チャーチルのカクテルレシピ・作り方・特徴・由来｜ウイスキー + スイートベルモット + ホワイトキュラソー + レモンジュース

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英国の偉大な首相ウィンストン・チャーチルに敬意を表して創作された「チャーチル」。スコッチウイスキーの芳醇な香りに、ハーブの甘さと柑橘の爽やかさが調和した上品な味わいです。控えめな甘さとバランスの取れた酸味が特徴で、食前酒として最適。歴史と伝統が息づくクラシカルな一杯を、ぜひ体験してください。

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レシピと作り方

材料

Recipe no.584

スコッチウイスキー・・・・・・30ml
スイートベルモット・・・・・・10ml
ホワイトキュラソー・・・・・・10ml
レモンジュース・・・・・・・・10ml

このカクテルの〚材料リスト〛へ ⇓

作り方

Step

材料を合わせる

シェーカーにスコッチウイスキー、スイートベルモット、ホワイトキュラソー、レモンジュース、氷を入れます。

Step

シェークする

しっかりとシェークを行い、グラスヘ注げば完成です。

シェーカーの使い方 ➡

技法 = シェーク
グラス = カクテルグラス
アルコール度数 = 25% 前後
最適なTPO = 日中 / 食前
カクテル言葉 = 「順調」
カクテル誕生日 = 「 4月6日」

チャーチルの詳細・動画

チャーチルの由来

Photo｜1940年代頃のウィンストン・チャーチル

今回紹介したカクテル「チャーチル」は、1940年～1945年と、1951年～1955年の２度イギリスの首相を務めた元軍人の政治家である「ウィンストン・チャーチル」の名前をそのまま使い、敬意を持って考案されたカクテルです。

チャーチルと言えば第二次世界大戦時の首相として、ナチス・ドイツとの戦いを指導したことで有名ですが、他にも文筆の才を持ち合わせ、２回目の首相在職時にはノーベル文学賞を受賞しています。

経営や政治などで幾つもの失敗をしますが、やり抜く強い意志を持ち、継続することで結果を出し、後に「成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは続ける勇気だ」という名言を残している通り、有言実行した偉人です。

このカクテルは1950年代頃、ロンドンの名門サヴォイ・ホテルのアメリカン・バーで、1954年から1975年までチーフバーテンダーを務めたジョー・ギルモアによって考案されたとされています。チャーチル自身がウイスキーを好んだことから、その名にちなんだカクテルが生まれたのは自然な流れでした。

特徴・味わい

チャーチルの最大の魅力は、その深みのある味わいと複雑な香りにあります。チャーチル首相の大胆なイメージとは異なり、実際の味わいは控えめな甘さと爽やかさが調和した上品な仕上がり。一口目では個性を理解するのが難しいかもしれませんが、ゆっくり味わうことで、様々な風味が絡み合い変化していく様子を楽しめます。

スコッチウイスキーのピート香と芳醇な麦の香りがベースとなり、スイートベルモットが数十種類のハーブの複雑な甘さを添えます。ホワイトキュラソーがオレンジの爽やかな香りを加え、レモンジュースのキリッとした酸味が全体を引き締めます。グラスに注げば、琥珀色に輝く美しい液体が、落ち着いた雰囲気を演出します。

口に含むと、まずスコッチウイスキーの芳醇な香りとピート香が広がり、次にベルモットの甘くハーバルな風味が舌を包み込みます。ホワイトキュラソーの柑橘の香りが爽やかさを加え、レモンの酸味が味わいをサッパリとまとめあげます。喉を通る瞬間には、バランスの取れた上品な余韻が残り、食前酒として最適。歴史と伝統を持つクラシカルな一杯を、ぜひバーで味わってみてください。

Point｜バーテンダーからのおすすめ

相性の良い食べ物・おつまみ・・・スモークサーモンやローストビーフなど、イギリス料理の前菜と好相性。熟成チーズやナッツの盛り合わせとも相性抜群で、食前酒として楽しむのが最適です。軽めのカナッペやオリーブとも相性が良く、会話を楽しみながらゆっくり味わえます。
作り方のポイント・・・シェークはしっかり行い、よく冷やすことが重要。スコッチウイスキーは上質なブレンデッドタイプがおすすめ。レモンジュースをライムジュースに替えるレシピもありますが、多くはレモンを使用します。スイートベルモットは控えめに効かせるのがポイントです。
飲み方の注意・・・アルコール度数が25%前後とやや高めなので、ゆっくり味わいながら楽しみましょう。複雑な風味が特徴のため、一口ずつじっくり味わうことで、様々な香りの変化を楽しめます。食前に飲むことで、食欲を引き立てる効果も期待できます。
アレンジ提案・・・レモンジュースをライムジュースに替えると、より爽やかな酸味が際立ちます。スイートベルモットの量を調整することで、甘さのバランスを好みに合わせられます。レモンピールを絞ると、柑橘の香りがさらに引き立ち、より華やかな印象になります。