ベリーニ( ベッリーニ )|カクテルレシピ・作り方・特徴・由来|スパークリングワイン + ピーチネクター

ワインベースロングカクテルのベリーニ
目次
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レシピと作り方

ベリーニの材料

Recipe no.427

  • ピーチジュース・・・・・・・・30ml
  • グレナデンシロップ・・・・・・1tsp
  • スパークリングワイン・・・・・Full
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと

ベリーニの作り方

グラスは、シャンパングラスのフルート型 を使います。 他には サワーグラスワイングラス が使われます。

STEP
準備する

スパークリングワイン、ピーチジュースの材料と、使用するグラスは、あらかじめよく冷やしておきましょう。

STEP
材料を合わせてステアする

グラスにピーチジュースをグレナデンシロップを入れて 軽くステアします。

STEP
仕上げ

泡立たないように静かに スパークリングワイン を入れ、バースプーンをグラスの底まで入れて、そのままゆっくり持ち上げて完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 9% ~ 10% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 歓喜 」
  • カクテル誕生日 = 「 9月30日 」

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ベリーニの特徴・由来

イタリア人画家のジョバンニ・ベリーニ

Photo|ジョバンニ・ベッリーニ|画像引用 Wikipedia

「 ベリーニ Bellini 」とは15世紀のイタリアルネサンス期の画家「 ジョバンニ・ベッリーニ 」を由来としたカクテルです。

ベッリーニはイタリア・ヴェネツィアを代表する画家で、ベッリーニの一族もまた画家が多く、ベッリーニはその中でも最も知名度と評価が高く、その後も美術界で大きい影響を残した画家です。

Photo|左・ピエタ|右・総督レオナルド・ロレダンの肖像
画像引用 Wikipedia

1460年頃に完成させた代表作である「 ピエタ 」まではパドヴァ派の画家マンテーニャ( ベッリーニの義兄弟 )の影響を受けた硬質な画風であったが、1480年頃から当時では真新しい油彩を使い華麗な色彩と柔らかい雰囲気を生み出し、ベッリーニはヴェネツィア派の第一人者となりました。


複数の黄桃

由来と歴史 〛・・・ベリーニは1948年に、イタリア・ヴェネツィアの有名なハリーズ・バー(Harry’s Bar)で誕生しました。創始者のジュゼッペ・チプリアーニがこのカクテルを考案し、その淡いピンク色が15世紀の画家ジョヴァンニ・ベリーニの作品に似ていることから「ベリーニ」と名付けられました。ベリーニはすぐに人気を博し、特にセレブリティや上流階級の間で愛されるカクテルとなりました。


味わい 〛・・・味わいは非常にフルーティで、白桃の自然な甘みが前面に出ます。プロセッコの程よい酸味と微発泡が、この甘みを引き締める役割を果たし、後味には心地よい爽快感が残ります。桃の芳醇なアロマが鼻孔をくすぐり、全体として非常にバランスの取れた一杯です。


特徴魅力 〛・・・ベリーニの特徴は、そのフレッシュな白桃の風味とプロセッコの軽やかな泡が織りなす、爽やかな味わいです。シンプルな材料ながらも、果実の豊かな風味がしっかりと感じられ、特にプロセッコの微発泡がカクテル全体に上品なテクスチャーを与えます。

ベリーニの最大の魅力は、そのシンプルさとエレガンスにあります。手軽に作れる一方で、特別な瞬間を演出するのにぴったりのカクテルです。特に夏の日差しの中で飲むベリーニは格別で、リゾートやパーティーの場で提供されることが多いです。また、その由来からも分かるように、イタリアの文化や芸術と密接に結びついており、単なるカクテル以上の価値を持っています。

ベリーニは、シンプルながらも奥深いカクテルです。その味わいと背景にあるストーリーを楽しみながら、一口一口をゆっくりと堪能してみてください。食前酒( プレディナー )に合うカクテルでもあり、桃の風味が女性に好まれ、アルコール度数の低さから初心者にもお勧めでき、つくるのも簡単で、材料も比較的揃えやすい事から、お家カクテルにも向いている万人受けされる一品です。

ベリーニの材料

  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具

ベリーニのバリエーション

スパークリングワイン
  • プッチーニ・・・・・ピーチジュースをマンダリンジュースに変えたレシピ
  • ロッシーニ・・・・・ピーチジュースを苺のピューレに変えたレシピ
  • ティントレット・・・ピーチジュースを除き、フレッシュザクロジュースを使うレシピ
  • ティツィアーノ・・・ピーチジュースをグレープフルーツジュースに変えたレシピ

世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50

カクテル世界ランキング総合のタイトル画像

イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。

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ー ベリーニのランキング歴 ー

  • 2022年37th / 6回目選出・06 down ⇓
  • 2021年31th / 5回目選出・18 up ⇑
  • 2019年49th / 4回目選出・15 down ⇓
  • 2018年34th / 3回目選出・02 up ⇑
  • 2016年36th / 2回連続選出・02 up ⇑
  • 2015年38th / 初選出
  • 西暦をクリックで年代別ページへジャンプします。

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関連のカクテルレシピ リスト

⇒ 画像 / タイトルをクリックでレシピリストページへ

〚 他のカクテル レシピリスト 〛

今回紹介したカクテルの材料

ー グレナデンシロップ Grenadine syrup ー

グレナデンシロップ

誕生・由来・・・グレナデンシロップの誕生は幾つか説があり、その中でも有力なものは、17世紀フランスの農家で誕生したと言われています。

誕生してしばらくは、農家で薬作りや飲み物の材料として利用されていました。19世紀になり、カクテルが普及され始めると、様々な材料と合うことから、グレナデンシロップは注目を浴びるようになり、定番シロップとして使われるようになりました。


製造・原料・・・ザクロの果実からジュースを絞って加熱し、ジュースを濃縮させるため一部の水分を蒸発させます。濃縮されたジュースに砂糖を加え、完全に溶解させます。砂糖の量は、甘さや濃度を調整するために調節されます。砂糖が完全に溶解したら、液体を冷却して完成です。

現在ではザクロのみではなく、木イチゴカシスエルダーフラワーなど様々なベリーなどを使って製造されています。


味わい・香り・・・シロップであるため甘味が最大の特徴ですが、ザクロやベリーを使っているので、フルーティーな香りが感じられ、微かな酸味と果実類の甘味が味わえます。

カクテルでの使用は、色を付けるために使われたり、風味を加えるためや、甘味を足すために使用されています。カクテルでの使用だけではなく、お菓子作りの色付け、香りづけなどにも使われています。

  • グレナデンシロップの歴史・原料・種類は ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。

胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

食前酒が並んでいる

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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ベリーニにおすすめのグラス

シャンパングラス Champagne glass

シャンパングラスのフルート型とクープ型

シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。 

クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。

当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。

フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に一緒に作られました。

始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。 容量は180ml ~ 300mlが一般的。

サワーグラス Sour glass

サワースタイルのカクテルを飲む際に使われるグラス。
脚付きのものが基本的なものですが、現代の日本では、レモンサワーなどを飲むことに使われていて、形は平底のものが多くなっています。

種類は豊富で、ゴブレットシャンパングラスのフルート型によく似ていて、多種多様に使える利便性があります。

形は記載した通りゴブレットを長細くしたような形状で、シャンパングラスのフルートよりは太めです。 ゴブレットとシャンパングラスのフルート型の中間ともいえるグラスです。

カクテル・サワーグラス

しかし液体が入る部分であるボウルは小さめで、容量も120ml程が通常のサイズです。 氷を入れずシェーカーなどで冷やしたカクテルを入れるには最適なグラスです。

ワイングラス Wine glass

ワイングラス

グラスの中でもロックグラスタンブラーグラスと並んで認知度が最も高いと言えるグラスで、他のグラスと比べて種類が多い点が特徴的です。

歴史も古く、古代ローマ時代にはすでに存在していたとされています。 しかし現在のガラス製で写真のような完成形ともいえる形になったのは20世紀になってからだそうです。

ガラス製のものはその前からあったそうですが、ガラスの大きさで税金がかけられていたため、今のものよりもワインが入る部分が小さいサイズでした。

現在ではガラス製のみではなく、銀製などの金属製のものや、クリスタル製、木製、樹脂系と様々なタイプがあり、形も飲むワインによって違うものが存在しています。

基本的に赤ワインは常温で飲むことが多く、白ワインは冷やして飲みむことが多いため、赤と白で形や容量が異なります。容量が150mlくらいのものが白ワイン、200mlくらいのものが赤ワインというのが一般的です。またワインは赤白だけではなく、産地によって味や風味が変わるため、それに合ったグラスを使用することがあるようです。

ベリーニで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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