ジンライム|カクテルレシピ・作り方・特徴・ジンライムとは|ドライジン + ライム

ジンベースロングカクテルのジンライム
目次
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レシピと作り方

ジンライムの材料

Recipe no.603

  • ドライジン・・・・・・・・・・45ml
  • ライムジュース・・・・・・・・15ml
  • ライムカット
  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料

技法 = ステア

ジンライムの作り方

グラスは オールドファッションドグラス( ロックグラス )を使います。

STEP
準備する

グラスに氷を入れてかき回し、グラスを冷やします。
( 余分に出た水分は捨てましょう )
グラスに少しだけ絞ったライムカットを入れます。

STEP
材料を合わせてステアする

ドライジン、ライムジュースを入れ、しっかりとステアをして完成です。


  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具
  • アルコール度数 = 27% ~ 28% 前後
  • 最適なTPO = 日中 / 食前
  • カクテル言葉 = 「 信頼 」「 色褪せぬ恋 」
  • カクテル誕生日 = 「 6月14日 」

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ジンライムの特徴・感想

瑞々しいライムカット

ジンライムが誕生したのは、18世紀頃のイギリスという諸説があります。 当時壊血病対策としてビタミンCを補う為にジンにライムを入れて飲んでいたのが始まりだと言われていますが、それに関しての記録はないため、説の域を出ないのが現状です。

19世紀に入る頃、BARでジンライムが出されるようになり、さらにジンライムをシェークして提供するようになります。 そうしてシェークしたものをギムレット、ロックスタイルで飲むものをジンライムと別れるようになりました。

日本に入ってきたのは、1964年の東京オリンピックの頃で、当時ウイスキーなどのロックスタイルが流行していました。 そのウイスキーのロックと一緒にロックスタイルのジンライムが普及していったのです。


カクテル自体はとてもシンプルなもので、ロックグラスに辛口でキレのあるドライジンを入れ、柑橘系酸味のライムジュースとライムカットを入れるレシピ。飲みごたえと微かなドライジン特有の香りに、酸味が加わることで爽やかにロックスタイルのジンを楽しむことができるカクテルです。中にはわずかな甘味のあるライムジュースを加えずに、ライムカットを良く絞って飲まれる方もいるようです。

ジンライムの魅力は、その爽やかさとシンプルな作り方にあります。ジンのボタニカルな風味とライムの酸味が絶妙にマッチし、非常に飲みやすく、リフレッシュ感があります。暑い夏の日や、食前酒として楽しむのに最適なカクテルです。

ジンライムは、そのシンプルさを活かして楽しむのがポイントです。ライムジュースの量はお好みで調整し、酸味のバランスを取ることができます。また、新鮮なライムを使用することで、よりフレッシュで美味しいカクテルになります。グラスを冷やしておくと、さらに美味しく楽しむことができます。

ジンライムの材料

  • このレシピの道具はコチラ ⇒ 道 具

ギムレットの由来・バリエーション

ジンベースショートカクテルのギムレット

ギムレットの由来・定着

ギムレットは19世紀末、イギリス東洋艦隊海軍将校に配給されていたジンの飲みすぎにを阻止するために生まれました。

当時配給していたジンは、そのまま( ストレート )で飲まれていたため、体にも仕事にも良くないと考え、同時にビタミンを摂取させるためライムジュースを加えたそうです。ネーミングはその時の海軍医であった「 ギムレット 」氏。

アメリカの作家レイモンド・チャンドラー

アメリカの小説家「 レイモンド・チャドラー 」氏の作品の中に、1953年刊行された「 長いお別れ 」の中で「 ギムレットにはまだ早い 」というセリフがあり、このことがキッカケで有名になったそうです。 フィリップ・マーロウという私立探偵を主人公としたハードボイルドな小説で、シリーズ6作という長編小説としても有名です。

1995年に出版されたアメリカ探偵作家協会によるベスト100では13位( 他のチャンドラー作品は8位と21位にもランクインしています )日本でもいくつかあるミステリーベスト100などのランキングに1位に選ばれている作品です。

Photo|レイモンド・チャンドラー

ギムレットのバリエーション

半分にカットされたライム

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ベースのお酒・ジン

ボンベイジンをモデルにしたジンのタイトル

ジンとは世界4大スピリッツの一つで、その中でもカクテルレシピは一番多いと思われます。

誕生はオランダですが、オランダをはじめイギリス、ドイツと各国が独自に成長、発展をしていったスピリッツで、現在ではロンドン・ドライジンが世界で主流となっています。

ジンの歴史

イギリスのジン狂気時代の販売店

ジンの原型となる「 ジュネヴァ 」は現在のオランダ・ベルギーで誕生しました。

最初薬用酒としてこの世に生まれたジュネヴァは、ジェニパーベリーの良い香りが人気の原因となり、オランダ国民に深く浸透します。

その後イギリスに持ち込まれたジュネヴァは、イギリス国内でも人気を博し、ジンと名前を変え、18世紀には歴史上最高のジン消費量を記録します。

ジンのおかげで税収も増えますが、それと同時にアルコール中毒や犯罪をも増加させ、一時死亡率が出生率を超えてしまうほどの社会問題に発展してしまいます。

後にこの時代を「 狂気のジン時代 」と呼ぶようになります。

19世紀に入ると連続式蒸留機の発明により、それまでの雑味を砂糖や大量のボタニカルで隠す必要がなくなり、クリーンで上質なジンが製造可能となります。

そしてジンは海を渡りアメリカへと伝わると、やはりそこでも人気を得て、それまでとは違いカクテルベースとして使用されるようになり、世界中で飲まれるようになりました。

これらが「 ジンはオランダで生まれ、イギリスが育み、アメリカが輝かせた 」という言葉が生まれた原型です。

ジンの原料・製法

未熟な緑色の球果と成熟した紫色の球果が同じ植物体上で成長している杜松果

Photo|ジュニパーベリー

まず麦などの穀物を酵素と水と一緒に糖化させます。その後糖化した材料をアルコール発酵させ、連続式蒸留機でアルコール度95%以上のニュートラル・スピリッツをつくります。

出来上がったニュートラル・スピリッツにジュニパーベリーをメインとした様々なボタニカルを漬け込み、約1日間おきます。 使うボタニカルは、シトラスコリアンダーカルダモンキャラウェイなど様々です。

これらに決まりはなく、各蒸留所が決めた素材を使い、その蒸留所の個性としてつくられます。 日本は日本ならではの玉露柚子山椒などが使われています。

漬け込みを終えると再度蒸留し、加水してアルコール度数40%前後( 定義は37.5%以上 )に調整しボトリングして完成です。

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ジンの種類

 ドライ ジン 

ボンベイサファイヤドライジン

辛口とキレが最大の特徴で、カクテルレシピの数も他のスピリッツに対して圧倒的な数があり、カクテルの王様と呼ばれる「 マティーニ 」や、薬用酒として生まれた「 ジントニック 」、「 ギムレット 」もジンベースです。

ドライジンの定義に「 ジュニパーベリーを香りの主とする 」という決まりがあるため、その香りは共通しています。

ただそれ以外の定義は自由度が高いので、各蒸留所の土地や文化によって様々な個性を出しています。

Photo|ボンベイサファイア Bombay sapphire

  • ドライジンの主なブランド ⇒ コチラ

 ジュネヴァ 

ジンの誕生はこのジュネヴァが最初でした。 ジュネヴァは順調に輸出量を増やしていき、世界で最も飲まれているジンになりましたが、アメリカの禁酒法をキッカケにドライジンが世界の主流となりました。

現在は大量生産にこだわらず、職人の手作りによって、丁寧な製法で世界に流通しています。

ドライジンよりも甘味が感じられ、樽熟成を行うものも多くあります、そのため琥珀色をしたジュネヴァは、飲むと口当たりが柔らかく飲みやすいのが特徴です。

オランダ産ジン・ノールドオールドジュネヴァ

Photo|ノールド・オールド・ジュネヴァ Noord’s

  • ジュネヴァの主なブランドは ⇒ コチラ

 シュタインヘーガー 

ドイツ産ジン・シュリヒテシュタインヘーガー

ジュネヴァ、ドライジンとは別の道を辿り、独自に発展を遂げてきました。

国から守られ、地域限定の生産をしているシュタインヘーガーは、ジュネヴァ同様大量生産にこだわらず、丁寧な職人の手作り製法によって現在も飲まれ続けています。

カクテルに使われることはあまりなく、ストレートやオンザロックで飲まれることが多いです。

日本酒を普段飲まれている方には、このシュタインヘーガーをお勧めします。

Photo|シンケンヘーガー Schinken hager

  • シュタインヘーガーの主なブランドは ⇒ コチラ

 クラフト ジン 

2015年辺りから急成長している新しいジャンルです。

クラフトジンには定義はなく、全体的にコンセプトがあることが特徴です。バラときゅうりという異色の素材を使ったり、オリエンタルなスパイスやハーブであったりと様々です。

2016年に京都で日本初のジンが蒸留されると、一気に他の蒸留所や大手飲料企業もクラフトジンを生産。

日本ならではの玉露山椒柚子などをつかったものが生産されています。各銘柄にそれぞれの個性が強く出ていて、色々な甘味や香りを楽しめます。

ボタニストクラフトドライジン

Photo|ザ・ボタニスト The botanist

  • クラフト・ジンの主なブランド ⇒ コチラ

 オールド・トム・ジン 

ヘイマンズオールドトムジン

18世紀のロンドンで、税金から逃れるため、密売を行う際に猫の看板を設置し、口にお金を入れ、猫の手足に繋がっている管からジンが出てくる仕掛けを作りました。

その猫の名前が「 オールド・トムキャット 」と呼ばれ、このジンの名前の由来となりました。

通常のドライジンに加糖したもののことを指し、シトラスなどのフレーバーを追加されているものもあり、口当たりはまろやかなものが多いのが特徴です。

Photo|ヘイマンズ Hayman’s

  • オールド・トム・ジンの主なブランド ⇒ コチラ

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ビルド & ステア

バー店員がドリンクをかき混ぜている様子を題目にしたステア&ビルド記事

「 ビルド 」とは「 組み合わせる 」または「 注ぐ 」という意味があり、ステアのように完全に混ぜるのではなく、組み合わせる、もしくはグラスに直接注ぐという目的の際に使います。

「 グラスの中に直接材料を注ぐ 」= ビルド、「 バースプーンで混ぜる 」= ステアと覚えれば間違いはありません。

炭酸系の混ぜ方

炭酸系の材料を使う場合は、早く混ぜたり、回す回数が多いと、炭酸が溢れてこぼれてしまうだけでなく、炭酸ガス自体も抜けてしまうのでゆっくり回すように注意しましょう。

バースプーンやマドラーをグラスの内側に沿って底まで入れます。 グラスに当てたままゆっくりと1回転 ~1.5回転回し、先端のスプーンでゆっくりと氷を持ち上げてゆっくりと下ろします。

混ざりにくい材料の場合は、炭酸以外の材料を入れて一度ステアを行い、炭酸類を入れた後に再度軽くステアするようにします。

バースプーンの使い方

ステアのやり方

Step 1 = まず左手はグラスの底を押さえます( ドリンクを体温で温めないため )右手はバースプーンを持ちます。( 左利きの人は逆になります )
Step 2 = バースプーンを動画のように中指と薬指の間に挟みます。
Step 3 = 親指と人差し指もバースプーンを挟んで持ちますが、この2本の役割は、落とさないようにするためだけのものなので軽く持ちましょう。
Step 4 = バースプーンの背中をグラスの内側の縁に沿って底へ持っていきます。
Step 5 = 自分の体より向こう側へ回す際は薬指で左回りに押すように持っていき、自分の体側に戻す際は右周りに中指で引き戻すようにバースプーンを移動させます。 この時にバースプーンの背中は常にグラスの外側へ向いています。

この動作の繰り返しになります。 最初は難しいと思うので、大きめのグラスに氷のみで練習すると良いでしょう。 慣れると便利なので、ぜひマスターしてください。

  • バースプーンの詳しい使い方は ⇒ コチラ

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カクテルのTPO用語

オールデイカクテル All day cocktail

ランチとディナー

カクテルには様々なシチュエーション向けに考案されたものがあります。

主に食欲を増進させるための食前酒や、デザートのようなテイストの食後向けカクテルであったり、眠る前に飲むカクテル、飲み過ぎた後の迎え酒などと様々です。

そういったシチュエーションなどに無関係であったり、特にこだわりなく考案されたもので、向き不向きが無いカクテルというのがこの「 オール・デイ・カクテル 」です。

プレディナー Pre dinner cocktail

プレディナーカクテル( 食前酒 )とは食事前に飲むお酒のことです。

胃を刺激して消化液の分泌を促進することで、消化器官の負担を軽くする働きがあり、食欲増進の効果があります。

プレディナーの習慣が誕生したのは、18世紀後半から19世紀にかけての間にフランス、イタリアの貴族間から始まったそうです。

プレディナーの特徴はアルコール度数が低いこと、スッキリとした口当たりに爽やかさや爽快感があるものが多いです。

食前酒が並んでいる

テイストは爽やかな甘味、少しの苦味や酸味が特徴的です。

お酒の種類はスパークリングワインやビールなどの炭酸類が多く見られ、リキュールではアペロールカンパリといった少し苦味があり、ハーブなどの香りがするリキュールが使われることが多いようです。 カクテルも香り、苦味、爽やかさを使ったものが多く、種類も豊富にあります。

  • カクテルを飲むタイミングの名称紹介は ⇒ コチラ

ジンライムにおすすめのグラス

オールドファッションドグラス Old fashioned glass ー

オールドファッションどグラス・ロックグラス

カクテルやウイスキーなどをオン・ザ・ロック・スタイルで飲むためのグラス。 口が広く背が低いのが特徴で、大きく丸い氷を入れたりできます。

タンブラーグラスの上半分をなくした様な形をしていて、タンブラーグラスの原型となったグラスだと言われています。

正式名はオールドファッションドグラスで、この名前はカクテル「 オールドファッションド 」から由来していると言われています。

古来からあるものなので、「 オールドファッションド = 古風な 」という意味が由来とも言われています。 現在では名前が長く言いにくいためか、「 ロックグラス 」として広く使われています。
容量は180ml~450mlまで幅広くあります。

ジンライムで使う道具

  • このレシピの材料はコチラ ⇒ 材 料
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