アナナス・クーラー|カクテルレシピ・作り方・特徴を解説( パインリキュール・レモンジュース・ジンジャーエール )

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レシピ

材 料

Recipe no.039

  • オルスデローエ・アナナス・・・・40ml
  • レモンジュース・・・・・・・・・20ml
  • ジンジャーエール・・・・・・・・Full
  • パインカット
  • このカクテルで使う材料と道具はコチラ ⇒ 材 料道 具

技法 = ビルド

※ Full = 他の材料をグラスに入れ、Fullと記載している材料をグラスの8割~9割まで満たす適量のこと

作り方

グラスは、コリンズグラス がおすすめです。他には ゴブレットタンブラーグラス などが使いやすいです。

  • Step 1 = グラスに氷、オルスデローエ・アナナス、レモンジュースを入れます。
  • Step 2 = 泡立たないように ジンジャーエール を満たします。
  • Step 3 = 軽く ビルド をして、パインカットを飾り完成です。

※ 酸味が強く感じられた方は、レモンジュースを10mlにし、オーデスローエ・アナナスを45mlにするとバランスがよく、酸味が抑えられます。

  • アルコール度数 = 3% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 戸惑う心 」
  • カクテル誕生日 = 「 11月30日 」

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特徴・感想

「 アナナス 」という名前は昔ポルトガル人がアメリカ大陸でパイナップルを発見した際に、その土地の原住民が「 ナナス( 亀の実 ) 」と呼んでいたたことに由来すると言われています。 その「 ナナス 」にポルトガル語の接頭辞がくっ付き「 アナナス 」となりました。

ポルトガルのみならずフランス、スペインの限られた地域ではパイナップルの事をアナナスと呼んでいる地域もあります。

オルスデローエ・アナナスのトロピカルな甘味に、レモンジュースの柑橘系酸味、ジンジャーエールの甘味と辛味がマッチしたレシピです。 爽やかで、酸味と甘味を感じながら、辛味のジンジャーエールで割ることで、それぞれの材料をバランスよくと整えることで、爽快感があり、飲みやすく飽きにくい風味になっています。

ジンジャーエールで割るということと、オルスデローエ・アナナス自体のアルコール度数の低さ( 15% )からかなり飲みやすいカクテルで、数ある宅飲みにぴったりのレシピです。

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このカクテルに使う材料

今回紹介したカクテルの材料

ジンジャーエール

1837年~1901年のイギリス・ヴィクトリア朝時代にジンジャーエールの元となった「 ジンジャービール 」が飲まれていました。ジンジャービールとは、しょうがと砂糖、イースト菌を加えて発酵させた微炭酸飲料です。

炭酸飲料のジンジャーエールではなく、甘辛く、生姜の刺激が強いクセのある飲料で、現在でもイギリスではポピュラーな飲み物として、また一般家庭で造られたりして飲まれ続けています。

1851年頃、アメリカ人外科医で薬屋を営んでいるトーマス・カントレルは、北アイルランド・ベルファストで、ジンジャーエールを初めて造りました。カントレルが誕生させたジンジャーエールは、色が濃く、甘く、ジンジャースパイスの香りが強いのが特徴でした。

ジンジャーエールには「 ゴールデン・スタイル 」と 「ドライ・スタイル( ペールスタイル )」の2種類あり、カントレルが誕生させたのは、ゴールデンスタイルです。その後、地元の飲料メーカーである「 グラッタン社 」で販売を開始したと伝えられています。

ドライ・ジンジャーエールは、カナダで誕生しました。薬剤師である「 ジョン・J・マクローリン 」は 1890年に炭酸水の瓶詰工場を設立し、1904年水に添加するフレーバーエキスに力を入れ始めました。

その際にペール・ドライ・ジンジャーエールの開発にも着手します。 そして1907年に「 カナダ・ドライ・ジンジャーエール 」の特許を取得して販売しました。

カナダ・ドライ・ジンジャーエールはすぐさま人気を得てカナダ総督官邸に納品されると、国外にも輸出され始めます。 アメリカ禁酒法時代に人気を得て世界的な炭酸飲料としての地位を築き、ゴールデン・ジンジャーエールの生産・消費を上回り世界的な炭酸飲料水として現在も販売されています。

  • ジンジャーエールの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ

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ビルドとは?

材料をグラスに入れて混ぜることを言います。 この「 混ぜる 」にはいくつか種類があり、今回のカクテルには「 ビルド 」を使用します。

お家で簡単人向け

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままクルクル回します。 炭酸系を使っている場合は、早く混ぜると炭酸が膨れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

本格的にやってみたい人向け

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを写真にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

カクテルスタイル

クーラー Cooler

スピリッツに、レモンジュースやライムジュースなどの酸味のジュースと、シロップなどの甘味を加え、ソーダやジンジャーエールなどの炭酸類を混ぜ合わせたロングドリンク・スタイルです。

その名前の通り「 冷やす 」や「 爽やかなドリンク 」という意味で、細かい決まりなどはなく、ノンアルコールやワインを使ったレシピも存在しています。

爽やかで爽快感があり、飲みやすいスタイルで、創作しやすい事からバリエーションも豊富で世界中で使われ、飲まれているカクテル・スタイルです。

  • カクテルスタイル紹介ページは ⇒ コチラ

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カクテルを飲むタイミング用語 TPO

オールデイカクテル All day

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるためにサッパリとさせている食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテル。 眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。 オールデイ・カクテルとは、そういったシチュエーションなど向き不向きが無いカクテルのことです。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナー・カクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果もあるそうです。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。 現在では西洋料理に飲まれることが文化として定着しています。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦みがり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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このカクテルのおすすめ グラス

コリンズグラス Collins glass

背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの
「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、その名前が付いたのが最初と言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。

他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあり、別名の多いグラスです。 これだけ名前が多いということは、それだけ様々な場面で多くの人に使われているという事かもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。

ゴブレット Goblet

ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。

特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンク以外で使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。

使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。

ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。

聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。

タンブラーグラス Tumbler glass

カクテルのみならず様々なドリンクに使われる最も一般的なグラスです。

「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。

別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。

素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。容量は180ml ~ 300mlが一般的。

このカクテルに使う道具