ビーズ・ニーズのカクテルレシピ・作り方・特徴・誕生｜ドライジン + オレンジジュース + レモンジュース + ハチミツ

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禁酒法時代のアメリカで生まれたクラシックカクテル「ビーズ・ニーズ」。ドライジンにハチミツ、オレンジとレモンの果汁を合わせた、甘酸っぱくて飲みやすい一杯です。「最高のもの」を意味する名前の通り、世界的に愛される定番カクテル。歴史とストーリーを感じながら、バランスの良い味わいをぜひ楽しんでみてください。

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レシピと作り方

材料

Recipe no.461

ドライジン・・・・・・・・・・50ml
オレンジジュース・・・・・・・20ml
レモンジュース・・・・・・・・20ml
ハチミツ・・・・・・・・・・・2tsp

※ 1tsp = バースプーン1杯分の分量のこと

このカクテルの〚材料リスト〛へ ⇓

ドライジンのおすすめ銘柄リスト

作り方

Step

材料を合わせる

小さなボウルや口の広いグラスなどにオレンジジュース、レモンジュース、ハチミツを入れ、ハチミツが溶けるまでしっかりと混ぜます。（シェーカーでもかまいません）

Step

シェークする

シェーカーにドライジン、Step 1 で混ぜ合わせた材料と氷を入れ、しっかりとシェークします。

シェーカーの使い方 ➡

Step

仕上げ

シェークした材料をグラスに入れて完成です。

Point = 蜂蜜は急激に冷やすと固まってしまうため、あらかじめよく混ぜておくことが重要です。

技法 = シェーク
グラス = カクテルグラス
アルコール度数 = 18% ～ 19% 前後
最適なTPO = 日中 / 食前

ビーズ・ニーズの特徴・動画

特徴・味わい

Photo｜保安官立ち合いのもと、廃棄されている密造酒｜画像引用 Wikipedia

このカクテルは、アメリカ禁酒法時代に誕生しました。当時お酒の製造、販売、飲酒を禁じていたため、お酒を飲むことができなかった人々が、政府の目をかいくぐり様々なお酒の製造（密造）を行っていました。

しかし密造されたお酒の殆どが雑味が多く質が悪かったようです。それを何とか美味しく飲めるようにとカクテルが発展しました。

今回紹介したビーズ・ニーズはそんな質の悪いお酒を美味しく飲めて、見た目もジュースのような色合いから、多くの人に飲まれるようになったカクテルです。

ネーミングは「ビーズ・ニーズ Bee’s Knees 」で、そのまま訳すると「蜂の膝」という意味になってしまいます。この言葉はそのまま訳するのではなく、ひとつの単語として使われているようで、「最高のもの、うってつけ」といった言葉になるそうで、最高のものよりは、「アメリカ禁酒法時代にはうってつけのお酒」といった意味で付けられたのかもしれません。それに材料も蜂蜜を使っていますので、まさにうってつけのネーミングです。

特徴・味わい

ビーズ・ニーズの最大の魅力は、シンプルな材料が生み出すバランスの良い味わいです。ドライジンのボタニカルな香りと辛味、ハチミツの自然な甘さとフローラルな風味、オレンジジュースのフルーティーな甘み、レモンジュースの爽やかな酸味が絶妙に調和しています。グラスに注がれた淡い黄金色は、まるで朝の光を浴びた蜂蜜のような優しい輝きを放ちます。

一口含むと、ハチミツのトロリとした口当たりが舌を包み込み、ジンのスピリッツ感とオレンジの甘さが広がります。直後にレモンの酸味がキリッと全体を引き締め、甘酸っぱくも爽やかな味わいが口いっぱいに広がります。喉を通る瞬間には、ジンのボタニカルな余韻とハチミツのほのかな甘さが心地よく残り、飲みやすさと飲みごたえを同時に感じさせてくれます。他の甘味料では得られない、ハチミツならではの深みのある味わいが特徴です。禁酒法時代の工夫から生まれた、歴史とストーリーを感じられるクラシックカクテルをぜひ楽しんでみてください。

Point｜バーテンダーからのおすすめ

相性の良い食べ物・おつまみ・・・生ハムやチーズの盛り合わせ、カルパッチョなど軽めの前菜と好相性です。ブランチやディナーパーティーの前菜にもぴったりです。
作り方のポイント・・・ハチミツは溶けにくいため、事前にジュース類とよく混ぜ合わせてからシェークしましょう。しっかりシェークすることで、なめらかな口当たりに仕上がります。
飲み方の注意・・・甘酸っぱくて飲みやすいカクテルですが、ジンベースでアルコール度数は高めです。ゆっくりと味わいながら楽しむのがおすすめです。
おすすめのシーン・・・バーカウンターでクラシックカクテルを楽しみたいときや、ブランチタイムの一杯に最適。爽やかな味わいは、昼下がりのリラックスタイムにもぴったりです。