ブラックルシアンのカクテルレシピ・作り方・意味・特徴｜ウォッカ + コーヒーリキュール

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1949年、ベルギーの名門ホテルで即興創作された漆黒のカクテル。コーヒーリキュールの芳醇な甘みとウォッカの力強さが織りなす、大人のためのデザートカクテルです。甘口で飲みやすい口当たりながら、しっかりとしたアルコール感が楽しめる一杯は、食後のゆったりとした時間にぴったりです。

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レシピと作り方

材料

Recipe no.436

ウォッカ・・・・・・・・・・・40ml
コーヒーリキュール・・・・・・20ml

このカクテルの〚材料リスト〛へ ⇓

作り方

Step

準備する

グラスを冷やしておくか、グラスに氷を入れ、かき回して冷やしましょう。
（余分に出た水分は捨てます）

Step

材料を合わせてステアする

グラスにウォッカ、コーヒーリキュールを入れしっかりとステアして完成です。

ステアのやり方 ➡

技法 = ステア
グラス = オールドファッションド
アルコール度数 = 30% ～ 31% 前後
最適なTPO = 食後 / 寝酒
カクテル言葉 = 「大胆な考え方を示す無邪気な人柄」
カクテル誕生日 = 「 3月20日」

ブラックルシアンの詳細・動画

由来・誕生

1949年、第二次世界大戦後のベルギー・ブリュッセルにある名門ホテル・メトロポールで、このカクテルは誕生しました。チーフバーテンダーのギュスターヴ・トップス氏が、駐ルクセンブルク米国大使パール・メスタ氏から「何か新しいカクテルを」とリクエストされ、即興で創作したのがブラックルシアンです。

カクテルの名前は、その漆黒の色合いと、ウォッカの本場であるロシアに由来しています。一説では、冷戦の始まりによって緊張が高まっていた米ソ関係を象徴する名前だったとも言われています。

ウォッカはロシアを代表する蒸留酒で、14世紀後半から存在していたとされ、無色透明でクセがない特徴を持ちます。コーヒーリキュールの代表格カルーアは、1936年にメキシコで誕生し、アラビア語でコーヒーを意味する「カワ」から名付けられました。濃い琥珀色をしたコーヒーリキュールからは、焙煎したコーヒー豆の芳醇な香りと、カラメルのような甘い香りが漂います。これら二つの材料が出会うことで、食後の至福のひとときを演出するカクテルが完成したのです。

特徴・味わい

グラスに注がれたブラックルシアンは、深い琥珀色から濃いブラウンへと変化する美しいグラデーションが特徴的。まるで夜のコーヒーのような、落ち着いた色合いが大人の雰囲気を演出します。

ウォッカのクリアでクリーンなアルコール感に、コーヒーリキュールの焙煎したコーヒー豆の香ばしい香りとカラメルのような甘い香りが重なり、グラスに鼻を近づけた瞬間から贅沢な気分に包まれる一杯。口に含むと、コーヒーリキュールの濃厚な甘みとほろ苦さが最初に広がり、続いてウォッカのパンチの効いたアルコール感がしっかりと主張してきます。

甘口で飲みやすい口当たりながら、アルコール度数は30度前後と高めのため、一口一口をゆっくりと味わうのがおすすめ。喉を通る際の力強さと、後味に残るコーヒーの余韻が絶妙なバランスを保ち、食後のデザート代わりにも最適な味わいです。甘いものが好きだけれど、しっかりとお酒を感じたい方にこそ試してほしいカクテルと言えるでしょう。

Point｜バーテンダーからのおすすめ

相性の良い食べ物・おつまみ・・・チョコレートケーキやティラミスなど甘いデザート類と抜群の相性です。特にビターチョコレートとの組み合わせは、コーヒーリキュールの甘みと調和し、贅沢な余韻を生み出します。
作り方のポイント・・・グラスは事前にしっかり冷やしておくことが重要です。ステアは丁寧に行い、材料をしっかり混ぜ合わせることで、ウォッカとコーヒーリキュールが一体化した滑らかな味わいになります。
飲み方の注意・・・甘口で飲みやすいため油断しがちですが、アルコール度数が高いカクテルです。ゆっくりペースで楽しみ、水やソフトドリンクをチェイサーとして用意することをおすすめします。
アレンジ方法・・・生クリームを浮かべるとホワイトルシアンに変身します。まろやかさが増し、より飲みやすくなるので、甘党の方やお酒に慣れていない方にもおすすめのアレンジです。