ピムスカップ|カクテルレシピ・作り方・特徴|ピムス + レモンジュース + ジンジャーエール

リキュールベースロングカクテルのピムスカップ
目次
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レシピと作り方

ピムスカップの材料

Recipe no.444

  • ピムスNo.1・・・・・・・・・・45ml
  • レモンジュース・・・・・・・・15ml
  • ジンジャーエール・・・・・・・Full
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと

ピムスカップの作り方

グラスは炭酸が抜けにくい コリンズグラス をおすすめします。他には ゴブレットタンブラーグラス が使われることが多いです。

STEP
材料を合わせる

グラスに氷、ピムス、レモンジュースを入れます。

STEP
炭酸をステアする

泡立たないように静かにジンジャーエールを満たし、ゆっくりと軽くステアをすれば完成です。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 5% ~ 6% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 歩み寄り 」
  • カクテル誕生日 = 「 7月2日 」

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ピムスカップの特徴

由来・歴史 〛・・・「 ピムスカップ 」のピムスとは、カクテルの材料として使われることを前提として造られた混成酒( リキュール )で、カクテルで使う副材料として開発されたリキュールでは最古と言われています。 瓶のラベルにもその内容が記載されており、特に炭酸飲料で割って飲むことを基本としています。

「 ピムス No.1 」は、1840年代にロンドンで誕生しました。ピムスカップの名前の由来は、ジェームス・ピム (James Pimm) という人物で、彼はロンドンのオイスターバーのオーナーでした。彼は、消化促進のためにジンをベースにしたハーブやスパイスを加えたリキュールを作り、それを「 ピムス No.1 」と名付けました。当初は、お店の常連客のために提供していたこの飲み物が人気を博し、やがてイギリス全土で愛されるカクテルとなりました。

「 ピムスカップ 」は、イギリスの上流階級や社交界で広く飲まれ、特にウィンブルドンテニス大会ロイヤル・アスコット競馬場などのスポーツイベントの定番として親しまれています。特に、爽やかな味わいが暑い夏の時期にぴったりで、屋外でのイベントやガーデンパーティーで人気です。

ピムスのリスト

  • No.1 = ジンをベースにして造っているリキュール
  • No.2 = スコッチウイスキーをベースにして造っているリキュール
  • No.3 = ブランデーをベースにして造っているリキュール
  • No.4 = ラムをベースをベースにして造っているリキュール
  • No.5 = ライ・ウイスキーをベースにして造っているリキュール
  • No.6 = ウォッカをベースにして造っているリキュール

ピムスNo.1

特 徴 〛・・・「 ピムスカップ 」の最大の特徴は、その爽やかでフルーティーな味わいと、たっぷりのフレッシュフルーツやハーブを使ったビジュアルです。ピムス No.1自体はジンをベースに、ハーブやスパイス、柑橘系のフレーバーが加えられたリキュールで、これにレモネードやソーダを加えることで軽やかで飲みやすいカクテルに仕上がります。

キュウリやオレンジ、イチゴ、ミントなど、カラフルなフルーツやハーブを入れることで、見た目を引き立て、飲むだけでなく、視覚的にも楽しむことができます。また、各家庭やバーによってフルーツや炭酸飲料の組み合わせが異なり、自分好みにアレンジできる点も特徴的です。


味わい 〛・・・「 ピムスカップ 」の味わいは、フルーティーで軽やかです。ピムス No.1のリキュール自体は甘味がありながらも、ハーブや柑橘系の風味がバランスを取っており、全体として爽やかな印象を受けます。レモネードの炭酸と酸味がリキュールの甘さを引き締め、軽快な飲み心地を生み出します。

また、フルーツから出る自然な甘さとフレッシュさが加わることで、複雑な風味を楽しむことができ、キュウリやミントの爽やかなアクセントが後味を清涼感のあるものにしてくれます。


魅 力 〛・・・「 ピムスカップ 」の最大の魅力は、その見た目の華やかさ手軽に作れる多様性です。カクテルとしての味わいもさることながら、たくさんのフルーツやハーブを加えることで、見た目も非常に鮮やかでパーティーやイベントにぴったりの一杯です。

さらに、ベースのピムス No.1にレモネードやジンジャーエール、ソーダなど、好みの炭酸飲料を組み合わせることで、非常に自由度の高いアレンジが可能です。また、氷と一緒に大きなグラスやジャグでシェアするスタイルも一般的で、屋外でのイベントやガーデンパーティーに適しています。


ピムスカップのまとめ 〛・・・フルーティーであり甘味も感じられるピムスNo.1をベースに、柑橘系酸味のレモンジュースを加え、辛味と炭酸の爽快感があるジンジャーエールで割ったレシピで、ピムスNo.1のフルーティーさとジンジャーエールの辛味が印象的で、アルコール度数の低さもあり飲みやすく、万人受けできるカクテルです。

  • ピムス No.1をベースに、レモネードやフルーツ、ハーブを加えたリキュールカクテル
  • 1840年代、ロンドンでジェームス・ピムが作ったリキュールに由来
  • フルーティーで爽やかな味わいが特徴
  • イギリスのスポーツイベントや夏のパーティーで人気の定番カクテル
  • フルーツやハーブを使った華やかな見た目が魅力
  • 自由度の高いアレンジが可能

「ピムスカップ」は、特に夏のアウトドアイベントやパーティーで楽しめるカクテルとして、イギリス国内外で親しまれています。リフレッシュできる一杯として、軽やかで華やかな雰囲気を楽しむのに最適なカクテルです。

ピムスカップの材料

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世界クラシックカクテル セールスランキング ベスト 50

カクテル世界ランキング総合のタイトル画像

イギリスの酒類専門誌「 ドリンク・インターナショナル 」が、「 トップセールス( 販売数 ) 」「 トップトレンド( 流行 ) 」をテーマに、厳選された一流のBARなど100店舗からアンケート調査をし、ランキング化して毎年クラシック・カクテルセールスベスト50として発表しています。

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今回紹介したカクテルの材料

ジンジャーエール Ginger ale ー

棚に陳列されたジンジャーエール缶

誕生・由来・・・ジンジャーエールには「 ゴールデン 」と 「ドライ( ペール )」の2種類があり、先に誕生したのは1851年頃に、アメリカ人外科医で薬屋を営んでいるトーマス・カントレルによってゴールデンが誕生し、1907年にカナダ人のジョン・J・マクローリンによってドライが誕生しました。

その後ドライは、アメリカ禁酒法時代に人気を得て、世界的な炭酸飲料としての地位を築いています。


製造・原料・・・まずは生姜を刻み、砂糖などを加えジンジャーシロップをつくります。

その後炭酸水、ブランドによって異なるレモンなどのフレーバーを加えて作られるのが一般的です。


味わい・香り・・・ドライジンジャーエールは、甘さ控えめで生姜の香りと味わいが強く、辛味をしっかりと感じられるので、ピリピリとしたテイストを楽しめます。

ゴールデンはドライと対照的で、甘さとスパイスのバランスが良く調和しています。ドライよりは甘味が強く、まろやかで滑らかな口当たりがあります。

カクテルには一般的にドライが使われますが、甘さを強調したいカクテルや、ドライのスパイシーさが苦手な方向けでつくる際はゴールデンが使われます。

  • ジンジャーエールの歴史・主なブランドは ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day cocktail

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。

胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

食前酒が並んでいる

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

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ピムスカップにおすすめのグラス

コリンズグラス Collins glass

コリンズグラス・ゾンビグラス

背の高い円柱形の細い形をしたグラスで、ラムベースの「 ゾンビ 」を飲むために使われるため、ゾンビーグラスと言われています。その後ジンベースのカクテル「 トム・コリンズ 」の人気が出るとコリンズグラスとも呼ばれるようになりました。

他にもチムニーグラスやトールグラス、煙突グラスとも言われることがあります。

他のグラスに比べて別名が多くあり、それだけ様々な場面で多くの国々の人達に使われているという事なのかもしれません。

背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。

ゴブレット Goblet

ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。

特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。

使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。

カクテルグラスゴブレット

ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。

聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。

タンブラーグラス Tumbler glass

タンブラーグラス

「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。

別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。

使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。

素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。

ピムスカップで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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