ホワイトルシアン|カクテルレシピ・作り方・特徴・意味|ウォッカ + コーヒーリキュール + 生クリーム

ウォッカベースロングカクテルのホワイトルシアン
目次
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レシピと作り方

ホワイトルシアンの材料

Recipe no.463

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア & フロート

ホワイトルシアンの作り方

グラスは オールドファッションド( ロックグラス )を使います。

STEP
準備する

ロックグラスに氷を入れてかき混ぜグラスを冷やし、余分に出た水分を捨てます。

STEP
材料を合わせる

グラスにウォッカコーヒーリキュール を入れ、しっかりとステアします。

STEP
仕上げ

生クリームをバースプーンの背中に当てて流し込み、フロートさせて完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 23% ~ 24% 前後
  • 最適なTPO = 食後 / 寝酒
  • カクテル言葉 = 「 愛しさ 」
  • カクテル誕生日 = 「 1月16日 」

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ホワイトルシアンの特徴・感想・意味

珈琲に生クリームを入れる

ウォッカベースに「 ブラックルシアン 」というウォッカとコーヒーリキュールを合わせたカクテルがあり、今回紹介した「 ホワイトルシアン 」はブラック・ルシアンから派生したバリエーション・カクテルです。「 ルシアン Russian 」とは「 ロシア人、ロシア語 」という意味で、ベースのお酒にウォッカを使っていることからこの名前になったのではないかと言われています。

誕生は1950年代と言われており、この頃には乳製品を使ったカクテルが多数出てきている最中での誕生で、 定着したキッカケは1998年の映画「 ビッグ・リボウスキ 」で主人公が何度もホワイトルシアンを飲んでいるシーンがあり、これがキッカケで、ブラックルシアン同様、高い認知度を定着させることができた理由だと思われます。

レシピはクリアさとスピリッツの飲みごたえのウォッカをベースに、カラメル風味の甘味とコーヒーの香りが特徴的なコーヒー・リキュール、そしてなめらかさとコクの生クリームをフロートさせたレシピで、強い甘味から食後( ディジェスティフ )や寝酒 ( ナイトキャップ )に向いています。

「 ホワイトルシアン 」の魅力はその甘さとクリーミーな口当たりにあります。コーヒーリキュールの濃厚な風味とウォッカのシンプルな味わいが、生クリームのまろやかさによって一体となり、非常にバランスの取れたカクテルとなります。また、甘さがあるので、デザート感覚で楽しむこともできます。

その甘味がコーヒーミルクを思わせるテイストと口当たりですが、ガッツリとウォッカがベースとして存在していますので、アルコール度数は高めです。 ゆっくりと味わいながら飲むことをオススメします。

ホワイトルシアンの材料

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ブラックルシアンの由来・バリエーション

ウォッカベースロングカクテルのブラックルシアン

ブラックルシアンの由来

コーヒーリキュールのカルーアをグラスヘ注ぐ

「 ブラックルシアン Black russian 」の「 ルシアン Russian 」とは「 ロシア人、ロシア語 」という意味で、ベースのお酒にウォッカを使っていることからこの名前になったのではないかと言われています。

このカクテルの誕生は第二次世界大戦後の1949年に、ベルギーの首都ブリュッセルにあるホテル・メトロポールのチーフバーテンダーであった「 ギュスターブ・トップ 」氏が考案したとされています。

ベルギー隣国のルクセンブルク米国大使であったパール・メスタ氏が、ギュスターブ・トップに「 新しいカクテルを 」と注文し、即興でこのカクテルをつくったと言われています。 その後このカクテルは食後 ( ディジェスティフ )カクテルとして世界中で飲まれ、このカクテルをベースとしたバリエーションも数多く生まれています。

ブラックルシアンのバリエーション

ウォッカベースロングカクテルのブラックルシアンとコーヒーリキュールのボトル

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世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50

カクテル世界ランキング総合のタイトル画像

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ベースのお酒・ウォッカ

ウォッカの歴史と製法のタイトル画像

世界4大スピリッツの一つ、ロシア生まれのウォッカです。

ウォッカの特徴は、連続式蒸留機白樺やヤシを焼いた活性炭で濾過をすることで、無味無臭に近くクリアな味わいな所です。 他のスピリッツと違い原料が定まっていないことが特徴としてあります。

ウォッカの歴史

ロシア革命のデモの様子

Photo|ロシア革命の様子

ウォッカが誕生したのは12世紀頃だという記録がモスクワ公国( 1283年~1547年 )の記録に残っていたそうです。

そうなるとウイスキーやブランデーよりも前に生まれ、欧州で最初に誕生した蒸留酒はウォッカということになります。

当時のウォッカは、現在のものとは違い蜂蜜を原料としたお酒で、この地酒がウォッカの元祖という説が有力です。

14世紀後半に、ブドウを原料とした蒸留酒が世に出た後の15世紀はじめ、ロシアに蒸留の技術が入ってきました。 蒸留の技術は錬金術師が偶然編み出したものとされており、その技術によって生まれたお酒は、ラテン語で「 アクア・ヴィテ 」( 命の水 )と呼ばれるようになります。

そのアクア・ヴィテをロシア語に変換すると、「ジィーズナヤ・ヴァダー 」ジィーズナヤ=命、ヴァダー=水です。 そのヴァダーがウォッカの語源と言われています。

ウォッカが世界に広まったきっかけは、1917年頃ロシア革命でフランスに亡命したスミノフの2代目である「 ウラジミール・スミルノフ 」が、パリで小規模な工場を建て、そこで製造を開始したのがきっかけです。

その後もこの製法は南ヨーロッパからアメリカまで伝わります。 そして第二次世界大戦後にはさらに世界中に広まり、各地で生産されるようになりました。

ウォッカの原料

穀物大麦

穀物を蒸して麦芽を加え、糖化発酵、蒸留して、アルコール度数95%以上のグレーンスピリッツを作ります。

それを水でアルコール度数40%~60%まで薄め、白樺やヤシを焼いた活性炭で濾過します。

この手法は1810年頃に、ペテルブルクの薬剤師「 アンドレイ・アルバーノフ 」が考案しました。

更に19世紀に入り、連続式蒸留機が導入され、現在の製法に近づきました。 こうして現代のウォッカは、無味・無臭の状態に限りなく近づいていくのです。

ウォッカが他のスピリッツと違う点は、各生産地で原料が違う所です。

  • ロシア = 小麦
  • フィンランド = 大麦
  • ポーランド = ライ麦
  • アメリカ = とうもろこし

また銘柄によってはじゃがいもや果実を使われています。

  • ウォッカの歴史・製法は ⇒ コチラ

ウォッカの種類

 ピュア ウォッカ 

フランス産ウォッカシロックとブドウ畑

ウォッカの特徴は、連続式蒸留機の回数の多さと、白樺やヤシを焼いた活性炭で濾過をすることです。

それにより無味無臭に近くなり、クリアな味わいが生まれています。

他のスピリッツと違い、主原料が定まっていないことが他に特徴としてあります。

Photo|シロック Siroc

  • おすすめのピュア・ウォッカは ⇒ コチラ

 フレーバード ウォッカ 

ピュアウォッカをベースにして、ハーブや果実、香辛料などを浸したり、人工甘味料を添加して製造されたウォッカをフレーバード・ウォッカと呼びます。

無味無臭に近いウォッカから一気に香り豊かなスピリッツになります。種類もレモンやオレンジなどの果実類をはじめ、ハーブやスパイスなど豊富にあります。

Photo|グレイグース・ル・オランジュ Grey goose

フレーバードウォッカ・グレイグースオーランジュ
  • おすすめのフレーバード・ウォッカは ⇒ コチラ

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今回紹介したカクテルの材料

コーヒーリキュール Coffee liqueur ー

コーヒー豆を背景としたコーヒーリキュールカルーア

Photo|画像提供 SUNTORY

誕生・由来・・・コーヒーリキュールの誕生は不明な点が多く、どの時代に生まれたのかはわかっておりません。 しかし、1930年代にカルーアは存在していたらしく、1933年のアメリカ禁酒法解禁以降、アメリカに輸入されているそうです。 当時サンフランシスコの業者によって輸入されたボトルがカリフォルニア州・パサデナで発見されました。おそらくこのボトルが最古のボトルであると言われています。


製造・原料・・・スピリッツにコーヒー豆を浸して香りや苦味などのコーヒー成分を移し、糖分を加えた混成酒です。 ただ一言コーヒーリキュールと言ってもブランドによって様々な個性を持っており、カラメルやバニラなどの甘味や香りを加えたり、抽出方法にこだわりを持ったり、コーヒーの豆の厳選であったり、コーヒーではなくエスプレッソを使い、甘味を抑えたものまで存在しています。


味わい・香り・・・特徴はやはりコーヒーの香りと濃厚な甘さです。コーヒーの豊かな香りを感じながら、カラメルのような甘味を味わえるのが特徴です。

日本ではコーヒーリキュールという名前よりも「 カルーア 」という銘柄と、「 カルーアミルク 」というカクテル名の方が認知度が高いようです。

  • コーヒーリキュールの歴史・詳細・主なブランドは ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます(ドリンクを体温で温めないため)右手はバースプーンを持ちます。(左利きの人は逆になります)
Step 2 = バースプーンを動画にあるように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

材料の沈め方 & 浮かし方

カクテルの中に 2色になったものが多数あります。( 中には何層にもなったカクテルもあり、有名なもので写真のプースカフェがあります )

これらの層になっているカクテルは、材料比重の重い物から入れて作っています。 そのままグラスに材料を入れてしまうとできませんが、混ざらないようにゆっくり入れるとできます。 その際に使うのがバースプーンです。

カクテルスタイル・プースカフェ・レインボー

Step 1 = まず沈める材料をメジャーカップや、小さなグラスなどに必要な分量を入れておきます。( 瓶からそのまま入れる場合もありますが、瓶が重く、多く出てしまう可能性があるので初心者の方は特におすすめできません )
Step 2 =バースプーンの先を下に向けます。(スプーンの背中が上になるようにする)
Step 3 = 次に下に向けたバースプーンの先端をグラスの内側の上の方のに当てます。
Step 4 = 用意した沈める材料をバースプーンの背中にゆっくりと流します。

これで比重の重い材料は底へ、軽いものは上へ浮かび、層があるカクテルができます。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

ディジェスティフ Digestif

女性が食後のコーヒーを飲んでいる

「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。

特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。

アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。

刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。

香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。

ナイト・キャップ・カクテル Night cap cocktail

ナイトキャップ・カクテルとは就寝前に飲むお酒のことの名前で、日本ではナイトキャップのことを「 寝酒 」と呼ばれています。

ナイトキャップの目的は、アルコールを摂取することにより、神経の緊張を緩和する効果があり、一日の疲労を癒すために体を温め、リラックスさせて眠りやすくするために飲まれます。

ベースのお酒で言うと主にブランデーベースが多くあり、割り材料もミルクや卵などが使われることが多いようです。 中には体を温めるためにホットカクテルも多数あります。

女性がベッドで寝ている

アルコール度数が高めのものが多くあるため、飲みすぎないように少量をゆっくり飲み、頭と体を休めましょう。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

ホワイトルシアンにおすすめのグラス

オールドファッションドグラス Old fashioned glass ー

オールドファッションどグラス・ロックグラス

カクテルやウイスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。

タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。

正式名はオールドファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールドファッションド 」から由来していると言われています。

古来からあるものなので、「 オールドファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。

ホワイトルシアンで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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