レシピ
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材 料
Recipe no.498
- アマレット・・・・・・・・・・40ml
- オレンジジュース・・・・・・・30ml
- クランベリージュース・・・・・Full
技法 = ビルド
※ Full = 他の材料をグラスに入れ、Fullと記載している材料をグラスの8割~9割まで満たす適量のこと
- アマレットの歴史、原料、主なカクテルは ⇒ コチラ
作り方
グラスは タンブラーグラス をおすすめします。 他には ゴブレット、ハリケーングラス、コリンズグラス など、容量が程よく入るグラスをおすすめします。
- アルコール度数 = 5% ~ 6% 前後
- 最適なTPO = 日中 / 食後



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特徴・感想

杏の種子を原料にし、アーモンドのような香りを持つイタリアで生まれたナッツ系リキュールアマレットをベースに、フルーティーな甘味のオレンジジュース、ベリーの甘酸っぱさが魅力のクランベリージュースを合わせたレシピで、アマレットの甘味とクランベリーの甘酸っぱさが爽やかさを出し、オレンジジュースがフルーティーさを加えているカクテルです。 その飲みやすさは万人受けすることはもちろん、作るのも簡単なため、宅呑みに向いているクーラー・スタイルのカクテルです。
このカクテルで使う材料




ベースのお酒・アマレット

アマレットとは?

イタリア原産のリキュールで、アーモンドのような香りがするが、アーモンドのリキュールではありません。 実際には杏の種( 核 )を使用したリキュールです。
バーに行くとだいたい置いてあり、そのまま飲むよりは、カクテルのサブ材料として使われることが多く、甘みや香りでベースの材料を引き立てます。
リキュールの数ある分類の中で、種子系リキュールに分類されます。アルコール度数は 28%。
名前の由来は、上記写真のお菓子の香りと、アマレットの香りが似ていることからこのネーミングになったそうです。
Photo = イタリアのお菓子 アマレッティ Amaretti
アマレットの歴史

Photo = ベルナルディーノ・ルイーニ作・聖母マリアの結婚
16世紀中頃、イタリア・ミラノにあるサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会が聖母マリアのフレスコ画を描く任が出されます。 この大仕事を任せることになった人物が、これまでに数々のキリスト教の画を描いてきた「 ベルナルディーノ・ルイーニ 」に決定。 彼はミラノ市サローノ町の宿で滞在します。 そのルイーニが宿泊している宿の女主人がとても美しく、ルイーニは絵のモデルとして雇います。そして女主人をモデルにしているうちに、ルイーニは瞬く間に恋に落ちます。
絵を完成させると、女主人はお礼に杏の核を原料に果実、ハーブを使ったリキュールをルイーニに送りました。 この時お礼に渡したリキュールが後のアマレットの原型と言われています。
1800年の始めの頃にこの話を知った人物がレシピを復元し、アマレッティの香りに近かったため「 アマレット 」と名付けて販売を開始しました。この時から現在まで製造方法は変わっていないとされていますが、 瓶のデザインは何度か変わっており、現在の四角い瓶はイタリア人ガラス職人がデザインしたものだそうです。
現在ではアマレットは何種類かあり、元祖のアマレットは、「 ディサローノ 」と呼ばれ、日本で販売しているサントリーは、表記をディサローノとしている。
ルイーニの記録はあまりなく、その後女主人と結婚したのかどうかはわかりません。 ただルイーニは一人息子が存在していて、その息子も画家になっていることと、ルイーニの最後はミラノという記録は残っていることから、女主人と結婚しているかもしれません。 「 そうだといいあなぁっ 」て思うのは僕だけでしょうか?
アマレットの原料

アマレットの原料は杏の種のさらに中にある核を使用しています。 アーモンドの香りがするため、勘違いをされがちですが、アーモンドは使用しておらず、この杏の核を使ってます。杏仁豆腐と同じ原料で、風味が似ています。
厳密に言うとアマレットに使用されるのは「 甜杏仁 テンキョウニン 」と言われるもので、甘みが強いのが特徴です。 杏仁豆腐に使われているのは、「 苦杏仁 クキョウニン 」で、こちらは甘みもありますが、苦みも強くあるのが特徴です。 苦杏仁は主に薬、漢方などに使用され、鎮咳剤・去痰剤として用いられるようです。
その杏の核を何十種類もの果実、ハーブ蒸留液に浸します。 その後でアルコールを配合し、熟成されて造られています。
- アマレットの歴史・製法は ⇒ コチラ
アマレットの主なブランド
〚 ディサローノ Disaronno 〛

アマレットの元祖的存在であり、アマレットの中で一番有名な銘柄。 上記に記載している歴史はこのアマレットの事で、一番古くからあり、一番飲まれているアマレット。
〚 トスキ Toschi 〛
リキュールを生産している銘柄で、ノチェロ( くるみを原料としたリキュール )が有名。
トスキは酒類の品質向上と市場拡大を目的とするコンペティション、IWSC で活躍します。2004年でロンドンのIWSCで金メダルを獲得すると、翌年の2005年には同じくロンドンのIWSCでシルバーメダル、ドイツのISWCでシルバーメダル、サンフランシスコのIWSCでもシルバーメダル、を獲得しました。 2007年、2008年、2010年にも同じくシルバーメダルを獲得する優秀な銘柄です。

〚 ルクサルド Luxardo 〛

マラスキーノの発祥ブランドとして名高く有名な名門。 ルクサルドが生産しているアマレットは、他のアマレットとは違い、通常使用されている杏子の核ではなく、地中海にある島、イタリア・シチリア島産のビターアーモンドの核を使用しています。 シチリア島のビターアーモンドの品質は、世界でも最高品質で、その核から作られるアマレットは言うまでもなく世界最高峰の品質です。 コンテストなども受賞しておりラベルにもその自信が表記されている。
〚 ラッツァローニ Lazzaroni 〛
アマレットの中でラッツァローニの歴史は、ディサローノの次くらいに古く、伝統ある名門の銘柄です。 1851年にアーモンドの香りが高く、香草の複雑な香りが見事に一体になったリキュールを製造。 その後カクテルのみならず、お菓子などでも使われるようになりました。 中でも生クリームや、牛乳といった乳製品との相性が良いことがラッツァローニの特徴です。

〚 ボルス Bols 〛

言わずと知れた世界有数のリキュールメーカー。 ボルスのブルー・キュラソーは世界で一番の消費数を誇り、リキュールの種類も他のメーカーよりも数多く揃えており、リキュールの中では一般的によく手に入れやすい。
- アマレットの主なブランド、カクテルは ⇒ コチラ
ビルドとは?

材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。
お家で簡単人向け
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを左の写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
カクテルスタイル
クーラー Cooler

- カクテルスタイル 紹介ページは ⇒ コチラ
このカクテルのおすすめ グラス
タンブラーグラス Tumbler glass

カクテルのみならず様々なドリンクに使われる最も一般的なグラスです。
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。 別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。
ゴブレット Goblet
ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。 特徴としてはワイングラスのように足が長くないことです。 容量も多く入るため、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテルや、ビール、ドリンク以外でもパフェなどのデザートの器としても使われます。 使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションやお店などで使われています。
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われています。 名前はフランス語で、「 Gobelet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。

聖杯などにも使われているのもこのゴブレットで、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。
容量は300ml前後が一般標準サイズ。
ハリケーングラス Hurricane grass

ハリケーングラスの「 ハリケーン 」とは台風のことを連想してしまいそうですが、「 ハリケーン・ランタン 」と呼ばれるランプまたはランタンの形に似ていることから付きました。 ハリケーン・ランタンはハリケーンのような強い風でも消えないことが名前の由来だそうです。
他のグラスに比べて大容量なため、主にトロピカルドリンクやミックスドリンクに使われることが多く、氷をたっぷりと入れるカクテルに向いています。
480ml ~ 600ml の内容量が入るものが一般的です。
コリンズグラス Collins glass
背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの
「 ゾンビ 」を飲むために使われるためにその名前が付いたのが最初と言われていて、その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気がでるとコリンズグラスと言われるようになりました。
他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあり、別名の多いグラスです。 これだけ名前が多いということは、それだけ様々な場面で多くの人に使われているという事かもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。
容量 270ml ~ 360mlくらいが一般的。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
このカクテルで使う道具




