グランマルニエ モヒート|カクテルレシピ・作り方・特徴|オレンジキュラソー + ミント + ソーダ

リキュールベースロングカクテルのグランマルニエモヒート
目次
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レシピと作り方

グランマルニエ モヒートの材料

Recipe no.572

  • グランマルニエ・・・・・・・・40ml
  • シュガーシロップ・・・・・・・2tsp
  • ソーダ・・・・・・・・・・・・Full
  • カットライム・・・・・・・・・1個
  • ミントの葉・・・・・・・・・・15枚
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと

  • オレンジキュラソーの詳細ページは ⇒ コチラ

グランマルニエ モヒートの作り方

グラスは タンブラーグラス がこのカクテルをつくりやすいです。 他には ミュールカップジュレップカップ などがよく冷えるのでおすすめです。

STEP
材料を合わせる 1

ライム1/8カット、ミントの葉14枚、シュガーシロップをグラスに入れて、ペストルなどで軽く潰します。

STEP
材料を合わせる 2

氷、グランマルニエ を入れます。

STEP
炭酸をステアする

泡立たないように静かにソーダを満たし、ゆっくりと軽くステアをします。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。

STEP
仕上げ

ミントを飾れば完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 7% ~ 8% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 人の心を高みに誘う美声の森の精霊 」
  • カクテル誕生日 = 「 12月18日 」

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グランマルニエ モヒートの特徴・味わい

ミントの葉

今回紹介した「 グランマルニエ・モヒート 」のグランマルニエとは、オレンジの果皮をスピリッツに漬けこみ、加糖をしたリキュール、オレンジキュラソーのブランド名で、モヒートとはラムとミントの葉を使ったカクテルのことです。 モヒートはラムベースの中でも代表的な存在であり、今回のカクテルはそのモヒートから派生したバリエーション・カクテルです。

ベースのラムをオレンジキュラソーに変えるというシンプルなバリエーションで、スピリッツからリキュールに変わったことで甘味が強く、果実のような香りがミントの爽やかさと混ざり合っていることが最大の特徴です。

モヒート系は他にもバリエーションがあり、作り方も簡単でお家でもできるカクテルなのでぜひお試しください。

グランマルニエ モヒートの材料

  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具

モヒートの由来とバリエーション

ラムベースロングカクテルのモヒート

「 モヒート Mojito 」とはキューバ・ハバナが発祥とされていて、ミントの爽やかさから夏の定番カクテルとして世界中で飲まれているロング・カクテルです。

モヒートの誕生

政治家リチャード・ドレーク

「 モヒート Mojito 」とはキューバ・ハバナが発祥とされていて、ミントの爽やかさから夏の定番カクテルとして世界中で飲まれているロング・カクテルです。

モヒートが誕生したのは16世紀後半で、スペイン領を中心に略奪行為をしていた海賊フランシス・ドレークの部下であるリチャード・ドレークが、モヒートの元となったドリンクをキューバの人々に伝えたのが始まりです。

当時はこのドリンクを「 ドラケ 」と呼んでいて、サトウキビを原料とした蒸留酒( ラムの前身 )と砂糖、ライム、ミントを混ぜ合わせて飲んでいたそうです。

19世紀後半にバカルディラムが誕生し、キューバ国内で流行すると、ドラケで使われていた粗悪で荒いラムがバカルディラムに切り替わり、モヒートが誕生しました。

そしてその後キューバ革命によってバカルディはキューバから撤退すると、モヒートに使われるラムはハバナクラブが使われるようになり、現在でもモヒートのベーススピリッツはハバナクラブのラムが使われています。

Photo|リチャード・ドレーク|画像引用 Wikipedia

モヒートのバリエーション

カウンターの上のモヒート

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ベースのお酒・オレンジキュラソー

樽貯蔵庫を背景にしたリキュール・オレンジキュラソーのグランマルニエ

オレンジキュラソーとは、ブランデーや他のスピリッツをベースにオレンジの果皮を漬け込んで風味づけをし、人工着色料を使ってオレンジ色にした果実系リキュールの一つです。

名前にオレンジと入っているように、見た目は橙色をしており、使い方は基本的にホワイトキュラソーと同じです。中身はホワイトキュラソー同様オレンジの風味と華やかな香りがあり、リキュールなので甘味もあります。

キュラソーの歴史

ベネズエラ・オランダ領キュラソー島

Photo|ベネズエラ北 オランダ領 キュラソー島

キュラソーとは、南米のベネズエラの北海にあり、現在はオランダ領となっている島です。

この島は1499年にスペイン人によって発見されます。 元々は先住民であるアラワク諸族が住んでいましたが、1527年からスペイン人に労働奴隷として連れていかれるようになり、現在ではほぼ絶滅しているそうです。

その後の1634年に、オランダ艦隊がキュラソー島に居たスペイン人を追い出し、砦を建設しました。

その後港と建設するとトウモロコシや落花生、塩などの生産で栄えるようになり、 貿易の拠点に相応しい位置に島が存在していたことから、様々な国が寄るようになりました。

17世紀後半に、キュラソー島内で採れるオレンジをオランダ人が本国へ持ち帰り、アルコールに浸してオレンジリキュールが作られました。 そして現在ではオレンジリキュールのみではなく、ホワイト・オレンジ、ブルー、グリーン、レッドと様々な着色を行ったキュラソーシリーズが定着をしています。

原料・製造

オレンジと花

オレンジキュラソーもブルーキュラソー同様人口着色での色付けを行っており、オレンジの果実などが入っているわけではありません。 あくまでの果皮をアルコールに漬け込んだものです。

ジンウォッカなどのようにベースとして使われることは少ないですが、その爽やかさから多くのスピリッツや様々なリキュールなどと相性が良く、カクテルとして使われることがほとんどです。 カクテルレシピを並べてみれば、キュラソーを使っているカクテルはかなり多くあります。他にもカクテルのみに留まらず、その爽やかな香り、程よい甘味を持っているため、お菓子作りにも使われることが多いです。

オレンジキュラソーの主なブランド

ー ブランド比較表 ー

項目 / ブランドグランマルニエボルス
原産国フランスオランダ
主要原材料ビターオレンジの皮、コニャックビターオレンジの皮、スイートオレンジの皮、中性スピリッツ
製 法オレンジの皮をコニャックに浸漬・蒸留、砂糖を加えて熟成オレンジの皮を中性スピリッツに浸漬・蒸留、シロップとブレンド
アルコール度数40 %24 %
風 味リッチで複雑、コニャックの深みとオレンジの芳香が融合フレッシュでフルーティー、ビターとスイートオレンジのバランス
用 途高級カクテル、料理、デザートの風味付けカクテル、デザート、料理の風味付け
価 格¥ 2,400 台¥ 1,600 台

ー グランマルニエ Gran marnier ー

リキュール・オレンジキュラソーのグランマルニエ

1827年フランス中北部のヌフル・ル・シャトーという地域で蒸留所が設立されました。設立者である「 ジャン・バティスト・ラポストール 」は蒸留所設立から優れたオードヴィー( ブランデー )を製造し、評判を上げました。

1880年に ジャン・バティスト・ラポストールの婿養子であるルイ・アレクサンドル・マルニエル・ラポストールは、この当時貴重であったオレンジとコニャックの組み合わせを試みます。 コニャックの香りや気品とオレンジビターを合わせたグランマルニエが誕生しました。

気候や、土地にこだわった自社菜園のオレンジ蒸留酒に、最高のコニャック、マスターブレンダーによる厳選された原酒と、技術、感性を融合したオレンジキュラソーは、他のオレンジキュラソーとは一つ抜き出た存在と言えます。

グランマルニエの「 グラン Grand 」は「 栄光 」を意味し、その歴史と品質を表しています。


ー ボルス Bols ー

ボルスを発展させたルーカス・ボルスは、世界中から持ち込まれるハーブや薬草、果実を使い試行錯誤し、数多くのリキュールを生み出します。

はじめてリキュールを製造した当時から「 自然の風味を損なわずに、完璧な味わいを引き出す 」という心情を現在も守り続けています。

はじめてリキュールを製造した当時から「 自然の風味を損なわずに、完璧な味わいを引き出す 」という心情を現在も守り続けています。

リキュール・ボルスのオレンジキュラソー

Photo|画像提供 Asahi

  • オレンジキュラソーの詳細ページは ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day cocktail

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナーカクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。

胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。

食前酒が並んでいる

テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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グランマルニエ モヒートにおすすめのグラス

タンブラーグラス Tumbler glass

タンブラーグラス

「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。

別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。

素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。

ミュールカップ Mule cup

ウォッカベースの代表的なカクテルである「 モスコミュール 」を飲む際に多く使われているマグカップです。

素材は銅製で、抗菌作用、熱伝導に優れ、古くから調理器具や食器などに使われている素材です。冷たいドリンクを入れると、カップ自体が急冷されて、長時間その冷たさを保持します。

モスコミュールが世界中で飲まれると同時にこのマグカップも有名になりました。現在日本でモスコミュールを飲む場合は、ガラス製のグラスが使われることが多いですが、本来はこのマグカップを使います。

カクテル・ミュールカップ

キンキンに冷えたモスコミュールは絶品なので、ぜひ一度はこのマグカップでお試しください。
容量は 250ml ~ 600mlと幅広くあります。

ジュレップカップ Julep cup

カクテル・ジュレップカップ

「 ジュレップ 」とは、カクテルのスタイル名で、スピリッツに潰したミントの葉と砂糖を混ぜ、砕いた氷を詰めたグラスへ注いだカクテルスタイルです。

もともとは「 苦い薬を飲むための水 」という意味があり、バーボンウイスキーの強さを和らげるために使う水にミントの葉を加えたことが始まりと言われています。

ミュールカップ同様冷たいドリンクを飲むときにその特徴を最大に発揮するカップです。

素材は真鍮にシルバーメッキ仕上げなので、冷たいものを入れると結露が発生し、視覚、触覚、味覚で冷たさを感じることができ、涼しい雰囲気を演出できます。 主にウイスキーベースの「 ミントジュレップ 」に使われることが多いです。

グランマルニエ モヒートで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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