カーネルコリンズ|カクテルレシピ・作り方・特徴|ウイスキー + レモンジュース + ソーダ

ウイスキーベースロングカクテルのカーネルコリンズ
目次
[ スポンサーリンク ]

レシピと作り方

カーネルコリンズの材料

Recipe no.353

  • バーボンウイスキー・・・・・・45ml
  • レモンジュース・・・・・・・・15ml
  • 砂糖・・・・・・・・・・・・・1tsp
  • ソーダ・・・・・・・・・・・・Full
  • レモンスライス
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = シェーク & ステア

1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと

  • ウイスキーの歴史・製法などは ⇒ 歴史 / 製法 & 原料
  • アメリカンウイスキーの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ

カーネルコリンズの作り方

グラスは炭酸が抜けにくい コリンズグラス をおすすめします。他には ゴブレットタンブラーグラスが使いやすいです。

STEP
材料を合わせる

シェーカーにバーボンウイスキー、レモンジュース、砂糖、氷を入れます。

STEP
シェークする

しっかりとシェークした後にシェークした材料をグラスヘ注ぎ、氷を入れます。

STEP
炭酸をステアする

泡立たないように静かにソーダを満たし、ゆっくりと軽くステアをします。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。

STEP
仕上げ

あらかじめ準備しておいたレモンスライスを、バースプーンで押し込むようにグラスの中に入れて完成です。

  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 9% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 お礼状 」
  • カクテル誕生日 = 「 10月21日 」

[ スポンサーリンク ]

カーネルコリンズの特徴

並べられたトウモロコシ

由来・歴史 〛・・・「 カーネルコリンズ 」は、「 トムコリンズ 」や「 ジョンコリンズ 」のバリエーションとして生まれたカクテルです。「 コリンズ 」のスタイルは、ジンやウイスキー、レモンジュース、シンプルシロップ、ソーダ水を使ったカクテルで、19世紀のイギリスで生まれました。その後、アメリカでのウイスキーの普及とともに、バーボンウイスキーをベースにした「 カーネルコリンズ 」が登場しました。

「 カーネル Colonel 」という名前は、アメリカ南部での敬称や称号としての意味を持ち、特にバーボンが盛んなケンタッキー州での使用が一般的です。これにちなみ、バーボンを使った「 カーネルコリンズ 」という名前が付けられたと考えられます。

他にも「 カーネルコリンズ 」の「 カーネル Kernel 」を日本語に訳すると、粒状のものを指すそうです。 大体は「 トウモロコシの粒状 」のことを言い、粒状のトウモロコシ缶を「 カーネルコーン 」と呼ぶそうです。 バーボンウイスキーの定義に。トウモロコシを原料の51%以上使わなければなりません、カーネルコリンズの名前はそこから由来しているのかもしれません。


特 徴 〛・・・特徴はバーボンウイスキーの芳醇な香りに、レモンジュースの柑橘系酸味を加え、ソーダで割ったレシピで、シンプルで飲みやすくいカクテルです。 ウイスキーハイボールとよく似ていますが、レモンジュースと砂糖をバーボンウイスキーとシェークしているところが違いです。 少しの酸味を加えることで、ウイスキーハイボールとはまた違った楽しみ方ができると思います。

  • ウイスキーの深み:バーボンウイスキーを使用するため、豊かなコクとバニラやキャラメルのような甘さが感じられるカクテルです。他の「コリンズ」スタイルと比べても、ウイスキーの風味が主役となります。
  • 爽快な酸味と甘さ:レモンジュースとシンプルシロップの組み合わせにより、ウイスキーの力強さを引き立てながらも、酸味と甘さがバランスよく調和します。ソーダ水が加わることで、軽やかで飲みやすい仕上がりに。
  • バリエーションが豊富:「カーネルコリンズ」は、他の「コリンズ」カクテルと同様、ウイスキーの銘柄やレモンの量、甘さの加減で多彩なアレンジが可能です。バーボンの他にライウイスキーを使用することもあります。
  • ウイスキーハイボールのページは ⇒ コチラ

味わい・魅力 〛・・・「 カーネルコリンズ 」の味わいは、まずバーボンウイスキーの芳醇な香りとコクが口に広がり、その後にレモンジュースの爽やかな酸味が追いかけてきます。シンプルシロップの控えめな甘さが酸味を引き締め、ソーダ水の泡が口当たりを軽やかにします。ウイスキーの深みを楽しみつつも、全体的にさっぱりとした印象で、飲み終わりもすっきりとした後味が残ります。

  1. バーボンの豊かな風味:「カーネルコリンズ」は、バーボンウイスキーの風味をしっかりと楽しめるカクテルです。バーボンの甘さと複雑さが、他の「コリンズ」スタイルのカクテルよりも豊かに感じられるのが魅力です。
  2. さっぱりとした飲みやすさ:ウイスキーがベースでありながら、レモンジュースとソーダ水の組み合わせで、軽やかで爽やかな飲み口を楽しむことができます。ウイスキーの強さを感じさせない飲みやすさがあり、特に夏場やリフレッシュしたいときにぴったりです。
  3. カジュアルな雰囲気:「カーネルコリンズ」は、カジュアルでありながら、ウイスキーのリッチな風味を楽しめる点が魅力です。パーティーやバーベキューなど、リラックスした場面でも提供しやすく、飲む人の好みに応じてアレンジが効く点も人気の理由です。

総 括 〛・・・「カーネルコリンズ」は、バーボンウイスキーをベースにした爽やかなカクテルで、ウイスキーの風味を軽やかに楽しみたい方におすすめです。レモンジュースとソーダ水の酸味と爽快感がバーボンの甘みと絶妙にマッチし、飲みやすさと深みの両方を感じさせます。夏の暑い日やリフレッシュしたいシーンにぴったりの一杯であり、ウイスキー好きはもちろん、初心者にも飲みやすいカクテルとして人気です。

カーネルコリンズの材料

  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具

トムコリンズの由来・バリエーションカクテル

ジンベースロングカクテルのトムコリンズ

ベースのお酒とレモンの酸味と炭酸の喉越しというシンプルなカクテル。 シンプルなため、どのスピリッツにベースを変更してもそれぞれ美味しく楽しむことができるカクテルです。

トムコリンズの由来

ヘイマンズオールドトムジン

考案者は、19世紀イギリス・ロンドンにあったホテルのバーテンダーである「 ジョン・コリンズ 」氏。 当初オランダ産のジュネヴァを使用してつくられていました。カクテル名も本人の名前を使った「 ジョン・コリンズ 」。 しかしその後ロンドン産のオールド・トム・ジンを使うようになり、カクテル名を「 トムコリンズ 」と変えました。

その後オールド・トム・ジンは、ドライジンの台頭により影を潜めてしまい、1960年には終売となりました。 オールド・トム・ジンはなくなりましたが、トムコリンズはオールド・トム・ジンからドライジンに変更して、カクテル名はそのまま残りました。

その後オールド・トム・ジンは多くのバーテンダーの強い要望により、ヘイマンズが1800年代のレシピを引っ張り出し見事復活をいたしました。

Photo|ヘイマンズ Hayman’s

トムコリンズの主なバリエーション

レモンスカッシュ
  • トムコリンズ・・・・・・・・本家本元。 オールド・トム・ジンから誕生しました。
  • グレープフルーツコリンズ・・トム・コリンズにグレープフルーツリキュールを加えたレシピ。
  • ウォッカコリンズ・・・・・・ベースのジンをウォッカに変えたレシピ。
  • ラムコリンズ・・・・・・・・ベースのジンをラムに変えたレシピ。
  • ルーベンコリンズ・・・・・・ベースのジンをテキーラに変えたレシピ。
  • ジョンコリンズ・・・・・・・ベースのジンをウイスキーに変えたレシピ。
  • サンディコリンズ・・・・・・ベースのジンをスコッチウイスキーに変えたレシピ。
  • マイケルコリンズ・・・・・・ジンをアイリッシュウイスキーに変えたレシピ。
  • キャプテンコリンズ・・・・・ジンをカナディアンウイスキーに変えたレシピ。
  • ピエールコリンズ・・・・・・ベースのジンをブランデーに変えたレシピ。

関連のカクテルレシピ リスト

⇒ 画像 / タイトルをクリックでレシピリストページへ

〚 他のカクテル レシピリスト 〛

[ スポンサーリンク ]

ベースのお酒・ウイスキー

食卓に置かれたブレンデッドスコッチのバランタインのボトル

ウイスキーの歴史は古く、1400年後半と言われています( 1100年後半とも言われている )。製法は時代により変化していきましたが、古くからの伝統も残っており、進化と伝統が一緒になり現在も続いています。

ピートと樽熟成の芳醇な香り、飲みごたえに口当たりが人気・定着の理由です。 海外だけではなく日本でも、明治時代の頃から多くの人に飲まれ続けています。 現在ではロックやストレートのみではなく、ハイボールなどのカクテルとしても飲まれ、世界各国に浸透しています。

ウイスキーの誕生・歴史

ウイスキーの誕生・・・蒸留酒自体の誕生は、紀元前3~4世紀頃のメソポタミアで、錬金術を通して発達されたと言われています。

ウイスキーの誕生は現在も明確にはわかっていません。 有力な説が2つあり、アイルランド説とスコットランド説です。 どちらもウイスキーが有名な国で、強い説はあるものの、決定打に欠けているのが現状です。


熟成の始まり・・・17世紀~19世紀にかけて、スコッチウイスキーの製造にはものすごく重い税が課せられていました。生産者は重い税から逃れるため、スコットランド北部の山奥深くに隠れてウイスキーを造るようになります。蒸留したウイスキーを隠すため、木製の樽に入れて保存すると、無色透明の液体が琥珀色になり、香り高くまろやかな口当たりに変わっていました。これが樽熟成の始まりです。


コフィー式連続式蒸留機

連続式蒸留機の登場・・・1831年に「 イーニアス・コフィー 」が、連続で蒸留を行える連続式蒸留機の実用化に成功しました。

これによりトウモロコシなどの穀物を使ったグレーンウイスキーが造れるようになり、万人が好む洗練されたウイスキーを、比較的安価で大量に生産できるようになりました。

Photo|コフィー式 連続式蒸留機


フィロキセラの猛威・・・連続式蒸留機のおかげで、スコッチは大量生産するようになりましたが、当時ロンドンではワイン、ブランデーが主流であり、ウイスキーはそれらに並ぶことはできませんでした。

しかし1860年頃から、フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )という害虫の大量発生によるブドウ畑の壊滅事件が起きます。

フィロキセラ・ブドウネアブラムシの絵

この害虫は根に寄生するため薬剤散布などが行えず、対策方法が確立するまでになんと約30年以上もの時間を費やします。

壊滅状態の間、ロンドンの紳士たちはブランデーの代わりにウイスキーを飲むようになり、ウイスキーはその後ヨーロッパ中で飲まれるようになりました。

Photo|フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )


ウイスキー税反乱を鎮圧するために閲兵しているジョージ・ワシントンの絵

アメリカとウイスキー・・・18世紀初頭にスコットランドからアイルランドに渡り、その後アメリカに渡った移民の人達がアメリカのペンシルヴァニア周辺に移住しました。

その移住した人々は、農業の傍らにライ麦などを原料に使い蒸留酒を造っていました。

その後ウイスキー税反乱、南北戦争、アメリカ禁酒法などをきっかけにバーボンなどのアメリカンウイスキーや、カナディアンウイスキーが定着していきます。

Photo|ウイスキー税反乱を鎮圧するために閲兵しているジョージ・ワシントンの絵


日本のウイスキー・・・日本に初めてウイスキーが上陸したのは、黒船来航の時だと言われています。

そこから輸入するようになりますが、現サントリーの創始者である鳥井 信治郎氏が日本のウイスキーを造りはじめ、現在ではジャパニーズ・ウイスキーは世界5大ウイスキーの一つとして確立しています。

Photo|ヴィルヘルム・ハイネによる 黒船来航

ヴィルヘルム・ハイネ作ペリー黒船来航の絵
  • ウイスキーの誕生・歴史は ⇒ コチラ

ウイスキーの原料・製法

ウイスキーの三つの材料

ウイスキーの原料は、水、酵母、穀物の三つでできています。 水はミネラル分をバランスよく含んでいる天然水が最も適しています。酵母は麦汁の糖を食べ、アルコール発酵ガス、エステルなどの香気成分を作り出す微生物です。

ウイスキーの種類によって細かく規定を設けているのが穀物で、グレーンウイスキーやバーボンウイスキーには大麦麦芽の他に、小麦、ライ麦、トウモロコシが使われます。 トウモロコシが多いとまろやかになり、ライ麦が多いとドライフレーバーが強くなるのが特徴です。

原料の他にピートと呼ばれる、植物が長い年月をかけて炭化した泥炭を燃料とし、網に広げたモルトの下から焚いて穀物を乾燥させます。この時に穀物に薫香が染みつき、これがウイスキー特有の香りの元になっているのです。

ウイスキーの製法は大きく分けると、収穫 ⇒ 製麦( モルティング ) ⇒ 乾燥( ピート ) ⇒ 糖化( マッシング ) ⇒ 発酵 ⇒ 蒸留 ⇒ 熟成 ⇒ ブレンド ⇒ 完成

様々な工程を終え、樽熟成後にはウイスキー職人ともいえる「 ブレンダー 」によって各蒸留所の品質管理や個性を造り出し、世に出るのです。

  • ウイスキーの製法・原料は ⇒ コチラ

[ スポンサーリンク ]

シェーカーの使い方

シェーカーを振る女性バーテンダー

シェーカーの利用目的は・・・

  • 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
  • 材料を素早く冷却する
  • アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )

といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。

スリーピースシェーカー

〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

スリーピースシェーカーの各部位名称
  1. ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
  2. ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
  3. トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )

〚 Step 2 = 持ち方 〛

スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。

右利き用( 左利きの方は逆 )

  • 左手 親指   = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
  • 左手 人差し指 = ボディ
  • 左手 中指   = ボディ底を押さえるように
  • 左手 薬指   = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
  • 右手 親指   = トップを押さえるように
  • 右手 人差し指 = ボディ
  • 右手 中指   = ボディ
  • 右手 薬指   = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )

特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。

〚 Step 3 = 振り方 〛

シェーカーの振り方

まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。

  1. 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
  2. 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
  3. この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )

混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。

シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。

〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛

シェークしたカクテルをグラスに注ぐ女性バーテンダー
  1. シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
  2. ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
  3. ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。

[ スポンサーリンク ]

ツーピース( ボストンシェーカー )

〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛

ツーピース・ボストンシェーカーの部位名称

まずはツーピースシェーカー( ボストンシェーカー )の部位名称です。

小さい方が金属であれば「 ショートティン 」、ガラス製であれば「 パイントグラス 」です。 ショートティン( パイントグラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )

ショートティン( パイントグラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショートティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショートティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショートティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 写真の様に立てると曲がったようになります )

ショートティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。

ボストンシェーカーでつくったカクテルをステアするバーテンダー

〚 Step 2 = 持ち方 〛

ツーピース・ボストンシェーカー

ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。

写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショートティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。

〚 Step 3 = 振り方 〛

スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。

振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。

笑顔でカクテルをシェークする男性バーテンダー

〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛

シェークしたカクテルをメッシュストレーナーを使ってグラスに注いでいる女性バーテンダー
  • まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショートティンが上に来るように持ちます )
  • 左手の中指と人差し指で、ショートティンを右へ押すように持ちます。
  • 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショートティンが外れない場合は2回叩きましょう )
シェーク後にカクテルをグラスヘ注ぐ

写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。

フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )

  • シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ

[ スポンサーリンク ]

ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

[ スポンサーリンク ]

カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day cocktail

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。

胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

食前酒が並んでいる

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

[ スポンサーリンク ]

カーネルコリンズにおすすめのグラス

コリンズグラス Collins glass

コリンズグラス・ゾンビグラス

背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。

他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。

他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。

ゴブレット Goblet

ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。

特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。

使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。

カクテルグラスゴブレット

ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。

聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。

タンブラーグラス Tumbler glass

タンブラーグラス

「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。

別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。

素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。

カーネルコリンズで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
目次