レシピと作り方
チンザノハーフの材料
Recipe no.308
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技法 = ステア
- ベルモットの歴史・製法・主なブランドは ⇒ コチラ
チンザノハーフの作り方
グラスは、オールドファッションドグラス( ロックグラス )を使います。
オールドファッションドグラス( ロックグラス )に氷を入れ、氷を回しグラスを冷やします。
余分に出た水分は捨てましょう。
しっかりとステアして完成です。
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- アルコール度数 = 15% ~ 16% 前後
- 最適なTPO = 日中
- カクテル言葉 = 「 イタリアに 」
- カクテル誕生日 = 「 不明 」
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チンザノハーフの特徴・感想
チンザノ( ベルモット )好きにはたまらないカクテル「 チンザノハーフ 」の紹介です。 ニガヨモギを主軸としたハーブの香りとサッパリ感が特徴のドライベルモットと、同じくハーブの香りとカラメルの甘味が特徴のスイートベルモットをハーフ & ハーフで割り、ロックスタイルにしたレシピです。
チンザノは他のベルモットのブランドと比べ、クセが弱いのでどなたでも楽しめるフレーバー・ド・ワインカクテルです。 香りなどを楽しみたい方はマルティーニを、甘味を強くしたい方はノイリープラットでハーフ & ハーフをつくることをオススメします。
チンザノハーフの材料
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ベースのお酒・ベルモット
「 ベルモット Vermouth 」とは、白ワインをベースに、ニガヨモギ など様々なハーブやスパイスなどを使い、スピリッツを加えたフレーバー・ド・ワイン( 強化ワイン )です。
少しの苦味とハーブなどの香りが特徴で、食前酒としてロックなどそのまま飲まれることが多いですが、カクテルでも多くのレシピに登場します。
ベルモットの歴史
Photo|「 贈与を拒否するヒポクラテス 」ジロデ=トリオゾン作 1792年作
ベルモットの誕生は紀元前460年まで遡ります。 ギリシャの医者であった「 ヒポクラテス 」が、ワインにシナモンや蜂蜜を混ぜ合わせ、それを患者に飲ませていたのが始まりだと言われています。
西暦1600年代、ドイツでワインにニガヨモギというハーブを浸出させたものが飲まれるようになります。
この時にニガヨモギのドイツ語「Wermutkraut」のお尻部分「 kraut 」がなくなり、ヴェアムート Wermut と呼ぶようになります。 そしてドイツ語からラテン語に変わり、ベルモットと呼ぶようになりました。
1800年代に入ると、フランスの植物学者「 ジョセフ・ノワイイ 」が現在のドライベルモットの製造方法を確立し、その後イタリアでスイートベルモットが誕生します。
ベルモットの原料・製法
Photo|キク科ヨモギ属の多年草ニガヨモギ
製造方法や原料は全てを公表しておらず、大まかなことしかわかっていません。
原料はハーブの名前がそのまま付いてある通り、キク科ヨモギ属の多年草「 ニガヨモギ 」を主体としています。
ベースのお酒は白ワインで、ニガヨモギをはじめとした、苦レモン、シナモン、コリアンダー、ナツメグ、アンジェリカ、カルダモン、フェンネル、ジュニパーベリー、クローブ、etc…といった20種類以上ものハーブやスパイスを白ワインに漬け込みます。
- ベルモットの歴史・製法は ⇒ コチラ
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ベルモットの種類
ー ドライベルモット ー
名前にあるように辛口のベルモットです。 フランスで生まれたことから「 フレンチ・ベルモット 」と呼ばれています。
ブランドによって異なりますが、色は無色透明から少し黄色が入ったものまであり、スッキリとした味わいとサッパリ感、そしてハーブの香りが特徴で、その特徴からかカクテルの材料に多く使われています。
そのままロックなどで飲んだり、カクテルに使ったり、料理に使う白ワインをドライベルモットに変えることもあり、様々な用途がある使い勝手の良いフレーバー・ド・ワインです。
各ブランド比較
- チンザノ・・・・・・・・ハーブ香=弱・甘味=弱・酸味=強
- マルティーニ・・・・・・ハーブ香=強・甘味=中・酸味=中
- ノイリー・プラット・・・ハーブ香=中・甘味=強・酸味=強
- ドラン・・・・・・・・・ハーブ香=弱・甘味=弱・酸味=弱
※ 強・中・弱はドライ・ベルモットの中での比較であって、スイートベルモットの強とドライベルモットの強は別物です。
ー スイートベルモット ー
名前のとおり甘口のベルモットです。イタリアで生まれたことから「 イタリアン・ベルモット 」と呼ばれています。
色は濃い赤色をしていることや、ロッソと呼ばれたりもすることから、赤ワインから造られていると思われがちですが、この色はカラメル等の着色をしているのであって、赤ワインの色ではありません。
特徴はやはりハーブの香りとその甘味でしょう。 しっかりとした風味があるので、ドライベルモットよりもロックなどで飲むのに向いているかもしれません。
こちらもカクテルの材料によく使われているフレーバー・ド・ワインです。
各ブランド比較
- チンザノ・・・・・・・・ハーブ香=弱・甘味=中・苦み=中
- マルティーニ・・・・・・ハーブ香=中・甘味=強・苦み=弱
- ノイリー・プラット・・・ハーブ香=弱・甘味=中・苦み=強
- ドラン・・・・・・・・・ハーブ香=強・甘味=弱・苦み=弱
※ 強・中・弱はスイート・ベルモットの中での比較であって、ドライベルモットの強とスイートベルモットの強は別物です。
ー ベルモットロゼ ー
ベルモットの種類は、上記のドライとスイートの2つが主にカクテルで使われたり、ロックなどで飲まれています。 実は他にも種類があり、このロゼもその一つです。
見た目は名前の通り、ピンク色で、甘酸っぱいフレッシュな風味と、ベルモット独特のニガヨモギの程よい苦みが感じられるのが特徴です。
シェリー酒をベースにイチゴ、バニラなど甘味とコクのあるスパイスやハーブを使い、フィノの程よいナッツフレーバーがアクセントになって全体を引き締めています。
- ベルモットの各ブランド紹介は ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
ー オールデイカクテル All day ー
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
チンザノハーフにおすすめのグラス
ー オールドファッションドグラス Old fashioned glass ー
カクテルやウイスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。
タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。
正式名はオールドファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールドファッションド 」から由来していると言われています。
古来からあるものなので、「 オールドファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
チンザノハーフで使う道具
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