エッグノックの歴史と由来
エッグノックの起源と歴史的背景
エッグノックは、18世紀中頃から19世紀初頭にかけてイギリスやアメリカで生まれた伝統的なカクテルです。その起源については諸説あります。
ー 農家から生まれた説 ー
アメリカの農場やプランテーションで働く労働者たちによって生み出されたとされています。
当時、農場やプランテーションでは長時間の労働や厳しい気候条件にさらされる労働者たちが、体力をつけるために栄養価の高い飲み物を求めていました。
そこで、卵やミルク、スパイス、糖類などを組み合わせたエッグノックが生まれ、労働者たちのエネルギー源として広く愛されるようになりました。
ー 貴族から生まれた説 ー
中世ヨーロッパで飲まれていた温めた牛乳で作った飲み物「 ポセット」 が起源であるという説です。ポセットには、卵、砂糖、スパイスなどが加えられることもあり、これがエッグノッグの原型となったと考えられています。
エッグノッグは、貴族階級の間で人気のある飲み物でした。牛乳、卵、クリームなどの材料は、当時としては高価で貴重なものだったため、庶民には手が届かないものでした。
17世紀になると、エッグノッグはアメリカ大陸に伝わり、植民地でも人気のある飲み物となりました。アメリカでは、ラム酒やブランデーなどのアルコールを加えるのが一般的になりました。
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レシピと作り方
エッグノックの材料
Recipe no.007
- このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
エッグノックの作り方
グラスは、ゴブレット、タンブラーグラス や シャンパングラスのフルート型、オールドファッションドグラス(ロックグラス)などが使われます。ホットの場合は ホットグラス を使いましょう。
しっかりと シェークします。( 卵黄が入る場合、強めか回数を多くシェークしましょう )
シェークした材料をグラスに注ぎ、牛乳を適量入れ、ステアします。
仕上げにナツメグを少量振りかけて完成です。
※ ホットが希望の方は、グラスを小さめにして、ミルク適量をホットミルク適量にしてください。
- このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
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エッグノックの特徴と感想
エッグノックの特徴
古くからアメリカ南部でクリスマスドリンクとして飲まれているカクテルです。
「 エッグノック 」とは卵・牛乳・砂糖・酒類にシナモンやナツメグを加えるカクテルスタイルで、日本でいうと「 たまご酒 」や「 ミルクセーキ 」に近い存在です。今回紹介したカクテルは、そのエッグノックスタイルにブランデーを加えたもので、エッグノックのコクにブランデーの香りと飲みごたえが合わさった一品です。
日本のたまご酒は風邪の時に飲むドリンクとして存在しているように、海外でもクリスマスドリンクプラス風邪の時に飲むドリンクとして広く知れ渡っています。
エッグノックの感想
海外ではクリスマスドリンクとして定着していますが、僕自身BARの時を含め、ブランデーエッグノックを飲んでいる人をあまり見たことはありません・・・。
理由としては、日本のカクテルで卵を使う事に定着があまりないことや、ブランデーは女の人と一緒に飲むお店などでしかあまり飲まれないというのが理由かな?と思ってます。
BARで飲むカクテルではなく、家で飲むというのが一般的なカクテルという理由もあるのではないかと思います。
しかし飲んでみると、ブランデーの香り、卵黄のコク、ミルクの甘味などが合わさり、飲みごたえ、まろやかさが印象的で、飲みやすいです。 毎日ゴクゴク飲めるカクテルではありませんが、冬にホットタイプにして飲むのがおすすめです。
エッグノックの材料
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エッグノックのアレンジカクテル
- エッグサワー・・・全体的にまろやかさなコクが目立ちますが、中にオレンジキュラソーの甘味とレモンジュースの酸味が感じられ、サッパリ感もある奥深いテイストのカクテルです。
- トム & ジェリー・・・ブランデーの香り、ダークラムの甘味とコクに、卵白のきめ細やかな泡がまろやかさを加えたカクテルです。
- ブランデーエッグノック・・・香り高いブランデーをベースに、ラムのガツンと来るアルコール感、コクの卵を牛乳で割るレシピ。
- ウィドゥズドリーム・・・濃厚な甘味とハーブの香りが特徴のベネディクティンをベースに、コクとまろやかさの卵を加え、生クリームをフロートしたカクテルです。
- パーソンズスペシャル・・・フルーティーさに爽やかな甘味とコクが特徴的で、卵黄が入っていることで重みのある味わいかと思いきや、意外とスッキリとして飲みやすいカクテルです。
- ブレックファーストエッグノック・・・ブランデーの芳醇な香りと、オレンジキュラソーのフルーティーな甘味に卵とミルクを加えたレシピで、芳醇な香りを感じつつまろやかな甘味が特徴のカクテルです。
- コーヒーエッグノック・・・コーヒーの香りと甘味が特徴のコーヒー・リキュールをベースに、コクとまろやかさのミルク、同じくコクのたまごに砂糖を加え、濃いめのコーヒーを合わせたレシピ。
- ホットコーヒーエッグノック・・・香ばしいコーヒーの苦味をミルクのコク、そして卵黄がまろやかにして飲みやすくしています。さらにミルクと卵黄のコクが加わり、飲みごたえもバッチリです。
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今回紹介したカクテルの材料
ーラム Rum ー
誕生・由来・・・初めにラムを作った国は特定できていませんが、1600年代の17世紀には存在していたようです。1500年頃にヨーロッパからサトウキビが持ち込まれたところ、気候などの環境がマッチしたため、カリブ海全域に広がり、島々が生産地となりました。
カリブ海の海賊や、イギリス海軍などがラムを消費していたため、ラムは海のイメージが強くなっていったのです。
製造・原料・・・モラセス( 廃糖蜜 )を発酵させ、連続式蒸留機で蒸留後に熟成させます。熟成用の樽も内面を焦がして香りづけをするウイスキーなどの樽とは異なり、内面を軽めに焦がした樽で熟成期間を短めにします。
ラムには2種類の製法があります。 インドストリアル製法とアグリコール製法です。
インドストリアル製法の特徴は、サトウキビから砂糖を精製する際に出るモラセスを使用します。インドストリアル製法はモラセスを使うのに対し、アグリコール製法はしぼり汁をそのまま原料として製造します。 この製法は全世界のラム生産のおよそ3%程の生産量しかありません。
味わい・香り・・・熟成後のままの状態だとゴールドラム、貯蔵後濾過したものをホワイトラムと呼びます。 ホワイトラムは軽めで口当たりがよく、他の材料と合いやすいため、カクテルに使われることが多いです。
ゴールドラムは、短い期間ではありますが、樽熟成を行っているので、滑らかな口当たりと芳醇さがあり、ウイスキーのようにロックなどでも楽しめます。
ダークラムは、内面を焦がした樽で熟成することで樽からの独特な香味成分が出て、濃い茶色になるのが特徴です。他にも様々なフレーバーを使ったり、カラメル着色などをしてコクと香り、そして甘味を強くしています。
- ラムの歴史・製造は ⇒ コチラ
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シェーカーの使い方
シェーカーの利用目的は・・・
- 混ざりにくい材料( 比重が大きく違うお酒など、粉類、牛乳や生クリーム、鶏卵 )を混ぜる
- 材料を素早く冷却する
- アルコール度数の強いお酒をまろやかにする( お酒のカドをとる )
といった利用目的があります。 持論ではありますが、あと一つ牛乳や生クリームなどの材料を泡立たせることもできるので、泡立たせる利用目的もあると思います。
スリーピースシェーカー
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
- ボディに材料や氷を入れる。( 氷はボディの 7割~8割くらいを目安に入れます )
- ボディにストレーナーを被せ、左手でストレーナーを押さえて左手の甲( 手首に近い辺り )を右手でトントンと叩きストレーナーを押さえる。( ストレーナーを直接叩くのはNG )
- トップをストレーナーに取り付ける。( 強く抑えず、キュッと入れ込む程度でOKです )
〚 Step 2 = 持ち方 〛
スリーピースタイプのシェーカーの持ち方です。
右利き用( 左利きの方は逆 )
- 左手 ・親指 = ストレーナーのくぼんだ場所 ( ストレーナーを押さえる役割 )
- 左手 ・人差し指 = ボディ
- 左手 ・中指 = ボディ底を押さえるように
- 左手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
- 右手 ・親指 = トップを押さえるように
- 右手 ・人差し指 = ボディ
- 右手 ・中指 = ボディ
- 右手 ・薬指 = ボディ( 振る際に下になる場所へ指を曲げて支える )
特に持ち方に決まりがあるわけではありませんので、自分で持ちやすい持ち方で振れば良いと思います。ただシェーカーに手のひらを前面に付けてしまうと、手がかなり冷たくなりますし、材料の温度が下がりにくくなるため、シェーカーを持つ時には、面ではなく点で持つように心がけましょう。
〚 Step 3 = 振り方 〛
まずシェーカーは体の正面で振るのではなく、体から正面45℃に構えます。
- 上記の持ち方で、胸の前に持っていき、そこを中心として上前方へ斜めに押し出すように、そのまま胸に戻して、今度は下前方へと押し出すように振ります。 横から見るとひらがなの「 く 」の字を作るように振ります。
- 上前方、下前方へ出す際には手首を前下へ曲げるようにします。
- この動作を1セットとし、比較的混ざりやすい材料であれば 7~8セットあまり強く振らずにシェークを行います( 強く振ると、中の氷が砕けます )
混ざりにくい材料の場合は、12セットくらい、少し強めのシェークを行いましょう。
シェークの振り方は人それぞれなので、これらを参考にご自分の一番良い振り方を模索してください。 その際に、中の氷が8の字を描くように振りましょう。
〚 Step 4 = グラスヘ注ぐ 〛
- シェーク後、まずはトップを外します( 外しにくい場合は、ねじるように外します )
- ストレーナーとボディを片手で押さえます( 人差し指はストレーナー、中指をボディ )
- ストレーナーの先は網状になっているので( 上記写真 )、そこからグラスヘ注ぎます。
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ツーピース( ボストンシェーカー )
〚 Step 1 = 蓋を閉める 〛
まずはツーピースシェーカー( ボストンシェーカー )の部位名称です。
小さい方が金属であれば「 ショートティン 」、ガラス製であれば「 パイントグラス 」です。 ショートティン( パイントグラス )に材料を入れ、ティンの方に氷を入れます。( 氷はティンの5 ~ 6割ほどを目安に入れます )
ショートティン( パイントグラス )の材料を氷の入ったティンに入れて、ショートティンを被せます。真っすぐ差し込むのではなく、自分側にショートティンを寝かすようにはめ込み、自分側のティンとショートティンの縁が一直線に沿っているようにします。( 写真の様に立てると曲がったようになります )
ショートティンを被せたら、上から手のひら( 掌底 )でトントンと直接 2回ほど叩きます。 圧縮されて簡単には外れなくなります。
〚 Step 2 = 持ち方 〛
ツーピースシェーカーの持ち方は、スリーピースシェーカーよりも多彩にあります。
写真にあるように、スリーピースシェーカーよりも長いので、先端と先端を押さえることと、中の氷の動きを端から端まで動くように振れば問題ありません。 右手をショートティンの方を押さえて、左手の掌を上になるように、包み込むように持ちます。
〚 Step 3 = 振り方 〛
スリーピースシェーカーと同じ動きで振るようにしてもかまいません。 シェーカー自体が長いので、スピードを抑え気味で振ると端から端まで氷が移動し、材料が混ざるので、そこをポイントとして振りましょう。
振るモーションもスリーピースシェーカーより大きく振ると自然とスピードも落ち、良く混ざるようになります。
〚 Step 4 = グラスへ注ぐ 〛
- まず左手でツーピースシェーカーを縦にして持ちます。( この時ショートティンが上に来るように持ちます )
- 左手の中指と人差し指で、ショートティンを右へ押すように持ちます。
- 右手の手のひら( 掌底 )でティンの方を軽く叩きます。( 1回でショートティンが外れない場合は2回叩きましょう )
写真にあるように、ティンにストレーナーを装着し、グラスヘシェークした材料を注ぎます。
フレッシュフルーツなどを材料で使用した場合は、2つ上の写真のあるように、小さい手ざるを使います。( 種など細かい余分なものをグラスヘ入れないようにするためで、スリーピースシェーカーの場合に使用する場合もあります )
- シェーカーについて詳しくは ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを動画にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
カクテルスタイル
ー エッグノック Egg knock ー
卵・牛乳・砂糖・酒類にシナモンやナツメグを加えるスタイルで、ホット・コールドの両方あります。
誕生はイングランドの東方で、「 エッグ 」は卵、「 ノッグ 」は「 ノッジ 」( 木彫りのマグ )が語源であると言われています。 ウイスキーやブランデー、またはラム酒などを混ぜて飲まれることが多いです。
18世紀にイギリスの各植民地に広がり、その後アメリカにも渡りました。その後はアメリカ南部でクリスマスに飲まれていましたが、現在ではヨーロッパやアメリカ、カナダなど四季を問わず世界中で定着してます。
似たようなドリンクに「 ミルクセーキ 」があり、日本でも多くの人が飲んでいます。他にも、ベースをブランデーに変えたカクテルに「 ブランデーエッグノック 」が広く知れ渡っています。
混ぜるためにはシェークなどが必要となり、泡立つことにより口当たりがまろやかになるのが特徴的です。
- カクテルスタイル紹介ページは ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
ディジェスティフ Digestif
「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。
特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。
アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。
刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。
香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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エッグノックにおすすめのグラス
ゴブレット Goblet
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
オールドファッションドグラス Old fashioned glass
カクテルやウイスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。
タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。
正式名はオールドファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールドファッションド 」から由来していると言われています。
古来からあるものなので、「 オールドファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。
シャンパングラス Champagne glass
シャンパングラスは口が広く底が浅めで脚付きの「 クープ型 」と、口が小さく縦に丸長になっている「 フルート型 」があります。
クープ型は1663年にシャンパンやスパークリングワインを飲むためにイングランドで作られました。18世紀頃からフランスで使われ始め、1930年代頃からアメリカで使用されるようになりました。
当時シャンパンは、甘めのデザート的なものが多く、パンやケーキなどを付けたりしていました。 そのためこのクープ型は口が広く作られています。 容量は120ml ~ 240mlが一般的。
フルート型は1700年代初頭に、シャンパン自体が甘めのものから、辛口や料理に合うものに変化していきました。そして最初は陶器や金属の素材で作られていましたが、ワイングラスをガラスの素材に代える際に一緒に作られました。
始めはまっすぐな円錐形でしたが、炭酸を逃しにくくするために、下から中央まで膨らみ、中央から上部にかけて狭くなっている形になりました。 ヨーロッパではビールを飲むのにも使われたそうです。
容量は180ml ~ 300mlが一般的。
ホットグラス Hot glass
ホットドリンクを飲むためのグラスです。
耐熱性があり、持ちやすいように持ち手がカバーになっていて取り外しができる様になっています。
そのため熱いドリンクと冷たいドリンク両方使え、一年中使える利便性の高いグラスです。
現在ではガラスの技術が上がり、グラス自体にガラス製の取っ手が付いているものも多く販売され、この取っ手カバーがなくなりつつあります。 容量は180ml~300mlが一般的です。
- グラス 紹介ページは ⇒ コチラ
エッグノックで使う道具
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