レシピと作り方
ウイスキートニックの材料
Recipe no.163
- ウイスキー・・・・・・・・・・45ml
- トニックウォーター・・・・・・Full
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技法 = ステア
※ Full = グラスの8割~9割まで満たす適量のこと
ウイスキートニックの作り方
グラスは、コリンズグラス、タンブラーグラス、ゴブレット などがおすすめです。
泡立たないように静かにトニックウォーターを満たし、ゆっくりと軽くステアをします。
炭酸類を混ぜる場合は、ゆっくりと1回転~2回転 ステアし、バースプーンで氷をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろせば混ざります。
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ウイスキートニックの特徴・味わい
〚 由来と歴史 〛・・・ウイスキートニックは、ウイスキーとトニックウォーターを使った非常にシンプルなカクテルで、その由来は長い歴史を持つトニックウォーターの普及に関係しています。トニックウォーターは19世紀にキニーネを含む水として開発され、マラリア予防のためにインドなどで飲まれていました。やがて、ジンをはじめとする様々なスピリッツと組み合わせることが流行し、爽やかなカクテルとして楽しむ文化が広まりました。
その流れの中で、ウイスキーもトニックウォーターと組み合わされ、ウイスキートニックとして提供されるようになりました。特に蒸し暑い気候やリフレッシュしたいときに好まれ、爽やかさをウイスキーに加える新しい飲み方として人気が出たのです。
〚 特 徴 〛・・・ウイスキートニックの特徴は、ウイスキーの風味を活かしつつ、トニックウォーターの軽やかな炭酸とほのかな苦味で爽やかな飲み心地を生み出している点です。ウイスキー特有のスモーキーさやコクがトニックの苦味とよく調和し、さっぱりとした後味が残ります。
ウイスキーの種類によって風味が大きく変わるのも魅力で、バーボンやスコッチ、アイリッシュなど、異なるタイプのウイスキーを使うことで、それぞれの個性が引き立てられます。シングルモルトウイスキーを使えば、複雑な香りと風味を楽しむことができ、ブレンデッドウイスキーを使えばまろやかでバランスの取れた味わいになります。
日本ではウィスキーをソーダで割るウイスキーハイボールが主流となっていますが、このトニックウォーター割りにはソーダにはないほろ苦さの存在がカクテルにパンチを与えてくれますので、かなりおすすめです。
- ウイスキーハイボールのページは ⇒ コチラ
〚 味わい 〛・・・味わいは、ウイスキーの持つ深みやコクがありながらも、トニックウォーターの炭酸によって軽やかで爽快です。ウイスキーのアルコールの強さがトニックウォーターによって和らげられ、トニックのほのかな苦味と甘さが加わることで、ウイスキーの風味が際立ちながらもバランスの取れた味わいとなります。
また、レモンやライムを加えることで、フレッシュな酸味がプラスされ、さらにさっぱりとした味わいに仕上がります。これにより、ウイスキーの複雑さとトニックウォーターのシンプルな爽やかさが見事に融合し、飽きのこない風味となっています。
〚 魅 力 〛・・・ウイスキートニックの最大の魅力は、そのシンプルさとアレンジの幅広さにあります。ウイスキーの風味をそのまま楽しむにはストレートやオン・ザ・ロックが一般的ですが、トニックウォーターを加えることで軽やかに仕上がり、ウイスキー初心者でも飲みやすくなるのがポイントです。
また、ウイスキーの銘柄によって風味が異なるため、さまざまなウイスキーを使って自分好みのウイスキートニックを探す楽しみもあります。例えば、スコッチウイスキーであればピートのスモーキーな香りが際立ち、バーボンウイスキーであればバニラやキャラメルのような甘さが加わります。これにより、1つのカクテルでもさまざまな表情を見せてくれるのが魅力です。
さらに、ウイスキーの奥深さをカジュアルに楽しめる点もこのカクテルの魅力です。ウイスキートニックは、軽やかで爽やかな飲み口のため、食前酒としてもぴったりであり、気軽な集まりやホームパーティーでも人気のある一杯です。炭酸の爽快感とウイスキーの豊かな香りが、飲む人の気分をリフレッシュさせ、どんなシーンにもマッチする汎用性の高さを持っています。
トニックウォーターを使うことで、ウイスキーの持つ独特の強さやクセが和らぎ、フレッシュでさっぱりとした飲みやすさが加わるため、普段はウイスキーを敬遠しがちな人にもぜひ試していただきたいカクテルです。
ウイスキートニックは、シンプルな材料でありながらウイスキーの多様な風味を引き出し、トニックウォーターとのバランスを楽しむことができる、手軽で奥深いカクテルです。どのウイスキーを選ぶかで大きく変わるその味わいを楽しみながら、自分だけの一杯を見つける楽しさも、ウイスキートニックの魅力の一つです。
ウイスキートニックの材料
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ベースのお酒・ウイスキー
ウイスキーの歴史は古く、1400年後半と言われています( 1100年後半とも言われている )。製法は時代により変化していきましたが、古くからの伝統も残っており、進化と伝統が一緒になり現在も続いています。
ピートと樽熟成の芳醇な香り、飲みごたえに口当たりが人気・定着の理由です。 海外だけではなく日本でも、明治時代の頃から多くの人に飲まれ続けています。 現在ではロックやストレートのみではなく、ハイボールなどのカクテルとしても飲まれ、世界各国に浸透しています。
ウイスキーの誕生・歴史
ウイスキーの誕生・・・蒸留酒自体の誕生は、紀元前3~4世紀頃のメソポタミアで、錬金術を通して発達されたと言われています。
ウイスキーの誕生は現在も明確にはわかっていません。 有力な説が2つあり、アイルランド説とスコットランド説です。 どちらもウイスキーが有名な国で、強い説はあるものの、決定打に欠けているのが現状です。
熟成の始まり・・・17世紀~19世紀にかけて、スコッチウイスキーの製造にはものすごく重い税が課せられていました。生産者は重い税から逃れるため、スコットランド北部の山奥深くに隠れてウイスキーを造るようになります。蒸留したウイスキーを隠すため、木製の樽に入れて保存すると、無色透明の液体が琥珀色になり、香り高くまろやかな口当たりに変わっていました。これが樽熟成の始まりです。
フィロキセラの猛威・・・連続式蒸留機のおかげで、スコッチは大量生産するようになりましたが、当時ロンドンではワイン、ブランデーが主流であり、ウイスキーはそれらに並ぶことはできませんでした。
しかし1860年頃から、フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )という害虫の大量発生によるブドウ畑の壊滅事件が起きます。
この害虫は根に寄生するため薬剤散布などが行えず、対策方法が確立するまでになんと約30年以上もの時間を費やします。
壊滅状態の間、ロンドンの紳士たちはブランデーの代わりにウイスキーを飲むようになり、ウイスキーはその後ヨーロッパ中で飲まれるようになりました。
Photo|フィロキセラ( ブドウネアブラムシ )
アメリカとウイスキー・・・18世紀初頭にスコットランドからアイルランドに渡り、その後アメリカに渡った移民の人達がアメリカのペンシルヴァニア周辺に移住しました。
その移住した人々は、農業の傍らにライ麦などを原料に使い蒸留酒を造っていました。
その後ウイスキー税反乱、南北戦争、アメリカ禁酒法などをきっかけにバーボンなどのアメリカンウイスキーや、カナディアンウイスキーが定着していきます。
Photo|ウイスキー税反乱を鎮圧するために閲兵しているジョージ・ワシントンの絵
日本のウイスキー・・・日本に初めてウイスキーが上陸したのは、黒船来航の時だと言われています。
そこから輸入するようになりますが、現サントリーの創始者である鳥井 信治郎氏が日本のウイスキーを造りはじめ、現在ではジャパニーズ・ウイスキーは世界5大ウイスキーの一つとして確立しています。
Photo|ヴィルヘルム・ハイネによる 黒船来航
- ウイスキーの誕生・歴史は ⇒ コチラ
ウイスキーの原料・製法
ウイスキーの原料は、水、酵母、穀物の三つでできています。 水はミネラル分をバランスよく含んでいる天然水が最も適しています。酵母は麦汁の糖を食べ、アルコール発酵ガス、エステルなどの香気成分を作り出す微生物です。
ウイスキーの種類によって細かく規定を設けているのが穀物で、グレーンウイスキーやバーボンウイスキーには大麦麦芽の他に、小麦、ライ麦、トウモロコシが使われます。 トウモロコシが多いとまろやかになり、ライ麦が多いとドライフレーバーが強くなるのが特徴です。
原料の他にピートと呼ばれる、植物が長い年月をかけて炭化した泥炭を燃料とし、網に広げたモルトの下から焚いて穀物を乾燥させます。この時に穀物に薫香が染みつき、これがウイスキー特有の香りの元になっているのです。
ウイスキーの製法は大きく分けると、収穫 ⇒ 製麦( モルティング ) ⇒ 乾燥( ピート ) ⇒ 糖化( マッシング ) ⇒ 発酵 ⇒ 蒸留 ⇒ 熟成 ⇒ ブレンド ⇒ 完成
様々な工程を終え、樽熟成後にはウイスキー職人ともいえる「 ブレンダー 」によって各蒸留所の品質管理や個性を造り出し、世に出るのです。
- ウイスキーの製法・原料は ⇒ コチラ
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今回紹介したカクテルの材料
ー トニックウォーター Tonic water ー
誕生・由来・・・誕生は18世紀イギリスと言われています。 当時イギリスは多くの植民地を保有していました。イギリスから遠く離れた熱帯地方ではマラリアが発生し、その予防( 特効薬 )として目を付けたのが「 キナの樹皮 」でした。そのキナに着目し、キナの樹皮を精製した成分( キニーネ )に香草、レモンやライムなどの果皮のエキス、それらを炭酸水に混ぜ合わせました。こうしてできたのがイギリスで最古の清涼飲料水トニックウォーターです。
製造・原料・・・トニックウォーターの主成分は「 水 」であるため、高品質な水を準備します。キナの樹皮からキナインと呼ばれる苦味成分を抽出し、水やアルコールで浸漬します。
その後砂糖などの甘味、レモンやライムなどを香り付けし、フレーバーを調合させ、液体に二酸化炭素を注入し、炭酸ガスを溶解させます。
最後に濾過し、不純物を除去を行いボトルに詰めて密封します。
味わい・香り・・・キナの樹皮から抽出されたキナインなどの苦味成分を含んでいます。そのため、苦味が特徴的で、程よい苦味があります。甘味は砂糖が含まれておりますが、これは苦味を中和する程度のため、強い甘味は感じません。
香りは、キナ特有の香りが感じられます。一部のトニックウォーターにはレモンやライムの香りが加えられており、フルーティーな香りが感じられることがあります。
トニックウォーターは苦味がありながらも、程よい甘味や酸味がバランスよく調和した特徴的な味わいを持ち、キナの香りが際立つことが一般的です。
- トニックウォーターの誕生・製造・ブランドは ⇒ コチラ
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ビルド & ステア
「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。
「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。
炭酸系の混ぜ方
炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。
バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。
混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。
バースプーンの使い方
Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。
この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。
- バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ
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カクテルのTPO用語
オールデイカクテル All day cocktail
カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。
主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。
そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。
プレディナー Pre dinner cocktail
プレディナーカクテルとは食事前に飲むお酒のことです。
胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。
プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。
プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。 テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。
お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールやカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。
- カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ
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ウイスキートニックにおすすめのグラス
コリンズグラス Collins glass
背が高く細いので倒しやすいという難点がありますが、その細さは炭酸を抜けにくくしているためという最大のメリットがあり、炭酸系のカクテルをつくる時には必ずと言っていいほど使われるグラスです。 容量は270ml ~ 360mlくらいが一般的。
ゴブレット Goblet
ゴブレットとはグラスに土台と足が付いたグラスの事です。
特徴としてはワイングラスのように足が長くないことと、容量が多く入ることで、タンブラーグラスの代わりや、氷をたっぷり使うカクテル、ビール、ドリンクなどで使われ、パフェなどのデザートの器としても使われます。
使い勝手が良く、見た目も上品さと可愛らしさがあり、様々なシチュエーションであったり、お店などで幅広く使われています。
ゴブレットが誕生したのは14世紀だと言われていて、名前はフランス語で、「 Goblet 」と表記します。 元々は「 ゴブレー 」と呼んでいたそうですが、いつの間にか「 ゴブレット 」となったようです。
聖杯にもこのゴブレットが使われており、映画「 ハリーポッター 炎のゴブレット 」でもその名前が使われています。 容量は300ml前後が一般標準サイズ。
タンブラーグラス Tumbler glass
「 タンブラー Tumbler 」の語源は「 倒れるもの 」や「 転ぶもの 」の意味があり、元々獣を狩り、残った角等をくり抜いてコップにし、底が真っ平にはならなかったので、よく倒れていたことからこの名前が付いたそうです。
別名ハイボールグラスとも呼ばれることがあり、主にハイボールスタイルや、ソフトドリンクなどに使われています。 オールドファッションドグラス( ロックグラス )を原型として誕生したとも言われ、オールドファッションドグラスをそのまま縦に長くしたような形をしています。
使い勝手が良く、容量も多く入るため、どの家庭にも必ずいくつかはあるグラスで、用途がおおいためか容量の種類も一番多くあると言っても過言ではないでしょう。
素材もガラス製だけではなく、木製、金属製、陶器、プラスチック製と様々なものがあります。 容量は6オンスの180ml、8オンスの240ml、10オンスの300mlが一般的で、飲食業界では略して6タン、8タン、10タンなどと呼ばれているそうです。
- グラス紹介ページは ⇒ コチラ
ウイスキートニックで使う道具
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