レシピと作り方
シャーリーテンプルの材料
Recipe no.105
- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
シャーリーテンプルの作り方
グラスは、ゴブレット、タンブラーグラス、コリンズグラス、ワイングラス などが使われています。
泡立たないように静かにジンジャーエールを満たし、ゆっくりと軽くステアをします。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。
- このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
- アルコール度数 = 0%
- 最適なTPO = 日中
- カクテル言葉 = 「 用心深い 」
- カクテル誕生日 = 「 4月23日 」
[ スポンサーリンク ]
シャーリーテンプルの由来・特徴
由来と歴史
Photo|シャーリー・テンプル( 子役時代 )
「 シャーリーテンプル 」の名前は、1930年代の子役スター、シャーリーテンプルに由来しています。彼女はその時代のハリウッドで絶大な人気を誇り、愛らしいルックスと歌唱力で多くの人々に愛されました。カクテルの発案は、彼女が子供時代にハリウッドのレストランで大人たちのカクテルを羨ましがる姿を見て、彼女用に作られたと言われています。
このカクテルはノンアルコールであるため、子供でも楽しめるようにと考案されました。その後、「 シャーリーテンプル 」はアメリカ中のレストランやバーで提供されるようになり、特に子供やアルコールを控えたい大人たちに人気のノンアルコールドリンクとして定着しました。
1928年にアメリカで生まれ、5歳の頃に子役として女優デビューを飾ると、そこからわずか1年ほどでフォックス・フィルム社の看板女優となりました。
シャーリーの凄さは勤勉で真面目なところ、役が決まり台本が配られると、それを丸暗記し、台本にメモ書きやマーキングなど一切せず、NGも出さずに監督を満足させていたことから「 一回撮りのシャーリー 」というあだ名が付いていたほどでした。
1930年代は、アメリカ最高のスターに上り詰めます。この頃天才子役シャーリーは、4年連続興行収入1位という記録を打ち立てます。その後も天才子役、アイドル、女優を経験し、ハリウッドの頂点上り詰めます。この間に一度結婚しますが、夫の人格問題で離婚。その後1950年に幸せな結婚をし、名を「 シャーリー・テンプル・ブラック 」と変え、映画界を引退しました。
その後は育児をする傍らでテレビ出演をし、1967年40歳辺りから外交関係の公務、NPOの要職に就き、30年間その活動に力を注ぎ、1998年(70歳)に引退。 2014年85歳で亡くなりました。
このカクテルは、シャーリーが子役時代に滞在したハワイのホテルが作り出したと言われるカクテルです。
特徴や味わい
〚 特 徴 〛・・・「 シャーリーテンプル 」の最大の特徴は、その鮮やかな赤色と爽やかな甘さです。グレナデンシロップ( ザクロのシロップ )による美しい赤い色合いがカクテルを彩り、視覚的にも楽しめるドリンクです。また、ジンジャーエールの炭酸感が加わることで、飲み口が軽くさっぱりとしており、どの世代にも好まれる味わいとなっています。
〚 味わい 〛・・・このカクテルは、まずグレナデンシロップの甘さとジンジャーエールの炭酸感が口の中に広がり、まるでキャンディを食べているような感覚を与えてくれます。フレッシュライムジュースを加えることで、甘さが引き締まり、より複雑な風味を楽しむことができます。マラスキーノチェリーがアクセントとなり、カクテルにさらなる甘味とビジュアルの魅力を加えています。
〚 魅 力 〛・・・「 シャーリーテンプル 」の魅力は、そのシンプルさとユニバーサルな親しみやすさにあります。アルコールを含まないため、子供や運転を控えている大人でも気軽に楽しむことができ、家族での集まりやカジュアルなパーティーシーンに最適です。ビジュアル的にも美しく、どんな場面でも華やかさを演出します。さらに、簡単に作れるため、家庭でもすぐに用意できるという点も大きな魅力です。
〚 まとめ 〛・・・本来はジンジャーエールにグレナデンシロップを混ぜ、レモンの皮をらせん状にむいた物を沈めるスタイルですが、レモンスライスやマラスキーノチェリーを使う事が多いです。
他にもジンジャーエールを レモネード に変更するスタイルもあります。
「 シャーリーテンプル 」は、シンプルながらもその味わいと見た目で多くの人に愛されているノンアルコールカクテルです。グレナデンシロップの甘さとジンジャーエールの爽やかさが絶妙にマッチし、子供から大人まで楽しめる一杯となっています。クラシックなノンアルコールカクテルとして、また現代でも多くのバーやレストランで提供されており、その魅力は時代を超えて受け継がれています。
シャーリーテンプルの材料
- このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
シャーリー・テンプルのバリエーション
- シャーリーテンプル・ブラック・・・シャーリーテンプルのジンジャーエールをコーラに変える。
- ダーティーシャーリー・・・・・・・シャーリーテンプルにウォッカを加えるカクテル。
関連のカクテルレシピ リスト
⇒ 画像 / タイトルをクリックでレシピリストページへ
〚 他のカクテル レシピリスト 〛
[ スポンサーリンク ]
今回紹介したカクテルの材料
グレナデンシロップ Grenadine syrup
誕生・由来・・・グレナデンシロップの誕生は幾つか説があり、その中でも有力なものは、17世紀フランスの農家で誕生したと言われています。
誕生してしばらくは、農家で薬作りや飲み物の材料として利用されていました。19世紀になり、カクテルが普及され始めると、様々な材料と合うことから、グレナデンシロップは注目を浴びるようになり、定番シロップとして使われるようになりました。
製造・原料・・・ザクロの果実からジュースを絞って加熱し、ジュースを濃縮させるため一部の水分を蒸発させます。濃縮されたジュースに砂糖を加え、完全に溶解させます。砂糖の量は、甘さや濃度を調整するために調節されます。砂糖が完全に溶解したら、液体を冷却して完成です。
現在ではザクロのみではなく、木イチゴ、カシス、エルダーフラワーなど様々なベリーなどを使って製造されています。
味わい・香り・・・シロップであるため甘味が最大の特徴ですが、ザクロやベリーを使っているので、フルーティーな香りが感じられ、微かな酸味と果実類の甘味が味わえます。
カクテルでの使用は、色を付けるために使われたり、風味を加えるためや、甘味を足すために使用されています。カクテルでの使用だけではなく、お菓子作りの色付け、香りづけなどにも使われています。
- グレナデンシロップの歴史・原料・種類は ⇒ コチラ
ジンジャーエール Ginger ale
誕生・由来・・・ジンジャーエールには「 ゴールデン 」と 「ドライ( ペール )」の2種類があり、先に誕生したのは1851年頃に、アメリカ人外科医で薬屋を営んでいるトーマス・カントレルによってゴールデンが誕生し、1907年にカナダ人のジョン・J・マクローリンによってドライが誕生しました。
その後ドライは、アメリカ禁酒法時代に人気を得て、世界的な炭酸飲料としての地位を築いています。
製造・原料・・・まずは生姜を刻み、砂糖などを加えジンジャーシロップをつくります。
その後炭酸水、ブランドによって異なるレモンなどのフレーバーを加えて作られるのが一般的です。
味わい・香り・・・ドライジンジャーエールは、甘さ控えめで生姜の香りと味わいが強く、辛味をしっかりと感じられるので、ピリピリとしたテイストを楽しめます。
ゴールデンはドライと対照的で、甘さとスパイスのバランスが良く調和しています。ドライよりは甘味が強く、まろやかで滑らかな口当たりがあります。
カクテルには一般的にドライが使われますが、甘さを強調したいカクテルや、ドライのスパイシーさが苦手な方向けでつくる際はゴールデンが使われます。
- ジンジャーエールの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ
[ スポンサーリンク ]
ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを動画にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
材料の沈め方 & 浮かし方
カクテルの中に 2色になったものが多数あります。( 中には何層にもなったカクテルもあり、有名なもので写真のプースカフェがあります )
これらの層になっているカクテルは、材料比重の重い物から入れて作っています。 そのままグラスに材料を入れてしまうとできませんが、混ざらないようにゆっくり入れるとできます。 その際に使うのがバースプーンです。
Step 1 = まず沈める材料をメジャーカップや、小さなグラスなどに必要な分量を入れておきます。( 瓶からそのまま入れる場合もありますが、瓶が重く、多く出てしまう可能性があるので初心者の方はおすすめできません )
Step 2 =バースプーンの先を下に向けます。(スプーンの背中が上になるようにする)
Step 3 = 次に下に向けたバースプーンの先端をグラスの内側の上の方のに当てます。
Step 4 = 用意した沈める材料をバースプーンの背中にゆっくりと流します。
これで比重の重い材料は底へ、軽いものは上へ浮かび、層があるカクテルができます。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
[ スポンサーリンク ]
カクテルスタイル
ー エード Ade ー
ソフトドリンクの一種で、主に砂糖類、ミネラルウォーターもしくは炭酸水を使って果汁を薄めたドリンクスタイル名称です。
カクテルではオレンジエードやレモネードが有名。( レモネードはレモンエードの略 )「 エード 」は国によって呼び方も変わり、アメリカでのエードは炭酸を含みませんが、フランスでは炭酸を含みます。
果汁を薄めずそのまま飲む場合は「 ジュース 」と区分されます。日本ではミネラルウォーターで割ったものを「 エード 」、炭酸で割ったものを「 スカッシュ 」と呼びます。
- カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ
カクテルのTPO用語
ー オールデイカクテル All day cocktail ー
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
[ スポンサーリンク ]
シャーリーテンプルにおすすめのグラス
ゴブレット Goblet
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。ト 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
コリンズグラス Collins glass
背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。
他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。
他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
ワイングラス Wine glass
グラスの中でもロックグラスやタンブラーグラスと並んで認知度が最も高いと言えるグラスで、他のグラスと比べて種類が多い点が特徴的です。
歴史も古く、古代ローマ時代にはすでに存在していたとされています。 しかし現在のガラス製で写真のような完成形ともいえる形になったのは20世紀になってからだそうです。
ガラス製のものはその前からあったそうですが、ガラスの大きさで税金がかけられていたため、今のものよりもワインが入る部分が小さいサイズでした。
現在ではガラス製のみではなく、銀製などの金属製のものや、クリスタル製、木製、樹脂系と様々なタイプがあり、形も飲むワインによって違うものが存在しています。
基本的に赤ワインは常温で飲むことが多く、白ワインは冷やして飲みむことが多いため、赤と白で形や容量が異なります。容量が150mlくらいのものが白ワイン、200mlくらいのものが赤ワインというのが一般的です。またワインは赤白だけではなく、産地によって味や風味が変わるため、それに合ったグラスを使用することがあるようです。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
シャーリーテンプルで使う道具
- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料