。
アメリカの小説家「 レイモンド・チャンドラー 」氏の作品の中に、1953年刊行された「 長いお別れ 」の中で「 ギムレットにはまだ早い 」というセリフがあり、このことがキッカケで有名になりました。
フィリップ・マーロウという私立探偵を主人公としたハードボイルドな小説で、シリーズ6作という長編小説としても有名です。 1995年に出版されたアメリカ探偵作家協会によるベスト100では13位( 他のチャンドラー作品は8位と21位にもランクインしています )日本でもいくつかあるミステリーベスト100などのランキングに1位に選ばれている作品です。
特徴・味わい

ギムレットは、ジンの凛とした辛口とライムの鋭い酸味が織りなす、クラシカルなショートカクテル。シェークしたての白い霧のような濁りが、やがて透明な琥珀色へと変化する様子は、まるで朝霧が晴れていく瞬間を切り取ったかのような美しさがあります。
ドライジンは、ジュニパーベリーの爽やかでウッディな香りが際立つ蒸留酒。針葉樹を思わせる清涼感と、かすかな苦みを帯びた複雑な風味が特徴です。ライムジュースは、レモンよりも鋭く突き刺すような酸味と、青々しい清涼感を持っています。シュガーシロップがほんの少し加わることで、この二つの個性が調和し、角が取れた洗練された味わいに仕上がります。
グラスに口をつけると、まずジュニパーの芳香がふわりと鼻腔をくすぐり、続いてライムの鮮烈な酸味が舌を走ります。喉を通る瞬間のキレの良さは、まさに「錐のように鋭い」という名の由来そのもの。余韻には爽やかな柑橘の香りが残り、次の一口を誘う洗練された一杯です。
Point|バーテンダーからのおすすめ
- 相性の良い食べ物・おつまみ・・・生牡蠣やカルパッチョなど、さっぱりとしたシーフードとの相性が抜群。ライムの酸味が魚介の旨味を引き立て、食前酒としても理想的な組み合わせです。
- 作り方のポイント・・・シェークは力強く素早く行い、しっかりと冷やすことが肝心。氷が溶けて適度に水分が加わることで、ジンの角が取れ、まろやかな味わいに仕上がります。
- 飲み方の注意・・・アルコール度数が22〜23%と高めなので、ゆっくりと味わいながら楽しむのがおすすめ。冷たいうちに飲み干すショートスタイルですが、一気に飲むのは避けましょう。
- アレンジ提案・・・フレッシュライムを使う場合は甘味が控えめになるため、好みでシュガーシロップやホワイトキュラソーを加えて調整を。甘さ加減で自分だけの一杯を見つけてください。
レシピ動画
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材料リスト
世界中で飲まれている定番のジン。キレに定評があり、カクテルに最も合うジンの中のひとつで、ブランド特有のふくよかな香りと味の主張が魅力的な一品です。
圧搾のみで搾り出した100%ジュース。濃縮還元していないため、ビタミンC、クエン酸などが損なわれておらず、有機生ライム成分がそのまま楽しめてカクテルにも最適な一品です。
創業1885年の日本の老舗で、明治時代には洋食文化が次々と輸入される中、食品界の時代の最先端を走ってきたブランドです。糖度が高いので伸びがよく、ほのかに漂うバニラの香りが特徴です。
ギムレットのバリエーション

- ジンライム・・・・・・・・ギムレットをロックスタイルにしたカクテル
- ギムレットハイボール・・・ギムレットをソーダ割りにしたカクテル
- ウォッカギムレット・・・・ベースをウォッカにしたギムレット
- ラムレット・・・・・・・・ベースをラムにしたギムレット
- テキーラギムレット・・・・ベースをテキーラにしたギムレット
世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50
イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
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ー ギムレットのランキング歴 ー
- 2025年・17th / 11回目選出・2 down ⇓
- 2024年・15th / 10回目選出・6 up ⇑
- 2023年・21th / 9回目選出・3 Down ⇓
- 2022年・18th / 8回目選出・6 Down ⇓
- 2021年・12th / 7回目選出・前年同位
- 2020年・12th / 6回目選出・10 Up ⇑
- 2019年・22th / 5回目選出・8 Up ⇑
- 2018年・30th / 4回目選出・14 Down ⇓
- 2017年・16th / 3回目選出・前年同位
- 2016年・16th / 2回目選出・4 Up ⇑
- 2015年・20th / 初選出
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