ジンやウイスキー、ワインなどの酒類のブランド価値などを調査するイギリスの酒類専門誌「 ドリンクインターナショナル 」が、毎年「 トップセールス( 販売数 ) 」、「 トップトレンド( 流行 ) 」を厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査しランキング化しています。 そしてこのランキングはウィスキーやワイン以外にもカクテル部門があり、毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。
その世界ランキングは2015年から始まり現在も続いています。 ランキングはその年のトレンドや定番の人気カクテルなどがわかります。 日本ではなじみのないカクテルも多数ありますので、ぜひ知ってお試しください。
世界ランキング 50|総合
2015年から最新の世界ランキング・ベスト 5を年代別に簡易的に記載。
毎年の世界トップセールスカクテルは何か、世界での定番カクテルやトレンドカクテルを知ることができます。
世界ランキング 50|2024年版
マルガリータが前年同様3位に付け、トミーズ・マルガリータの復活など、テキーラとメスカルのカクテルがそれぞれ順位を上げていることから、2023年から続くテキーラとメスカルの流行りが続いている印象が強く感じられました。
他にも2000年以降に誕生した「 ペーパープレーン 」が選考されるという新しい風もランキングに吹いている選考になりました。
ー 注目のカクテル ー
新しいウイスキーベースのカクテルのペーパープレーン。バーボンのコク、アペロールの甘苦さ、アマーロの深い苦味、レモンジュースの酸味が絶妙に調和しています。これをキッカケに新しいカクテルが増えるかもしれません。
世界ランキング 50|2023年版
2023年のランキングで目立ったものは、メスカルの台頭とジンベースの多さで、今年初めてメスカルのカクテルが2つランクインしました。
メスカルの台頭とジンベースの多さで、ワインベースが影を潜め、今回ランクインはゼロとなったのが印象として残ります。
ー 注目のカクテル ー
今回メスカルベースとしてランクインした、複雑なテイストながら、アガヴェの風味やハーブリキュールの香り、苦味などが感じられ、爽やかさもある
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世界ランキング 50|2022年版
これまで1位と2位は不動のもので、3位以降がグルグルと変わる印象でした。 2022年ついに今まで動かなかった1位と2位が入れ替わり、新チャンピオンが誕生しました。
例年よりもウイスキーベースの数が多くあることも、印象に残るランキングです。
ー 注目のカクテル ー
世界ランキング 50|2021年版
2021年ランキングの特徴は、毎年下位に必ずいくつかあった初選出が無かったこと、そして近年勢いよくランキングを上げているエスプレッソマティーニが昨年同位の6位に入り、いよいよ定番カクテルとして世界に定着している感があります。
ー 注目のカクテル ー
エスプレッソの深いコクとコーヒーリキュールの甘味がウォッカと絶妙に調和し、濃厚でありながらもスムーズな飲み口です。エスプレッソの苦味とコク、カルーアの甘味を強く感じられるカクテルです。
世界ランキング 50|2020年版
10位までの顔ぶれは大きく変わらないものの、中間辺りから毎年ゆっくりと移行しています。 その最たる例として、トミーズマルガリータ、ラストワード、サウスサイド、そしてポルノスターマティーニが挙げられます。
これらが新しい定番となるかもしれません。
ー 注目のカクテル ー
カクテルと少量のシャンパンを交互に飲むことで、口の中でトロピカル風味と爽やかで上品な香りを味わうことができるというスタイルです。
このカクテルの影響で、今後こういったカクテルが増えるかもしれません。
世界ランキング 50|2019年版
日本生まれのカクテル「 バンブー 」が初選出。今後もランクインしてもらいたいですね。
これまで不動だった1位・2位のカクテルに加え、2年連続でウイスキーサワーが選出されました。今後不動の3位カクテルとして定着するのか注目です。
ー 注目のカクテル ー
日本初の創作カクテルとしても有名で、横浜4大カクテルのひとつとして現在も定番カクテルとして飲まれています。全体的にサッパリとしたテイストで、食前酒にも合いそう。 このまま来年以降もランキング内に残れるか?
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世界ランキング 50|2018年版
2015年から10位・6位・5位と着実にランクを上げてきているウイスキーサワーが堂々の3位に選出!
今後不動の1位・2位のカクテルの牙城を破ることができるか注目です。
ー 注目のカクテル ー
バーボンウィスキーでつくられることが多く、酸味と合わさって飲みやすくなったカクテル。
ランク内の数はジンが多くカクテルベースの王様的存在ですが、1位と3位がウイスキーという侮れない存在です。
世界ランキング 50|2017年版
マルガリータ以外のテキーラベースがあまりない中、パロマが初の選出!今後定番としてランキング常連になれるか楽しみです。
これまでジンベースの数が圧倒的に多かったのですが、今回は、ラムベース、ウイスキーベースが多く、三つ巴のようになっているのが印象的なランキングです。
ー 注目のカクテル ー
テキーラのクセをグレープフルーツジュースが和らげ、そこにトニックウォーターの苦味を混ぜることにより、酸味と苦味が飲みごたえと爽やかさを生み出したカクテルです。バランスの良さや飲みやすさから今後も注目な一品です。
世界ランキング 50|2016年版
前回と違い、リキュールベースの数が目立ったランキングでした。
初選出なのはアメリカーノとピムスカップ、アメリカーノはネグローニと同じカンパリを使っていることから、これから定着し、上位に食い込む存在かもしれません。
ー 注目のカクテル ー
クセになる苦味が特徴的なカンパリをベースとし、スイートベルモットと合わせ、ソーダで割ったレシピで、爽やかさとハーブ感と苦味がマッチし、飲みやすく、飽きの来ないカクテルです。
世界ランキング 50|2015年版
世界クラシックカクテル・セールスランキング・ベスト50の最初の1位は、ウイスキーベースのオールドファッションドでした!
日本では一番飲まれているであろうジントニックが選出されていないのが意外でした。今後どういったカクテルが登場するのか楽しみです。
ー 注目のカクテル ー
ベースのバーボンウイスキーに香りや甘味を少し加え、素材のテイストを活かしたカクテルで、オールドファッションドという名前の通り古くから定番として飲まれている一品です。3位、4位も同じウイスキーベースなので、今後ジンとウイスキーの覇権争いになるかもしれません。