フレンチコネクション|カクテルレシピ・作り方・特徴|コニャック + アマレット

ブランデーベースロングカクテルのフレンチコネクション
目次
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レシピと作り方

フレンチコネクションの材料

Recipe no.587

  • コニャック・・・・・・・・・・45ml
  • アマレット・・・・・・・・・・15ml
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

フレンチコネクションの作り方

グラスは オールドファッションドグラス( ロックグラス )を使います。

STEP
準備する

グラスに氷を入れてかき回しグラスを冷やします。
( 余分に出た水分は捨てましょう )

STEP
材料を合わせてステアする

グラスにコニャック、アマレット を入れ、しっかりとステアすれば完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 34% ~ 35% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食後 / 寝酒
  • カクテル言葉 = 「 秘めた心 」「 妄想力豊かな不思議な世界の住人 」
  • カクテル誕生日 = 「 3月29日 」

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フレンチコネクションの由来・特徴・感想

Photo|フレンチコネクション( 麻薬密売ルート )

「 フレンチコネクション 」とは、1930年~1970年まで実在した麻薬の密売ルートのことです。

1930年にフランス・マルセイユのギャングによって考案され、トルコ ⇒ マルセイユ ⇒ コルシカ島 ⇒ アメリカ・マイアミというルートで、年間40トン以上ものヘロインがアメリカへ密輸されていました。

1970年代に入ると密売人を逮捕したことをキッカケに、密売ルート、このルートに関与しているギャング組織、フランスにあるヘロイン研究所、買収されたアメリカ人警察官までもが明るみになり、わずか数年で壊滅するまで追い込み、何十年も続いたこのフレンチコネクションは幕を下ろしました。

この一連の出来事を1971年に映画が製作され大ヒットします( 後に続編となる第二作目も公開されています )そしてこの映画をモチーフにつくられたのが今回紹介したカクテル「 フレンチコネクション 」で、同じギャング関連のカクテル「 ゴッドファーザー 」のバリエーション・カクテルとして考案されました。


ベースはフランスのお酒としてコニャック・ブランデーが使われ、ゴッドファーザーと同じくアーモンドの香りを持った種子系リキュール・アマレットを使っています。

フレンチコネクションの魅力は、そのシンプルさと風味のバランスにあります。ブランデーの深みのある味わいとアマレットの甘くナッティな風味が絶妙に調和し、リッチで滑らかな飲み心地を楽しむことができます。材料が少ないため、作り方も簡単で、ブランデーの香りとアマレットの甘みをシンプルに味わいたい時にぴったりのカクテルです。

ブランデー( コニャック )芳醇で豊かな香りと、アマレットの甘味と香りが合わさり、わずかな酸味と甘味が上品で優雅なカクテルに仕上げている大人のカクテルです。

フレンチコネクションの材料

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ゴッドファーザーの由来とバリエーション

ウイスキーベースロングカクテルのゴッドファーザー

ゴッドファーザーの由来

1935年頃のアル・カポネ

「 ゴッドファーザー 」とは、アメリカ禁酒法時代に暗躍したマフィアのボス「 アル・カポネ 」、別名「 ゴッドファーザー 」をコンセプトにしたカクテルです。

1972年に公開された「 ゴッドファーザー 」という歴史に残る映画があり、これはイタリア人作家マリオ・プーゾの小説「 ゴッドファーザー 」というイタリア系アメリカ人のアル・カポネを描いた作品が元です。そしてその時にこのカクテルもこの小説をイメージして考案されました。

「 ゴッドファーザー 」は、スコッチウイスキーとアマレットを使ったシンプルでリッチなカクテルです。その特徴は、ウイスキーの深みとアマレットの甘さが絶妙に調和した味わいにあります。名前の由来は映画『ゴッドファーザー』から来ており、映画と共にその名を広めました。

Photo|1935年頃のアル・カポネ|画像引用 Wikipedia

ゴッドファーザーのバリエーション

ロックグラスに注がれたウイスキー
  • ゴッドファーザー・・・本家本元であるスコッチウイスキーとアマレットのレシピ。
  • ゴッドマザー・・・・・ウイスキーをウォッカに変えた甘さとクリアさが特徴のカクテル。

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今回紹介したカクテルの材料

ー アマレット Amaretto ー

種子系リキュールアマレットのルクサルド

誕生・由来・・・誕生は16世紀中頃イタリア・ミラノで、ある一人の画家が宿泊していた宿の、美しい女主人に恋をしたそうです。 そしてその女主人をモデルにしたところ、女主人はお礼に、杏の核を原料に果実、ハーブを使ったリキュールを画家に送りました。 この時お礼に渡したリキュールが後のアマレットの原型と言われています。

1800年の始めの頃に、この話を知った人物がレシピを復元し、アマレッティの香りに近かったため「 アマレット 」と名付けて販売を開始しました。


製造・原料・・・アマレットの原料は、杏の種のさらに中にある核、アーモンド、カカオ、バニラビーンズなどを使用しています。主原料は杏の核ですが、香りはアーモンドの香りが強く感じられます。

その杏の核を何十種類もの果実、ハーブを蒸留液に浸します。 その後でアルコールを配合し、熟成されて造られています。

アマレットは、その独特の風味と香りから、多くのカクテルやデザートに使用される人気のリキュールです。ブランドごとの風味の違いを楽しみながら、お気に入りの使い方を見つけてみてください。


味わい・香り・・・主にアーモンドの風味が特徴的で、甘く豊かなアーモンドの味わいと香りが広がりますが、苦味やスパイシーさも感じられることがあり、シナモンやバニラ、オレンジピールなどの香りが感じられることがあります。また、甘すぎず、かといって苦すぎることもなく、まろやかでバランスの取れた味わいが楽しめます。

アマレットはアーモンドの豊かな味わいと、複雑なハーブやスパイスのニュアンスが特徴であり、その独特の風味と香りが多くの人々に愛されています。

  • アマレットの歴史・製法・主なブランドは ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

オール・デイ・カクテル All day cocktail

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

ディジェスティフ Digestif

「 ディジェスティフ Digestif 」とはフランス語で食後に飲むお酒のことで、英語では「 アフターディナー・ドリンク After dinner drink 」と呼びます。

特徴としてはブランデーなどのアルコール度数が高めのスピリッツを使い、クリームなどの甘味の強いものを材料に使う傾向があります。

アルコール度数が高いカクテルが多いのには理由があり、満腹になった後にアルコール度数が高めのお酒を飲むことで、食後の疲れた胃に刺激を与えます。

女性が食後のコーヒーを飲んでいる

刺激を与えることにより、再度活性化させ消化を促進させる役割を持っているのです。

香りがあり、甘口のものが多い理由は、デザート感覚で楽しめることで、更なる満足感を与えることが目的としてあり、他には香り高いもので気分を落ち着かせることがあります。

ナイト・キャップ・カクテル Night cap cocktail

女性がベッドで寝ている

ナイトキャップ・カクテルとは就寝前に飲むお酒のことの名前で、日本ではナイトキャップのことを「 寝酒 」と呼ばれています。

ナイトキャップの目的は、アルコールを摂取することにより、神経の緊張を緩和する効果があり、一日の疲労を癒すために体を温め、リラックスさせて眠りやすくするために飲まれます。

ベースのお酒で言うと主にブランデーベースが多くあり、割り材料もミルクや卵などが使われることが多いようです。 中には体を温めるためにホットカクテルも多数あります。

アルコール度数が高めのものが多くあるため、飲みすぎないように少量をゆっくり飲み、頭と体を休めましょう。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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フレンチコネクションにおすすめのグラス

オールドファッションドグラス Old fashioned glass ー

オールドファッションどグラス・ロックグラス

カクテルやウイスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。

タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。

正式名はオールドファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールドファッションド 」から由来していると言われています。

古来からあるものなので、「 オールドファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。

フレンチコネクションで使う道具

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