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キールペーシェはその名のとおり、フランスのキール文化をひと言で表した一杯です。フランスではキールを頼むと果実のリキュールを選べることがあり、「ペーシェ」は桃を意味します。グラスの中では、少量のクレーム・ド・ペシェに冷えた辛口のスパークリングワインが重なり、立ちのぼる泡がみずみずしい桃の香りを運んで、軽やかで重たさのない味わいに仕上がります。
今夜はこの一杯で乾杯して、いつもの夜をささやかなお祝いに変えてみてください。
レシピと作り方
材 料

Recipe no.120
- クレーム・ド・ペシェ・・・・・15ml
- スパークリングワイン・・・・・Full
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
作り方

スパークリングワイン( またはシャンパン )とグラスをよく冷やしておきます。
グラスにクレーム・ド・ペシェ、スパークリングワインを静かに入れます。
軽くステアして完了です。
Point = 氷を2~3個入れるのもおすすめです。
- 技法 = ステア
- グラス = シャンパングラス・フルート
- アルコール度数 = 12% ~ 13% 前後
- 最適なTPO = 日中 / 食前
- カクテル言葉 = 「 最高のめぐり逢い 」「 陶酔 」
- カクテル誕生日 = 「 12月4日 」
キールペーシェの特徴・おすすめ
特徴・味わい

キールは、ブルゴーニュ地方ディジョンで「ブラン・カシス」と呼ばれていた、白ワインとカシスリキュールの一杯がルーツです。その名は、第二次世界大戦のレジスタンスの英雄で、1945年から1968年までディジョン市長を務めた司祭フェリックス・キールに由来します。
彼は地元の名産を広めようと、公式の席でこの一杯をふるまいました。キールペーシェはカシスを桃のリキュール「クレーム・ド・ペシェ」に替えたもので、このレシピでは白ワインの代わりにスパークリングワインを使っています。
キールペーシェは、辛口のスパークリングワインに少量のクレーム・ド・ペシェを合わせた、軽やかで華やかなカクテルです。弾ける泡にみずみずしい桃の香りが重なり、果実感がありながらも重たさのない味わいに仕上がります。
カシスを使うキール・ロワイヤルと比べると、口当たりがやさしく軽やかで、カクテルに慣れていない方にも喜ばれる一杯です。私はいつもリキュールを先に注ぎ、スパークリングをゆっくり重ねます。泡が自然に全体を混ぜてくれるからです。
ポイント・アレンジ・相性の良い食べ物

作り方のポイント
- リキュールを先に注ぐ。 ワインを注いだ後にリキュールを加えるのは、よくある失敗です。リキュールが底に沈んで、甘さにムラが出てしまいます。先にクレーム・ド・ペシェを入れ、後からワインを注げば、泡が自然に混ぜてくれます。
- グラスを傾けてゆっくり注ぐ。 グラスを傾け、スパークリングワインを内側に沿わせて注ぎます。細かな泡が保たれるので、ステアは軽く1回で十分です。
- 辛口のスパークリングを選ぶ。 ブリュット(辛口)タイプは、リキュールの甘さと釣り合い、後味をすっきりさせます。私ならブリュットのクレマンかカヴァを選びます。シャンパンのような上品さを、手頃な価格で楽しめるからです。
アレンジ
- クラシック・キールペーシェ: スパークリングの代わりに、冷えた辛口の白ワインを使います。フランスの伝統的なスタイルで、穏やかでやわらかく、軽いランチにぴったりです。
- フレッシュピーチを添えて: 薄切りの桃をグラスに入れます。みずみずしい香りと華やかさが加わり、桃のカクテル「ベリーニ」にも通じる一杯になります。
- ロゼ・キールペーシェ: スパークリングロゼで満たします。ベリーのやさしい香りが桃に重なり、淡いピンク色が愛らしい一杯になります。
相性の良い食べ物・おつまみ
- グジェール(チーズのシュー): キールと同じブルゴーニュ生まれの定番おつまみです。チーズの香ばしい塩気が、桃の甘みと心地よく釣り合います。
- マカロン: アーモンドと桃はどちらも核果(バラ科サクラ属)の仲間で、香りが自然に調和します。
- スモークサーモンのカナッペ: 泡がサーモンの脂をすっきり流し、桃の果実味がスモーキーな塩気に爽やかなコントラストを添えます。
材料リスト
シトラスや白い花の蜜の香りが感じられ、フレッシュな果実感、キリッとした酸味、ほんのりと感じる甘味を柔らかな泡立ちで楽しめる一品です。
南フランス生まれの芳醇なピーチリキュール。 まろやかな甘味と爽やかな桃の香りが飲みやすく、様々な材料をフルーティーに変えてしまう一品です。
バーテンダー経験者が描く小説『 Bar 灯影 ~まだ名前のない約束たち~ 』

東京の雑居ビルの地下にある、隠れ家バー「Bar 灯影」。寡黙なマスターと、仕事帰りに通う23歳の彩香のもとに、毎晩いろいろな事情を抱えた客がやってきます。
マスターは多くを聞かず、その夜の一杯だけを差し出します。カクテルの所作や味わいは、バーで働いていた筆者が、現場の記憶をもとに描いています。
キールの由来・バリエーション
- キール・・・・・・・・・キールカクテルの本家本元のカクテル。白ワインとカシスリキュールを使用する
- キールロワイヤル・・・・キールの白ワインを、スパークリングワイン、またはシャンパンに変えたカクテル
- キールインペリアル・・・キールロワイヤルのカシスを木苺のリキュールに変更したカクテル
- キールブルトン・・・・・キールの白ワインをシードルに変更したレシピ
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