ノンアルモーニ|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( グレープフルーツジュース・トニックウォーター )

レシピ

材 料

Recipe no.313

  • グレープフルーツジュース・・・60ml
  • レモンジュース・・・・・・・・2tsp
  • トニックウォーター・・・・・・Full
  • レモンスライス

技法 = ビルド

※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと
※ Full = 他の材料をグラスに入れ、Fullと記載している材料をグラスの8割~9割まで満たす適量のこと

  • トニックウォーターの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ
作り方

グラスは炭酸が抜けにくい コリンズグラス をおすすめします。 他には コブレットタンブラーグラスが使いやすいです。

  • Step 1 = グラスに氷、グレープフルーツジュース、レモンジュース、トニックウォーターの順に入れます。
  • Step 2 = 泡立たないように静かに ビルド をします。
  • Step 3 = レモンスライスを飾るか、中に入れて完成です。

アルコール度数 = 0%

  • ノンアルコールのレシピリストは ⇒ コチラ
  • トニックウォーターを使うレシピリストは ⇒ コチラ

特徴・感想

ハーブ系リキュールの種類の中にイタリア産のカンパリというリキュールがあり、そのカンパリを使った代表的なカクテルに「 スプモーニ 」というカクテルがあります。 今回紹介したカクテルは、そのスプモーニから派生したバリエーションカクテルで、スプモーニ同様グレープフルーツジュースの甘酸っぱさに、苦味と爽快感が特徴のトニックウォーターで割ったレシピです。

ソーダに苦味とパンチを加えたような炭酸で割っていることで、飲みごたえがあるので、飽きにくく、甘酸っぱさが飲みやすさを増しているカクテルです。

このカクテルで使う材料

スプモーニの特徴・バリエーション

スプモーニの特徴

イタリア生まれのハーブ系リキュール「 カンパリ 」を使用するイタリア生まれのカクテルで、カクテル名のスプモーニとは、「 泡立てる( Spumare ) 」が由来です。

苦みと香りの良さが特徴のカンパリに、苦みと酸味が特徴のグレープフルーツジュースをトニックウォーターで割り、少しの苦みと爽やかさがあり、後味がサッパリしているカクテル。

後味サッパリと、炭酸による気泡が胃腸の分泌を促進するという理由から食前酒( プレディナー・カクテル Pre-dinner cocktail )としても飲まれています。

スプモーニのバリエーション

スプモーニは、ベースのお酒にグレープフルーツジュースを加え、トニックウォーターで割ったカクテルです。

  • スプモーニ・・・・・・・・本家本元カクテル。 ハーブ系リキュールのカンパリがベース。
  • アマレット・スプモーニ・・ベースを杏の種子からできた甘味の強いアマレットに変えたレシピ。
  • ミドリ・スプモーニ・・・・日本生まれのメロンリキュール ミドリ がベース。
  • スーズ・スプモーニ・・・・ハーブ系リキュールのスーズがベース。
  • パッソアモーニ・・・・・・パッションフルーツのリキュール、パッソアがベース。
  • ディタモーニ・・・・・・・ライチのリキュール、ディタがベース。
  • ミスティアモーニ・・・・・マスカットリキュールのミスティアがベース。

カクテルの材料

トニックウォーター

トニックウォーターの誕生は18世紀イギリスと言われています。当時イギリスは多くの植民地を保有していました、イギリスから遠く離れたその熱帯地方ではマラリアが発生し、その予防( 特効薬 )として目を付けたのが「 キナの樹皮 」でした。そのキナの樹皮を精製した成分をキニーネと呼び、そのキニーネ、香草、レモンやライムなどの果皮のエキス、そして炭酸水に混ぜ合わせました。 こうしてできたのがイギリスで最古の清涼飲料水トニックウォーターです、トニックウォーターの独特の苦みは、このキニーネが元になっています。その後イギリスの将校らが自国のジンとキニーネの予防飲料水を一緒に飲むようになり、ジントニックが誕生したと言われています。

  • トニックウォーターの歴史・ブランドは ⇒ コチラ

ビルドとは?

材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。

お家で簡単人向け

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

このカクテルのおすすめ グラス

コリンズグラス Collins glass

背の高い円柱形の細いグラス。 別名トールグラス・チムニーグラスとも呼ばれます。

カクテル「 ジョン・コリンズ 」が名前の由来で、細長いのは、炭酸を抜けにくくするためにこの形になっている。

容量 270ml ~ 360mlくらいが一般的。

コブレット Coblet

コブレットとはグラスに土台と足が付いた杯の事です。

シャンパングラスカクテル・グラスワイングラスと違い足が短い上に内容量も多く入るので、日常で使う事も出来ます。

氷をたっぷり使うカクテル、またはビールなどのカクテルを飲む際に使用する。

300mlが一般標準サイズ。

タンブラーグラス Tumbler glass

カクテルグラスの中でも最も一般的に使われているグラスです。

タンブラーとは「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜きコップにしたことからこの名前が付いたそうです。

容量は他のグラスよりも種類が多く、180ml~300mlが一般的に使われています。

このカクテルで使う道具