カシスグレープフルーツ|カクテルレシピ・作り方・特徴|カシスリキュール + グレープフルーツジュース

リキュールベースロングカクテルのカシスグレープフルーツ
目次
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レシピと作り方

カシスグレープフルーツの材料

Recipe no.156

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技法 = ステア

Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと

カシスグレープフルーツの作り方

グラスは、使いやすく飲みやすい タンブラーグラス をおすすめします。 他には ゴブレットコリンズグラス がおすすめです。

STEP
材料を合わせる

グラスに氷、カシスリキュール、グレープフルーツジュースを入れます。

STEP
ステアする

しっかりとステアをすれば完成です。


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  • アルコール度数 = 4% ~ 5% 前後
  • 最適なTPO = 日中
  • カクテル言葉 = 「 自分の価値を知っているクレオパトラ 」
  • カクテル誕生日 = 「 2月14日 」

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カシスグレープフルーツの特徴・味わい

フレッシュグレープフルーツジュース

由来と歴史 〛・・・カシスグレープフルーツは、リキュールの中でも特に人気の高いカシスリキュールをベースにしたシンプルで親しみやすいカクテルです。カシスリキュールは、フランス・ブルゴーニュ地方が発祥とされる「 クレーム・ド・カシス 」というカシス( クロスグリ )の実を使った甘いリキュールで、その歴史は19世紀に遡ります。

このリキュールは、フランスでは「 キール 」などの有名カクテルに使われており、甘くフルーティーな香りで非常に多用途です。カシスリキュールをベースにしたカクテルが多く作られる中で、グレープフルーツジュースと組み合わせたカシスグレープフルーツは20世紀後半に生まれ、特にカジュアルなバーやレストランで広まったとされています。


特 徴 〛・・・カシスグレープフルーツの特徴は、そのバランスの取れた味わいにあります。カシスリキュールの甘く濃厚なフルーツの風味に、グレープフルーツジュースのフレッシュでほろ苦い酸味が加わることで、単調でなく飲みやすい仕上がりになります。この甘酸っぱさのバランスが、カクテル全体を爽やかに引き締めてくれるのです。

見た目も鮮やかで、カシスリキュールの赤紫色がグレープフルーツジュースと混ざり合うことで美しい色合いを演出します。このビジュアルの良さは、飲む前から期待感を高め、気持ちをリフレッシュさせてくれます。

地方の方ではこのカクテルを「 マダムロゼ 」という名称でお店などでメニューに記載しています。 何処でどの時期にこの名前が出てきたかは不明です。

高知県発祥のカクテルとも聞いたことがありますが、どうも間違いのようで、カクテル自体はその前から存在しています。 マダムロゼというカクテル名が高知県発祥なのかもしれません。 どちらにしろ、マダムロゼという名前は四国内もしくはその周辺での呼び名です。


器に盛ったカシスの実

味わい 〛・・・味わいは非常にフルーティーで、カシスの甘さとグレープフルーツの酸味が調和しています。まず一口飲むと、カシスの深いベリー系の甘みが口に広がり、その後にグレープフルーツの爽やかな酸味と軽い苦みが追いかけてくることで、後味にキレが感じられます。

甘すぎるわけでもなく、苦味も控えめであるため、アルコール感をあまり感じさせない優しい味わいです。そのため、カクテル初心者にも非常におすすめで、食前酒としてもぴったりの一杯です。


魅 力 〛・・・カシスグレープフルーツの最大の魅力は、その飲みやすさと爽やかさです。カシスリキュールが持つ甘さは、グレープフルーツジュースの酸味と調和することでさっぱりとした味わいに仕上がり、食事中やリフレッシュしたいときに最適です。

また、アルコール度数も比較的低いため、飲みやすく、アルコールに強くない方でも安心して楽しむことができます。これにより、友人やパートナーとの軽い乾杯や、リラックスしたいときに飲むのにぴったりのカクテルと言えます。

さらに、カシスリキュールの持つフルーティーで濃厚な香りは、グレープフルーツジュースと合わせることで複雑さを増し、まるで高級なフルーツカクテルを楽しんでいるかのような贅沢な気分を味わうことができます。この簡単なレシピでありながらも豊かな風味を持つことから、自宅でのカジュアルなカクテルタイムにも非常におすすめです。

見た目の美しさも大きなポイントで、鮮やかなピンク色のカクテルは、パーティーやホームパーティーの際に映える一杯となり、写真映えすることも魅力の一つです。軽くて飲みやすいので、様々なシチュエーションに適しており、性別や年齢に関係なく多くの人に愛されるカクテルです。

カシスグレープフルーツは、シンプルながらも美味しさとビジュアルの両方を兼ね備えたカクテルであり、いつでもどこでも気軽に楽しめる点がその最大の魅力です。爽やかな味わいと美しい見た目で、リラックスした時間を提供してくれる、そんな素敵な一杯です。

カシスグレープフルーツの材料

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ベースのお酒・カシスリキュール

バーの背景とクレームドカシスのボトル

カシスとはスグリ科スグリ属で、小さな食用の果実をつける温帯地域に分布する落葉低木で、ビタミンCやアントシアニンが豊富です。

本来の名前は和名が「 クロスグリ 黒酸塊 」で英名で「 ブラックカラント Blackcurrant 」と言い、カシスという名前はフランス語で、おそらく居酒屋などで「 カシスオレンジ 」などがメジャーになったので、カシスという名前の方が馴染みになったのではないかと考えられます。

カシスリキュールの歴史

フランス・ブルゴーニュ地方の風景

Photo|フランス・ブルゴーニュ地方

クレーム・ド・カシスは1841年フランス・ブルゴーニュ地方のディジョン市にあるラグート社が発売したのが最初です。

ブルゴーニュ地方に繁茂しているクロスグリ( カシス )の実にオーギュスト・デニス・ラグート氏が着目します。 そして5年間でリキュール開発を行い、1836年にラグート社を設立し発売しました。

1858年には、オーギュスト・デニス・ラグート氏の娘婿であるルイ・ルジェと協力し、社名をルジェ・ラグート社に変え、販売に力を入れます。 そしてその後もフランボワーズやピーチなど様々なリキュールを発売し、世界的リキュールブランドとして販売しています。

現在ではフランス国内のリキュール生産量の25%、果実系リキュールの部類では40%の生産量を占めており、毎年1,600万リットルのクレーム・ド・カシスが生産され、その大部分がフランス国内で消費されています。

カシスリキュールの原料・製法

ヴェドレンヌ社のカシスリキュール

カシスリキュールの製造は、基本的にワインと同じように醸造します。 カシスの実は収穫後すぐに傷み始めてしまうため、収穫してから24時間以内に製造に持ち込まれます。

収穫後すぐにマイナス30度で保存され、中性スピリッツの中で5cmくらいの大きさまで砕かれ、今度はマイナス5度ほどで1っカ月以上保存します。

その後は砂糖を加えて甘味、酸味、香りなどのバランスをとり、濾過して完了です。

カシスリキュールは温度、酸化に弱く一度栓を開けてしまうと常温では保存できず、開栓後の常温保存の寿命は早くて10日、もって20日なので、冷蔵保存が必要となります。

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カシスリキュールの主なブランド

ー ブランド別特徴表 ー


ー ルジェ・ラグート Lejay Lagoute ー

ルジェラグート社のカシスリキュール

ルジェは1841年からカシスリキュールを造り続けているブランドで、カシスリキュールの元祖と言える存在です。

原料のカシスはブルゴーニュ産。 そのブルゴーニュ産のカシスの中でも厳選された良質なものを選び、保存料・添加物を一切加えず、カシス本来のフルーティーな香りと味わいを引き出して製造された一品です。

カシスリキュールの中では一番認知度が高いと言っても過言ではなく、日本でもスーパーやコンビニでも見ることがある定番中の定番ブランドです。

Photo|画像提供 SUNTORY


ー キューゼニア Cusenier ー

キューゼニア社のカシスリキュールは、1857年フランス東部・ジュラ山地・オルナン村の、キューゼニアという土地付近からとれる果実から蒸留酒を造ることからスタートさせました。

キューゼニアのカシスリキュールはブルゴーニュ地方・ディジョン市周辺のカシスを使い、ディジョン市内の工場で製造されています。

特徴はコクがあり深い味わいながら、アルコール度数は低めに抑えているところと、カシスリキュールの中でもフルーティーさが強い点です。

キューゼニア社のカシスリキュール

ー ヴェドレンヌ Vedrenne ー

ヴェドレンヌ社のカシスリキュール

1919年、世界的に有名なワインの銘醸地であるフランス・ブルゴーニュ地方の、ニュイ・サン・ジョルジュでヴェドレンヌ社は誕生しました。

この土地はブドウの栽培地として最高の土壌と気候に恵まれており、それと同時にカシスの果実を栽培することも最適な土地で、多くの高品質なカシスが栽培されています。

雑味が無く、芳醇なアロマを感じられ、華やかな風味と奥行きのある深い甘味が特徴的。そのこだわりで世界最多の受賞歴を誇るまさにスーパー・カシスです。


ー マリーブリザール Marie brizard ー

マリーブリザールとは女性の名前で、1755年にアニゼットを初めて造り世に出した最初の人物です。

1755年に会社を設立し、現在では様々なリキュールと共に、シロップの製造にも力を入れている世界的ブランドです。

マリーブリザードのカシスは、フランス・ブルゴーニュ産の厳選されたカシスを使い、まろやかで甘すぎない味わいのカシスリキュールを製造しています。 マリーブリザールは、甘味、香り、酸味などのバランスの良さが最大の特徴です。

マリーブリザール社のカシスリキュール

ー 望月 Mochizuki ー

あおもりカシスのカシスリキュール望月

1965年( 昭和40年 )に弘前大学教授によってドイツからクロスグリを移植したのが日本産カシス栽培の始まりです。

その後1975年に株分けされ栽培がスタートします。 栽培は原種ならではの風味や栄養成分を大切にするために徹底管理しており、できる限りの農薬の不使用、収穫は手摘みといった一途な取り組みが高品質なカシスを産み、2015年に国の地理的保護制度( GI )に登録されました。

青森県・青森市のカシスは、現在「 あおもりカシス 」としてブランド化し、様々な商品となって販売されています。

その「 あおもりカシス 」をリキュール1本あたり200g以上使い、じっくりと低温で約2か月間浸漬させ、香料などの添加物を加えず造り上げたリキュールで、酸味とフルーティーな深い香りが最大の特徴です。

  • カシスリキュールの歴史・製造・主なブランドは ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day cocktail ー

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

カシスグレープフルーツにおすすめのグラス

コリンズグラス Collins glass

コリンズグラス・ゾンビグラス

背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。

他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。

他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。

ゴブレット Goblet

ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。

特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。

使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。

カクテルグラスゴブレット

ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。

聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。

タンブラーグラス Tumbler glass

タンブラーグラス

「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。

別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。

素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。

カシスグレープフルーツで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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