トム & ジェリー|カクテルレシピ・作り方・特徴・歴史|ブランデー + ダークラム + 卵 + お湯

ブランデーベースホットカクテルのトムアンドジェリー
目次
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レシピと作り方

トム & ジェリーの材料

Recipe no.091

  • ブランデー・・・・・・・・・・30ml
  • ダークラム・・・・・・・・・・15ml
  • 砂糖・・・・・・・・・・・・・2tsp
  • ・・・・・・・・・・・・・・1個
  • 熱湯・・・・・・・・・・・・・Full
  • ナツメグ・・・・・・・・・・・少々
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと

トム & ジェリーの作り方

グラスは、ホットグラス を使いましょう。

STEP
準備する

小さめのボウルを2つ用意し、卵の黄身と白身をそれぞれのボウルに分けます。

STEP
材料を合わせる

黄身は粘りが出るまでかき混ぜ、砂糖を入れて完全に砂糖が溶けるまで混ぜます。
白身は少しメレンゲ状にします。
黄身を白身のボウルへ入れ、ブランデー、ダークラムを入れ、泡が潰れないように混ぜます。

STEP
ステアと仕上げ

混ぜた材料をグラスヘ注ぎ、少しずつお湯を入れながらステアします。( 強くステアするのはNG )
最後にナツメグを上へ少々振って完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 9% 前後
  • 最適なTPO = 食後 / 寝酒
  • カクテル言葉 = 「 静かな夜 」
  • カクテル誕生日 = 「 12月25日 」

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トム & ジェリーの誕生・特徴・感想

トム&ジェリーの誕生

ラムベースロングカクテルのグロッグ

トム&ジェリーは、1740年代に生まれたとされているカクテル「 グロッグ 」が原型と言われています。

当時イギリス海軍が兵士に娯楽などの理由でラム酒を配っていました。 一度に支給されるラム酒は多くなかったため、何日も支給されるラムを貯め、一気に飲むといったことが兵士の中で広がりました。

酔っ払い、業務などに差し支えることから、ラムの支給ではなく、ラムに水を混ぜたものを支給するようにしたものです。

水を混ぜるとラムのみよりもずっと早く痛んで飲めなくなってしまうので、「 貯めて飲む 」という事ができなくなってしまうのが目的でした。

これは船員達に不評で、提督の着ている上着「 グログラム 」をイヤミの意味を込めて「 オールド・グロッグ 」というあだ名が提督に付き、何時しかその「 オールド 」がなくなりこのグロッグという名前だけが残りました。

Photo|グロッグ

ジェリー・トーマス

現在のトム&ジェリーの形となったのは、19世紀末に存在したバーテンダー「 ジェリー・トーマス 」が考案しました。

このカクテル名をはじめは「 コペンハーゲン 」にする予定でしたが、その名のカクテルはすでに存在しており、仕方なく自分の名前を入れた「 トム&ジェリー 」に変えたというエピソードがあります。

Photo|ジェリー・トーマス

トム&ジェリー特徴・感想

クリスマスのエッグノックドリンク

昔このカクテルは、クリスマス・ドリンクとして飲まれていましたが、現在はその風習はほとんどなくなり、オールディカクテルとして、主に冬の寒い日に飲むようになりました。

ちなみに昔大人気だったアニメ 「 トム & ジェリー 」とは全く関係ないそうです。

味はブランデーの香り、ダークラムの甘味とコクに、卵白のきめ細やかな泡がまろやかさを加えたカクテルです。 卵とホットミルクが滑らかな口当たりを提供し、リッチな味わいを楽しめます。作るのは他のカクテルに比べると、とっても手間ですがクリスマスのような特別の日にはピッタリのカクテルです。

トム & ジェリーの材料

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関連のカクテルレシピ リスト

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今回紹介したカクテルの材料

ラム Rum ー

ハバナクラブをモデルとしたラムの歴史と製造記事のタイトル

誕生・由来・・・初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在していたようです。1500年頃にヨーロッパからサトウキビが持ち込まれたところ、気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。

カリブ海の海賊や、イギリス海軍などがラムを消費していたため、ラムは海のイメージが強くなっていったのです。


製造・原料・・・モラセス( 廃糖蜜 )を発酵させ、連続式蒸留機で蒸留後に熟成させます。熟成用の樽も内面を焦がして香りづけをするウイスキーなどの樽とは異なり、内面を軽めに焦がした樽で熟成期間を短めにします。

ラムには2種類の製法があります。 インドストリアル製法アグリコール製法です。

インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出るモラセスを使用します。インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。 この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。


味わい・香り・・・熟成後のままの状態だとゴールドラム、貯蔵後濾過したものをホワイトラムと呼びます。 ホワイトラムは軽めで口当たりがよく、他の材料と合いやすいため、カクテルに使われることが多いです。

ゴールドラムは、短い期間ではありますが、樽熟成を行っているので、滑らかな口当たりと芳醇さがあり、ウイスキーのようにロックなどでも楽しめます。

ダークラムは、内面を焦がした樽で熟成することで樽からの独特な香味成分が出て、濃い茶色になるのが特徴です。他にも様々なフレーバーを使ったり、カラメル着色などをしてコクと香り、そして甘味を強くしています。

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

ディジェスティフ Digestif

女性が食後のコーヒーを飲んでいる

「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。

特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。

アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。

刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。

香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。

ナイト・キャップ・カクテル Night cap cocktail

ナイトキャップ・カクテルとは就寝前に飲むお酒のことの名前で、日本ではナイトキャップのことを「 寝酒 」と呼ばれています。

ナイトキャップの目的は、アルコールを摂取することにより、神経の緊張を緩和する効果があり、一日の疲労を癒すために体を温め、リラックスさせて眠りやすくするために飲まれます。

ベースのお酒で言うと主にブランデーベースが多くあり、割り材料もミルクや卵などが使われることが多いようです。 中には体を温めるためにホットカクテルも多数あります。

女性がベッドで寝ている

アルコール度数が高めのものが多くあるため、飲みすぎないように少量をゆっくり飲み、頭と体を休めましょう。ましょう。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

トム & ジェリーにおすすめのグラス

ホットグラス Hot glass ー

ホットグラス

ホットドリンクを飲むためのグラスです。

耐熱性があり、持ちやすいように持ち手がカバーになっていて取り外しができる様になっています。

そのため熱いドリンクと冷たいドリンク両方使え、一年中使える利便性の高いグラスです。

現在ではガラスの技術が上がり、グラス自体にガラス製の取っ手が付いているものも多く販売され、この取っ手カバーがなくなりつつあります。 容量は180ml~300mlが一般的です。

トム & ジェリーで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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